社員2「風呂場っつったらあれだよな、宮殿の風呂か?」
社員3「シャワールームあったような気がするけど」
社員4「こまけぇこたぁ気にスンナよ、ハゲるアルよ」
ロッドバルト「今回はサービスシーンですが、脳内でシーン再生してくださいね」
社員1「10歳児とかのサービスシーンなんてサービスじゃないだろ」
社員2「ロリコンなら喜びそう」
社員3「てか風呂場なんてn番煎じネタじゃねぇか。どう考えても他と被ってる」
社員4「とうとうネタ切れアルか?」
ロッドバルト「以前からプロットしていたのですが・・・女子風呂が舞台ですよ」
1・2・3「「「正座待機しておきます」」」
社員4「これだから男は・・・」
宮殿には個室に風呂場もあるのだが、実は大浴場も存在している。
先々代の皇帝が作らせたらしいのだが、なぜ作ったのか理由を多くは語らなかった。
あえて言うならば「覗きは男のロマン」ということだろうか・・・どの世界でも男という生き物は不変なのだろう。それがたとえ皇帝でも、だ。
「露子さん、大浴場に一緒に入りましょう?」
「イエスロリ!ノータッチ!」
オネスト大臣からの申し出に、思わず天井裏で警備していたシュテンがいつもの如く上から降ってきた。
ご苦労様です
「あ、あの、大浴場はちょっと・・・一緒に入るってことはあの、私が男湯にってことですよね」
「当たり前じゃないですか。私としては別に女子風呂に入ってもいいんですよ?」
「どちらにしろ、あの、ダメです。みんながいるところで一緒には・・・」
さすがに一歩引きながら露子が遠慮がちに断る。
しかし変態は変態だからこそあきらめない、不屈の精神を持つことこそ変態の条件。
「二人っきりならいいんですね!?」
「いいわけあるかぁぁ!!」
見事なボディブローに大臣は撃沈する。警護する人間が警護対象をぶちのめす光景に慣れてきた露子は小さくため息を吐いた。
ちなみに天井裏でコンビを組んでいるゴズキも同じくため息を吐いているのだが、露子は気が付いていない。お約束というものである。
「あ、あの、お風呂あるなら入りたいな・・・」
さすがは日本人
大きな風呂や温泉には本能が疼いてしまうのか・・・露子も例外ではなく、大きな風呂などの類は好んでいる。
「それじゃあお風呂セットでも用意して・・・」
「そんなものをロリに見せるなあああ!!」
どんなものなのだろうか?
露子は少し気になったが、見ても精神衛生上よくない気がしたのでやめておいた。
宮殿の風呂ともなると、やはりそれなりに内装も豪勢である
少しばかり賑やかすぎて落ち着きにくいが、それでもやはり温泉は良いものだ
「いーい湯ーだーなー、はははんっ♪」
ついつい小さくはあるが歌ってしまっても、まぁ、仕方ないだろう
温泉は人のテンションをいとも簡単にあげてしまう
例えそれが露子でも、だ
「機嫌が良さそうだな」
「!!?」
エスデスが自然に入ってきた瞬間、露子の思考はフリーズした。
これぞまさにデモンズエキスの瞬間冷凍とも呼べるだろう
「アッ・・・あ、あ・・・」
「どうした?歌わないのか?」
「・・・ごっ、ごめん、なさい」
「どうしてそこで謝る」
条件反射で。そんなことも言えずに聞かれていた恥ずかしさとつい大浴場で歌ってしまった自分のバカさ加減に水中土下座したいぐらいの後悔を抱く露子。
エスデスはそういったことは気にしないことぐらいは承知だが・・・まぁ、自身の罪悪感や恥の問題なのだろう
「あぁ、先客がいたのか」
タイミングが良いのか悪いのか、どうやら次に入ってきた人間がいるらしい。
「・・・ナジェンダか」
「えっ、あ・・・」
「・・・エスデスに・・・そっちのは・・・大臣の後妻だったか」
スラリとした肢体に、同性ながらも魅力を感じてしまう露子。
ドギマギしながらも簡単な自己紹介を済ませておく
「(若い頃のナジェンダさん綺麗だなー、エスデスさんも2歳年上なだけなのに艶っぽいなー)」
「(露子も記憶もち、か?しかし確信は持てないな。何よりもエスデスの前で記憶もちとバレると後々面倒だ)」
