超次元ゲイム ネプテューヌ THE TRANSFORMATION   作:投稿参謀

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緑の国の、アリス。


第64話 アリス・イン・グリーンランド

「リーンボックスに潜入しているアリスと連絡が取れない?」

 

「ハイ。一週間ホド前カラ、定時連絡ガ、ナイ。通信モ、途絶シテイル」

 

 ディセプティコンの秘密基地、その司令部でメガトロンはサウンドウェーブから報告を受けていた。

 その報告に、メガトロンは首を捻る。

 

「らしくもないな」

 

 アリスは有能なスパイだ。連絡を怠るとは思えない。ならば……。

 

「敵に捕まったか」

 

「可能性ハ、アル」

 

 無感情に答えるサウンドウェーブ。

 と、そこで横から口を挟む者がいた。

 

「つまり、こっちの情報が漏れたってワケだ! サウンドウェーブの部下も大したことねえな!!」

 

 スタースクリームである。

 情報参謀の失態に、鬼の首を取ったが如く喜色満面で言及する。

 だが、当のサウンドウェーブは冷静に返す。

 

「情報ガ漏レル、コトハ、絶対ニ、ナイ」

 

「ああん!? 何で言い切れるんだよ!」

 

「アリス ハ、メガトロン様 ヲ、裏切ル、クライナラ、死ヲ選ブ」

 

「はあ!?」

 

 スタースクリームは面食らう。

 有り得ないと表情で語る航空参謀に、サウンドウェーブは調子を変えないで答えた。

 

「ソウ、教育シタ。メガトロン様ヘノ、忠誠心ヲ、徹底的ニ刷リ込ンダ」

 

「……イカレてんのはショックウェーブの専売特許だと思ってたが、テメエも大概だな」

 

 サウンドウェーブはディセプティコン軍団とメガトロンのことを常に考えているのだ。

 そのためなら、飢えと孤独に苦しむ少女を、狂信者に仕立て上げることも厭わない。

 何とも言えない顔をするスタースクリームだが、当の本人は無表情無感情を崩さない。

 そこでさらに別の者が発言する。

 

「ふむ、ではメガトロン様。アリスの様子は私めが出向いて確認してまいりましょう」

 

「ショックウェーブ? おまえがか?」

 

 穏やかに申し出る科学参謀に、メガトロンは意外そうな顔になる。

 対するショックウェーブは穏やかに頷く。

 

「はい。彼女に改造を施したのは、私ですので気になるのです」

 

 らしくないことを言う彼に、その場にいる全員が訝しげな顔になる。

 しかし、反対する理由もない。

 

「待テ、私モ行ク。アリス ハ、私ノ、部下ダ」

 

 そこで、サウンドウェーブが同行を申し出た。

 

「…………ふむ。論理的に考えて、別に構わない」

 

 少し間があったものの、ショックウェーブはそれを拒否しない。

 潜入兵一人に、参謀二人とは豪華な顔ぶれである。

 しかしメガトロンは、反対する理由もないかと考え、鷹揚に頷く。

 

「よかろう。行って来くるがいい」

 

「「ハッ!」」

 

  *  *  *

 

「ん……」

 

 ベッドの中で、アリスは目を覚ました。

 そしてハテ?と思う。

 自分のアパートのベッドはこんなに豪奢だったろうか?

 少なくとも天蓋はついていなかったはず。

 上体を起こして、辺りを見回せば、豪華な内装の部屋だ。

 そして思い出す。

 

「そうだ、今は教会で寝泊まりしてるんだった……」

 

 リーンボックスの女神ベールとの姉妹ゴッコ……女神候補生の体験就労をすることになったアリスは、教会に住み込むことになったのだ。

 ジャズは難色を示したが、ベールが少し強引に押し通した。

 

「早く準備しないと……」

 

 フカフカのベッドから起き上がり、手早く着替える。

 教会の制服にではなく、女神候補生のための服にだ。

 スカートの丈が短く脚を大胆に露出しているが、緑と白を基調とした配色で清楚な印象の服だ。ある意味あたりまえだが全体的にベールの服に似ている。

 着替えと整容を済ましたアリスは、そのままリビングへと向かう。

 そこでは、教会の職員が用意した朝食を前に、ベールが優雅に紅茶を飲んでいた。

 ベールはアリスに気付くと、ニッコリと微笑んだ。

 

「おはようございます、アリスちゃん」

 

「おはようございます、……ベール姉さん」

 

  *  *  *

 

 朝食を終えたアリスとベールは仕事に移る。

 女神候補生の仕事は基本的に女神のサポートだ。

 書類仕事はもちろん、様々な仕事をこなす。

 元々、ベールやチカの補佐のようなことをしていたアリスだ。

 大変ではあるものの、そつなくこなしていた。

 そして、国民を困らせるモンスターを退治するのも仕事の一つだ。

 リーンボックスのとある平原。

 

