輸送トラックと水中に沈んだサビつきパワーアーマーを取りに行きます
レベルが低いのでT-51bではなくT-45dで残念無念
↓
コンコルドに突入します
ガーベイ「頼もしいねえ!」
↓
「パワーアーマー強ぇ!歩く戦車だ!設定通りやん!」
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おーっとここでデスクロー君渾身のバックドロップだぁーっ!カウント!
↓
デデェェーン デェーン
(´・ω・`)日本語版発売まで我慢は無理だったよ・・・
(´・ω・`)パワーアーマー着てると専用のセリフがあって楽しい、それにしてもデスクロー強すぎやん・・・ミニガン600発でようやく死んだやで・・・
“竜”が退けられ、天高く飛び上がり去っていったのを見てエルフ達は歓喜し、英雄をもてなし、しかし畏怖を込めた空気が集落に蔓延しようとしていたころ。
誇りを持ち、自らの住処を守ろうと懸命に戦いそして勝利した、されどホーリーエルフの集落に残された傷痕はあまりにも深い。もともとそれほど広くはない場所であったために被害の範囲、特に火炎のブレスに焼き払われた箇所の被害は甚大であり、焦げた臭いはまだ消えない。
人口も懸命に戦った者の多くが死に、中には原型を留めないほど無残に損壊された死体もある。
それでも彼ら、この地に偶然か、それとも運命か訪れた”荒れ地の男達”。彼らの早期の活躍が功を奏し、人的被害は全体200人程度の一割ほどに収まったのは幸運だっただろう、それをわかっていたから、この集落は彼らをほんとうの意味で受け入れ始めていた。
だが、”受け入れる”から一歩彼らは踏み出したところに行こうとしていた。
少なくとも今、それを実演していたロイズはそんなこと知る由も無かっただろうが、それでもホーリーエルフ達は彼らに対し、彼の現在進行形で成している御業に畏敬の念を示し ―――感謝もさせていたのだ。
「ZAX、設計データ送信できたかよー?」
『完了です監督官ロイズ、データベース上で”家屋”に該当するものから、周辺の構成分子上もっとも適切なものを選びました。一番に不足するものとして”ガラス”が挙げられましたためその点を排除、吹きさらしは酷かもしれませんが雨風を凌げないよりは”マシ”であると私は思います・・・私は雨風を経験したことがないので』
「じゃああとは頼む、分解さえすりゃその、死体も出てくるから」
周囲を焼けた家屋と焦げた地面に囲まれた広場、今は見るも無残なこの場において、ロイズは地べたに座って言葉を送る。手元には以前、ZAX1.24から渡されたG.E.C.Kを置いて、正面にはガッツィータイプのMr.フォートウォースがジェットホバーで浮きながらくるくると回っていた。
無線を開いて遠く離れたZAX1.24と相互通信を取り、その演算能力、及びデータベースに遺された無数の情報を頼っているのだ。この数十km離れてなお通信が可能な仕組みに関してはロイズもさっぱりだったが、興味がつい先行した彼は聞いてみる。
『アメリカの最新技術が私の元に運び込まれたことはご存知でしょうが、その中には解析が今なお滞っているブラックボックスや政府関係者にすら機密にされたケースも数多くあるのです』
「ウチの
『可能性に乏しい議論に耽るのも夢にどっぷり浸かれていい、とは聞き及びますが、私の防衛機構を突破するのは並大抵ではないでしょう。ともかく、そのブラックボックスのひとつに戦中運び込まれたものがありまして』
無線の向こうのZAXはG.E.C.Kのモニターに画像を送信し表示していく。
すると間もないうちに、モノクロの画像が仕上がりロイズは舌を巻いた。
「これって、おい・・・」
