フリーターと写本の仲間たちのリリックな日々   作:スピーク

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融合事故。

本来ユニゾンすれば表に出てくる姿も意思もマスター側になるが、その融合事故が起これば融合騎の方が表に出てくるという、デバイス側がマスターを乗っ取り支配して起こる現象。

 

かつて俺はこの現象を故意に起こさせ女風呂への侵入を夢見たこともあったが、夜天が「故意に起こす事も出来ますが、やはり『事故』というだけあって危険があります。我が主に僅かであれ危険が孕む行いをさせるわけにはいきません」と頑なに拒否された事がある。さらに「それにしても、融合事故など起こしてどうするのですか?」と続けられたので閉口せざるを得なかった。トドメに「……まさか邪な目的ではありませんよね?」とジト目で見られたので即座に退散した。

 

閑話休題。

ともあれ。

つまり俺の目の前で闇の書の封印を開放して光に包まれたはやてだが、次に姿を現した時にはやての姿はなく、そこにいたのは夜天と同じ顔をした管制人格。

 

融合事故で主であるはやてを乗っ取った結果がそこにいた。

 

銀髪に赤い目、頭に一対の小さな羽根と背中に2対の羽。両手にフィンガーレスグローブをつけ、片腕と両足には赤いベルトや鎖が巻かれている。服装はぴったりフィットのシャツに黒の上着を羽織り、下はミニスカに腰マントという出で立ち。そして目を引くのは顔と腕に施された赤い刺青。

 

俺もはじめて見るユニゾンした夜天の姿。

 

「って、おいおい、刺青はやめといた方がいいぜ?しかも顔って、お前将来絶対後悔すんぞ?この俺でさえ、流石に刺青はやってねーってのに。体に傷をつけるのはイカンよ」

「ブーメランって言葉知ってっか?お前の両耳にガッツリ開いてるその穴は?言ってる自分も十分傷つけてんじゃねーか」

「…………ハァ、ヴィータよぉ、なんでもかんでも突っ込みゃあいいってもんじゃねーぜ?空気読めよ、今はシリアス場面だろ?」

「テメエが突っ込みどころ満載な言葉を振ったんだろ!」

「いやぁ?俺はただの独り言のつもりだったんだけどなぁ。いちいちそれを拾うなんて、この構ってちゃんめ。おー、よちよち。寂しかったでちゅか~?」

「……おう、そうだな、だったら構ってくれや。この殺意を含めてなあ!!」

 

拳を握って俺に飛び掛ってくるヴィータをシグナムたちが呆れ顔で押しとどめた。

さて、猛るヴィータは無視してそろそろ物語と真面目に向き合おうじゃねえの。

 

目の前の存在、闇の書の意思。夜天のオリジナル。

うむ、美人だ。おっぱいデカい。……は置いといて、やっぱりその姿は夜天とクリソツ。ただやっぱ違和感があって、どうにもコイツの顔は夜天と違い覇気がない。生気がない。プログラム的っていうか、諦めた顔してるっていうか。初めて会った頃の理みたいだ。そして隣に浮かんでいる魔導書と何かぐるぐるの丸い束になった蛇。

 

取りあえず俺は第一コンタクトを図る事にしようとした。まず最初は喧嘩腰ではなく柔らかに、気さくに、フレンドリーに。

 

「どっも~、初めまして、でいいのよな?いや、夢の中で会ってたっけか。まぁいいや。改めて俺ァ鈴木隼、気さくにハッちゃんとでも呼んでくれや。で、貴方の名前はなんてぇの?」

 

無駄に緊張感を出すのもあれだし、努めて気楽に話しかけてみる。

しかし、そんな俺を認識しているのかいないのか、オリジナルは虚空を見つめていた。

 

「……また終わってしまったか」

 

その独白の呟きには力も気持ちも篭っていない。ただただ空しさだけを響かせている。そしてスルーされた俺の胸中にもちょっと空しさ到来。

 

「何故、お前たちは逃れられぬ運命に抗う。我が主に無駄な希望を───」

 

と。

そこまで言った時──ズガン、と。

 

唐突に轟音が響いた。それはまるでオリジナルの発言を遮るようなそれで、発生源は俺の少し後方で佇んでいた夜天。その足元が爆ぜていた。

あれ?デジャヴ?