「アリスちゃん、援護お願いしますわ!」

 

「はい!」

 

 モンスターの群れに斬りこむベールを、アリスが弓矢を撃ち込んで援護する。

 さすがにディセプティコンと戦うのは、何とか拒否したアリスだが、モンスター退治ならいいかと考え、積極的に参加するようになった。

 武器の弓矢は、いちいち矢をつがえなくてもエネルギーの矢が構成されるようになっており、驚異的な連射が可能になっている。

 

「クロックラビット!」

 

 そして、エネルギーの矢に魔法の属性を持たせることも可能だ。

 敵のスピードを下げる効果を持った矢が群れのボスであるドラゴン型に命中して、動きを封じる。

 

「チェシャキャッツスマイル!」

 

「レイニーラトナピュラ!」

 

 さらに、前方に展開した魔法陣に矢を撃ち込むと、ドラゴン型の周囲にいくつもの魔法陣が現れ、その全てから矢が降り注ぐ。

 それに合わせてベールの乱れ突きが炸裂。ドラゴンは粒子に還った。

 一瞬気を抜いたアリスだが、その背後に別のモンスターが迫る。

 だが、ベールの投擲した槍がモンスターを貫いた。

 

「最後まで油断しないで、アリスちゃん!」

 

「す、すいません、姉さん!」

 

 以外にも厳しい声で叱責してくるベール。

 妹ができたら思い切り甘やかしそうなイメージのあったベールだが、厳しくする時は厳しくする方針らしい。

 恐縮するアリスに、ベールはフッと表情を緩めた。

 

「怪我はなかった? アリスちゃん」

 

「は、はい。大丈夫です」

 

 アリスもちょっとだけ笑んだ。

 

「そっちも終わったみたいだな。ごくろうさん」

 

 と、そこで別の区画のモンスターを退治していたジャズが現れた。

 

「ベール、何か異常はなかったかい?」

 

 特にアリスに、とまでは言わない。だがそれを察せぬベールとアリスでもない。

 

「何もありませんでしたわ。『二人とも』何の問題もありません」

 

 たおやかに笑いながら返すベールに、ジャズは少しだけ苦い顔になるが、すぐに快活な笑顔になる。

 

「よし! それじゃあ二人とも乗りなよ!」

 

「ええ。行きましょう、アリスちゃん」

 

「はい」

 

 ビークルモードに変形したジャズに、まずベールが乗り込み、続いてアリスも迷わず乗る。

 座席に腰かけた瞬間、一瞬全身をスキャンされるのを感じたが、気にしない。

 アリスの体はショックウェーブに改造されている。オートボットの目を欺くことぐらいワケないのだ。

 

  *  *  *

 

 モンスター退治を終わらせたベールとアリスの次なる仕事は、5pb.の番組へのゲスト出演だった。

 ただし、今回のメインはベールではない。

 

「リスナーのみんな、今日は特別ゲストに来てもらったよ!」

 

「み、皆さん、ゲストのアリスです。よろしくお願いします」

 

 そう、今日はベールは見学で、アリスがゲストとしてラジオに出演しているのだ。

 

「アリスさんは、教会で教祖補佐をされてるんですよね?」

 

「は、はい。み、未熟者ですが、周りの皆さんに助けられて何とか頑張っています」

 

 慣れないながらも5pb.の問いに、何とか答えていくアリス。

 そんなアリスをベールはスタジオの外からニコニコと見ているのだった。

 

  *  *  *

 

 ベールの行動に時にツッコミ、時に苦笑いしつつ、楽しく女神候補生として行動する。

 そして、そんなある時のことだ。

 

「話って、なんですか?」

 

 アリスはジャズに呼び出されていた。

 立体映像ではないジャズはサイズ相応の迫力を滲ませていた。

 

「なあ、おまえさん、本当は何者なんだ?」

 

 厳しい顔で、ジャズは聞いてきた。

 バイザーの下から鋭い視線が、アリスのことを睨んでくる。

 

「……なんのことですか?」

 

「とぼけるな」

 

 経歴は完璧に捏造した。

 出身地ということになっている場所には、すでに手を回してある。

 それでも、このジャズを誤魔化し切れるとは思えない。

 

「……まあ、おまえが何者でもいいさ。それこそ、ディセプティコンでもな」

 

 深く廃棄するジャズ。

 言葉の意味を測りかねるアリスに、ジャズはどこか敗北感を漂わせて続ける。

 

「おまえさんといると、ベールは酷く楽しそうだからな。……俺といる時よりも」

 

「……だから、私が敵である可能性に目を瞑ると?」

 

 理解できない、と言った様子のアリス。

 当然だ。ジャズの行動は、軍人としては下の下もいいとこだ。

 ましてオートボットの中でも切れ者で通っているジャズらしくもない。

 

「まあ、あれだ。惚れた弱みさ」

 

 力なく笑うジャズだが、ふと顔を引き締める。

 

