超次元ゲイム ネプテューヌ THE TRANSFORMATION   作:投稿参謀

70 / 203
今回、語るべきことは、あとがきにて。


第60話 金色の眠りから覚めて

 ネプテューヌたちがゲイムギョウ界から姿を消して数日。

 ネプギアとバンブルビーはあのストーンサークルの前を訪れていた。

 

「お姉ちゃん……」

 

 茫然とストーンサークル中央の石柱を見上げるネプギア。

 この場所で、姉たちは消えてしまった。

 イストワールの力を持ってしても、どこへ行ったのか皆目見当もつかない。

 女神不在なので自分を始めとする女神候補生が国を治めているものの、己の未熟さを痛感する日々だ。

 なぜかディセプティコンが攻めてこないのがせめてもの救いか。

 バンブルビーもネプギアに並んで不安げな電子音を出す。

 

「お~い! ビー! ネプギア~!」

 

 と、二人を呼ぶ声が聞こえた。

 見れば、銀色の未来的なスポーツカー、緑とオレンジのコンパクトカーがこちらに走って来た。ビークルモードのサイドスワイプ、スキッズ、マッドフラップである。

 三台の車は二人の前に止まると、パートナーであるユニ、ラム、ロムを降ろしてロボットモードに変形する。

 

「ユニちゃん! ロムちゃんとラムちゃんも! いったいどうしたの?」

 

「ん……、ちょっと、何となくね」

 

 驚いて問うネプギアに、ユニが代表して答える。

 だが何となくネプギアは察した。

 本当はみんな、姉や仲間たちがいなくて寂しいのだ。

 

「お姉ちゃんたち、帰ってくるかな……」

 

「帰ってくるわよ! わたしたちもミナちゃんもフィナンシェも、みんな待ってるんだから!」

 

 ロムの寂しげな呟きに、ラムは元気いっぱいに答える。

 

「それまでは、わたしたちでゲイムギョウ界を護っていきましょ!」

 

 ラムの宣言に四人の女神候補生は、誰ともなく手を重ね合わせる。

 

「やれやれ、こりゃ俺たちも気張らなきゃな。なあマッドフラップ」

 

「ああ、まったくだぜ、スキッズ」

 

「おまえらは特に頑張らないとな」

 

「『サイドスワイプ』『もね』」

 

 候補生をパートナーに持つオートボットたちは、微笑みながら肩を叩き合う。

 司令官や師が不在なればこそ、自分たちが候補生たちを支えていかねばならない。

 新たな決意を胸に、姉や仲間たちを思って空を見上げる一同。

 と、突然ストーンサークル上空の空間が揺らいだ。

 空が暗くなり、空間に大きな穴が開く。

 

「何、これ?」

 

「これは……」

 

 ネプギアとユニが大きな黒い穴を見上げると、そこから次々と影が飛び出してきた。

 

「あれは……、お姉ちゃん!?」

 

 ユニが思わず叫んだ

 さらに他の影にも見覚えがある。

 

「アイアンハイド!?」

 

「「「お姉ちゃん!」」

 

「ミラージュもだ!」

 

「ジャズとベールもいるぜ!」

 

 一同が驚くなか、女神とパートナーオートボットたちは地面に向けて落ちてくる。

 

「危ない!」

 

 思わず叫ぶネプギア。

 だが女神たちはすぐさま変身し、華麗に着地した。

 オートボットたちも空中で体勢を整えて危うげなく着地する。

 

「よっと……、どうやら無事ゲイムギョウ界に帰ってこれたみたいね」

 

「お姉ちゃん……」

 

 目の前に降り立った女神態のノワールを見て、ユニは茫然と声を出した。

 対するノワールはここに妹がいることに少し驚きつつも、こういう時どうよう顔をしていいのか分からないようだった。

 

「ユニ、その……、ただいま」

 

「お姉ちゃぁん!!」

 

 ユニは涙を流しながら最愛の姉に抱きつき、ノワールはその背を愛おしげに撫でた。

 

「「お姉ちゃああん!!」」

 

 そしてロムとラムは堪えきれずにブランに抱きついていく。

 ブランは二人を優しく抱き留めた。

 

「また心配かけちまったようだな。……ただいま」

 

 そしてオートボットたちも再会を喜んでいた。

 

「いったいどこへ行ってたんだよ、アイアンハイド!」

 

「あ? ああ……、ちょっとサイバトロンまでな」

 

「なんだって!?」

 

 師たるアイアンハイドの答えに、サイドスワイプは当然ながら驚愕する。

 次いでスキッズとマッドフラップが声を上げた。

 

「ずっりい! 自分たちだけサイバトロンに帰ってたのかよ!」

 

「なあ、サイバトロンはどうなってたんだ? みんなは元気だったか?」

 

「……ああ、俺たちが出たころと何も変わっちゃいなかったな」

 

 双子の声にそっけなく答えるミラージュだが、少し久し振りに弟子たちに会えてほんの僅かに嬉しそうだった。

 

「あの、お姉ちゃんは!?」

 

「『司令官は!?』」

 

 しかし、最愛の姉と敬愛する司令官の姿が見えないネプギアとバンブルビーは落ち着かない。

 

「あの二人なら、わたくしたちより後に光に飛び込んだはずですわ!」

 

「そろそろ出てくるころだと思うが……」

 

 ヒラリと降りてきたベールとジャズがそれに答えつつ上を見上げる。

 中空に開いた黒い穴は、だんだんと不安定に揺らいできている。

 このままでは遠からず閉じてしまうだろう。

 不安げに黒い穴を見上げる一同。

 果たしてオプティマスとネプテューヌ、そしてメガトロンとレイ、フレンジーに何が起こったと言うのか?

