氷雪の魔王と愉快な帝具使い達の話   作:椿リンカ

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社員1「とりあえず外伝か」
社員2「本編はよ」
ロッドバルト「まぁまぁ、いいじゃないですか。でもこれだと次回はまた露子さんターンですかね・・・あ、いや、内容的にエスデス様かもしれませんが」
社員3「さ、与太話はともかく早く見せてください」
社員4「最近ゆっくり過ぎるアル。どうせ外伝するなら朕をヒロインに・・・」
ロッドバルト「さ、やりましょう」


外伝:ドMとペドの雑談編

露子が皇帝陛下とエスデス将軍、シュラを連れて里帰りをした日

宮殿では大騒ぎになっているかと思いきや、意外と静けさを保っていた。ブドー大将軍などはいつもよりも厳つい表情で練兵場にいるようだし、オネスト大臣は自室で寝込んでいるけれども。

アカメ達子供組はいつも通り、ゴズキやシュテンの指示で鍛錬をしていたり、皇帝陛下やエスデス将軍がいない分の簡単な雑務を行っているようだ。このあたりはナジェンダ将軍やスサノオの協力があってこそだろう。

 

そんな中でチャンプとスズカという珍しい組み合わせが中庭のベンチに座っていた。

近くではコルネリアやポニィたちが組み手をしていたり、ナハシュが木陰で読書をしている。その光景を見たいがためにチャンプはここにいる。ちなみにスズカは露子もエスデスもいないため、正直暇を持て余しているらしい。

 

「いやー、あのロリコン大臣がおとなしくなってくれて助かったぜ。それに天使たちが遊ぶ姿を見ていると癒されるしな」

「大臣が大人しいのは良いけれど私は不満だらけよ。せっかく修行が休みだから露子に拷問してもらって快楽の世界にイキたかったのに・・・エスデス将軍もシュラ様もいないんじゃあ誰が私を責めてくれるのよ」

「誰も責めたくねぇよドM」

「うっさいわねペドフェリア」

 

お互いにそんな会話をしながらも、どこか心ここにあらずといったような態度である。状況が状況なのだから、あまり穏やかな、または変態的な気持ちもあまり湧かないのだろう

 

「っつーか、エスデスちゃんはともかくシュラに責められてるのか?」

「・・・エスデス将軍をちゃん付けって・・・」

「引くなよ!ドSだろうが天使だろ!?・・・じゃなくて!質問に答えろ!」

「そうねぇ、露子はいつも責めてくれないしエスデス将軍だって忙しいじゃない。だからシュラ様に時々責めてもらってるわよ。拷問技術はエスデス将軍に比べたらまだまだだけど、腹パンとかすごく気持ち良いし。まぁ、代わりに身体を好き放題されてるけど、その時だって首絞めのサービスもあるんだから」

「好き放題・・・」

「私としては拷問のほうが好みだけど、乱暴に抱いてくれるからそこそこは気に入ってるのよ」

 

スズカがあまりにもすぱっと答えたのに対してチャンプは動揺を隠しきれてないらしい。

 

「えっ、ちょっと待て。ガチか、ガチなのか」

「なんなのよー、その態度」

「・・・シュラは俺と同類だって思ってたからな。露子のことも気に入ってるみたいだろ?」

「あ、そっちね。ないない。ナジェンダ将軍も勘違いしてたって聞いたけど、それはないわよ。というか、シュラ様にそれ言ったらきっと痛めつけられるわよ。・・・・・・今度私も言ってみようかしら。きっと本気で殴ってくれるわよね」

 

チャンプの言葉にスズカは答える(ついでにいつものドMも発動しているが)

どうやら何かしらスズカは察しているものがあるようで、チャンプのピエロ用の付け鼻に人差し指をあてる。

 

「あれはね、出来の悪い妹を心配するお兄ちゃんみたいなものよ」

 

そう言ってくすくすと小さく笑うスズカ

 

「コミュニケーションって点で言えばシュラ様のほうがまだマシだもの。それに比べて露子って友達少ないし謙虚っていうより卑屈じゃない。だから見ていてもどかしいのよ、あれは」

「・・・そりゃまぁ、露子はおどおどしてて本当にかわいらしくて俺好みだけど。それだけで妹扱いか?」

「まー、予想よ予想。でも、今まで一人っ子で育ってきたシュラ様としたら、面倒見がいのある人間だと思うわよ。手のかかる妹ができたって感じで。実際はシュラ様も結構子供っぽいけど」

「ふーん・・・ってか、お前案外よく人を見てるんだな」

 

チャンプの言葉にスズカは少しばかり沈黙する。

よく見ている、というよりもループ時空だったころからの経験から基づいた推察なのだから。とはいえ、このことを説明してもチャンプには到底理解できないだろうし、露子にも禁止されている。

破ったら破ったで拷問してくれそうではあるが、その露子自身が宮殿にいないのだから言ったところで彼女の得にはならない

 

ともかく、チャンプの言葉への切り替えしが思いつかず「ありがと」と適当にスズカは返答した。

 

さて・・・露子もエスデス将軍もいない上にキープしていたシュラも不在

生粋のマゾヒストであるスズカにとっては満足することができない現状をどうにか変えなければならないと考えている。

ぶっちゃけスズカ自身も露子の故郷に行けば良いのだろうが、帝都からかなり離れているし自分だけでは時間が掛かってしまうだろう。

 

「そういえばあなたは心配じゃないの、露子のこと」

「そりゃ心配だが、俺が行って露子の心の傷が癒されるとは思わないぜ」

「あら、“俺の愛で癒してあげる”とかくっそ気持ち悪いこと言っちゃったりしないの?」

「殴るぞ」

 

そんな会話をしていた彼らだったが、ふと、会話が途切れる。

 

「・・・迎えに行きたいよなぁ」

「・・・迎えに行きたいわよね」

 

 




社員3「え、スズカさんがシュラと?」
社員4「いやいや、そんなキャラじゃ・・・あ、でも原作で言葉責めで興奮してたアルな・・・」
社員1「シュラのやつもそういや○○○しながら首を絞めてたから、可能性としては、まぁ、あるかも、な」
社員2「それでもドMはお断りだろ」
ロッドバルト「少なくともこの軸ではそういうこともある、程度でいいですよ。原作どうのこうの言い過ぎれば二次創作全滅しますよ」
社員3「メタ言い過ぎですから!」

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