「だからこそ、もし裏切ったなら、俺が責任を持っておまえを消す」

 

「……肝に銘じておきます」

 

  *  *  *

 

「あ~、疲れた……」

 

 リビングのソファーに腰かけたアリスの口から思わずそんな声が漏れた。

 ラジオ出演の後も、大量の書類仕事をこなしたのだ。

 女神候補生の仕事がこんなにハードだとは思わなかった。

 ちなみにこの時間、ベールはゲームをしている。

 当然、いっしょにやらないかと誘われたが、今日は断った。

 以前ゲームに付き合った時は、普通のゲームをしていたはずなのに、いつのまにか濃厚なBLゲーをプレイしていた。

 何を言っているか分からないと思うが、アリスにも分からない。

 恐ろしいのは、そんなゲームをしていて違和感を感じなくなってきている自分だ

 と、通信端末が振動する。

 見ればネプギアからメールが来ていた。

 

『アリスさんへ。今度リーンボックスへ行くことになりましたので、その時はいっしょに遊びませんか? 今度はユニちゃんたちもいっしょです!』

 

 こんな内容だった。

 アリスは、その日の予定を頭の中で思いだし、メールに返信する。

 

『いいですよ。この前の埋め合わせもしたいですし。待ち合わせの時間と場所は……』

 

  *  *  *

 

 夕食を終え、ベールといっしょに風呂に入ることになったのだが、何故かチカも風呂に入ってきた。

 

「相変わらず、ベールお姉さまのスタイルは完璧ですわ」

 

「うふふ、チカの肌も綺麗ですわよ」

 

「どうしてこうなった」

 

 百合百合しい空気を纏っているベールとチカに、アリスはそう呟かずにはいられなかった。

 チカと洗いっこをしていたベールだが、ふとアリスのほうを向く。

 

「アリスちゃんもこっちにいらっしゃいな」

 

「え!? い、いや私は……」

 

 さすがにこの超百合空間に突っ込んでいく勇気はない。

 

「い、痛くしないでください……」

 

 しかし、ベールの期待に満ちたキラキラとした視線に、やがて根負けしたのだった。

 

  *  *  *

 

「し、死ぬかと思った……」

 

 ベッドの上にグッタリと横たわり、アリスは独りごちた。

 あの後のことは、何かもう描写するのを躊躇われるような感じだった。

 まったく姉妹ゴッコも楽じゃない。

 明日もきっと大変だろう。

 そう考えていた時、部屋の中に誰かが入ってくる気配を感じた。

 それは……。

 

「ベール姉さん? どうしたんですか、こんな夜更けに」

 

 たおやかに笑いながら、寝間着姿のベールが立っていた。

 

「せっかくですから、いっしょに寝ようと思いまして」

 

 こういう時に何を言っても無駄であることをアリスは経験上よく分かっていたので、抵抗はしない。

 

「お好きにどうぞ」

 

「では、お言葉に甘えまして」

 

 少し呆れ気味なアリスの言葉を受けて、ベールはベッドに入った。

 ベッドの中で対面し、ベールは笑みを大きくする。

 

「うふふ、最近は毎日が楽しいですわ」

 

「そうですか」

 

「ええ。こうして、姉妹でいっしょにお風呂に入ったり、同じベッドで寝たりするのが夢でしたの」

 

「…………」

 

 嬉しそうに語るベールに、アリスは答えない。

 分かっているからだ。

 この生活は偽りのものに過ぎない。

 アリスは、ディセプティコンのスパイなのだから。

 

「アリスちゃんは楽しくない?」

 

「…………楽しい、です」

 

 問われて、アリスは正直に答える。

 ベールといっしょに仕事をして、あるいは遊んで、時にネプギアたちとも遊んだりして……。

 いつか、この関係が終わるのだとしても、今は楽しくてたまらない。

 例えそれが、ディセプティコンとして罪深いことなのだとしても。

 

「おやすみなさい、アリスちゃん」

 

「はい、おやすみなさい。……ベール姉さん」

 

 そうして自分も、眠りにつこうとする。

 明日は、ベールといっしょに遊んでもいいかもしれないと、そう考えながら。

 

 その時、アリスのブレインサーキットに通信が飛んで来た。

 

 何重にも秘匿され、ジャズにも見つからないだろう。

 そしてその通信は、アリスにとって馴れしたしんだものだった。

 直属の上司である、サウンドウェーブからの暗号通信。

 それを受けたアリスは理解した。

 

 ――ああ、そうか……、もう、おしまいなんだ……。

 

  *  *  *

 

 翌日、リーンボックス教会の地下深く。

 あの女神メモリーの研究施設。

 ここに再び、ベールとアリス、教祖チカ、プログラマーのツイーゲ、そしてブレインズと立体映像のジャズが集っていた。

 

「アリスちゃん、やはり女神候補生になることを辞退すると?」

 

「……はい、私には女神の地位は重すぎます」

 