 

「私の聞き間違いかな?ん?我が主が質問しているのに、それを無視して喋っているように聞こえるよ?まさかその距離で聞こえていないなんて事ないよね?ね?それとも耳が機能していないのかな?飾りかな?飾りならいらないよね?それとも口かい?もし、そんな簡単な質疑応答も出来ないような口ならいらないかな?うん?」

 

淡々と、しかし重く圧し掛かるような夜天の言葉でシンと辺りが静まり返り殺気が満ち満ちる。きっとここをモニター中継している部屋内でも皆カタカタと震えているだろう。

 

「……あっ」

 

ただ夜天も空気を重くしてしまったこの自分の言動にすぐにハっと我に返り、縮こまって恐縮するように顔を伏せた。

 

「も、申し訳ありませんっ。自分と同じ存在が我が主に無礼を働いたと思うと、ついムッとしてしまって……」

 

そ、そっか。うん、まあ個人的にはちょっと嬉しい気持ちもあるけど、今は場面が場面だからさ。俺が言うのもなんだけど空気の読み方には気をつけてね。

 

「ええっと、悪ぃ。あー、もう名前はいいから、どうぞ喋っちゃって」

「………」

「あのホント、気まずいとは思うんだけね。このまま沈黙されるのもあれだしさ。あ、大丈夫、もう『人を殺す(断定)殺気』は出させないから。夜天、分かった!?」

「は、はいっ。申し訳ありません」

「というわけだから、続きをどうぞ」

 

先ほどまで無表情だったオリジナルの顔はやっぱりどこか気まずい。さらに言うなら横に浮かんでいた蛇と本がビビったのか、オリジナルの後ろに隠れるように移動していた。

 

ホント、ウチのモンが悪いね。

 

「……すまないが私に名はない。好きに呼べばいい」

 

へ?……あっ、ちゃんと答えてくれた!?……この子ええ子や!

 

「それに、そもそも無意味だ。私がこうやって表に出た以上、私の名を含め何もかもが無意味。お前たちが何を企み、無理やり希望を作り出そうとも無駄だよ。終わりは、もう始まってしまった」

 

諦め、疲れている表情。その諦観の姿勢は闇の書による長年の破壊と転生で作られたものだろう。

同情する。そして怒りもある。夜天と同じ顔でンな表情されると、歴代の主やら書を改竄したクズをボコボコにしたくなる。だが今更それはどうにも出来ないし、過去を悔やんでも仕方ねえ。だから今出来る事をするしかない。

 

「そうだな、終わりが始まったのかもな。……ただし、そこからさらに終わらせる。そのクソッタレな連鎖を永遠によぉ」

「……無理だよ」

 

そうだろう、コイツならそう言うだろう。今まで生きてきてそれが叶わなかったからこそ、自分がここいるんだからな。今更外野が「大丈夫」やら「任せろ」やら言った所で信用するはずもねえ。ヴォルケンズみたいにある程度一緒に過ごせばそうもならないだろうがな。

 

だったらもう無理やりで行くしかない。相手の言い分やら気持ちやら無視して我を通すだけ。………お互いに。

 

「好きなだけ抗えばいい。結果は変わらないのだから。……私は主が我が内で眠っておられる間に全てを終わらせるだけだ」

 

片手を天へと掲げたと思ったら、足元に魔法陣が出現した。何かしら魔法攻撃をしてくるのかと警戒したが、魔力の集まりは一向にない。

なんだと思い訝しんだが、それもすぐ判明した。

 

「おい、アレ!」

 