『未確認飛行物体、俗にUFOと呼ばれている物体であると記録されています。不定期にアメリカに墜落しているのが見つかるので機関MIBの面々は証拠隠滅に奔走していたそうですが、そのうちひとつが私の元に回収されたのです。内部で半死になりながら生存していた生物個体も後の分析から”エイリアン”と判明いたしました』
「さらっとオレのポリシーぶっ壊すなよぉ」
『事実は小説より奇なり、でしょう。ともかく、UFOから回収されたブラックボックスを数十年ほど解析し続け、結果得られたデータからこの遠隔無線を開発するに至ったということです、記録されている限りの通信機のどれより高度と自負していますのでご活用下さい』
「まーいいけどよ、じゃあスイッチ押すぞZAX・・・せーのっ」
さらりと未知との遭遇を終えたロイズは、半ば自分を落ち着かせる意図もあってG.E.C.Kに目を移し、スイッチを押す。地面に置かれ、稼働した”奇跡の匣”は周囲にフィールドを広げていくと一気に集落を包み込む。
元々、完成品のひとつはVaultシティと呼ばれる街を形成するほどに広範囲を浄化可能な装置であるため、この程度の集落を包み込むなど容易であった。
空気が変わったことに、周囲で見ていたエルフ達がざわめきだす。
すると、ちょうどよく訪れたらしい、煤を頬につけたテッサとウィルウィルが彼に声を掛けた。
「おお、話には聞いておったが、生きていて何よりじゃロイズ君」
「ごめんねロイズ、結界の修復を手伝ってたから・・・」
「お、ウィルウィルの・・・婆ちゃん?とテッサか、ま、死なねーとは思ってたけど無事で良かった。待ってろよ、今準備してるから」
「準備?ああ、また、あの街でやった”奇跡の匣”の御業だね」
手元の機械を操作し続けるロイズと、納得するテッサ。
ただ一人、白髪を揺らし首を傾げるウィルウィルだけは理解が追いつかないようで、興味を示した目のまま彼に目を向ける。
ロイズはその好奇の視線を受けていることに少しばかり照れを感じながらも、自らに与えられた使命だと、手元のG.E.C.K、科学技術の極致、その真の力をこの場に開放した。
「分解、開始っと」
―――とたん、誰もが感嘆する。
「・・・おお・・・!」
「あれは、ああ・・・!ああ!」
倒れ、焦げ、邪魔になっていたものの数々。
家屋の残骸が構成分子を分解され、塵に還って行く。
そうなるとむき出しになるのは、その下に埋もれていた亡骸だ。
感嘆を押し込め、誰もが”奇跡”に感謝しつつ一目散に塵の山に埋もれた死体を掻き出し、丁寧に運んでいく。ロイズはG.E.C.Kを操作していくと、次はこれ、次はそれ、と範囲指定ののちに塵の山を増やし、そのたびにまた一つ、焼け焦げ潰れ、見つからなかった亡骸、もしくは奇跡的に生き残っていた誰かが見つかっていくのだ。
全てが掘り出されるとウィルウィルはそれに治癒の魔法、もしくは浄化の魔法をかけ、生者に活力を、死者に安息を与えるとほおっと一息吐いた。
「まあまあまあ、驚いたもんじゃよロイズ君。わしも噂には聞いておったが、ここまで飛び抜けたものだと知らんかった」
「まだまだまだ、だって、の!腰抜かすなよ婆ちゃん!ZAX、制御頼む!」
『レディ』
再びロイズがスイッチを操作すると、今度はまた、駆動音を響かせG.E.C.Kのマイクロフュージョン・コアがフル稼働を始めるのだ。
”オリジナル”としてレプリケータとしての能力を持つG.E.C.K、構成要素を分子レベルで分解する究極の、科学の魔術とも呼べる現象を引き起こす奇跡のボックスが成せる御業は、ただそれだけではない、アメリカ、かつて世界最大を誇った合衆国の創りだしたその真の力は、まさに神業に近かった。
「ほぉ~・・・!」
「何度見てもボク、うずうずしちゃう、どうしてこんなことができるのか、その深淵に触れたくって!」
