遅れるって言ったのにあんまり遅れませんでした。
さすが、不定期更新!!
それよりも、二話目はユウキちゃんの過去の話です。
数年前
目を覚ますとボクの知らない天井だった。
「えっと………こ、ここは何処?」
ボクは何となく呟いた………
え!?本当に何処!?ここは何処!?ボクは誰!?………あ、ボクはボクか、なら安心。
1人頭の中で謎のコントをしていると1人の女の人が部屋に入って来た。
「あら?目が覚めたのね。少し待ってね先生呼んでくるから」
「先生?あ、あのここ何処で………行っちゃった」
女の人はすぐに出て行ってしまいボクの質問には答えてくれなかった。
けど、今の女の人の格好を見るに多分ここは、
「病院かな?」
改めて周りを見ると、ボクがいるこの部屋はいかにも病室って感じで、
ボクの腕には点滴の針が刺さっていた。
ボクって注射苦手なんだよね、注射自体はあんま痛くないけど、注射を射つ前のあの緊張感。
なんであんなに不安になるんだろうね?
「調子はどうだい?」
ボクがどうでもいい事を考えてると今度は男の人が来た。
雰囲気からしてこの人が先生なんだね。
「先生、ボクはどうして病院に?」
ボクは何故ここに居るのか全く分からない。
頭の中がモヤモヤと霧が立ち込めている。
「あれ?覚えてないのかい?君は事故に遭ったんだよ」
その時、頭のモヤモヤが消え去った。
そうだった、ボクは彼と一緒に買い物していたんだ。
買い物の帰りにいきなり横から強い衝撃が来て、そして~………どうなったんだっけ?
「トラックに轢かれたんだよ」
ボクが考えているのを分かったのか、先生が答えてくれた。
この人の名前って何だろう?
「そうだったんだ、ありがとうございます。あの、お名前は?」
名前も知らないのに話を続けるのは何か悪い気がしてボクは名前を聞いてみた。
「あぁ、ごめん、ごめん。自己紹介が遅れたね。倉橋っていうんだ。君の主治医だよ木綿季くん」
倉橋先生は自分の胸にあるネームプレートを見せてくれた。
主治医って事は倉橋先生がボクを助けてくれたのかな?
「先生がボクを?」
「そうだよ、君はとにかく血が足りなすぎたからね。輸血用血液製剤を使って何とかなったものの凄く危ない状態だったんだよ。下手したら死んでしまっていたかもしれない」
「死!?」
ボク、生と死の境をウロウロしてたの!?何してんのボクの魂!!迷子になっちゃ駄目じゃない!
よし、これだけ叱っとけば大丈夫だよね!………多分。
「まぁ、今体調が悪くないなら問題はないと思うんだけど、当分様子見だね。容体も安定してるようだし明日から散歩ぐらいなら運動してもいいけど、走ったり、激しい運動は絶対に駄目だからね」
「分かりました、ありがとうございます。」
とにかく、ボクは助かったんだね、あれ?ボクは?
ここで、ボクは大切なことを思い出す。
「倉橋先生!!」
「ん?なんだい?」
病室を出ようとした倉橋先生をボクは引きとめて訊いた。
「彼は!?和人は!?和人は何処に!?」
ボクが事故に遭ったんなら、すぐ横にいた彼も、和人も事故に遭っているはず。
涙目になって必死なボクを見た倉橋先生は安心させるように優しく答えてくれた。
「大丈夫、今は眠っているよ。でも、当分目を覚まさないだろうけど命に別状はない」
そう言って、先生は今度こそ部屋を出て行った。
「良かった………」
安堵のあまりボクはベットに背中から倒れこんだ。
「本当に良かった」
ボクはそのまま、眠った。
病室の外
「問題ない、かな?」
次回も、ユウキちゃんの過去の話です。
SAOにリンクスタートするまでが長い・・・
それでも、自分は頑張ります!!
評価と感想お願いしま~す。