超次元ゲイム ネプテューヌ THE TRANSFORMATION 作:投稿参謀
次章がシリアス重点になりそうなんで、今の内に。
最初にお断りしておくと、ネタはどちらかと言えばネプテューヌに寄ってます。
おそらく読者の皆様が望むであろうG1やビーストのメンバーがゲイムギョウ界に来ていたら……というネタは全くありません。
本当に申し訳ないと思っている。……だが、私は謝らない。
①もしも、あの場にネプテューヌが現れたら。
何処とも知れぬ空間。
闇の中で、オプティマス・プライムは囚われていた。
両腕を鎖のような物で拘束され、吊り上げられている。
その眼前には、神秘的に……あるいは、幽鬼めいて……光り輝く人影が浮遊していた。
人影……オプティマスの生みの親でもある『創造主』は、女性の声でオプティマスに向け囁く。
「オプティマス・プライム、許しを求めますか?」
甘く、毒々しい囁きに、オプティマスの精神が汚染されていく。
創造主はもう一度問う。
「許しを、求めますか?」
「結構です!!」
瞬間、幼さを残した女性の声が空間に響いた。
創造主とオプティマスが驚いて声の方向に首を向けた。
そこには、いつの間にか小柄な人間の姿をした少女が立っていた。
短く切った淡い紫の髪が、あちこち跳ねていて十字キー型の髪飾りを二個着けている。
紫色のワンピースを着込んでいるが、どう言うワケか刀を片手にロケットランチャーを背負っている。
「何者だ、お前は?」
「わたしはネプテューヌ! 息子さんとは結婚を前提にお付き合いしてます!!」
「は……?」
返ってきた答えに、創造主は呆気にとられる。
「え、あの……」
「お義母さん! 息子さんをわたしにください!! 彼を幸せにするのはわたしの仕事です! だから、許しとかノーセンキューですんで!!」
愕然とする創造主を後目に、ネプテューヌは女神化すると高く飛び上がり、刀を振るってオプティマスを拘束している鎖を破壊した。
「オプっち、さあ行きましょう! 絶対にあなたのことを幸せにするわ!!」
「ネプテューヌ……(トゥンク)」
「待っててオプっち! 今逃げ道を作るわ!!」
言うやネプテューヌはロケットランチャーを担いで発射。
ロケット弾は壁に当たって爆発し大穴を開けた。
「ロケットランチャーの使い方なんて何処で習ったんだ?」
「説明書を読んだのよ! それじゃあお義母さん! 結婚式には呼びますので! さよなうならー!」
二人は、空いた穴を通って逃避行を開始する。
アッという間の出来事に放心していた創造主だが、ようやっと正気を取戻し叫び声をあげる。
「ま、待ちなさいオプティマス! お母さんはそんな見るからにちゃらんぽらんそうな人との交際なんて認めませんよ! 待ちなさーい!!」
…………まだ正気に戻ってないかもしれない。
果たしてオプティマスとネプテューヌは
それは誰も知らない。知らないったら知らない。
~~~~~
②もしも、この作品の設定だったら……。
新たにオートボットに加わった新戦士、ホッドロッド。
将来、もしかしたらロディマス・プライムの名で知られることになるかもしれない彼は今、なんやかんやあって ディセプティコンの首魁、メガトロンと対峙していた。
なんやかんやって何かって?
なんやかんやは、なんやかんやだよ!!
「くっくっく。ひよっこめが。自分がオプティマスの代わりになれるとでも思っているのか?」
メガトロンは、自らの前に立つ若者に対し、嘲笑を浴びせかける。
対するホッドロッドは、勝気にニッと笑う。
「どうかな。試してみるさ!」
「愚かな……いいか、二代目主人公なんて良いことは何にもないのだぞ」
「……ん?」
「どうせ、初代主人公と不必要なまでに比較された挙句、不公平なまでにバッシングされるのだ。挙句の果てにいつの間にか主人公降板していたり、エンドロールで名前が三番目になっていたり、不人気を弄り倒されたりするのだぞ」
「そ、それは……」
メガトロンの妙に重い言葉に何故だかホッドロッドは反論できない。
「だいたいだな。どうせ良いトコはオプティマスやバンブルビーに取られるに決まっている。2010みたいに! 2010みたいに!!」
「2、2010の話しは今は関係ないだろ!!」
ロディマスが総司令官としての決意を固めた矢先にコンボイが復活していいとこ全部持っていっちゃった2010最終回は、嫌な事件だったね……。
「だから、ホッドロッドよ……今からでも遅くはない、この父と共に、ディセプティコンの道を究めるのだ!!」
「お、おいいいい!! 待て! その設定生きてるのかよ!」
ぶっちゃけたことを言い出すメガトロンに、ホッドロッドはツッコミを入れる。
メガトロンは鷹揚に頷いた。
「当たり前ではないか。さあ、息子よ! 親子で共にこの宇宙を支配しようではないか!!」
「い、嫌だ! そんな某有名映画みたいなこと言ってくる親父は嫌だ!! だいたい、この設定明かしてから明らかに読者減ってんだからな! 何でメガトロンと俺が親子なんだ!!」
「そんなこと言うもんじゃありませんよ」
と、メガトロンの脇から灰色がかった青い髪を長く伸ばし、頭の横に角のような飾りを着けている女性が現れた。
レイである。
「げえ、母さん!」
「ロディマス! お父様に何てことを言うんです! ……確かに、あなたの年頃なら親の言うことを聞くのが嫌なのは分かります。しかしお父様は二代目主人公という茨の道を歩こうとするあなたのことを心配しているんですよ。お兄さんたちは、みんな立派なディセプティコンになったのに、あなただけ夢みたいなことばかり言って……」
「やめて! 普通にお説教するのやめて! これトランスフォーマーだから!」
お母んオーラ全開のレイに、耳を塞ごうとするホッドロッド。
「ちゃんと聞きなさい! ネプテューヌシリーズにだって、二代目主人公の大役を果たそうとしながらVでは弄られキャラになってしまったネプギアさんと言う例が……」
「ネプギアはVⅡで挽回しただろ!! もういいよ! 俺は、俺は立派なオートボットになるんだぁああああ!!」
「待ちなさいロディマス! ロディマァァス!!」
「父と母の話しを聞けえい!!」
逃げ出したホッドロッドを、メガトロンとレイが追う。
果たして、ホッドロッドは立派なオートボット、そして二代目主人公になれるのか?