「残念だけど知らねーし、ZAXが言うこともきっと理解できねー。でも確かに言える、こいつはよっ」
彼らの目の前で、分解された塵が再構成を始める。
炭素が互いを結合させ、示された道筋通りに形を成してゆくのだ。
それはまさしく、小さな家々、樹上に建築された失われた家屋とはまた違った形を持つものの、人が住まい暮らすには十分な要素を備えたそれに違いはない。
エルフの面々も、まさしく面食らった顔をして一様にそれらが構成される様を目にし離さない。この場所で最も魔術に長けるであろうウィルウィルも、目をまんまるくして顎に指を添え、釘付けだ。魔術を生業とする者にすら魔術と思わせるほどの、まさしく奇跡を目にした様であった。
―――ログハウス、は奇跡の産物には少しスケールが小さかったかな、とロイズはこっそり思っていたが。
それでも、彼は思えたのだ。
「きっと、人を救える」
死体が除けられ、つい数分前までは焼け焦げ、もしくは凍結した瓦礫が顔を連ねていたその場所に今では、整列された家が並んでいる。しばらく誰かの家に邪魔になるとか、もしくは床で眠ろうとか、そう算段していた誰かの予定を吹き飛ばすに十分な成果がそこに軒を連ねていた。
数瞬、音が消える。
だがしばしもしないうちに、誰かが彼に聞いた。
「・・・なあ、いや、あの、白銀の騎士」
「ナイトじゃ・・・ああいや、いいや、どうしたよ?」
「これ、使っても」
おずおずと、並んだログハウスを指差しながら聞く耳長のエルフ。
ロイズが善意でやったことは分かっていても、それでも、竜と殴り合いそしてこれだけの御業を成し遂げたことを目にした彼らは理解したのだろう、”彼は我々よりももっと高度で、強大な力を振るえる”と。
元来プライドの高い彼らだから、弱者が強者にどうすればいいかは理解していた。
聞かなければならないのだ、へりくだり、顔色を伺って一挙一動に許可を得る、強者の特権で弱者の枷だ。
その姿は、ロイズの目にもきっとそう写っていた。
だから彼は、ふうっと一息吐く。そして、にんまりと笑ってぐっと手を突き出すのだ、親指を上に上げ、サムズアップ、善意と好意を示し言う。
強者の特権なら、ならば強者さえ許せば―――
「好きに使ってくれよ!足りないモンあったら何でも言ってくれていーからさっ!」
「あっ、ありがとう!」
―――何だって許される。
両者の壁が取り払われ、エルフ達は頭を下げるとまた日常を取り戻すための作業に戻っていくのだ。
死体を複数人でもって運び、どこかへと去っていく、あれはきっと墓所へ行くのだろう。ログハウスへ向かっていく、あれはきっと場所取りだろう。どこへとなく走っていく、きっと誰かを探すのだろう。ナイフを手に、竜の死体へと向かっていく、解体でもするのだろうか。
傷痕の修復は、ロイズだけではどうしようもない。
それでもその傷によく効く薬が塗れたかな、とロイズは信じた。
ほおっと一息つき、そして気配を感じて振り向く。
座り込んだロイズのすぐ横に、同じように座ったテッサが笑っていた。
その後ろにはウィルウィルがいて、彼女もあろうことか、地べたに正座し彼に微笑んでいる。
ロイズはその構図がなんだか申し訳なくなって、あわてて彼女へと向いた。
「ば、婆ちゃん!別にオレに気ィ遣わなくても・・・ほら、長老とか族長とか、そう言うんだろ?オレらでいうとその・・・エルダーみたいな!服だって汚れるしほら、椅子持ってくるからよ、な!」
「わしらにこれだけの助けをくれた者に雑用をさせると?それこそ長老の名折れよロイズ君。それにここの者は本国の者共とは違い生まれた頃から自然と共生しておる、今更地面を汚いと思い込むほどの几帳面もおらんよ」
「そ、そっかぁ」
困った顔になり、されど納得するロイズ。