 

  *  *  *

 

 所かわって、ここはプラネテューヌ山中に存在する巨大ダム。

 ゲイムギョウ界でも屈指の規模を誇るこのダムは、同時にゲイムギョウ界で屈指の水力発電所でもある。

 穏やかだった青空が一転にわかに掻き曇り、雷鳴が響きだす。

 そして空中に突然、青と赤のファイヤーパターンが特徴的なロボットと、灰銀色の巨体のロボットが現れた。

 オプティマスとメガトロンだ。ついでとばかりに小柄なフレンジーも現れた。

 三人は空中で揉みあいながら落ちてくるが、すぐに体勢を立て直してダムの横の空き地に着地する。

 

「ここは……!?」

 

「ゲイムギョウ界のようだな」

 

 メガトロンは冷静に状況を把握すると、基地に通信を飛ばそうとする。

 

「…………駄目だな。前回といい、どうもスペースブリッジによる転送は通信機器に大きなダメージを及ぼすらしい」

 

 通信ができないことを確認して、一人ごちる。

 総司令官もまた、仲間たちと通信が取れないでいた。

 

「ネプテューヌ……!」

 

「レイちゃん!」

 

 オプティマスとフレンジーは未だ姿を見せないネプテューヌとレイを探す。

 そのとき再び空間が揺らぎ、女性の影が二つ投げ出された。

 一つはネプテューヌだ。

 彼女は他の場所で女神たちがそうしたように、女神の姿になってオプティマスの傍に降り立つ。

 

「ネプテューヌ! 大丈夫か!?」

 

「…………」

 

「ネプテューヌ?」

 

 反応のないネプテューヌをオプティマスが訝しむと、彼女はゆっくり顔を上げた。

 その美しい目から涙が流れていた。

 

「オプっち……、私は……」

 

「ネプテューヌ? いったいどうしたと言うんだ?」

 

 困惑するオプティマス。

 ネプテューヌは涙を拭い、オプティマスに向き合う。

 

「大丈夫よ、オプっち。今は……」

 

 そして気丈な声を出し、メガトロンを見る。

 

「メガトロン! 聞かせてちょうだい! あなたは何を求めているの!」

 

「ネプテューヌ?」

 

「なんだ? またぞろ、いつもの妄言か?」

 

 その言葉にオプティマスは訝しげな顔になり、メガトロンは面倒くさげに視線だけを向ける。

 

「あなたはサイバトロンから差別をなくすんじゃなかったの! オプっちとあなたとエリータ、三人いつもいっしょで、あんなに仲がよくて……、なのに……」

 

 またしても流れ出した涙を拭うネプテューヌ。オプティマスは驚愕にオプティックを見開き、メガトロンは逆にオプティックを探るように細めた。

 

「ネプテューヌ、どうしてそれを……」

 

「……貴様、『何』を見た?」

 

 ネプテューヌはなおも言葉を続ける。

 

「あなたたちが戦うことなんて、ないじゃない! エリータだってこんなこと望んでいないわ!」

 

「ネプテューヌ……それは……」

 

 必死の呼びかけに、オプティマスは絞り出すように声を出し、メガトロンは答えなかった。

 だが、何か思うことがあったのか口を開こうとしたその時だ。

 

「話すことなんか、ありませんよ」

 

 突如、空から声が響いた。

 

「! レイちゃ……、ん!?」

 

 一連の流れについていけず、メガトロンの足元で半ば茫然としていたフレンジーが歓声を上げかけるが、途中で尻すぼみになる。

 果たして空から降りてきたのは、あのカラス面の女だった。

 だが、その体からは絶えず黒いオーラが吹きあがり、長い髪がユラユラと蠢いている。

 ゆっくりと降下してくるその姿は。あたかも『女神』を思わせた。

 

「オートボットと話す口なんかもたない。そうですよね? メガトロン様」

 

 どこか笑みを含んだ、しかし底冷えのする声で囁くようにメガトロンに声をかけるカラスの女。

 彼女の被る仮面に黒いオーラが纏わりつき、その形を変えていく。

 鋭い意趣のロボットの顔を模したそれは、まさしくディセプティコンのエンブレムそのものだった。

 

「レ、レイちゃん? どうしたのさ?」

 

 仮面の女の異様な様子に、フレンジーが戸惑う。

 それに答えず、仮面の女は自身の両肩を抱きしめる。

 