 対面したベールの問いに、アリスは静かに答えた。

 

「申し訳ありません……」

 

「いえ、こうなる気はしていましたわ」

 

 女神になって国を背負い、長い時間を生きていくことは、余人が想像する以上に大変なことだ。

 それをよく知っているからこそ、ベールはアリスの選択を尊重する。

 

「短い間でしたけど、楽しかったですわ。……ありがとう、アリスちゃん」

 

「こちらこそ、ありがとうございました。……ベール姉さん」

 

 ベールとアリスは、互いに寂しげに微笑む。

 そして、頭を振ったアリスがこんなことを言い出した。

 

「……最後に、もう一度女神メモリーを見せてはくれませんか?」

 

 その言葉にジャズが訝しげな顔になる。

 だがベールは、笑顔でそれに応じた。

 

「そうですわね。せっかくですから……」

 

「はいビル」

 

 自国の女神に目配せされたツイーゲは、ブレインズとは違うノートパソコンを操作した。

 以前と同じように、床の一部が割れて床下から女神メモリーを乗せた台座がせり上がってくる。

 アリスは他の者が何か言うより早く女神メモリーを手に取り、抱きかかえるような姿勢を取った。

 

「……ふふッ、ふふふふ!」

 

 そして低く嗤いだした。

 異様な様子のアリスに、一同は面食らう。

 

「ついに手に入れた……! これさえ手には入れば、こんな所に用はない!」

 

「アリスちゃん、あなたはいったい……?」

 

 戸惑うベールに、アリスは高々と名乗りを上げた。

 

「私は特殊潜入兵、アリス! 誇り高きディセプティコンの一員だ!! そして見るがいい、これが私の真の姿だ!!」

 

 驚く一同をよそに、アリスはギゴガゴと音を立てて変形していく。

 美しい少女だった表面が細かく割れて、裏返り現れるのは昆虫のような細くひしゃげた体と長く折れ曲がった手足に、頭部には毛髪の代わりに何本もの触手の生えた、恐ろしい姿。

 

「き、きゃああああ!!」

 

 ツイーゲがその醜い姿に悲鳴を上げ、チカが息を飲む。

 

「あは、アハハハッ!! どうだ、醜いだろう、恐ろしいだろう! 私たちプリテンダーにとって、容姿なんか服のような物だ! いくらでも偽れるのさ!!」

 

 高らかに哄笑し、アリスはベールを睨みつける。

 

「アリスちゃん、あなたは……」

 

 ベールは驚愕を表情に浮かべていた。

 だがそこに嫌悪や怒りはない。

 それが気に食わず、アリスは腕に仕込んだブラスターを撃つ。

 放たれたエネルギー弾は、ベールの脇をすり抜け後ろの壁に当たる。

 

「ハハハッ! 貴様らの情報は、ずっとこの私が流していたのさ!! そんな私を、友達? 妹? 笑わせてくれる!!」

 

 何発も何発もブラスターを乱射するアリス。

 壁や床に穴が穿たれ、テーブルがひっくり返る。

 チカやツイーゲは床に伏せ、ブレインズはいつの間にか姿を消していた。

 

「これでやっと、下等な有機生命体だらけの下らない場所を抜け出せる! 貴様らに思ってもいないオベッカを使う必要もなくなって清々するわ!! アハハ、アハハハハ!!」

 

 言うだけ言うと、アリスは踵を返して出口へと走る。

 警備システムはサウンドウェーブがダウンさせてくれていた。

 アリスが走り去っても、しばらくの間、ベールは立ち尽くしていた。

 

『アリスの奴、やってくれたな……!』

 

 そこへ、立体映像のジャズが声をかけた。

 声には、怒りが滲んでいた。

 

『ベール、ショックなのは分かるが、今は……』

 

「分かっています」

 

 対するベールは、静かに、ただ静かに声を出した。

 

「あの娘の所へ行かないと……!」

 

 しかし、表情には決意を漲らせていた。

 

  *  *  *

 

 走る、走る、アリスはひた走る。

 あらかじめ決めておいた脱出経路を使い、ジャズや警備兵の目を潜り抜けて、森の中に逃げ込んだアリスはサウンドウェーブとの合流地点に向けて走り続ける。

 だが走り続けるうちに、アリスは奇妙なことに気が付いた。

 体中が軋むように奇妙に痛む。呼吸器にあたる機関も苦しく、ヒューヒューと音が漏れる。以前ならこんなことはなかった。

 この姿がアリスの本来の姿なのだから、不具合がでるのはおかしい。しばらくこの姿に戻っていなかったからだろうか?

