課題にリアル環境の変化にスランプといろいろあって筆がぜんぜん進みませんでした
非力な私を許してください
F月E日
日記を書くことさえしんどいが、今日あったことはしっかり書いておかなくてはいけない。
今日、いつもどおりサテライト拠点の護衛任務に就いていると赤い雨が降ってきた。
初めは妙なものだと思ったが、すぐに異常が出た。
私はアラガミ本来の捕食欲を飽和的に食事をすることで抑えている。
しかし、赤い雨に濡れた後、その欲が暴走した。目に映る全てのものが餌に見え、連絡に来た職員を危うく喰らってしまうほどだった。
なんとか捕食欲を抑え、サカキに相談してみると私の体を構成しているオラクルが急激に活性化しているのだそうだ。オラクルの活性化のせいで、普段以上に欲求が高まっているのだ。
しばらくすれば収まるそうだが、いつ欲求が爆発するか分からないためサカキに頼んで隔離室に入れてもらうことにした。
移動の途中、コウタと出会った。その時、いままでにないほどの食欲が湧き、気づいたらコウタを押し倒しその首に喰らいつこうとしていた。
初めて何かを食べるのが怖いと思った。コウタを食べることに歓喜した自分がいた。理性では止めようがない本能的な欲求だった。
こわい こわい コワイ
コウタはたべたくない ひとをたべたくない
なんでわたしはわらってるんだろう
(文字が潰れているためこれ以降読むことが出来ない)
F月I日
やっとオラクルの活性化が収まりいつもどおりに過ごせるようになったため、真っ先にコウタに謝りにいった。
コウタは快く許してくれたが、私自身が納得できないためコウタの欲しい物を送ることにした。
早速ノゾミちゃんからコウタの欲しい物を聞くと、「バカラリー」の限定ボックスが欲しいとのこと。予約制のため、多忙なゴッドイーターでは買うことが難しいのだろう。
取り扱っている店に行って予約を済まして帰るところに姐さんと出会った。
姐さんも赤い雨の影響があったそうだが、私ほどではなかったようだ。
ハンちゃん、ウロくん、グボたんも問題はないらしく、ひとまず安心した。
アナグラに戻るとサカキに呼び出されたので支部長室に向かうと、第1部隊の皆も集まっていた。
その内容はあの赤い雨についてだった。
あの赤い雨は複数の偏食因子の塊のようなもので、それが人体に接触すると瞬く間に体内に浸透する。
しかし、複数の偏食因子を取り込むことは他人の神機を使ったときの拒絶反応のように偏食因子同士が喰い合い、最終的に死んでしまうそうだ。
治療方法は研究中だそうだが、偏食因子を体内から取り除く手段は不可能に近いため、治療方法の確立は絶望的とのことだ。
また、この雨はアラガミにも作用するため、新種のアラガミが現れる可能性があるため注意してほしいと言われた。
私はいつまで「
できれば、アラガミなんていない世界になるまでは「
F月J日
リンドウからこの前のロングアサルトと旧ブラストの2人のゴッドイーターの指導を頼まれた。
あの2人、部隊内で独断専行に命令無視、挙句に高難易度ミッションを受けようとするためツバキさんにキツく注意されたのだが、全く反省してないそうだ。
しかも、無駄に才能があるせいで文句が言いにくいらしい。
だからって、関係ない私に丸投げするのはどうなんだ、リンドウ。
とりあえず、2人の主張を聞くことにした。
アサルトロングは「味方なんて足手まといだからいない方がいい」
旧ブラストは「味方がいるとぶっ放せない」
リーダーさんやリンドウは時に1人でウロボロスの討伐などの任務に就くが、それは本来なら部隊全体でしなくてはならない全方位の確認やアラガミに対する十分な知識と確かな実力が証明されているからこそだ。
この2人の場合、自分だけしか見ていない。正確には自分と討伐目標のアラガミしか見ていないのだろう。
ミッション中は常に不測の事態が発生する可能性がある。そのため、対象の討伐が完了しても気を緩める訳にはいかない。
そのことを口頭で伝えてもこいつらは理解できないだろうから、サカキとツバキさん、それとリッカちゃんに許可を貰いそれぞれソロで難易度10のミッションに行かせた。
もちろん死なれては困るので私とシユウ姐さんが後方で待機して、いつでも救助に駆けつけられるようにした。
結果、討伐対象に遭遇する前にヴァジュラテイルの群れに囲まれたうえに大型種まで乱入したため、なにもできずに撤退することになった。
2人とも私たちがすぐに来なければ死んでいたことが理解できたのかこれまでの行動を反省して部隊員に謝ってくると言っていた。
リンドウからはちょっとやりすぎだと言われたが、結果的に更正できたからいいだろう。
続く