「ああ……、体の芯から沸きあがる、この憎しみ……。溢れてきて止まらない……、壊れてしまいそう……」

 

 さらに大きくなりゆく黒いオーラは仮面の女からメガトロンへと伸び、破壊大帝の体に浸透していく。

 明らかに異常な事態だがメガトロンは驚くことなく黒いオーラを受け止めた。

 

「ククク……」

 

 愕然とするオプティマス、ネプテューヌ、フレンジーをよそに、メガトロンは低く笑う。

 

「フハハハ、ハァーッハッハッハ!! 素晴らしい! 予想以上の力だ!!」

 

 やがて大きく哄笑したメガトロンは、武器を展開しオプティマスとネプテューヌをギラリと睨む。

 

「そうとも! 我々の間に、言葉など不要だ!!」

 

 その灰銀の巨体から仮面の女と同じように黒いオーラが吹きあがる。

 

「ただ闘争だけがあればいい! ディセプティコンとオートボットの間には憎しみがあればいいのだ!!」

 

 そして、右腕をフュージョンカノンに変形させてオプティマスを狙う。

 オプティマスも何も言わずに剣と盾を構えた。

 

「メガトロン! お願いやめて!」

 

「下がるんだ、ネプテューヌ。……これも宿命(さだめ)だ」

 

 なおも言い募ろうとするネプテューヌを厳しい口調で制し、オプティマスはメガトロンに向かっていった

 

「どうして……、どうしてよ……」

 

 涙混じりのネプテューヌの言葉に答えるものはいない。

 

「あなたも分かっているのでしょう?」

 

 いや、いた。

 あの仮面の女だ。

 今も黒いオーラを立ち昇らせながら、ゆっくりとネプテューヌに近づいてくる。

 

「メガトロン様はオートボットが、オプティマスが憎くてたまらない……。今なら分かるわ、オートボットとディセプティコンは相いれることはないのだと」

 

「そんなこと、分かるわけがないわ! オートボットとディセプティコンだって分かりあえるはずよ!!」

 

「嘘ばっかり……。ああ、女神はどいつもこいつもムカつくけど、あなたは格別ね」

 

 キッと睨みつけて反論するネプテューヌに、仮面の女はその仮面の下で、侮蔑するような声を出す。

 

「こっちの苦労も知らずに能天気に遊んでヘラヘラ笑って、いつも綺麗ごとばっかり。……プラネテューヌにいたころから、あなたのことは大嫌いだったわ。友好条約の時のあなたの演説、私も聞いたわ。…………反吐が出そうなほどの内容のないスカスカな演説だったわね」

 

 仮面の下から感じる憎しみに、ネプテューヌは改めて身震いする。

 これまで彼女から感じていた、燃えるような激しい憎しみとは違う、粘性の液体のような冷たくて重い怨嗟。

 

「……あんなのは憎しみを知らないあなたの幻想に過ぎない。ここまで積み重なってきた過去がそれを許さないわ」

 

「そんなこと……。過去は乗り越えられるはずよ!」

 

「だから、あなたの言葉は薄っぺらいってのよ。過去は人間の、国家の、種族の、中身であり本質その物なの。あなた如きに覆せるものではないわ」

 

 そこまで言って、女は深く息を吐いた。

 

「まあ、『過去のない』私が言えた道理ではないわね」

 

「あなたはいったい……?」

 

「私が何者かなんか、今はどうでもいい。あなたはオプティマスを選び、私はメガトロン様を選んだ。……そう、選んだのよ。それが答え!!」

 

 言うや仮面の女は杖を召喚し、ネプテューヌに向かって振りかざした。

 

「ッ!」

 

 咄嗟にこちらも太刀を召喚し、それを受け止める。

 杖の一撃は女神の力を持ってしても弾き返せない重さを備えていた。

 ネプテューヌは覚悟を決めた。

 降りかかる火の粉は払わなければならない。

 

「女神と戦って、どうなっても知らないわよ!」

 

「そういう台詞は私を倒してから言いな、女神様!!」 

 

 両者は一端距離を取り、ネプテューヌは太刀を仮面の女は杖にオーラを纏わりつかせた。

 

「クロスコンビネーション!」

 

「ブレイクアウト!」

 

 ネプテューヌ必殺の連撃に、こちらも連撃で対抗して見せる仮面の女。サイバトロンで戦った時よりも、さらに戦闘力が高まっている。

 

「ッ! それならこれはどう! 久々の32式エクスブレイド!!」

 

「それがどうした! ミサイルコマンド!!」

 

 シェアで作り出した巨大な剣を相手に向かって投擲するネプテューヌだが、仮面の女は宙空に六発ものエネルギー弾を作り出し、それを発射する。

 内三発がエクスブレイドを撃墜し、残り三発がネプテューヌに殺到する。

 ネプテューヌは空に飛び上がって二発をかわし、さらに最後の一発を太刀で切り払う。

 だが、一瞬その動きが止まってしまった。

 