「(・・・露子は記憶があったが、ナジェンダはイマイチ確信が持てないな・・・さて、どこで引っ掛けるか)」
三者三様、思うことは全く別方向だったが表面上は温泉を楽しんでいた。
「みなさん楽しそうですね」
そこにやってきたのはスピアである
この世界での初邂逅が”パンツを覗かれた”という酷い内容のせいか、露子は思わずエスデスの背後に隠れた。
「安心してください、何もしませんよ」
にこやかな笑顔でスピアは露子に笑いかける
「私は女の子がパンツを履いている姿に興奮するだけなので、安心してください」
「(それ真正の変態ですやん)」
「父も女の子が履いている靴下を愛でて興奮するだけなんですよ。だから手は出しませんよ。靴下はねだりますが」
「(父親も真正の変態だった)」
心の中でツッコミを入れるものの、言葉に出してツッコミを出せない露子
出したところで変態行為が止むわけでもないし、変な反論を出されて事態が悪化しかねない
「そもそもパンツや靴下を履いていることは普通のことだと思うのだが」
ナジェンダのツッコミは最も過ぎるものである
・・・むしろ履いていないとそれはそれで問題だろう
宮殿の大浴場は露天風呂も完備している。
スピアとエスデス、ナジェンダが話している間に露子はそちらへと場所を移した。
やはり人の多い場所は少し落ち着かない。
彼女たちが嫌いなわけではないが、元々はぼっちになりやすい性格なせいか、一人のほうが落ち着くのだ。
ふと、声が聞こえてくる。
どうやら女子風呂の露天風呂と男湯の露天風呂は隣接しているらしい
「・・・なんだろう?」
<シュラ、どきなさい!今なら不可抗力で女子風呂を覗くことができるんですよ!>
<止めるに決まってんだろうが!親父がそんなことしてみろ!俺の立場もないだろ!>
<・・・不可抗力なら、ロリの裸を・・・ロリの裸体をまじまじと・・・>
<おいシュテン、お前が犯罪行為に走るなら俺は止めてやるぜ・・・命をかけてな>
・・・何の会話をしているんだろうか・・・
まず覗いてる時点で不可抗力も何もないような気がするのは自分だけか。露子はそう考えるが、まぁ、間違いではないだろう。
<シュテンさん、ボーナスアップしますから協力しませんか?>
<ロリの裸を見るところまでは協力します>
<するなよ!馬鹿かてめぇは!>
<チッ・・・まさかここで始末することになるとはな>
シリアスなのかふざけているのかよく分からない会話だな、と露子は思う。
シュラとゴズキの二人がいるし、まさか本当に覗けるわけもないだろう
とはいえ、何かあったら危ない。
そう考えた露子が湯船から立ち上がった瞬間、露天風呂の柵が吹っ飛ばされた。
『あ』
なんというテンプレート
なんというお約束
これも悪魔(ロッドバルト)の采配なのか、はたまた偶然なのか
男4人の視界に入ってきたのは、あられもない幼い裸体を晒す少女
手袋をしたままなせいか、一種何かしらマニアックな雰囲気を醸し出している
対して男勢も基本は全裸であった
漫画でありがちなタオル規制なんてなかったんや・・・
「あ・・・」
「やぁこれはこれは露子さん、いい全裸ですね」
「あっ」
「ありがたい・・・!」(尊崇のポーズ)
「おっ・・・あー・・・嬢ちゃんだけなら良かった」
「・・・・・・・・・ッッッ!!!」
≪裸を見られた上に4人分の異性の裸体を見て、思わずドレインを強くしてしまった≫
≪シュラさんとオネスト大臣、シュテンさんとゴズキさんが気絶したのはやりすぎてしまったと思う≫
露子は後にそう語った
社員1「魔王のスキルがここで出るのかよおおお!」
社員2「そういうのはシリアスな場面じゃねーのかよ!」
社員3「シリアスにしたらそれこそ死ぬまでドレインすることになりますよ」
社員4「それよりも朕の女らしいボディを」
社員1「黙れよぺったんこ。まな板胸でマグロでも切ってろ」
ロッドバルト「はいはい、次回はいよいよ暗殺部隊の試験編ですよ」