ソードアート・オンライン ~少女のために~   作:*天邪鬼*

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ソードアート・オンラインⅡのOPが完全にユウキVerですね!!


7話 AI

  和人13歳

 

『和人様、早く木綿季様の所に行きますよ』

 

「わかってるよ!」

 

どうしてこうなったんだろう………

俺は思わずため息をついた。

 

『何ため息ついてるんですか?』

 

「何でもない………」

 

AIとは簡単に説明すると、こう言われたからこう言い返す、が基本に作られている。

今では、AI側から話しかける事もあるが、人間のようにスムーズに会話が出来るわけではない。

言葉に決まった言葉で返し、時に決まった言葉を自ら話す。

AIは人間のように考えたりは出来ない。

すべてが、決められている。

会話も1~3回ぐらいで終わってしまう。

まぁ、すごい物だと結構続くが。

でも、俺はそのくらいで十分だった。

十分だったのに………

 

 

 

 

 

   和人12歳

 

「できた~!!」

 

他人との会話のリハビリ用に俺はAIを作った。

 

「後は、ネットに流すだけ」

 

俺はAIを少しでも高性能にしようと思った。

そこで、思いついたのがネットでウロウロさせて出来るだけ多くの言葉を学ばせようとした。

辞書では載ってない今どきの単語など専門用語などを1度に学習させるためだ。

少しのハッキング機能を付けていざ!

ハッキング機能は本当に少しだけだからね、警察のお世話にはならない程度だからね!!

 

 

最新ソフトで作ったけど………

AIがネットに流れるのを確認して俺は夕食を作りに一階に下りた。

 

 

 

 

 

「さ~て、そろそろかな?」

 

スグと夕食を終えた後、俺は自分の部屋で完成されてるはずのAIを確認した。

それでは、何処まで高性能になったかな~?

俺はわくわくしながらAIを起動させた、起動させてしまった。

 

『起動するのが遅いです』

 

「は?」

 

??何処からか声が聞こえた。

まだ何もしゃべっていないのに。

俺は周りを見渡した。

誰もいない。

 

『ここですよ』

 

声が聞こえる方向を見る。

パソコンがある。

え?まさか………

 

「え?マジ?」

 

『大マジです、自分で作っておいて何驚いているんですか』

 

俺の質問にまさに人間のように返すAI。

しかも、一言多い。

パソコンには起動しましたと書かれているだけ。

 

「な、なんで……え?本当にAI!?人が話してるんじゃなくて!?」

 

『そう言ってるじゃないですか………』

 

こんなに高性能なAI聞いたことないぞ!

あ、まさかハッキング機能でどっかのヤバイ所からプログラムを盗んじゃったのか!?

どうしよ、どうしよ、マズイマズイ………

………とりあえず、叫んでみましょうか。

どうしようもないこの気持ちを大声で、

せ~のッ

 

 

 

「なんじゃこりゃ~~~~!!!」

 

『何してんですか……』

 

俺は月に吠えた。

 

この後、スグに五月蠅いと物凄く怒られた。

 

 

 

 

 

 

 

 

   戻って和人13歳

 

「よし、準備OK!行くぞ」

 

『わかりました』

 

携帯から聞こえが聞こえると俺は家を出て木綿季が眠っている病院に向かった。

あれ、携帯にAIがいて引きこもりが外に出る?なんか、デジャブった。

そんな事を考えながら、俺はバス停に向かった。

 

 

 

 

 

 

  バスの中

 

「ZZzzz」

 

『起きて下さい!次ですよ!』

 

「!!おぉ本当だ、ありがとう」

 

ヤバい寝てしまったのか。

バスや電車で寝てしまうと目的地過ぎちゃうってあるよな。

 

『しっかりしてください、私を作った人がこんなのでは恥ずかしいです』

 

「いや、確かに作ったけど偶然だからな……」

 

本当に偶然だった。

今も詳しい原因はわからないが、プログラミングは完璧なのだがおそらく大文字を小文字にしてしまったりと小さなミスがあったのだろう。

そのミスが、奇跡的にこのようなAIを作り上げたのだ。

しかも、何処に情報収集したのか気になり履歴を見ると、哲学の所ばっかり。

無数にあるサイトなどの中で奇跡的に最初に哲学の情報収集を始めたのだ。

偶然と偶然が重なり奇跡となり、奇跡と奇跡が重なりめっちゃ凄い奇跡が起きた。

世界初トップダウン型でもないボトムアップ型でもない()のAIが完成したのだ。

 

俺はバスを降り病院に入り木綿季の病室に向かう。

木綿季は特別な機械で眠っているので、普通の病室とは違う場所にいた。

 

「相変わらず厳重だな」

 

『精密機械ですからね』

 

俺たちは何となく話しながら木綿季を見つめた。

 

「和人君来てたのか」

 

倉橋先生が来た。

先生は俺が普通に話せる数少ない人。

 

「木綿季君も喜んでいるよ」

 

「こいつ、寝てるじゃないですか」

 

俺は少し笑いながら言い返す。

 

「そうだね、今のところは病状も安定しているよ」

 

「それを聞けて安心です。では、自分はこれで」

 

そう言い、俺はガラス越しに見える木綿季を見て、

 

「またな」

 

一言だけ木綿季に別れを言った。

 

「また、来てくださいね」

 

「勿論」

 

当たり前だ。

いつか木綿季が治るその時までずっと通い続けるさ。

 

「行こうか、()()

 

『はい』

 

 




名前が安易すぎますね。
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いつか、俺も一万文字を超えれるのかな?

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