「そこだ! センティピード!!」

 

 その隙を逃さず仮面の女はさらなる技を放つ。

 女の周りの空間が歪むと、何と巨大なムカデを思わせる怪物が現れ、その長大な体で素早くネプテューヌの身体に巻き付き拘束した。

 

「きゃあ! な、何なのコレ!」

 

「異次元から呼び出したクリーチャーさ! ……どこから来たのかは私にも分からないけど」

 

 無責任に言い放ち、仮面の女はさらに大ムカデにネプテューヌを締め付けさせる。

 

「そこで大人しくしてなさい。……あっちも、もうすぐ終わりそうだから」

 

 その言葉にエッとなったネプテューヌは、慌ててオプティマスとメガトロンが戦っているほうを見る。

 

「ぐわあああ!!」

 

 そこにあったのは、オプティマスがメガトロンのフュージョンカノンの直撃を喰らって吹き飛ばされる姿だった。

 

  *  *  *

 

 時間は遡る。

 

 オプティマスは黒いオーラを噴き上げるメガトロンに挑んでいた。

 

「おおおお!!」

 

 雄叫びと共にメガトロンに斬りかかるオプティマス。

 メガトロンはすぐさまフュージョンカノンを発射する。

 よけるオプティマスだが、その後ろでは地面に着弾したエネルギー弾がこれまでにない大爆発を起こす。

 それに煽られ、オプティマスは一瞬体勢を崩してしまう。

 

 ――ッ! いかなフュージョンカノンと言えど、これほどの威力はなかったはず! いや今は考えている時間はない。すぐに体勢を立て直せば、メガトロンの次の動作より早く動け……。

 

 刹那にも満たない間にそこまで思考し、オプティマスは正面を見据える。

 そこにはオプティマスの視界いっぱいにメガトロンの顔があった。

 僅かな間にここまで接近したというのか。

 

「ッ!」

 

 反射的に剣を振るおうとするオプティマスだが、それより早くメガトロンの拳が鳩尾に突き刺さった。

 

「グ……オッ……!?」

 

 普段であれば耐えられないこともない攻撃のはずだった。

 だが今回のそれはオプティマスの過去の経験よりも遥かに強力であり、腹にめり込んだだけでは終わらず総司令官の巨体を宙に舞わせ数十m後ろに叩き落とす。

 

「ふ、フハハ、ハァーッハッハッハ!! 脆い、脆いぞ! その程度かオプティマス!」

 

 何とか立ち上がろうともがく宿敵に歩み寄りながら、メガトロンは嗤う。

 

「ぐ……、この力……、まさかシェアエナジーとスパークの共鳴!?」

 

「さてな。答える義理もない」

 

 状況を理解しようとするオプティマスの言葉に答えず、メガトロンはオプティマスの頭を掴んで無理やり立たせる。

 

「永きに渡る戦いだったが、それもここまでだ」

 

「グウウゥ……! わ、私が倒れたとしても、メガトロン、オートボットはおまえの暴政に立ち向かい続けるぞ……!」

 

「ならば、全て殺すまでだ。元より、な」

 

 メガトロンは冷厳に言い放つや、フュージョンカノンを展開し、オプティマスの胸に押し当てる。

 

「まずは貴様から、……死ね!!」

 

 そしてゼロ距離からフュージョンカノンを叩き込んだ……。

 

「ぐわあああ!!」

 

 悲鳴と共に吹き飛んでいくオプティマス。

 その体は地面に力無く落ち、ピクリとも動かなくなった。

 

「オプっち!」

 

 ネプテューヌは何とか拘束から逃れようとするが、大ムカデはギチギチと体を締め付けている。

 

「…………終わったわね。安心なさい。あなたもすぐに後を追わせてあげる」

 

 仮面の女は感情を感じさせない声で言うと、指を鳴らして大ムカデに指示を出してネプテューヌの身体を自分に近づけさせる。

 怒りに歪ませてはいるが、美しく凛とした顔に自分の顔を近づける仮面の女。

 

「さようなら」

 

 そして、再び杖の先にオーラを纏わせネプテューヌに向かって振るった。

 

 だがその瞬間、ネプテューヌは女神化を解除した。

 人間態のネプテューヌは女神化している時に比べかなり小柄だ。そのため締め付けてくる大ムカデと身体との間に隙間ができ、ネプテューヌは素早く大ムカデの拘束から抜け出すことができた。

 

「なっ!?」

 

 驚いた仮面の女は一瞬動きを止める。

 その隙を縫って、ネプテューヌは仮面の女を張り倒してオプティマスに向かって走っていった。

 メガトロンは彼女を攻撃しない。さしも彼もそこまで冷酷ではないのか。

 あるいは、もはや攻撃するだけの価値を感じていないだけか。

 

「オプっち!」

 

 ネプテューヌは横たわるオプティマスに駆け寄ると、その顔の傍で大声を出す。

 

「オプっち! しっかりして!!」

 

 するとオプティマスは僅かに顔をネプテューヌに向けた。

 