後ろでヴィータが叫んだが、言われずとも皆気づいているだろう。オリジナルのずっと後ろの空に大きな魔法陣が浮かんでいるのだから。数は3つ。

 

そして程なく、その3つの魔法陣からそれぞれデカい何かが姿を現した。

 

「って、おいおいおい、なんじゃありゃあ!?ロボット!?」

 

そう、魔法陣から出てきたのはロボットだった。2体は轟音と共に着地し、1体は鳥のように羽ばたいて宙に浮いている。

 

「かぁっくいい!!」

 

ライトが目をキラキラさせながら興奮しているが、気持ちは大変よく分かる。

アーマードコアっぽいロボットが3体とかめちゃくちゃ興味引かれんだけど。あれ、乗れんのかな?

 

「夜天、夜天!俺の写本にもあのロボットあんの!?」

「い、いえ、ご期待に沿えず申し訳ありませんが写本にあのような物はありません」

「えー」

 

もしかしたら魔法少女物からロボット物になれるかと思ったのに。男の子的には魔法よりロボットに憧れるものなんです。

 

「てことはアレも闇の書に改竄された時加えられた機能ってわけか」

「いや、アレは闇の書の機能ではないぞ」

 

フランが俺の隣に来てボソリと呟いた。その顔を見れば何故かバツの悪い顔をしている。

 

「なんだ、お前、何か知ってんのか?」

「うむ。あれは『機動外殻』と呼ばれるオートマタ。夜天の機能でも闇の機能でもなく、紫天の機能の一つ。我ら断章の僕よ」

「ほ~ん。……でも、どう見ても向こうの僕として動いてるっぽいけど?ていうか、何でも紫天のモンが向こうにあるわけ?」

 

こいつの表情と雰囲気でだいたいの予想はついてるが、いちおう聞いてみる。

 

「うむ、それはな……我が向こうから離れるさい、ついうっかり書の中に置き忘れて来たというわけぞ!どうやら支配権も取られてしまったらしいなぁ!」

「案の定かよ」

 

ため息しか出ない。まさかここに来て敵の増援で、しかもそれがこっちのうっかりのせいだと言うんだから笑えない。思わず原因のフランに思いっきり拳骨を落とそうかと考えたが、それはこいつが悦ぶだけかと気づいたので無視。

だからフラン、物欲しそうにバッチコイと言わんばかりの顔で頭を差し出すな。ドヤ顔ならぬドM顔引っ込めろ。期待には応えん。

 

「どうする?写本の主とその仲間たち。無駄に抗うというのなら相手になるが、せめて最後は心静かにして待つというのなら手は出さない」

 

オリジナルの腕に蛇が巻き付いたかと思うと、そこに大きく無骨な手甲が付けられていた。いや、先端から杭のような物が出ているので手甲というより杭打機か?第七聖典、いやリボルビングステーク?ここに来て管制人格までまさかのロボット押し?ちょっとそれ欲しいんだけど。

 

まぁ、なんであれ、どうやらあちらさんは俺らがヤるつもりなら応戦する気らしいな。ただし、どっちを選択しても結果は変わらないとでも言いたげな余裕が感じられる。……あるいは諦め。

 

「上等!」

 

闇は終わらない?救いなどない?無駄な足掻き?諦め?……馬鹿言ってんじゃねーよ。

その考え、態度、全てが間違ってると教えてやる。

 

俺はタバコに火をつけ、後ろにいるやつらに向かって声をかける。

 

「おう、誰かあの機械相手したい奴いるか?」

 

その言葉に真っ先に声を上げたのは戦闘(お遊び)大好きな子。

 

「はいはいはーーい!ボクやりたいやりたーい!」

 

右手を挙げてぴょんぴょん跳ねながら詰め寄ってきたライト。その顔はうきうきという表現がぴったりなほど輝いていて、ツインテールが上に下に右に左に揺れ動き、爛々と煌く瞳と小さく覗く八重歯が眩しい。まるで遊具を前にした子犬だ。

