氷雪の魔王と愉快な帝具使い達の話   作:椿リンカ

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社員1「えっ、番外編?こいつの?」
社員2「おいいいい!!!こっちじゃないのかよ!」
社員3「我々の出番かと思ったのに希望を返せ」
社員4「これだから!これだから悪魔は!」
ロッドバルト「デュホゥッwwwwwwwwまんまと騙されましたねwwwwwww」
社員1「最悪すぎるorz」
ロッドバルト「ちなみにヘイト的な表現かと思うものもありますが、ぶっちゃけ後半からの布石のためのネタ設定なので楽しく読んでください」
社員2「え、なにそれネタ設定って」
ロッドバルト「あとから全力でNDK(ねぇいまどんな気持ち?)ができるってことです」


外伝:タツミ憑依のモニターさんその後

ガンガンJOKERは愛読書で、アカメが斬る!も1話目からずっと追いかけていた。できる限りグッズは全て手に入れたし、公式情報だって誰よりも早く仕入れるようにしていた。

アカメが斬る!のファンだからこそ、そこまでしてきたのだ。

好きで好きで、こんなにも好きになった作品は無かった。

 

だからこそアニメで増えた俄かや腐女子の類は嫌いだったし、対してグッズも集めてないくせにファンを自称しているような輩が嫌いだった。

アカメ関連の二次創作は全て目を通して、ダメな作品には相応の批評をしてやった。

ダメな二次創作なんて原作を汚すだけだもんな。

 

そんな俺に、悪魔が目の前に現れた

 

「パンパカパーン!」

 

話を端折りまくると、異世界転生やらトリップができるらしい

 

「お試しですよ、お試し」

「・・・お試しかぁ」

「最後の一人なのですからサービスしますよ?」

「つっても、原作を崩すってのもなぁ・・・あー、でもこんなチャンスないよな」

「気長にお待ちしますよ」

 

基本的に原作を崩したくない

それはひとえに、アカメが斬る!が良い作品だからだ。ダークファンタジーらしい作風と世界観、殺し屋としての矜持と非常な運命

・・・もちろん、シェーレやチェルシーのように死んでほしくないキャラもいるわけだが

 

何よりタツミは要領が悪すぎる

俺ならもっとこうしてああして・・・

 

いやでも、タツミだからこそあの話の流れだし・・・

 

だが、ワイルドハントやセリュー・ユビキタス、クロメは許さないし嫌いだ

 

戦犯と言ってもいいだろう。

 

あとはアニメのランとかもな。何の役にも立ってないのになんで生き残ってんだって感じだ。

あれはアカメのアニメにおいて数少ない欠点と言ってもいいだろう。

 

 

 

 

延々と悩んで、タツミ憑依を選んだ。他のモニターもいるってきいたが、憑依系はかなり少ないらしい。

 

まぁ、憑依系ってのは割と値段が低いらしい・・・転生のほうがかなり高額になるらしく、それこそ資金力のない一般人に向いてないそうだ。

 

「それでは特典はどうしますか?なんでもお付けできますよ」

 

「特典って・・・トリップ特典とかそういうのか?」

 

「えぇ、神様転生などでありがちな過多設定もモニターなのでタダでお付けできます」

 

・・・こいつ口が悪いな。

まぁ、わからないでもない。時折驚くほどに設定を多くし過ぎて使いきれないパターンがあるのは事実だ

 

「・・・普段はどんぐらいするんだ?」

 

「そうですねぇ・・・ローンを組まれる方もいるぐらいには。100円程度から数千万まで組み合わせ次第です」

 

「数千万!?」

 

「億とかいくことも時折ありますね。その場合は臓器や肉体でも賄えますし、一族郎党の資材や人材全てを犠牲になさる方もいらっしゃいます」

 

「・・・そりゃ酷いな」

 

「何百人を犠牲にしてでも叶えたい願いはありますよ」

 

「ふーん」

 

「そういえば先ほどから心の中の言葉を聞きましたが・・・好きなんですね」

 

「当たり前だろ?全部好きだぜ!」

 

「・・・そうですか」

 

 

 

そのあと、俺はタツミに憑依した。

10歳ぐらいからだったから大変だったがサヨが可愛くてな・・・その分修行も頑張れた。

元々タツミのポテンシャルは高いもんな

 

だが、タツミはどうやら故郷でも可愛がられたみたいっつーか、年上から好かれていた

元の俺なんて童貞だったのにお前・・・タツミこれその気になれば食い放題じゃないか。羨ましい

 

・・・これで無双とか楽しそうだよな。あー、サービスしてもらっときゃよかった

 

そしていよいよ原作の流れ・・・

だが、俺が帝都に到着する直前に帝都で動乱があったらしい

 

俺以外のモニターどもが何かしたらしい。

チッ・・・俺が活躍する前に話が終わったらどうすんだよ!折角修行もしたのによ!

 

つまらないなー・・・

本格的に客になるか?それもいいかもしれない。

俺のほうがもっとうまくやれるって示さないとな

 

帝都の入り口まで行くと・・・あのシュラがモブっぽい女連れて歩いてた。

あいつ生きてたのか、しかも女と一緒・・・また強姦でもして殺すつもりか?