「ね、ネプテューヌ……。逃げるんだ……。今のメガトロンは……強すぎる」

 

 何とかオプティマスが吐き出した言葉に、ネプテューヌは首を横に振ることで答えた。

 

「逃げないよ。オプっちは、どんな苦しい時もわたしを守ってくれたもん。だから、わたしも逃げない」

 

「駄目だ……! 君を……、君を…危険な目に…合わせるわけには……」

 

 息も絶え絶えに、オプティマスは言葉を発する。

 しかしネプテューヌは決して逃げようとしない。オプティマスとメガトロンの間に陣取り、両腕を広げる。

 それを見た仮面の女が一思いに止めを刺すべく杖にオーラを纏わせるが、メガトロンは手振りでそれを制した。

 

「頼む……! 逃げてくれ……!」

 

「わたしは逃げない!」

 

 頑として動かないネプテューヌに、オプティマスはかつて失ったエリータの姿を幻視した。

 

「駄目だ……。駄目だ! お願いだ、逃げてくれ……。君を失いたくない……!」

 

 血を吐くようにオプティマスは吐露する。

 

「君を……、君を……、愛しているから……!」

 

 その言葉にネプテューヌは思わず振り向いた。

 オプティマスはネプテューヌを真っ直ぐに見つめる。

 

「……私はこの感情を明確に示す言葉を愛としか知らない。愛しているんだ、ネプテューヌ……」

 

 今、言わなければならない。

 種族の違いなど構うものか。

 後悔は後ですればいい。

 嫌われても構わない。

 彼女に生きていてほしかった。

 

「……オプっち」

 

 そしてネプテューヌは微笑んだ。

 見る者を魅了する、どこまでも透明な笑みだった。

 

「嬉しいよ……、わたしも、わたしもオプっちのこと、好きだよ」

 

 らしくもなく、色々と悩みはした。

 オプティマスの責任の重さ。

 エリータのこと。

 アルファトライオンやドリフトたちの言葉。

 そしてオプティマスの過去を垣間見て、ネプテューヌが出した、一つの答え。

 それは酷く単純なものだった。

 

 ――わたしは、オプっちに幸せになってもらいたい。そしてだからこそ。

 

「だから、逃げない! オプっちに守られてばっかりじゃイヤなんだよ! あなたといっしょに戦いたい!!」

 

「ネプテューヌ……」

 

 しばし見つめ合うネプテューヌとオプティマス。

 想いは通じ合っていたのだ。

 これほど嬉しいことはない。

 

「ククク……、フハハ、ハァーハッハッハ!!」

 

 笑い声が轟いた。

 メガトロンがこれほど面白いことはないとばかりに哄笑している。

 

「愛!? 愛だと? オートボットのリーダーが下等な有機生命体に? 馬鹿馬鹿しい! オプティマス、貴様がそこまで見下げ果てた奴だとは思わなかったぞ! 死んでいった者たちが聞いたら、失望のあまりもう一度死を選びかねんな! ハーッハッハッハ!!」

 

 情け容赦なく嘲笑と侮蔑を浴びせるメガトロン。

 だがこれは正常かつ健全なトランスフォーマーの思考としては当然であり、むしろオプティマスのほうが異常なのである。

 ひとしきり嗤ったメガトロンは、再度フュージョンカノンをネプテューヌとオプティマスに向ける。

 

「では、その麗しくも無意味な愛もろとも、消し炭になるがいい!」

 

 そしてエネルギー弾を発射した。

 紫色の破壊エネルギーがネプテューヌめがけて飛んでくる。

 

「ネプテューヌ! 逃げろ!!」

 

 オプティマスが叫ぶ。

 だがネプテューヌは表情を輝かせた。

 

「大丈夫! よく分かんないけど、今のわたしは負ける気はしない!!」

 

 瞬間、ネプテューヌの体が光に包まれた。

 いつも女神化する時よりも、強く眩い光に。

 エネルギー弾が着弾して爆発を起こし、あたりは爆音と煙に包まれる。

 

「負けない、気がするだけだったな」

 

 メガトロンは薄く嗤いながらゴキリと首を鳴らし、念の為各種センサーでネプテューヌとオプティマスの気配を探る。

 

「……女神も存外、呆気なかったですね」

 

 感情のこもっていない声で仮面の女が言う。

 

「当たり前だ。破壊大帝の前に立ちふさがる者は、残らず破壊される運命に……」

 

 女の言葉にそこまで答えたところで、メガトロンは気が付いた。

 ネプテューヌとオプティマスの生体反応は消えてはいない。

 むしろ、強大なエネルギーを感じる。

 

「……馬鹿な!」

 

 煙が晴れた時、そこにいたのは何とか立ち上がろうとするオプティマスと、そしてネプテューヌ……ではなく、一機の戦闘機だった。

 深い紫色のその戦闘機は前進翼を備えた未来的なシルエットをしている。

 

「な!? 女神は、あの女神はどこに行ったの!?」

 