するとウィルウィルは、続けて彼と言葉を交わす。
「驚いたわい、わしも修復の魔法なんてものは知っておるが、あれは正確なものが失伝されて長かったしのぅ。これだけの範囲を、これだけの規模で直す・・・ああいや、作り変えたのかえ?まあどうあれ、これだけのことができる奴なんぞ、今の時代そうおらんて」
「カガク、ってやつだっけ、ロイズに教えてもらった」
「まあよ、行き過ぎた科学は魔法と変わらないって言うけど、それ今実感してる」
思いながら、本隊にこれを見せたらどんな顔をするだろう、とも彼は思う。
B.O.Sは科学技術を信奉する集団だ、故にそのためならどんな非道な行いですらも許される。デイグローを攻撃した件も、”ハイテクレイダー”とも呼べる民間人からのテクノロジー奪取も。かの有名な”運び屋”からの口伝ではあるが、元モハビ支部エルダー・エリヤのこともだ。
これだけの装置、引き渡せば多大な功績を得られるだろう。
多大な報奨金を与えてもらえるかもしれない、退屈な書庫整理をもっといい職場に転配してもらえるかもしれない、もしかするとスクライブ長へと出世ルートを確約してもらえるかもしれない、考えは、きっと大げさではない。
それだけのものだ、それだけの影響をもたらす。
故に―――
「悪い魔法使いが使ったら・・・」
―――今は戦闘技術にしか興味のない彼らに見せたら、何に使うだろう。
つい、ロイズは考えて頭の中から考えを振り払った。
「いっけね、本隊のこと悪く言うなんてB.O.S失格だよな」
「・・・どうしたの、ロイズ?すっごく寂しげな顔してたよ」
「いや、ちょっと昔のこと思い出したっつーか」
テッサが横合いから顔をのぞかせてきて、言うものだから彼は顔をぐにぐにと手で崩してやる。
それにくすりとテッサが笑うと、正面にいたウィルウィルが少し、間を空けてから話を続けた。
「まあロイズ君の昔のことを詮索するつもりはわしにはないが、じゃが、その前にいくつか言わせてくれないか、ロイズ君」
「あっ、ハイ・・・」
正座で、視線は彼より低かったがそれでも彼女には、年季、と言えるのだろうか、齢を経た女性特有の雰囲気と風格がまとわりついており、ロイズはつい改まってしまう。そういえば、彼女は齢700を超えていたのだな、と思い出した。
「知っとるかは知らんが、ロイズ君達が来てちょうどよくこんなことが起こったものだから、君たちに原因があるのでは、と思っとる不躾者も多くいる。じゃがそれでも、君たちのことをテッサちゃんから聞く限りではちぃともそうは思わん、二つの街の話、聞いとるぞ」
「・・・そりゃ、どうも」
「そう畏まらんでもいいさ、楽にしてくりゃれ。何はともあれ、君たちはこの場で竜を倒し奇跡を起こしたことに違いはないのじゃ、その事実だけは変わらんしわしらには多分・・・いや、絶対にできなかったことじゃろう」
自分の頭をこつん、と小突いて、悩ましく言うウィルウィル。
「・・・ありがとうね」
「あっ」
ウィルウィルが頭を深く下げ、ロイズはつい、それを制そうとする。
彼にとっては”やるべきことをやっただけ”という意識が先行していたから、どうしてもこの童女の姿の老婆に頭を下げさせることが、なんだか申し訳ない気がしてつい、だった。
すると、しばらくしてウィルウィルは頭を上げる。
「これだけは言っとかんと、わしらの面目丸つぶれじゃって。わかっとるさ、本当は逃げればよかったのに、逃げずにわしらを守るために立ち向かってくれたんじゃ、あの伝説とな」
「別にっ、グールが行くってのにオレだけ逃げるのは気に入らなかっただけだし・・・ですから・・・」
「素直に感謝は受け取っておこうよロイズ、別に君がどうあるもんじゃないさ」
テッサがにっと微笑んで横合いから口を挟む。