 

さっさと始末すっか

 

油断していたシュラを殺すのは簡単なことだった

 

「あーあ、折角タダでモニターになったのにな。まぁ、これでゲス野郎は始末できたからいいか」

「・・・同じ、モニター・・・?」

「ん?なんだよ、あんたこのクズ野郎の女かと思ったらモニターか。無理やり連れてこられたんだろ?可哀相にな」

「ち、ちがっ・・・」

 

女は戸惑った様子を見せながら治療しようとしてた。

こいつ、モニターなら原作かアニメ知ってるはずだよな?なんで助けてんだろ

 

「ん?なんで助けるんだよ。そいつクズじゃん」

「で、でも、殺さなくても」

「あー?ボルスさん一家殺したりしてんじゃん。ワイルドハント全員胸糞悪いクズばっかだし、生きてる価値もないだろ。殺したほうが世のためってやつだ」

「そんな、こと」

「死んだほうがいいんだよ、さっさとぶち殺したほうが世の中のためだしな。つっても、もうこの感じじゃ他の奴らがやっちまった後かー、しゃーないな、次の世界で金払って無双すっか」

「・・・」

「お前もそいつなんか捨てろって。クズ助けたところで意味ないじゃんか。そんな奴は死んだほうがいいんだってば。それとも何?惚れてんの?男の趣味悪いなー」

「・・・」

「まだ生きてるならさっさと俺が殺してやるから、どけよ」

「・・・」

 

そのあと、悪魔の奴がやってきて「終了です」と連絡してきた。

とりあえず休憩室ってのに通されてしばらく待ってた。モブ女と何話してんだろうな?

 

あの女の話が終わったら次は俺のってことなのに

 

「終わりました。貴方の特典を聞いておきましょう」

 

扉を開けて、あの悪魔が入ってくる。やけににこやかなのが、なぜか引っかかった。

 

 

 

 

騙された騙された騙された!!!

ずっとあのモブ女にいっぱい食わされてた!

・・・俺はもう、何度繰り返したんだ?あの女のせいで何度もループする羽目になってたなんて

 

「くそがっ!」

 

何考えてんだあのクソアマ!

そう思っていると、窓のほうか物音が聞こえた。急いで振り向くと、そこにはあの悪魔が窓際に座ってこちらをにやにやと見ている。

 

「おやおやどうしましたか?」

「っ・・・てめぇ、知ってたのか!?」

「・・・知っていました。それが彼女が支払ったものだったので」

「・・・俺も追加して、このループを突破してやる」

 

あの女、絶対に殺してやる

 

「追加ですか?これ以上の追加となると・・・私との個人契約になります」

「個人契約・・・?」

「えぇ、私と直接契約すれば、勝てますよ?」

「・・・勝てるのか」

「えぇ、魔王となった彼女に勝てます。条件として魔王以外を殺さないことというものが・・・」

「やる。魔王だけぶち殺してやる」

「おや、即答ですか」

「あんなモブ女にずっとループさせられてたなんて悔しい。どうせ大した願いでもないんだろ」

「・・・さぁ?とかく、個人契約ですね。了承しました」

 

にやりと、あいつが笑った。

 

 

 

魔王を倒した後、俺の人生は順風満帆だった

欠けることのない満月のような人生だ

 

天寿を全うして、俺は死んだはずだった・・・

 

目が覚めると、あの時の休憩室に俺はいた。

 

「・・・!?」

「お久しぶりです」

「お前は・・・」

「個人契約の、代償を受け取りに参りました」

 

やけに丁寧にお辞儀をするが、なんだか薄気味悪さを感じる。

 

「だ、代償って・・・金か?」

「いえいえ、そんなものではありません」

「・・・じゃあ、なんだよ」

 

「あなたの魂です」

 

「っ・・・た、ま、しい・・・!?」

「えぇ、そうです」

「ふ、ふざけんなよ!今まで金や他人の命だっただろ!」

「個人契約ですから。それに・・・説明を求めてないでしょう、あなた」

 

悪魔が、こちらに近づいてくる。

 

後ずさりするが、すぐに壁に追い込まれてしまった。

 

 

「あ・・・い、いや・・・ま、まて・・・」

 

 

「最近流行りの、自己責任ってやつですよ?」

 

 

「だ、だって、あの時はお前から」

 

 

「当たり前じゃないですか。人間の弱みに付け込むのが悪魔です」

 

 

「な・・・な・・・」

 

 

「悪魔と契約したのですから、ね?」

 

 

 

目の前が、真っ暗になった

 

 

 

そして俺は気が付くとタツミとして・・・いや、女として生まれたタツミとして転生していた

 

・・・生まれた時から、ハーレムスキルが付けられて、そのほかろくでもねぇスキルが付属されていたのが判明するのだが、それはまた別の話だ




社員1「あの俺たちの雑談に出た連載ネタのやつだああああ!!!」
社員2「しかもタツミ女体化転生だあああああ!!!」
社員3「ハーレム属性が来ましたね」
社員4「朕のヒロインポジションがああああああああ!!!!」
ロッドバルト「愉悦愉悦www」
社員1「ちなみにこれって・・・」
ロッドバルト「別の並行世界ですよ?ちなみに彼にもスキルをいくつかつけてます」
社員2「おいこれ続けるつもりなのか?」
ロッドバルト「気が向けばですよ~」

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