そんなワンコの気持ちを無視するほど俺は鬼じゃない。まぁ自ら進んで行ってくれるんだから無視するわけもねえけど。

 

「はい、ライト決定」

「やったあ!それじゃあ行って来る!スプライト、ゴー!!」

 

返事するや否や、こちらの反応も見ずに我慢ならないといった感じで蒼い魔力光をともなって元気よく飛び立っていった。一人で行ってしまったが、まぁ大丈夫だろう。あのロボットがどれだけ強いか知らんが、まぁ断章の僕というからライトよりは弱いだろ。

 

それじゃあロボット一体につき一人が相手するとして残るは……

 

「フラン、テメエも一体片して来い」

「なに!?我がか!?」

「ったりめえだろ。元はと言えばテメエの不始末なんだからよぉ」

「むぅ……」

 

渋い顔でフランは押し黙る。

はやてにも言ったようにガキのケツくらい拭いてやるが、テメエで拭ける分は拭かせる。フランならロボットの相手くらいポケットティッシュ1枚で余裕だろ。

 

「ちっ、仕方がない。己が蒔いた種の処理くらいするか。……いや、そうだ、丁度良い」

 

そう言ってフランは徐に傍にいたユーリの腕を掴んだ。

 

「貴様も来い、ユーリ」

「え!?なんで私もです!?」

「あれはコアさえ破壊しなければ永遠と自動修復する。サンドバック代わりに力の制御の練習をせよ」

「い、嫌です!戦いたくありませんー!私は隼の傍にいて隼を護るんです~!」

 

じらを言いながらフランの腕を振り払い俺の腰に抱きついてくるユーリ。ついでに魄翼を広げて引っ剥がそうとしてくる奴らを牽制している。

 

ふむん。

確かにユーリに力の制御は必要だ。これからもなるべく戦わせないようにするつもりだが、それとこれとは別。しておいて損はない。ウチの奴ら相手に練習をすればいいとは考えていたが、それでも相手が生身なら嫌がるだろう。けど今回は相手が何の感情も持たない機械。罪悪感もほとんど感じないはず。

 

「ユーリ、フランと一緒に行って来い」

「は、隼まで!?で、でも……」

「戦うのは嫌だろうけど、これから先の事を考えて今は辛抱してくれ。……今だって翼が広がり過ぎて被害が甚大な事になってんぞ?」

 

ぶんぶんと縦横無尽に振られる翼に皆が対応……というより応戦しているのが視界の端に映る。

あ、オリジナルが吹っ飛んでった。重ね重ね、なんかゴメン。

 

「これで分かったろ?てか早いとこ力の加減覚えねえと今回は翼だけで済んだけど、次はお前本体がああだぜ?」

 

翼はユーリが収めるよりも早く、夜天が握りつぶしシグナムが斬滅しヴィータが殴り消した。そして3人の怪しく光る目に見つめられて怯えた表情で息を呑むユーリ。

 

「ユーリ、お前の力加減の練習相手、あのロボットがいい?それともウチの奴らがいい?ちなみに容赦しないのはウチの奴らだけど……」

「フラン、行きましょう!」

 

3人の『おう、存分に相手してやんぞ?生死度外視で』という視線から逃れるようにフランを引っ掴んでロボットの方へと飛んでいった。

懸命な判断だ。その潔さ、早くもウチに馴染んできたな。

 

「さて、んじゃ残る1体の相手は──」

「私は嫌です」

 

ここは紫天組で染めていこうと思っていた俺の考えを先読んだ理は、俺が言い終わる前に断固拒否の声色で反応。

 

「何故、私が血も叫び声も上げず命乞いもしないモノの相手をしなければならないのです。しかも甚振り甲斐のないクセに自己修復持ちとか面倒極まりないですし」

「判断基準、物騒過ぎだろ」

「私が好むのは『殺す』ことであって『壊す』ことではありません。だから、ヤです」

 