頑張れホッドロッド。負けるなホッドロッド。
筆者はロディマス、そしてホッドロッドを心から応援しております!!
……というか、そもそも実写版ではちゃんとロディマス・プライムになれるのか?
それはまだ、誰も知らない……(2017年5月現在)
~~~~~
③もしも、激次元タッグ ブラン+ネプテューヌVSゾンビ軍団にミラージュがいたら……。
廃校の危機を回避するために、映画を撮ることにした女神科の生徒たち。
学園内に本物のゾンビが現れたことで、これ幸いとゾンビ映画を撮り始める。
その脚本担当になったブランだが……。
「ねえ、ブラン……」
「なにかしら、ネプテューヌ?」
「うん……あのさ、このシナリオ、ミラージュが活躍し過ぎじゃないかなって」
「…………」
「しかもヒロインがブランって……いや、メアリースーって言うの? 自分を投影すんのはどうかと思うよ?」
実にもっともなネプテューヌの言葉に、ブランは黙り込んでしまう。
だが、やがて……。
「しょうがねえだろ! こういう時でもないとミラージュの野郎とその……い、イチャイチャできねえんだから!!」
「ええー……逆ギレー?」
その頃、当のミラージュはと言うと……。
「なあなあ、ミラージュ? 何たって俺ら、ゾンビを狩ってんだ?」
「そうそう、特に強そうなゾンビは優先的に狩るしさ」
弟子であるスキッズとマッドフラップの疑問に答えず、ミラージュは淡々とゾンビをなます切りにしている。
「なあマッドフラップ、俺が思うにだな。多分ミラージュはブランのことが心配で、少しでもゾンビを減らそうとしてんじゃねえかね」
「多分な。双方ともにツンデレでクーデレって、ややこしいよなホント」
茶化すような弟子たちをギロリと睨んだミラージュは、何か八魔神なる強敵を屠るところだった。
~~~~~
④もしも超次元信仰ノワール激神ブラックハートにアイアンハイドがいたら……その1。
物語冒頭、シェア争いに勝ち続けているノワールは増長していた。
そんなところに、謎の女エノーが甘言でもってノワールに近づこうとするが、彼女はゲイムシジョウ界の転覆を企むマジェコンヌだった…………のだが。
「エノー? 何か怪しい奴だな……ノワール、会うんじゃないぞ」
「う~ん、アイアンハイドがそう言うなら……」
そもそも、話しが始まんない。
~~~~~
⑤もしも激神ブラックハートにアイアンハイドがいたら……その2。
エノーことマジェコンヌの策略により、シェア全損、つまり女神としての力を失ってしまったノワール。
孤立無援のノワールに、モンスターが襲い掛かる。
本来なら、ここでノワールを助けようとしたとある青年が、後に補佐官としてノワールと共に歩むことになるのだが……。
「ノワール! ノワーーール!! 大丈夫か、遅くなってスマン!!」
「アイアンハイド……ええ大丈夫よ。あなたのシェアを感じるから、大丈夫」
補佐官の出番はなかった。
~~~~~
⑥もしも激神ブラックハートにアイアンハイドがいたら……その3
ノワールを助けて補佐官として仕えることになった青年。
これから、女神やらブショウやら美少女に囲まれた生活が始まる…………はずだったのだが。
「話しかけられたとき以外は口を開くな。口でクソたれる前と後に『サー』と言え。分かったか、ウジ虫!」
「固有グラフィック無し小僧が! じっくり可愛がってやる! 泣いたり笑ったりできなくしてやる!!」
「気に入った! 家に来て妹(いないけど)を○ァックしていいぞ!!」
アイアンハイドは補佐官を鍛えあげる。徹底的に。色んな団体から苦情が来そうなぐらい徹底的に。
結果、補佐官がアサルトライフル片手に最前線で戦う男になっていた。
賛否両論あるなか、そんな補佐官に対しノワールは……。
「アイアンハイドみたいな男の人……? やだ、ちょっと素敵じゃない」
満更でもないようです。
最後の騎士王の予告を見てて、パッと思いついたネタ。
地味に、ここのオプティマスにはネプテューヌがいるから、押しつけがましい『許し』はいらない……というこの作品のコンセプトの一つを現した話……かもしれない。
ロディマスは……お願いだから、お願いだから! マトモな扱いにしてほしい。
ついでに過保護なミラージュとアイアンハイドのネタ。