ロイズはそれに少し困り顔をすると、しばし、自分もまた頭を下げた。
「どういたしましてっ」
「うむ!受け取ってくれて何よりじゃよ・・・こんなだから大したもてなしはできんが、当分いてくれて構わんて」
にっこり笑うウィルウィル。
その笑顔は齢を感じさせない少女のもので、ロイズは少しばかり照れくさくなった。
だが間をおかずにその顔はゆっくりと、やや険しい物へと変わる。
ロイズもテッサも、それに表情を変えるのであった。
「・・・じゃが、全ての危険が去ったわけではない」
「って、どういうことだよ?・・・あーいや、ですかよ!?」
「敬語苦手なら普段通りでいいぞ?」
「あ、ああ、わかった」
頬の傷を小さく掻くロイズ。
テッサはその姿に、軽く笑った。
「で、どういうことだよ、まだって」
「結界が消えたことは、知っておろう?」
「ウィルおばあちゃんの結界は結界石を用いたかなり強力なものだったから、あれが消えれば魔法に造詣のあるエルフはみんな気付くだろうね。でも、ウィルおばあちゃんが消さないかぎりあんなものを消すのは・・・あ、ごめん、疑うわけじゃないの」
「わかっとる、それだけ強いものを張っておった、地上の結界を緩めてまで空中のものは強固にな、それが破られた」
「ドラゴンに破られたってことはねーの?あんだけ強いならそれも・・・」
ロイズが聞くが、ウィルウィルは困ったように頭を抱えて答える。
「竜にそもそも見つからないように張っておったものじゃから、それは考えにくい、なにより結界を破る能力自体は竜にはない・・・そしてあの時、集落の外には誰も出ておらんかった、つまり」
「外部からの何者かが、結界を破った、ってことでいいのかな、ウィルおばあちゃん」
「テッサちゃんは頭がキレるのぅ、その通りじゃよ、可能性の話じゃが最も高い」
ロイズも、顎に指を添え考えこむ。
ウィルウィルはその最中も、話を続けた。
「竜は打ち破られた、じゃが場所を知られた以上いつかはまた来るじゃろう、じゃがあれだけの深手を負ってまた来るのは当分先じゃろうし・・・それに、奴はきっとあの”爆轟の槍”を恐れておる、おいそれとは来ないじゃろうな、しかし」
「しかし」
「しかし・・・っ?」
「結界を破った”第三者”が、このまま何もしてこないとは思えん。襲撃をかけようとして竜と鉢合わせたから一時後退したか、竜に任せるのが最初からの目的だったか・・・たまに周りをうろついとる奴隷狩りにしてはあまりに手口が強引で、しかし強力すぎる」
「もっと大きな存在が、相手ってことでいいのかな」
「左様じゃねぇ、結界に穴を開けるならそう難しくはないが、わしらの自慢の結界石で張ったものだとそうもいかん、あまつさえ全部消しているなんぞ一体何を使えばそうできるのか・・・長く生きてるといくつか該当するもんはあるが、どれも失われて久しい」
ううむ、と唸って、髪を撫でるウィルウィル。
彼女の智慧にも頼れないとなると、そこより未熟なテッサも、こちらの世界の年季に乏しいロイズなどは言うまでもなく口をつぐんでしまう。
しばし一同で黙りこけたあと、ウィルウィルは結論づけたというように口を開いた。
「・・・ともあれ、何があってもおかしくないよう集落の警備体制を強化したいが・・・戦士たちがあれだけ死んでしまっては、中々厳しいところがある。最悪逃げるという手もあるが、わしが言ってもここのきかん坊はテコでも動かんかもな」
「ってーこた」
「もう一度頭を下げさせてはくれんかロイズ君、わしも尽力して調べやするがいつになるかわからん。それまでしばらく、この集落を・・・もうしばらく守ってくれはせんか」
また深く、頭が地面に擦りつかんとばかりに彼女は下げるものだから、ロイズは今度こそ彼女の肩をつかんで持ち上げる。童女の姿は見た目通り軽く、彼のパワーアーマーの膂力をもってそれは更に軽く持ち上がる。
