息切れしないように頑張ります
R月S日
今日も今日とて研究用のアラガミ素材を回収しアナグラに帰る途中、ネモス・ディアナがアラガミの襲撃に遭っているとのことで一番近くにいた私とハンちゃんで援護に向かうことになった。
幸い数はそこまで多くなかったため、内部に侵入される前にすべて片付けることが出来た。
後の処理は人任せにしてさっさと帰ろうとしたら葦原総統に呼び止められそのままネモス・ディアナを案内された。
研究施設を案内されたとき、そこで働く職員が歓迎の雰囲気ではなく新しい実験体を見つけたような雰囲気を醸し出していた。
そのせいで、もともと気の弱いハンちゃんが泣き出しそうになってしまい総統に注意するようにお願いしても無理だと首を振られてしまった。
とりあえずハンちゃんをあやしつつネモス・ディアナを回り、最後に救援の感謝を頂いた。
その途中、とても綺麗な歌声が聞こえ、好奇心で歌声が聞こえる場所まで行くと子供たちの前で歌を歌う少女がいた。
しばらく物陰で隠れて聞いていると、気づいていたらしく声を掛けられた。
少女の名前は葦原ユノというそうで葦原総統の娘なのだそうだ。
自己紹介が終わると子供たちが遊んでほしいとせがんできたので遊んであげた。
十分に子供たちと遊んだ後、歌のお返しに私が好きな歌を歌ってあげた。
ユノほど綺麗に歌えなかったが、ユノも子供たちも喜んでくれたので良かった。
子供たちとユノにまた会う約束をして今日は家に戻った。
R月T日
驚愕の事実をリンドウから聞かされた。
なんとサクヤさんが妊娠したそうだ。
あまりの突然な出来事に集まった人全員しばらくポカーンとした。
一番速く動いたのはツバキさんでいきなりすぎると殴られた。
それを皮切りにおめでとうだったり末永く爆発しろだったり子供の名前は決まったかだったりといろいろな言葉を掛けられていた。
そういえば、極東支部内で恋愛関係になってる人ってあんまいないなと日記を書きつつ思った。
サカキはもう47歳な上本人が誰かと付き合う気がないそうだ。
ソーマは興味がないとのこと。
リーダーさんは気になる人はいるそうだ。
アリサは・・・同性愛の気質があった。
タツミはいわずもがな。
ブレンダンは女性の扱いが苦手なため恋人を作る気がない。
シュンは子供っぽい性格のため良く分かっていない。
カレルは金持ちならとのこと。
カノンちゃんは自分のことで精一杯なため今は恋愛はしないとのこと。
ジーナさんは思い人がいることを教えてくれたが、誰かは秘密だそうだ。
こうしてみると男性陣の恋愛に対する熱意の無さがひしひしと伝わってくる。
ちなみにコウタは片思いの相手がいるとのこと。
なんでだろう?少し悲しい
R月U日
またサカキとリッカちゃんが奇妙なドリンクを開発した。
その名は「青春の思い出ジュース」
とりあえずコウタに味見をしててもらった。
「最初は強烈な炭酸が舌を攻撃して、酸っぱ辛い味がそれを援護し、疲れきった口の中に妙な甘苦さが残る」とのことだそうだ。
まぁ、端的にいえばマズいとのこと。
初恋ジュースの二の舞となりあえなく発売禁止を食らうことになった。
そもそもサカキとリッカちゃんは味見をしているのだろうか?
試しに聞いてみると全くしてないどころかほとんど勢いで作ってるらしく、当の開発者たちでさえどんな味になる分かってないのだそうだ。
それでいいのか研究者と技術屋。
コウタにはお詫びに配給食品を使った私の料理を振舞った。
すごく喜んでくれた。
こっそり練習しておいてよかった。
R月W日
カレルが病院を経営していることを知った。
どうせ富裕層の人間に高額な医療費を吹っ掛けるような病院だろうと思ったら、金のない外部居住区の人たちに薬や治療を格安で施す病院だった。
あの金好きなカレルが儲からないだろう病院を経営していることにすごく驚いた。
同時になんでカレルがあんなに金に執着しているかも理解した。
あの金は病院を維持するために使っていたんだ。
そのことを知った私は少しはカレルと仲良くなれそうだなっと思った。
まぁ、あの捻くれた性格と口の悪さはどうにも受け入れられないから本当に少しだけだが。
続く
データベースの資料を読みながら執筆しているけど、詳しい設立日とか書いてないから自分なりに解釈しています
公式で設定資料集とかでないかなー