社員1「おい早いだろ!もうちょっと・・・もうちょっとなんかあるだろ!」
社員2「そうっすよ!」
ロッドバルト「ですが戦闘でもなんでもない、ただの日常系の着地点なんてそうそうありませんよ?」
社員3「あぁ、確かにキリがないですよね」
ロッドバルト「そうでしょう?まぁ、一段落ついたという意味合いです」
社員4「やだやだやだやーだー!まだ私の出番ないじゃーん!」
社員1・2・3『・・・』
ロッドバルト「素に戻ってますよ。では、読者の皆様どうぞ!」
家出騒動の後日談
【エスデス父の苦悩】
おっス!おら、パルタス族の族長!みんな元気にしてっか!
慣れない帝都暮らしもやっと慣れてきたぞ!
・・・冗談はさておき、俺の娘が帝国最年少の将軍として軍属となっているため、パルタス族も帝都へと引っ越してきたのだ。
元々危険種を専門に狩っていたのだが、俺の可愛いエスデスが幼いながらもカリスマ性を発揮して俺たちを説得したのだ。
ああ~~~、うちの娘はなんて可愛くて才能があるんだ。本当あれだな、天才だな!
でももう娘も12歳・・・あぁ、不安過ぎてたまらない。
あんなに可愛い可愛い俺の娘がこれから成長したら、きっと隠れて男作っていちゃいちゃしてそのうち家に連れてきて「お父さん、紹介したい人が」って言い始めるのかと思うと夜も眠れないし飯も食えない。
「お父さん、心配し過ぎですよ。まだエスデスも子供ですし・・・それに将軍としてのお仕事もあるでしょう?あの子は貴方に似てとても強いですから、戦うことのほうが大好きなんですよ」
「そ、そうか・・・?」
愛しくて美人な妻から説得されて、ようやく平静を保てるが・・・
だって俺のこの自慢の妻によく似てエスデスはそうとうに可愛いからな!世界一可愛いんだぞ!そんなエスデスが大人になったら俺の妻と同じレベルで美人になるんだ!!つまりは男の方から寄ってくる!
ああああああ、そんなの考えたくない!
俺の可愛い娘にどこの馬の骨とも知らない男があんなことやそんなことするなんて、もれなくぶち殺したくなるじゃないか!!
俺の娘は絶対に結婚なんてさせないからな!
むしろ男と付き合わせないいいい!
エスデスはずっと俺の可愛い娘なんだ!
「父さん、母さん、ただいま」
「あらエスデス、おかえりなさい」
「おお!エスデスか。よく帰ってきたな!おかえり!」
そんなことを考えていたら久しぶりに娘が帰ってきてくれた。
ひゃっほう!久しぶりにエスデスと一緒にご飯食べて、風呂に入って、一緒に寝ようじゃないか!
そう思って玄関まで迎えに行くと、エスデスの隣に男の子がいた。
小さいからかなり年下だと思うが、エスデスがしっかりと腕を組んでいる。
「私、このタツミと将来結婚する!」
エスデスが満面の笑みを浮かべて、まるで恋に溺れる乙女のように頬を染めて宣言した。
その瞬間、俺の意識は夜闇のような真っ暗な底に沈んだ。
【皇帝陛下の計らい】
露子に自分のことを伝えて、これからの指針がやっと決まった。
宮殿に戻ってからすぐに部下たちにも話を伝えて、ナジェンダ将軍やブドー大将軍を筆頭に新しい国造りの準備に取り掛かった。
もちろん、オネストや他の者たちからの反発も強い。
そうだろうな・・・予想はしていた。皇帝としては、きっと責任感が無いことかもしれぬ。ナジェンダやブドーも全面的な賛成とは言い難いところだ。
それでも、何度も繰り返してきて、それでも失敗を続けていた余が帝国を治める器はないのだろう。
ならば、新しい民にとっての国を作ることが、この国の最後の皇帝となる余の使命だ。
余の記憶のことは、シュラを通してオネストも知ったらしい。
「陛下、それはただの逃げですよ。貴方は責任が問われない人間になるために皇帝を、国を捨てる気です」
「・・・そうかもしれぬな」
「ですから、陛下はまだ皇帝として・・・」
「お前の傀儡になれ、と?」
「・・・」
余が始皇帝に教えてもらった皮肉で返すと黙ってしまった。
少し意地悪だっただろうか・・・
「すまないな。ちょっとした意趣返しだ」
「・・・随分と始皇帝と悪魔に入れ知恵されたんですね」
「そうかもしれないな。あぁ、でもロッドバルトの言葉は新しいものだったな」
「・・・へぇ。私はあんな顔だけの性格悪そうな悪魔は信用なりませんがなぁ」
オネストはどうやらあのロッドバルトが嫌いらしい。
露子と仲良しだったからか、嫉妬していると露子に聞いた。
「私は止めますよ、この国を変えるなんて」
「余は成し遂げるぞ、本当に民のためになるならば、国の形は変わってもいいんだ」
「民のため?あなたは自分のために・・・」
「そうそう、オネスト。お前もそうして策略を巡らすのに忙しいだろうから露子にはしばらく国づくりのために旅に出てもらうことにしたぞ」
余の発言にオネストは何秒間か沈黙していた。
ちなみにこれも意趣返しだ。
・・・これについては、余が考えてやったものだがな。
「露子一人だと危ないから、シュラと道化師のチャンプにエスデスとアカメとクロメを付けておいた。心強い仲間がいるから大丈夫だろう。そうそう、タツミもその旅に同行するそうだ。」
タツミについてはエスデスの要望と故郷の村人たちの意見を聞いて、余が判断した。
露子も心配そうにしていたからな。
・・・何度も余に立ち向かってきたタツミならば、きっと強くなれるだろう。
オネストは体を震わせて拳を握って余を睨みつけた。
「・・・陛下アアアアアアアアア!!!!!!」
余の目の前でオネストが絶叫して謁見の間で転がったり床に頭を打ち付けたりし始めた。予想以上の反応についつい楽しく思ってしまう。
そんなに露子と離れるのが嫌だったのか。
・・・恋とはやはり奥深いものだな。
社員4「旅に出たアルか!?」
社員1「いや、もうキャラ付けし直しても無駄だから」
社員2「まさかの旅ENDか・・・?」
ロッドバルト「いやー、次回で最後だと思うと物悲しいですね」
社員3「社長、それより本当に3月で連載追われるんですか?3月末までに投稿・・・」
ロッドバルト「それでは次回、最終回です!」