 姿を消したネプテューヌに、仮面の女は動揺する。

 その答えは意外な所からもたらされた。

 

「うわッ!? わたし戦闘機になってる!?」

 

 戦闘機から声が聞こえてきたのだ。

 そして声は間違いなく、ネプテューヌのものだった。

 オプティマスは戸惑った声を出す。

 

「ね、ネプテューヌ? その姿はいったい?」

 

「いや~よく分かんないけど、新たな力に目覚めたみたい!」

 

 メガトロンの横の仮面の女が茫然と声を出す。

 

「そ、そんな馬鹿な……」

 

「フン! 今更姿が変わったからと言って、何ができる!」

 

 だがメガトロンは怯まずにフュージョンカノンを発射する。

 ネプテューヌは機体の全面に障壁を展開してエネルギー弾を弾くと、ブースターを吹かしてメガトロンに突っ込んでいく。

 横っ跳びで軽くかわして見せるメガトロンだが、ネプテューヌはそのまま脇を通り過ぎて飛行機雲を描きながら飛んで行く。

 

「お~っと! 行き過ぎたー!」

 

 途中で旋回し、メガトロンと仮面の女が張る弾幕を潜り抜けて戻ってくるネプテューヌ。

 試しとばかりに機体に搭載されたビーム機銃と多弾頭ミサイルを発射する。

 無数のビーム弾と空中で分裂したミサイルがメガトロンと仮面の女に降り注ぐ。

 だがメガトロンはよろめいたものの大したダメージを受けている様子もなく、女はオーラをバリアのように展開して攻撃を防ぐ。

 ネプテューヌは二人の上を通り過ぎると、オプティマスの前に降りてきて滞空する。

 

「どうよ、わたしの新たな力! すごいでしょ!」

 

「あ、ああ、確かにすごいが……その、大丈夫なのか?」

 

 心配そうにたずねるオプティマス。

 さっき告白した相手がいきなり戦闘機に変身したのだから、さもありなん。

 

「うん、ダイジョブだよ! むしろ、すごく調子がいいんだ!」

 

 ネプテューヌは明るい調子で答えた。

 ホッと排気するオプティマス。

 ネプテューヌのシェアエナジーとの共鳴で、ダメージもだいぶ回復したが、それでも状況は未だ好転しきってはいない。

 メガトロンと仮面の女は全身から巨大なオーラを噴き出している。

 

 ――だが負けるわけにはいかない。いや、負けない!

 

 再び闘志を燃え上がらせ、剣を構えるオプティマス。

 オプティマスとネプテューヌは、スパークとシェアエナジーとの共鳴が最大限まで高まるの感じていた。

 

 そして二人の胸中にある確信が天啓めいて浮かんできた。

 

「ねえ、オプっち。今なんだかトンでもないこと考えたんだけど」

 

「奇遇だな。私もだ」

 

 理屈も論理もないが、できるはずだという奇妙な確信と共に二人はそろって、その言葉を叫んだ。

 

「「ユナイト!!」」

 

 そして二人は揃って強烈な光に包まれる。

 ネプテューヌの変身した戦闘機が複数のパーツに分裂するや、オプティマスの体に合体していく。

 ブースターと翼はそのままジェットパックとして背中に合体。

 機種部分は二つに分かれて変形し、オプティマスの両腕に高出力ビーム砲『プラネティックキャノン』とビームガトリング『ヴァイオレットバルカン』として装着される。

 さらに余剰パーツが肩や下腿に装着。

 最後に胸に合体したパーツの中央にオートボットのエンブレムである柔和なロボットの顔と、プラネテューヌの国章でありネプテューヌ自身を表してもいる丸っこく象形化されたNの文字が重なったマークが浮かび上がる。

 

 見よ! これぞオプティマスとネプテューヌが融合合体(ユナイト)を果たした新たなる姿、ネプテューンパワー・オプティマス・プライムである!!

 

「さあ、出動だ!!」

 

 オプティマスは叫ぶや背中のブースターを吹かして空中に飛び上がる。

 合体によってオプティマスは飛行能力を獲得したのである。

 

「なん……だと!?」

 

 メガトロンは飛行するオプティマスを見上げ、クワっとオプティックを見開く。

 だがすぐに正気に戻るやエイリアンジェットに変形し、こちらも飛び上がる。

 

 オートボットとディセプティコンのリーダー同士の空中戦だ!