ひょいと肩をつかんで起こされ、目をくりりとさせ白髪を乱すままの彼女の目と、その頭に乗った小さな草冠を見て彼は、この軽く小さな双肩にこの集落の責務が乗っていると思うとどうしても、その頭を下げさせたままではできなかった。
彼はまたにっと笑って、片手を離す。
離した片手でとるのは、いつもの、ここに来てからは多くの者に向け、向けられた仕草だ。
サムズアップを了承とし、彼はウィルウィルに言葉で応えた。
「まっかせろよっ、婆ちゃん!あいつらが何匹来ようがオレがぶん殴ってやるっての!安心してベッドで寝たきりになっていいぜ、なっ!」
「おやま、孫を持った気分じゃねえロイズ君、じゃが寝たきり暮らしになるにはあと二、三百年ほど欲しいかねぇ・・・それにしても、大きい鎧じゃねえ、ほんとうに、どこから君たちは来たのか―――」
言いそうになるその柔い唇をそっと、人差し指でふさぐ。
ロイズは彼女を見下ろして、答えた。
「・・・そいつは後、それで、どんだけかかるんだよ?一生はいてやんねーけどさ」
「君の一生を捧げさせるほど、若い子に飢えちゃおらんさ。なに、わしは”空間”と”時間”に長ける者、さほど時間はかからんじゃけーの・・・じゃあ」
「おーよっ、オレらに任せとけ、な、テッサ」
「ボク戦闘要員じゃないんだけど・・・まあ、何かあったら君を呼ぶから任せといて?」
「なんだそりゃ」
笑いながら、こいつめ、とテッサの頭をぐりぐりとする。
場に似合わぬ空気が、残り続ける修羅場の空気を少しだけ緩和した。
ウィルウィルは、そんな二人を見てにこりと、しかし哀愁を香らせる笑顔を見せると、また去っていく。テッサはそれを見てしばし、その視線がロイズを見ていたことに気がついた。彼の視線もまた、別の方向に向いていたからだ。
彼の視線は、運ばれていく死体達へと向けられる。
その拳は、わずかな震えを滲ませて。
テッサはそんな彼にそっと寄ると、軽く手を引く。
気づいたロイズの振り返った顔は、笑んでいた、明らかな、無理だった。
「・・・ロイズ、君は」
「分かってる、あいつに言わせるんなら”9割を救った”だろ?でもよ」
頬の傷を、小さく掻く。
「やるせねーよな、なんか。必死にあのデカトカゲに食らいついたってのに、こんなに死んだって・・・まあ、英雄って呼ばれても所詮は人間だって、きっとそうなんだろーって。どれだけ頑張っても誇りを持っても理想的な結果にするのは難しいって、ずっと前に分かってたはずなのによ」
「なるほどね、君は理想に追いつけない自分が憎いって、力不足だって?」
「いくら旧世界の道具をかき集めても、これだとなんだかさー・・・やっぱ一人は一人、限界って悔しいよなって」
「君は本当に・・・でも」
テッサは髪をかきあげ、彼と共に見る。
視線の先で次々と死体を持ち上げ墓所へと運ぶ金髪のエルフ達は、決して義務的にその重荷を背負っているわけではないのだ、確かな悲しみと、あとに残る寂しさがあった。
「・・・でも、それでもさ―――」
ロイズは声を上げたテッサへ目を向け、合わせる。
蒼の丸く透き通るような視線は今、彼を見通しているようにも見えた。
「―――必死に守ろうとしてる時の君は、いつも素敵だと思う」
「なんだそれ」
「なんだろう?」
おかしくなって、笑う。
しばらくそうしていたら、少し楽になった気がした。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ウィルウィルの屋敷は、屋敷、と言うには小ぶりな、それでも集落の家としてはかなり大きめの二階建てで、応接や緊急時の倉庫を含めた様々な昨日が集約されているのもだからそれなりに広い。
