ソードアート・オンライン ~少女のために~   作:*天邪鬼*

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クリスマスが今年もや~て来る~♪

誕生日が12月30日でクリスマスと近い自分は2個のプレゼントをゲットだぜ!
しかも、お年玉も貰える~!
冬は最高だね!!


14話 MPK

   ホルンカ

 

ホルンカに来た俺は早速、あるクエストを受けようとしていた。

そのクエストの報酬は片手剣で序盤では結構良い性能を持っているのだ。

 

「ここか」

 

街外れにある小さな民家。

中に入るとベットで息苦しそうに寝ている少女と少女の手を握っているおじいさん、2人のNPCがいた。

 

「どうしました?」

 

俺はおじいさんに話しかける。

おじいさんは娘の風邪を治すためにモンスターが持つ薬の材料をとってきてほしいっと言った。

クエストの名前は”森の秘薬”

クエストを受けた俺は薬の材料を持つモンスター”リトルネペント”がいる近くの森に急いだ。

 

「病気の少女を治すか……」

 

俺はあの少女と木綿季の姿を重ねていた。

NPCでも救えば少しは罪悪感から開放されるって思ってんのかよ俺は……

そうこうしてると森が見えてきた。

 

「花の奴、花の奴」

 

俺は森に入ると頭の上に花が咲いているリトルネペントを探し始めた。

他にもあと2種類のリトルネペントがいるがその内の頭の上が実になっているリトルネペントは要注意だ。

実を斬ってしまうと普通のリトルネペントが沢山出てきてしまうからだ。

 

「君も森の秘薬を受けたのかい?」

 

振り向くと同い年くらいの少年がいた。

突然現れたので俺はこいつが隠蔽スキルを持っているとわかった。

隠蔽スキル、またはハイディングスキルとはその名の通り姿を隠蔽することが出来るスキルでモンスターに発見されにくい利点がある。

 

「そうですが……」

 

「なら、一緒にやらない?そっちの方が安全だしさ」

 

正直言って嫌だった。

姿を隠してまで何故俺を誘うのか疑ったのだ。

ここには多くのβテスター達が森の秘薬を受けに来たはずだ。

この少年も恐らくβテスターだろう。

それなら、遅く来た俺より先に来たβテスターと一緒にやればいい。

多くのβテスターがいたんだ選び放題だったはずだ。

 

「いや、1人で大丈夫です」

 

俺はそのまま花の奴を探しに前に進んだ。

すると、少年が回り込んできた。

 

「そんな事言わずに一緒にやろうよ!」

 

ウッゼ~~!

なんだこいつ、βテスターなら戦い方も知ってるだろ!

この森のモンスターぐらい1人で倒せるだろ!

 

「遠慮します」

 

俺は速足で少年の横を通り過ぎた。

 

「ちょ、待ってよ!僕戦うのが苦手なんだよ!」

 

少年が俺の腕を握って焦るように俺を引き止める。

 

「何でですか?」

 

「え?何でって、死んじゃうかもしれないいんだよ!!」

 

この焦り方だと戦うのが苦手なのは本当らしい。

でも……

 

「死ぬのは嫌だけど、相手が死ぬのはいいんですね」

 

「え?」

 

少年の手が離れて少年は少し後退りをする。

バレバレだろその反応。

 

「何がだい?」

 

顔は笑っているが、声が少し震えている。

この人嘘下手だな~。

 

「隠蔽スキルを持っているって事はMPKですか?」

 

「だから、なんの事を言ってるのかな?」

 

少年は変わらず聞いてくる。

白々しい奴だな。

 

「いつこの森に来ました?」

 

「大分まえだよ、戦うのが苦手だからこの時間まで右往左往してたけどね」

 

自分が自分を苦しめてんのきずいてるのか?

 

「この場所は森の秘薬をクリアするための重要な場所だ。リトルネペントがいるのはここだけだからな、多くのβテスター達がこの場所に来たはずだ、なのに何で俺を選ぶ?」

 

青年が黙りこむ。

 

「い、いや、僕コミュ症でさ」

 

やっと出てきた答えがこれかよ。

本当のコミュ症は自分から話し掛ける事はしないんだよ。

偶然会った感を出して何となく一緒にやろうかって流れを作るんだよ。

隠れてていきなり話し掛けるなんてしないんだよ。

 

「コミュ症が隠蔽スキルを使っていきなり出てきて一緒にやろうかって誘うんですか?」

 

「隠蔽スキル?何だいそれは?」

 

「隠蔽スキルを知らないプレイヤーなんていませんよ」

 

まだ、序盤なんだからスキルは2つだろ、このクエスト受けてんなら片手剣スキルは決定であとの1つはスキル欄から選ぶだろ普通……スキル説明読まないのかよ。

 

「まあ、βテスターが沢山いる時にMPKなんてしたら自分が犯人ってばれる可能性が高いですしMPKをした相手が生き残る可能性もありますしね。誰もいなくなるのを待って次来たやつにMPKをしようとしたんですよね」

 

「何で僕がそんな事しなきゃいけないんだい?」

 

自分で言ったじゃないか。

 

「戦うのが苦手なんでしょ?」

 

少年はとっさに自分の口に手を当てる。

やっと、きずいたのかよ。

 

「花のリトルネペントを1体でも倒したら実のリトルネペントの実を斬って薬の材料を横取りしようとしたんでしょ?花の奴と実の奴じゃ実の奴の方が出現率が断然高いですからね」

 

「そ、そんなこと……」

 

少年は顔に焦りを見せながらなんとか誤魔化そうと口を開くが言葉が出ていない。

 

「そんな事する人と一緒に行動なんて出来ません」

 

元々1人でやるつもりだったけど。

でも、この少年はまた同じことを繰り返そうとするだろう。

 

「MPKの事は黙っておいてあげます。でも、俺はあなたがMPKをしようとした事を知っている。その事を良く覚えておいてください」

 

 

俺は少年に背を向け歩きだし花のリトルネペントを探すの再開した。

少しして振り向くと少年が街の方にとぼとぼと歩いていくのが見えた。

SAOのデスゲームが始まって最初の殺人犯の少年。

俺は彼の名前を知らないまま、歩きだした。




推理になってるかわからない……
MPKされる前に見抜いちゃうキリト……
うん!自分はこんなキリトが好きです!
まだ、キリト視点が続きますので、ユウキを待っている皆様は少々お待ちください!

では、評価と感想お願いします!!

お気に入りが100を突破しうれしい作者です。

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