 

 空を行くオプティマスに追いつくや、メガトロンはロボットモードに戻り宿敵に組み付こうとする。

 

「俺を見下ろすのは400万年早いわ、オプティマァァス!!」

 

「メガトロン! 私たちの手で地に落ちろ!!」

 

 それをかわしたオプティマスは左腕のヴァイオレットバルカンを発射する。

 無数の光弾がメガトロンに降りかかるが、それで怯むメガトロンではない。

 

「ヌン! この程度!」

 

「まだだ!」

 

 だがガトリングは足止めのためだ。

 すかさずオプティマスは右腕のプラネティックキャノンから強力な光線を放つ。

 

「ぐ、おおお!?」

 

 絶大な威力の光線の前に、メガトロンは真っ逆さまに落下していくが、途中で体勢を立て直し地面に着地し、ギラリとゆっくり降下してくるオプティマスを睨みつける。

 

「オプティマァァァァス!! まだだ! まだ終わってはおらんぞ!!」

 

 そして右腕のフュージョンカノンにエネルギーを充填していく。

 黒いオーラがフュージョンカノンの砲身に集中し、メガトロンの右腕が壊れそうなほどのエネルギーが満ち満ちる。

 だがオプティマスは真っ直ぐにメガトロンを見据える。

 両腕の武器を収納し、今一度テメノスソードを『召喚』する。

 あたかもゲイムギョウ界の住人たちが使う武器のように、オプティマスの手の中に剣が現れた。

 そして剣は、オプティマスとネプテューヌに答えるかのように、その刀身に刻まれた溝と古代文字が虹色の光を放ち、やがて刀身全体が光に包まれた。

 

  *  *  *

 

 オプティマスと合体したネプテューヌは不思議な感覚の中にいた。

 パーツとして合体してはいるが、本質たる魂はオプティマスと深い段階で融合し、そのスパークと共にあった。

 彼のスパークは暖かく、強く、それでいて繊細で、深い悲しみと怒り、苦悩に満ちている。

 その何もかもが愛おしくて愛おしくてしょうがない。

 

 ――ああ、好きだ。大好きだ。あなたのために、あなたと共に、歩いていこう。

 

 いつの日か、オプティマスたちはサイバトロンの呼び声によって帰ってしまう日がくるのかもしれない。

 メガトロンの言う通り、オートボットとディセプティコンの間には、もう憎しみしか残っていないのかもしれない。

 仮面の女の言う通り、自分の考えは甘っちょろい綺麗事なのかもしれない。

 それでも、この道を諦めはしない。

 それが、オプティマスの幸せのために、必要不可欠だから。

 

 一人の男のために、戦いの累加だか憎悪の連鎖だかに挑む。

 それは傍目から見れば、無茶で無謀で無意味だ。しかし、そういう愛もあるのだ。

 

 ――見せてあげる。ゲイムギョウ界では、ハッピーエンドがなにより強いんだよ!

 

  *  *  *

 

「消し飛べぇええええ!!」

 

 メガトロンの怒号と共に放たれた光弾は。オプティマスの全身を飲み込んでも余りあるほど巨大で、直撃すれば今のオプティマスと言えど塵一つ残さずに消滅させるだけのパワーに満ちていた。

 しかしオプティマスはよけようともせず、光り輝くテメノスソードを大上段に構える。

 そして……。

 

「うおおおおお!!」

 

 渾身の力を込めて振り降ろす。

 虹色の剣閃はそのままエネルギーの刃となって飛び、エネルギー弾を両断してそれでも止まらず、メガトロンへと襲い掛かる。

 

「ぐ、おおおおおおぉぉぉ!!」

 

 防御する間もなくメガトロンはエネルギー刃をその身に受け、大きく後ろへ吹き飛ばされ、地面に落下した。

 

「「メガトロン様!!」」

 

 仮面の女とフレンジーが慌てて破壊大帝にかけよる。

 

「メガトロン様! ご無事ですか!」

 

「グググ……、おのれ……」

 

 体についた大きな傷を押さえながら、メガトロンは立ち上がる。

 さっきのエネルギー刃は直撃を受ければメガトロンでもただでは済まない威力だったが、フュージョンカノンの弾を切り裂いたことで威力が半減していたようだ。

 ギラギラとオプティマスをねめつけるが、それでも冷静にブレインサーキットを回転させて彼我の戦力とダメージを素早く計算し、そして即座に撤退を決意した。

 

「憶えておれ、オプティマス! この借りはいずれ必ず返すぞ!!」

 

 捨て台詞と同時にエイリアンジェットに変形し、仮面の女とフレンジーを搭乗させて、メガトロンは飛び立つ。

 いつかと同じく、オプティマスはそれを見送るのだった。

 

 オプティマスの体からネプテューヌのパーツが分離し、また一つの戦闘機の姿に組み合わさる。

 そして強く発光すると光の粒子にいったん分解、再構成し、そして人間態のネプテューヌの姿へと戻った。

 

「……ふう」

 

 息を吐いたネプテューヌは傍らのオプティマスを見上げる。

 

「とりあえずは、終わったな……」

 

 しみじみと呟くオプティマス。

 当面の危機は去り、無事ゲイムギョウ界に帰ってくることができた。

 共にゲイムギョウ界に戻ってきた仲間たちも、サイバトロンに残してきた者たちも無事であるという第六感めいた確信もある。

 

「それは違うよ、オプっち!」

 

 しかし、ネプテューヌはそれを否定する。

 

「終わったんじゃないよ! これから、始まるんだよ!」

 

 そして満面の笑みを浮かべた。

 

「これからは、わたしがオプっちを思いっきりハッピーにしてあげるんだからね!」

 