口をへの字にしてジト目を向けてくる理。

表情は可愛いのに言ってる事は相変わらず殺戮的だ。

しかし、こうなるとコイツは曲がらない。緊急時ならいざ知らず、今は自分以外にも戦える奴がいるからな。拘る時はとことん拘る奴だ。

 

しかし、さて。なら誰に行かすか。

 

「それじゃあ私が貰おうかしら」

「プレシア?」

 

テキトーに誰か行かそうと思っていた矢先、思わぬ奴が名乗り出た。

 

「急にどうしたよ?言っとくが率先して手を上げたからって先生からのよくできましたスタンプは貰えねーぞ?」

「いらないわよ、そんなもの。ただ最近運動してなかったから丁度いいと思っただけよ」

 

プレシアが何かを気にするようにお腹に手をやってさすりさすり。

 

「………………ああ、もしかして太っ──」

「それ以上言ってみなさい。理の拷問も生ぬるいほどの地獄をあなたに刻む」

 

夜天の怒りにも劣らない底知れぬ恐怖の波動をプレシアの瞳から感じられた。

ラスボスの貫禄を垣間見た気がする。

 

「隼、女性に体重の話はダメですよ?」

 

リニスが俺に耳打ちしてプレシアの傍へと向かっていった。そして、その手には1本のステッキのような物が……ん?

 

「え、もしかしてリニスも行くの?」

「はい、もちろんです。プレシアが戦いに赴くとあれば使い魔である私が傍で仕えるのは当然です」

「そっか。老人介護も大変だな」

「あの機械より先にあなたをぶっ飛ばすわよ?」

 

プレシア・リニスの主従タッグかぁ。研究してる時とかはよく見るが、戦う時にってのは初めてだな。普段の喧嘩の時もプレシアはともかくリニスは参加した事なかったし。

 

「ん~……ちょっと心配だけど、まぁリニスが自分でそう言うなら。おいプレシア、お前の命はリニスの命より軽いんだからな。その辺きちんと弁えて戦えよ?」

「主従の関係性を考えると普通は逆よ。もちろん、私はどんな関係性だろうと命に重いも軽いもないと思ってるけど」

「身体はお前の方が重いけどな(笑)」

「次、体重関連の事言ったら……コロス」

 

ラスボスの雰囲気をそのままに、しかしその表情は不快なゴミクズを見るかのように冷め切っていた。

何の飾り気もないシンプルな言葉ってのはここまで怖いんだなぁと他人事のように実感。

 

煽るのはここまでとしとくか。

 

「何時まででも駄弁っててもしゃあねえし。任せた。それじゃ、いってら」

「……行くわよ、リニス」

「は、はい。ええっと、では隼、行って来ます」

 

気まずそうなリニスが俺をガン無視するプレシアと一緒に飛び立っていく。

プレシアの奴、そんな怒んなくても。しょうがない、最後くらいはエール送ってやろう。

 

「頑張ってカロリー消費して脂肪燃焼してこいよ~(爆笑)」

「むぅぅおどったら覚えてなさいよぉぉおおおおおおお!!」

 

ドラップラー効果とともにプレシアたちは夜空へと消えていった。

最後までゴキゲンなプレシアに拍手だ。ぱちぱちぱち。

 

「さて……」

 

なんやかんやとあったが、これで露払いの相手は全員送り出した。残るはユーリの翼によってどこかに吹っ飛んでいったオリジナルの相手だが……。

 

「んじゃ、やりますかね」

 

その相手とはもちろん俺だ。

当たり前だろう?俺が始めた喧嘩で、俺の喧嘩だ。大トリを俺が飾らなくて誰が飾る。

 

さあ、ようやく本当にガチで……俺の今年最後の大喧嘩、始まり──

 

 

 

 

 

「我が主、お願いがあります」

 

 

 

 

 

──ません。




まだ戦わない汗

次回、ユーリの特訓・プレシアのダイエット・ライト、AHO
の短編3本立てのような形。

本格的に戦いになるのは次々回?です。

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