ギルティクラウン~The Devil's Hearts~ 作:すぱーだ
ありましたら遠慮無く言って下さい。
かなりうろ覚えなんです。
前話まで一通り見まして、変だなと思った部分は極力直しました。
何か変な部分を見つけたら指摘して下さい。
また今後も予告無しで改訂いたします、
ご了承下さい。
"エンドレイヴ"は『アポカリプスウイルス』を研究する過程で開発された「ゲノムレゾナンス伝達技術」によってオペレーターはこの人型兵器と神経を繋ぎ、ほぼタイムラグ無しで操縦出来る。
つまり操縦者は遠くでこの機体を文字通り手足のように動かすことが出来るのだ。
栗色の髪を後ろで一つに纏めた、いわゆるポニーテールの少女…、
『ツグミ、次の目標は?』
綾瀬は頭を通して近くの黒髪の少女に通信機で話掛ける。
「もう 綾ねえ 頑張りすぎ、その子もう限界だよ?」
黒髪の少女…ツグミは、綾瀬と同じ車両に乗り込みその一画で綾瀬の誘導と敵機の探索等を行っていた。
ツグミの周りにはホログラム表示されている情報がせわしなく回り、ツグミも 「もう。」っと呟きながらホログラムの整理に追われていた。
『出来るだけ、持ち堪えてみる。』
"エンドレイヴ"と神経を繋いでいる間は口で声を直接発する必要が無い。だから基本は、同じ車両で声が十分届く距離でも通信機越しでの会話となる。
綾瀬の操っている機体は大通りでGHQの機体と激しい撃ち合いを続けていた。
しかし、綾瀬の機体は旧式のうえに長続きした戦闘のせいで弾の残りが尽きようとしていた。
そして今、綾瀬は二体の敵に撃たれ続けていて、綾瀬はひとまず建物の影に隠れている。
弾丸の数だけで無く、機体そのものにも限界が近付いていた。
『くっ!』
綾瀬は壁越しに二体の機体に銃撃され、身動きも反撃も難しくなっていた。
『 ああもう、鬱陶しい!』
綾瀬はそう叫ぶと左脚のハッチから予備のグレネードを取り出すと二体の敵機に放った。
爆発と共に土煙が二機を包んだ。
『 …ふっ!』
綾瀬は土煙に乗じ、一機を体勢を立て直す前に左手のブレードで突き刺した。
そしてもう一機に銃弾を浴びせ破壊した。
『 はあはあ、なんとか切り抜けたわね。』
綾瀬は深く息を着いた。
「 よしお疲れ綾ねえ、もうその近くに機影は…ーー」
ツグミがそこまで言いかけた時、計器がけたたましいブザーと共に敵の接近を告げた。
「 正体不明の機体が接近!?七時の方向、すごい速さだよっ!綾ねえ!! 」
『 !! 』
綾瀬がそちらを振り向くと、交差点から見たことの無い機体が猛スピードで接近して来るのが分かった。
綾瀬が機体に向け発砲すると、機体はものともせず銃弾の間スイスイと抜けて来た。
『 新型 !? なんて速さなの !? 』
相手の圧倒的な俊敏性と柔軟性に綾瀬が面食らっていると…。
『 急いで来て良かった。』
敵機の外部音声から男の楽しそうな声が聞こえたのと同時に、綾瀬に銃弾の雨を浴びせた。
『 うっ…ああっ !! 』
まともに受けた綾瀬の機体がその衝撃を操縦士である、綾瀬にも伝えた。
敵機は追い打ちをかけるべく、右手からブレードを出しボロボロの綾瀬の機体に突き立てんとして来た。
「ーー!っ 、
その光景を見たツグミが『BAIL OUT』っと表示されたパネルにタッチし、綾瀬と機体のリンクをカットした。
綾瀬はリンクが切れたのと同時に体が ガクンッ と沈み、力無く垂れ荒く呼吸をした。
『 …あれ? 悲鳴は?』
綾瀬の機体を突き刺した"男"が操る機体は、つまんないの っと吐き捨て綾瀬の機体を放り投げた。
その時、遠くの通りから白い光の柱が立ち昇るのが目に止まった。
『 …なんだあれ?新兵器…?