 それでも走り続けたアリスは、合流地点である森の中の開けた場所に辿り着いた。

 

「さ、サウンドウェーブ様……」

 

 そこには情報参謀サウンドウェーブと、科学参謀ショックウェーブが待っていた。

 

「アリス、報告セヨ」

 

 労う言葉もなく、再会を喜ぶでもなく情報参謀は報告を求める。

 しかし、それが彼の常であることを知っているアリスは動じない。

 

(怪我はなかった? アリスちゃん)

 

 一瞬、ベールの声が頭の中に響く。

 頭を振ってそれを消し去り、アリスは報告を始める。

 

「ほ、報告いたします。女神メモリーの奪取に成功しました」

 

「人間を女神に変えるアイテムか。実に興味深い。私に見せたまえ」

 

 ショックウェーブが、報告が終わるのを待たずに進み出た。

 しかし、アリスは動かない。いや動けずにフラフラとよろめいて、地面に倒れた。

 

「アリス?」

 

「おいおいおい! 大丈夫かよ、アリス!」

 

 サウンドウェーブが抑揚のない声で問うと同時に、その分身であるレーザービークとラヴィッジがサウンドウェーブの胸から飛び出してきた。

 二体は心配そうにアリスを起こそうとする。

 アリスの体をスキャンしたレーザービークが甲高い声を上げた。

 

「アリス、おまえ体中にすごい負荷が掛かってるぞ! どうしってんだいったい!?」

 

 それに答えたのは、アリス本人ではなくショックウェーブだった。

 

「論理的に考えて、当たり前だ。アリスにはそういう改造を施したのだから」

 

 全員の視線が、ショックウェーブに集中した。

 構わずショックウェーブは説明を続ける。

 

「つまり、オートボットに発見される危険性を下げるために、有機生命体の要素の比率を上げたのだ。今のアリスは、有機生命体の要素を持った金属生命体と言うよりは、有機と金属が半々の割合で混ざりあっている状態だ。ゆえに、完全な金属生命体であるトランスフォーマーとしての姿が、もはや生物として不自然な状態になっているのだよ」

 

「なッ!? て、テメエ! 何てことしやがるんだ!!」

 

 レーザービークが怒りに叫び、ラヴィッジもグルグルと唸る。サウンドウェーブでさえ、バイザーの下のオプティックを鋭く細め剣呑な空気を纏う。

 だが、ショックウェーブはまったく動じない。

 

「全てはメガトロン様のためだ」

 

 堂々と、理は自分にあると言わんばかりに科学参謀は豪語する。

 怒るレーザービークとラヴィッジ。

 だがアリスはそれを聞いても不思議と怒りが沸いてこなかった。

 

 ――ああ、そうか……。自分はもうプリテンダーですらないのか……。

 

 そう、思っただけだ。

 苦笑が漏れてくる。

 

 ――騙して、欺いて、利用して、裏切って……そんな奴の行きつく先なんて、こんなものか……。

 

 あのヒトは、メガトロンはこんな自分を見て、何を思うだろう。

 ……何も思うまい。あのヒトにとって、自分は利用価値のある駒にしか過ぎない。

 価値がなくなれば、捨てられるのがオチ。ずっと前から覚悟していたことだ。

 

「おい! その改造は、コイツの意思だったのか!?」

 

「さて? 確認していなかったから、分からないな」

 

「テメエ……!」

 

「意思を確認する必要などない。メガトロン様のために全てを奉ずるのが、ディセプティコンの役目だ」

 

 言い合うレーザービークとショックウェーブ。

 と、どこからかエネルギー弾が撃ち込まれてきた。

 

「ッ!」

 

「オートボットの追手か。このエネルギーパターンは、ジャズだな」

 

 慌てて飛びのくレーザービークだが、ショックウェーブは冷静に分析する。

 見れば案の定、オートボットの副官ジャズと……、リーンボックスの女神ベールが立っていた。

 周りにはリーンボックス国軍の兵士たちが展開している。

 

「仕方ガナイ。アリス ハ、女神メモリー ヲ、持ッテ、逃ゲロ。残リハ、ココデ敵ヲ、迎撃スル」

 

 サウンドウェーブが冷静に指示を飛ばす。

 その指示に、ディセプティコンたちは武装を構え、アリスは痛む体に鞭を打って立ち上がった。

 

「アリスちゃん! 待って……!」

 

 ベールが何か叫んでいるが、すぐ傍でショックウェーブが粒子波動砲を撃った音にかき消され、よく聞こえない。

 

 砲火の中で、アリスはベールに背を向け女神メモリーを抱えて走り出した。

 

  *  *  *

 

 走る、走る、ロボットモードのまま、アリスはひたすら走る。

 息が切れる、全身が軋む、苦痛で意識が飛びそうになる。

 それでも、ディセプティコン兵士としてのなけなしの誇りが、彼女に人間の姿になることを拒ませていた。

 いつしか降り出した雨粒が、体を叩く。

 強くなる雨の中、遮二無二走り続けていたアリスだが、やがて目の前に切り立った崖が現れた。崖の下は流れの早い川になっているようだ。

 

「ハアッ……、ハアッ……」

 

