今回はキリト君が中心です。
俺の本当の親は俺が小さい時に交通事故で死んだ。
俺の家族が乗っていた車の二つ前のトラックが横転したのだ。
そして、横転したトラックに俺達の前を走っていたもう一つのトラックが衝突し爆発した。
俺たちは、その爆発に巻き込まれてしまった。
「うっ………」
俺は後部座席に座ってたから、爆発の衝撃や火からは逃れられた。
「………お父さん?………お母さん?」
俺はシートベルトから抜け出そうとしながら前に座っているお父さんとお母さんに声をかけた。
しかし、返事がなかった。
「お父さん?お母さん?」
俺はシートベルトから抜け出し、また同じように呼びながら前に座っている二人の間に顔を出した。
「ッッ!!」
俺は目を疑った、二人には細い棒が刺さっていたからだ。
正面のガラスを突き破り、2人に刺さる黒い棒。
棒がガラスを割ったせいで爆風などをもろに受け、2人は凄い火傷をしていた。
自分をよく見ると右腕が酷い火傷を負っていた。
俺は、前の椅子があったからこれで済んだものの、2人の火傷は凄まじかった。
「うぁぁ!!!」
俺は今更だが親が死んだことに気付き、気を失った。
目を覚ましたのは、病院だった。
俺は側にいた医者に親は何処だと聞いた。
医者は率直に死んだと言った。
今思えばあの時、医者が誤魔化していたら俺は変な希望を持ち荒れ狂ってただろう。
そう考えると、あの医者は賢かったと言える。
しかし、俺はその時は幼すぎた、すぐに嘘だと思い医者を殴ろうとした。
が、火傷をした右腕が痛み現実だと思い知らされた。
俺はベットの上で泣きじゃくった。
「私の家に来なさい」
医者の後ろから優し声がした。
医者の後ろにいたのは、今の母さん桐ヶ谷翠だった。
「1人や2人増えても私の家は大丈夫ですよ」
母さんは医者に笑って言った。
次に俺の方を向き何も言わず笑って見せた。
その後、病院で親の葬式を行い俺は退院をした。
そして俺は、桐ヶ谷家に来た。
新しい親が出来るのは嬉しかったが、元の親が忘れられなく俺は戸惑いながら家に入った。
家には、2人の女の子がいた。
1人はいとこの直葉だとわかった、しかし、もう1人の女の子がわからなかった。
「彼女は紺野木綿季。和人と同じ家族を失ってしまったの。彼女の親が私の友達だったから私が里親になったの」
ここで、病院での言葉を思い出した。
『1人や2人増えても私の家は大丈夫ですよ』
これが、俺と木綿季の出会いだった。
俺と木綿季はどちらも血の繋がった家族がいないという共通点からか親友と呼べるほど仲良くなった。
俺は事故、木綿季は病気で家族を失った。
しかし、2人で乗り越えた。
木綿季はとても明るく元気の少女だった。
学校ではいつも木綿季と2人でいて、家ではでは親が仕事で忙しいので直葉も一緒に3人で遊んだ。
俺と木綿季は立ち直り、新しく大切なものを見つけた、
見つけたはずだった・・・
ある時、俺と木綿季は2人でスーパーに買い物に行った。
買う物を全て買い、その帰りの交差点。
事故が起きた。
青信号の交差点を喋りながら渡る俺と木綿季に向かってトラックが突っ込んで来た。
なんで、トラックが突っ込んだのかはわからないが俺たちは盛大に轢かれた。
俺は今、病室のベットに寝っ転がっている。
どうやら、俺は一ヶ月近くも寝ていたらしい。
医者によると木綿季も今は寝てるらしい、事故の怪我も完治したと言っていた。
俺は、明日退院する。
木綿季も早く退院出来たらいいな~って思う。
次の日、俺は大切なものをまた、失いかけていることを知る。
キリトが元の親の事を覚えている設定です。
ユウキの親の死亡時期のツッコミは無しでお願いします・・・
そんで、次回の投稿なんですけど少し先になるかもしれません。
すぐかもしれないし、遅いかもしれない、微妙な感じです。
ですが、不定期更新なのでご了承ください。
それでは、評価と感想よろしくお願いします!!
まじで、SAOに入れない・・・