キノの旅×IS リメイク   作:un

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 やっと更新しましたが、今回戦闘だけで短くなっております。


五話 初めての試合

 キノがリヴァイブのライフルの引き金を引き、簪が後方に逃げながら打鉄に装備されているアサルトライフルを連射し距離を取る。

 

 キノの打った弾丸が打鉄の肩や足などに当たるが、簪が連射した弾がリヴァイブの手に当たり、キノの手からライフルが落ちる。

 

「てぁぁぁぁ!!!」

 

 ライフルをしまい今度はブレードを取り出して接近戦を仕掛ける簪。キノが落としたライフルを回収する前に一気に距離を取りブレードでリヴァイブにダメージを与えようとするがキノは、リヴァイブから二本のショートブレードを取り出し、打鉄のブレードを受け止め火花が散る。

 

「くっ!!」

 

 簪はそのままブースターの火を吹かせて、押し切ろうとするが。突然腹部に衝撃が走りブレードを落としてしまう。

 

「あっちゃ~~胴体ががら空きだね」

 

 鎖でネックレスのように首にかけている指輪から小声でエルメスの声が漏れる。キノは打鉄の脇腹を蹴り、ブレードを落とした簪に向け二本のショートブレードで切りつけ打鉄の装甲にダメージが入る。

 

「っ!?」

 

 簪はブレードを拾うのを諦め、慌てて距離を取る。そして、キノはライフルを回収し構えて撃ち弾丸は、打鉄の肩に当たる。

 

「おしいね、キノ。連射して打てばダメージ入ってたのに」

 

「うん。そうなんだけど、やっぱり無駄打ちはしたくないと言うか…」

 

「え~~こんな所でも貧乏性? どうせ税金なんだから、好きなだけ打ちなよ?」

 

「そう言われても…」

 

 エルメスとは小声で会話をしているがキノは、簪から目を離さずにライフルを構え続けていて隙がなく簪はそんなキノを見て気を引き締める。

 

(この人…戦い慣れてる…)

 

 簪は再びアサルトライフルを取り出し、キノに向って乱射した。キノは、上空に飛び回避し打鉄も追いかけて上に行く。二体のISが上空に飛び、リヴァイブに乗るキノは弾丸に当たらないように動くが、既に何発か装甲に当たりエネルギーが減って行く。

 

「やっぱり操縦は向こうの方が上か…」 

 

「だよね~~ こっちは訓練したのたった数日なのに、あっちは候補生で大分訓練してるもん。いくら素人が高性能の銃を持っていても、相手が凄腕の殺し屋だったらナイフ一本でやられちゃうよ。 キノ? どうする、棄権する?」

 

 キノは操縦しながら、首を横に振り。背後から追いかける簪の目と合う。

 

「いや、棄権をしたら。簪さんが納得しないと思う。だから、棄権はしない」

 

「けど、このままじゃエネルギー切れか、時間切れで終わっちゃうよ?」

 

「まぁ、何とかするさ…っ!!」

 

 キノは、突然リヴァイブのブースターを動かし、機体の向きを変え後ろから迫る簪の方を向きもう一つライフルを取り出し、両手にあるライフルから二つの火を吹く。

 

 ダダダダダッ!!

 

「っ!?」 

 

 いきなりの反撃に驚く中。機体に弾丸の嵐がぶつかり、打鉄の動きが止まる。キノは、さらにグレネードを取り出して打ち。簪が慌ててグレネードを撃ち落とし爆破が起こる。

 

「くっ!! どこに?」

 

 爆発により視界が阻まれ、センサーを頼りにキノの位置を確かめると、キノは地上降りて、再びグレネードで簪を狙って打つ。

 

 打鉄を巧に操り、放たれるグレネードを回避し、撃ち落とし辺りに煙が起きる。

 

「さて、今の内に…」

 

 キノがつぶやき、傍に落てある簪の落としたブレードに何かを糸で括りつけその場から離れる。そして、ライフルの弾が切れ、自身の落としたブレードの存在に気づき簪が拾った瞬間。糸につけられていたグレネードの弾が爆発した。

 

「きゃぁぁぁ!?」

 

 トラップにかかり、一気にダメージをくらい。試合の残り時間が僅かな時。

 

 キノは上空からスナイパーライフルを取り出し、打鉄めがけ引き金を引くのであったーー

 

 


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