 いったん止まって息を吐き、何とか体調を整えようとする。

 

「アリスちゃん!」

 

 しかし、追い付いてくる者がいた。

 この状況では一番聞きたくない声だった。

 

「ベール、姉……」

 

 言いかけた言葉をグッと飲み込む。

 追手は、やはりベールだった。女神化して飛んできたようだ。

 

「アリスちゃん、待って!!」

 

 ベールはアリスの近くに着地すると、人間の姿に戻る。

 そしてアリスに向かって手を伸ばす。

 

「ッ! 来るな!!」

 

 アリスはそれを阻もうとブラスターを撃つ。

 地面にエネルギー弾が当たって起こした爆風が、ベールの髪とドレスを揺らす。

 

「こっちに近づくんじゃない! 薄汚い有機生命体め!!」

 

 アリスはブラスターを撃つ。

 

「おまえたちのことは、最初から大嫌いだったんだ!! どいつもこいつもヘラヘラして!!」

 

「アリスちゃん……」

 

 アリスはブラスターを撃ち続ける。

 

「下等生物の癖に、私を妹にするだと!? おぞましくて反吐が出る!!」

 

「アリスちゃん」

 

 アリスはブラスターを撃ち続ける。

 

「だいたいからして、あなたはいつも……」

 

「アリスちゃん!!」

 

 アリスはブラスターを撃ち続ける。

 だが、その一発たりとも、ベールにかすりもしない。

 すでに至近距離にまで、ベールは近づいてきていた。

 

 そして、ベールは、未だ恐ろしいロボットの姿のアリスを、思い切り抱きしめた。

 

「アリスちゃん、ごめんなさい……。あなたを苦しめてしまって……」

 

「…………」

 

「あなたは、そうやって憎まれ役になる気だったのですね」

 

「わ、私は……」

 

 アリスは、ベールに憎んでほしかった。恨んでほしかった。

 妹になるかもしれなかった少女ではなく、卑劣なスパイでありたかった。

 そのほうが、後腐れが無くて済む。はずだった。

 

「ごめんなさい、ごめんなさい……。辛かったでしょう? 苦しかったでしょう? わたくしが、妹を欲しがったばっかりに……」

 

 ベールは涙を流しながら、ひたすらに謝る。

 もしも、ベールが女神メモリーの研究を始めなければ、その適正者にアリスを見出さなければ、妹を欲しがらなければ。

 アリスはもっと長い間、あの教会にいることができたかもしれなかった。

 ベールにツッコミを入れ、チカに仕事を教えてもらって、ネプギアたちと遊んで、そんな日々がまだ続いていたかもしれなかった。

 もしも、アリスがディセプティコンではなく普通の少女だったら、メガトロンに忠誠を誓っていなかったら、女神候補生になる未来もあったのかもしれなかった。

 もしも、もしも……、ゲイムギョウ界での生活に、ベールの愛に、チカやネプギアたちとの友情に、何の価値も感じていなければ、ここまで苦悩することなどなかった。

 

 しかし、それらはすべからく無意味な憶測だ。

 

 ことはすでに起こってしまったのだから。

 

 ベールが孤独を苦にせず妹を欲しがらないことなど、有り得ないのだから。

 

 アリスがメガトロンへの忠誠を失くすことも、そしてゲイムギョウ界で得たものを捨てることも、土台無理な話なのだから。

 

 だから……。

 

「ごめんなさい、ベール姉さん」

 

 アリスは、至近距離でベールの腹にブラスターを撃ちこむ。

 小規模な爆発が起きて、ベールの体はアリスから引きはがされた。

 だがブラスターの威力は最小限にしてあった。

 ベールは倒れるものの、気絶にさえ至らない。

 

「私にメガトロン様を裏切ることはできません。あのヒトは、始めて私を必要としてくれたヒトだから」

 

 アリスは崖に向かって歩き出す。

 その体を外殻(アウターシェル)が覆い、アリスは人間の姿に……リーンボックスの教祖補佐として、ベールの妹候補として過ごしていた、あの姿へと戻る。

 

「でも、ベール姉さんたちを苦しめることもできない。いつの間にか、私はベール姉さんたちのことが大好きになってしまったから……」

 

「あ、アリスちゃん、やめて……」

 

 アリスがしようとしていることに気付き、ベールは必至に手を伸ばし、立ち上がろうとする。

 崖の縁で、アリスはゆっくりと振り返った。

 

「この女神メモリーのことをディセプティコンが知ってしまった以上、メガトロン様はこれを放っておかない。きっとリーンボックスに攻めてくる。だから……」

 

 その顔に浮かんでいたのは、おそらくアリスが誰にも見せたことのないのだろう、本心からの笑みだった。

 

「さようなら、ベール姉さん。こんな物を使わなくても、素敵な妹が生まれるといいですね」

 

 そして、女神メモリーを抱きしめたまま体の力を抜いて、後ろに倒れ込む。

 切り立った、高い崖の下へと。

 