「お手柔らかに頼むよ」

 

 こちらも淡い笑みを浮かべるオプティマス。

 金属生命体と有機生命体、それもプライムと女神の恋愛が道ならぬものでないのは二人とも重々承知していた。

 それでも、共にありたいと願う気持ちに偽りはない。

 

「それにしても、随分と急に恋人同士になっちゃったね、わたしたち……」

 

 ネプテューヌは一連の流れを思い出し、恥ずかしげに頬を染める。

 思い起こせば、お互いにかなり成り行きまかせの告白だった。

 

「ああ、そうだな……」

 

「…………」

 

 何となく気恥ずかしくなり、お互いに黙ってしまう。

 と、オプティマスに通信が入った。

 どうやら共鳴によって、通信装置の調子も回復したらしい。

 

「私だ」

 

『オプティマス! 無事だったか! 今はどこにいる?』

 

 通信を飛ばしてきたのは、ジャズだった。

 

「プラネテューヌのダムの近くだ。ネプテューヌもいっしょにいるから、皆には心配しないように……」

 

『司令官! ダイジョブですかーーー!!』

 

『お姉ちゃん! お姉ちゃんもいっしょなんですか!!』

 

 突然通信にバンブルビーとネプギアが割り込んできた。

 何だか相変わらずの二人に、オプティマスは苦笑する。

 

「ああ、私は大丈夫だ、バンブルビー。ネプギアも、ネプテューヌは無事だよ」

 

『ああ、よかった……。姿が見えないから、みんな心配してたんです』

 

 安心したらしく、ネプギアがホッと息を吐くのが通信越しでも分かった。

 とりあえずジャズに代わってもらい、話を続ける。

 

「とりあえず、こちらは自力で帰れそうだからプラネテューヌで落ち合おう」

 

『ああ分かった。……それでオプティマス、いったい何があったんだい?』

 

「それを話すと、長くなるんだ。……帰ってから話すよ」

 

 それだけ言ってオプティマスはいったん通信を切る。

 さて話すとは言ったものの、どう説明したものか。

 

「……まあ、なんとかなるか」

 

 割と呑気に呟くオプティマス。このことは帰り着くまでに考えるとして、傍らのネプテューヌのほうを向く。

 

「とりあえず皆と合流しよう」

 

「うん、帰ろう、プラネテューヌへ!」

 

 二人は久し振りの我が家へと帰るべく、歩きはじめるのだった。

 

  *  *  *

 

 久方ぶりの帰郷は、私たちに言い知れぬ郷愁と悲しみをもたらした。

 それと同時に、我々が今置かれている状況が、どれほど幸福なものであるかも思い出させてくれた。

 女神と共に過ごす日々は、戦いの中で得た安寧なる眠りのように、かけがえのない物なのだ。

 ……実の所、私の迷いは未だに晴れてはいない。

 思いもかけず自覚し、また告白することとなったこの愛が、正しいものなのかは分からない。

 

 私の名は、オプティマス・プライム。

 

 それでも、いつかこの金色の眠りから覚めて、別れる日が来るのだとしても。

 

 女神と共に進んで行こう。

 

 

 

 ~中編 Call of the Cybertron~

 

 及び

 

 ~Golden sleep~

 

 了




そんなわけで、サイバトロン編と第三章が同時に終わりました。
これは構想を重ねるうちに第三章が、あまりにも長くなってしまったので、ここで一区切りつけようと考えたからです。

今回の解説。

戦闘機化したネプテューヌ
本作オリジナルではなく、ハード:ネプテューヌという原作ゲームではお馴染みの技です。

ネプテューンパワー・オプティマス・プライム
オプティマスとネプテューヌの信頼と愛に応えて現れた合体形態。
本当はもっと後に出る予定だったけど、ここで出さないと終盤近くまで出せないので、急遽登場させました。
上記のハード:ネプテューヌを見て、戦闘機に変身できるんだから合体もできるじゃないか?と考えたのがそもそもの始まり。
実は、実写TFにおけるオプティマスの強化形態よりは、ギャラクシーコンボイや勇者ロボに近いイメージ。

レイの技
全て本作オリジナルですが、実はア○リ社のアーケードゲームのタイトルが元ネタ。

ダム
TFファンならお馴染みであろうシチュエーション。
ここで一区切りつけるという意味合いを込めて出したけど、シチュエーションを生かし切れなかったのが残念。

金色の眠りから覚めて
こちらもお馴染み、G1の主題歌より。
実はこの歌詞、平和な時代=金色の眠りが終わって争いの時代がやってくるという意味らしいです。
そこで日常編=登場人物たちにとってかけがえのない日々、という意味合いを込めて章の名前を『金色の眠り』にしました。
……まだしばらく日常編続行だけどね!

次回はオートボット、女神側かディセプティコン側かのエピローグ的な話。
あるいはその両方になります。

長くなりましたが体と時間と法律が許してくれる限り書き続ける所存ですので、どうぞこれからもよろしくお願いいたします。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。