ーー……まっいいか。』
呟く男だったが直ぐ興味が失せ、次の獲物を探すべくその場を後にした。
ーーーーーーーーーーー
「 …なんだ…、…これ… ? 」
光が収まっても、集は混乱から抜けられずいた。
集の手には、身長よりも巨大な剣が握られていた。
銀色で金属で出来ている様に見えるが、まるで鉱石が意志を持って絡み合ったかの様な奇怪な形をしていた。
見た目通りの重量を感じず、集にとって丁度扱い安い重さで、まるで剣そのものが集の実力を把握している様だった。
GHQの"エンドレイヴ"は突然現れた、奇妙な乱入者に向け弾道を掃射した。
「 っく、来るな! 」
集はまだ間合いを把握し切れていないにも関わらず、大剣を無造作に振り回した。
すると集の前方に魔法陣の様な幾何学的な模様が空中に現れると、ミサイルの弾道はそれを避ける様な軌道に変わり、集といのりのそばを素通りした。
「 …えっ?」
集は起こった現象の意味が分からず、後ろの道を砕いた爆炎を暫く見つめた。
すると前方の機体が右手からブレードを出し迫って来た。
集はとっさに向き直ると、剣を思いっ切り引き、体を弓の様にしならせ、足で地面を力任せに蹴り付けた。
「 はああああああっ!! 」
集の体は爆発的に前に飛び"エンドレイヴ"の胴体に、強烈な"突き"を繰り出した。
"彼"の技を見よう見まねで放った鋭い突きは、機体のど真ん中に突き刺さり巨大な風穴を開けた。
"エンドレイヴ"は力無く倒れると。
二体目の機体が着地した集に向け発砲した。
集はダッシュで弾丸の雨をくぐり抜けた。
くぐり抜けた集に三体目がミサイルを放つ、集は今度は飛んでかわす。
「 !? 」
飛んだ集は自分が空中にとどまっていることに気付いた。
足場となっている空中には先程、ミサイルを逸らしたあの幾何学的な模様が浮かんでいた。
ミサイルを飛ばして来た三体目が空中にいる集を捉えようと再びミサイルを飛ばしてきた。
集は大剣を刀身に力を送るイメージと共に逆手に持つと、一気に振り抜いた。集の思想を読んだかの様に剣は刃先から極太の銀色の刃が放たれた。
刃は、ミサイルとそれを放った機体もろともを巻き込み両断した。
先程の刃でようやく集が上空にいる事を把握した二体目が、空中に向け銃器を構えた。
その時には既に上空から剣を振り下ろし、着地した集に両断されていた。
一息着こうと息を吐いた集だったが、刃を受け真っ二つにされた三体目の機体からの発砲によって土煙に飲まれた。
三体目の機体は銃弾が尽きるまで撃ち続け、目標の撃退に成功したか確認するため土煙が晴れるまで待った。
しかし、集はそれを許さず地を蹴り、一気に距離を詰め三体目の銃器を貫き、そのまま猛スピードで"突き"を放ち続け、三体目の機体が完全に動けなくなるまで破壊した。
元々は" 魔力 "を刃にして飛ばす技。
目にも止まらぬ速さで連続の突きを繰り出す。
見よう見まねで真似た"彼"の技だった。
集は、周辺の敵を撃破すると止めていた息を一気に吐き出し、いのりの元に戻った。
大剣を地面に突き立てると、集はいのりを抱き上げた。
「 …いのり…、いのり…!」
何度もいのりに呼び掛けていた集は、突然背後で何か光出したのに気付いた。
驚いて背後を見ると、さっきまで使っていた剣が光を放ちながら糸が解けるように、銀色の糸となっていた。
その糸は一度空中を回ったと思うと、いのりの胸元に飛び込んできたそれは、いのりの中に光を放ちながら収まり、全て入った時には胸元から光もおさまっていた。
一連の一部始終を呆然と眺めていた集は、今の光景、あの剣、この状況、全てに対して言葉を発した。
「 何なんだよ、 一体……」
DMC要素があまりにも出て来ないので、
皆さんこれがクロスものだという事忘れてると思います。
もう少しお待ち下さい。