「あ、アリスちゃん!! ダメええええッッ!!」

 

 ベールは力を振り絞って瞬間的に女神化し、飛行して崖の下に落ち往くアリスを追う。

 だが、その手をすり抜けて、アリスは雨で水量が増えて流れの早くなっていた川の中に、消えた。

 

「あ、あ、あ、……い、嫌ぁああああッッ!!」

 

 ベールはアリスを追って水の中に飛び込もうとする。

 だがそれは寸前で横から跳んできた者に抱きかかえられる形で阻止された。

 ディセプティコンが撤退したため、ベールたちを探しにきたジャズだ。

 

「ベール! 何をしてるんだ!」

 

「嫌、嫌ぁああ!! 放して! 放してください!! アリスちゃんが、アリスちゃんがぁッ!!」

 

「この流れじゃ、君まで溺れてしまう!!」

 

 川の傍に着地し、腕の中で暴れるベールを必死になだめるジャズ。

 

「やめるんだ……、ベール。お願いだから……」

 

「うう……、アリスちゃん……」

 

 涙を流すベールは、ジャズにすがりつく。

 ジャズは、そんな彼女を抱きしめたまま、心の内で新たに誓いを立てる。

 いつの日か、別れる日が来るのだとしても、その日まではこの女神のことを守り抜いていこうと……。

 

  *  *  *

 

 アリスの生体反応が消えたのを察知したディセプティコンは、早々に撤退した。

 追手を撒き、森の中をサウンドウェーブとショックウェーブは歩いていた。

 

「それにしても」

 

 歩きながら、ショックウェーブが声を出した。

 

「惜しいことをしたな。メガトロン様も残念に思われるだろう」

 

「…………アア」

 

 それはサウンドウェーブに会話を求めてと言うよりは、独り言に近い言葉だった。

 

「あの女神メモリーは、興味深かったのだが。やはりアリスに任せず、私が持つべきだった」

 

「ッ!!」

 

 その瞬間、サウンドウェーブは振り向きざまショックウェーブの顔面に拳を叩き込んだ。

 ショックウェーブはサウンドウェーブの倍は背丈があるが、サウンドウェーブはかつて剣闘士だったことを思い出させる跳躍を見せ、的確に科学参謀の顔を殴る。

 後ろに倒れたショックウェーブは、何が起こったのか理解できていないようだった。

 

「いいか!! 今度、俺の部下に勝手なことをしてみろ!!」

 

 科学参謀の体に馬乗りになり、情報参謀は吼える。その声はいつもの機械音声のような声ではなく、彼本来の声だった。

 

「必ず思い知らせてやる……必ずだ!! 憶えておけ!!」

 

 それだけ言うとショックウェーブの体から降り、彼を助け起こそうともせずに歩いていく。

 

「ふむ。実に論理的でないな」

 

 残されたショックウェーブは、それだけ呟くと何事もなかったように立ち上がり、先ほど自分を殴った相手の背を追うのだった。

 

  *  *  *

 

 ――アリスちゃん、朝ですわよ、起きてくださいまし。

 

 ――アリスちゃん、いっしょにゲームをしましょう。

 

 ――アリスちゃん、いつもありがとう。

 

 ――アリスちゃん、アリスちゃん……。

 

「ん……」

 

 毛布に包まれて、アリスは目を覚ました。

 そしてハテ?と思う。

 自分は崖から身を投じ濁流に飲み込まれたはず。

 トランスフォーマーとしてはあまり頑丈とは言えない我が身が、破壊されずに済むとは考えにくいが……。

 上体を起こして辺りを見回すと、森の中のどこかだった。

 近くでは火が焚かれている。

 その傍にいるのは、アリスの見知った影だった。

 黒と赤の体色に、虫の翅のようなパーツ。

 

「サイドウェイズ?」

 

 それは、ディセプティコンを抜けた斥候のサイドウェイズだ。

 サイドウェイズは、たき火の中に適当な枯れ木を放り込んでいたが、アリスの声にそちらを向いた。

 

「お! 起きたか!」

 

「アンタ、何でこんな所に……」

 

「おいおい、そりゃこっちの台詞だぜ! 川沿いを走ってたら、上流からおまえが流れてきたんだからな!」

 

 それを聞いて、アリスは理解した。

 理由は分からないが、自分は死に損なったらしい。

 そして、偶然にもこの脱走者に拾われたというワケだ。

 ハアッと深く息を吐き、ふと気づく。

 

「そうだ、私といっしょにこれくらいの結晶が流れてこなかった?」

 

「結晶? いや、そんなもん見てないが……」

 

 手で大きさを示すアリスに対し、サイドウェイズは首を横に振った。

 

「そう……」

 

 だとすると、女神メモリーは川の底に沈んだか、海まで流されたか……。いずれにしても発見は困難だろう。

 

「ハアッ……」

 

 そして、アリスは再び大きく息を吐く。

 これからどうしよう。

 もちろん、リーンボックスには帰れない。

 女神メモリーを持ち帰るという命令に反した以上、もうディセプティコンにも居場所はない。

 

「なあ、アリス? いったい何があったんだよ?」

 

 心配そうに、サイドウェイズはたずねた。

 古い知己が川をドンブラコッコと流れてきたのだから当然だろう。

 

「実は……」

 

 しばらく黙っていたアリスだが、やがてポツポツと話し始めた。

 誰かに、聞いて欲しかったのかもしれない。

 

  *  *  *

 

「ふ~ん、女神メモリーねえ……」

 

 話しを聞き終えたサイドウェイズは、複雑そうな顔で唸った。

 色々と、理解できる範囲を超えていたらしい。

 一方のアリスは膝を抱えて、すすり泣いていた。

 

「もう、私に行く所なんかないわ……」

 

「なあ、アリス……」

 

 涙を流すアリスに、サイドウェイズはオズオズと声をかける。

 

「もしよかったら、俺といっしょに旅をしないか?」

 

「……アンタと?」

 

 アリスは涙を拭って顔を上げる。

 冗談かと思ったが、サイドウェイズの顔は真剣そのものだ。

 少し考えてから、アリスはフッと微笑んだ。

 

「そうね……、それもいいかもね」

 

 どうせ、行くあてなどない身だ。

 ならば、行くあてのない旅も面白い。

 

「ならその旅、俺も同行させてくれや」

 

 突然、第三者の声が聞こえてきた。

 二人が驚いて声のしたほうを向くと、小さな影がヒョコヒョコと木陰から出て来た。

 猫背に左右非対称の目、髪のように頭部から伸びたコード、いつの間にか姿を消していたブレインズだ。

 

「ブレインズ? どうしてここに?」

 

「まあ、リーンボックスも居心地が悪くなりそうだからな。抜け出してきたのさ」

 

 ニヒルに笑うブレインズ。

 元はと言えば自業自得に近かろうに、全く悪びれないブレインズに、アリスは怒りを通り越して苦笑しか出てこない。

 

「ま、いいわ。アンタみたいなの、ほっといたら、何しでかすか分からないし」

 

「ありがとよ。……まあ、このまま責任取らずにいんのも、目覚めが悪いからな……」

 

 真面目な顔で二人に聞こえないように呟いたブレインズだが、すぐにいつものシニカルな笑みになる。

 

「そいじゃ、俺たち三人、行くあてもないハグレ者ってとこさね」

 

「お! イイね、それ! 俺たちはハグレディセプティコンってワケだ!」

 

 サイドウェイズも同調しておどけて見せる。

 呑気な同行者たちに、アリスも少しだけ気分が楽になってきた。

 

「はいはい、それじゃあハグレ者はハグレ者らしく、今を楽しく生きましょう」

 

 アリスは歌を口ずさみ、立ち上がってステップを踏む。

 リーンボックスの若者の間で流行っているポップな曲だ。

 

「おお、いいね!!」

 

「レッツダンス! ってか!」

 

 サイドウェイズとブレインズもアリスの歌に合わせて踊り出す。

 

 森の中で、即席のダンスパーティーを開く三人。

 

 行くあてもなく、寄る辺もなく、明日をも知れぬハグレ者たちは、それでも陽気に振る舞う。

 

 その姿は、彼らが戦いからの落伍者であると言えど、あるいはだからこそ、とても楽しげだった。

 




そんなワケで(?)アリス生存。

今週のTAV
キックバックの出番あれだけかい!
やっぱスチールジョーには歴代破壊大帝のような大物感はないね。まあ犯罪者の頭目に過ぎないからね。しょうがないね。キャラとしては魅力的だし。
カニがフリーダムだったけど、地味に他の奴らもフリーダム。
そしてついに……。

今回の解説

アリスの弓
ネプテューヌシリーズのキャラと被らないようチョイス。
日本ではパッとしない武器のようなイメージがあるけど、ロード・オ○・ザ・リングのレゴ○スを見ても同じことが言える人は、よっぽど遠距離攻撃が嫌いなんでしょう。
ちなみにエネルギーの矢を構成するのは、とある海外アニメを見ていて思いつきました。(途中でアニメイテッドのロディマスが似たような武器使ってたことに気付いたけど)

アリスの技
もちろん、不思議の国のアリスの登場キャラから。
他に強力な矢を放つ『ユニコーンホーン』矢が無数に分裂する『グリフィンフェザー』火属性の矢を放つ『ソルジャーオブハート』必殺技である『クイーンオブハート』などの技を考えてるけど、出すかは未定。

ハグレディセプティコン
まあ、何つうか、こういう寄せ集めも好きなんです。

女神メモリーの行方
さて、どこにいっちゃったんでしょうねえ(棒)

次回は、ユニとサイドスワイプのラブコメ回を予定しています。

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