今もその一室、白の壁紙が明るく、ベッドやドレッサー、箪笥などがあることからきっと誰かの部屋として使われていた部屋。その一室をたった三人で貸し切るほどには余裕もあり、そしてその一人は意識を手放してしばらくだった。
少し手を動かしたくなったから、ティコはついリンガの皮むきをしていた。
ベッドに眠る金の髪の、まだ小さい、それこそ旅の仲間のアルよりも小さいであろう少女ニュイを前に、彼は時折彼女を見ては起きないことにため息を吐くと、手を動かす。
リンゴの皮むきは得意な方だったから、時間を潰すのにもまだ足りない。
思えばウェイストランドの西側では、フルーツと言えばリンゴか、マットフルーツか、バナナ・ユッカか。手頃な値段で手が届くものというとそのあたりがメジャーだろう、このリンガというリンゴを二回りも大きくしたようなものが同様に実るのならば、この世界でもリンゴ程度にはメジャーでお手頃なものなのだろうか、ティコはつい思いにふける。
彼はいくつか剥いてしまい余り放題になってしまった、その等分された欠片をひとつひょいっと口に放り込む。見た目通りの大味、というほどではないが、リンゴほどのみずみずしさはない、あの禁断の果実がふと懐かしくも思えた。
すると後ろからもまた手が伸びてきて、ひょいっと一片持っていかれる。
同じ部屋にいたアルだった、手には絞った手ぬぐいを持っており、それをニュイの額から取り替える。
「ダンナ、少し休んだらどうです?もうずーっと隣にいて妬いちゃいますよ?」
「大丈夫だ嬢ちゃん、右隣はちゃんと空けといてやるから安心しな」
なんですかそれー、と笑うアル。
何があるか分からないとは聞いていたから、今は彼女も軽く武装をさせている。
彼女のホットパンツの後ろに差し込まれているM&A9mmピストルがそれであり、22口径ピストルに連なり彼女の戦力を一段階引き上げようと持たせたものだ。
9mmならば対人にもそれなりに効果が上げられるしなにより、22口径では持ってきた弾薬があまりにも少ない、元々余り物がついでに放り込まれていたようなものだった。豊富な弾薬と予備パーツがある9mmは、適度な練習にもぴったりであった。
「でもこれ結構重いですよねー、突然ばんっ、てお尻に穴が空いたりしませんよねっ?」
「心配するな、穴が一つから二つに・・・いや三つか・・・」
「ダンナそれはちょっと引くかなぁって」
年をとると下世話な言葉に遠慮が無くなるものだ、とは言う。
ティコは悪い悪い、と軽く謝った。
「まあダンナのためにとっておきますから、そのうちお願いします、ね?」
「お、おぅ・・・」
明確な好意を向けられることには、慣れていない。
アルへの評価を、”タフ”、に改めようとつい思ってしまうティコ。
しかし話題はまもなく、眠る少女へと向きなおった。
「・・・外はもう暗いのに、これじゃ夜眠れなくなっちゃいますよ」
「夜通し寝るつもりなら解決だが、こっちとしちゃ今すぐにでもおはようって言って欲しいんだがな」
「ダンナが気にかけるのは分かりますけど、でもそこまでつきっきりにならなくていいじゃないですか?治癒師さんも安静にして様子見ってだけ言ってほったらかしなんですし、時間が解決してくれますよ、不治の病ってわけでも、峠でもないです」
「・・・分かっちゃいるんだが、な」
こめかみを小さく掻き、一息吐く。
眠る少女の顔は、最初と変わって安息に戻っている。
夢の中で残酷な現実に決着をつけたのなら、それもいい、だがどうしても彼は。
「一度首突っ込んで、それでこうなったんならなんてかな、終わりまで見届けたくなるって言うかな。悪い性分って言いやぁそれまでかもしれんが、一人で歩ける大人ならそれでいい、この娘もそれならいいんだが」
「そう思えないってんです?」
「あの兄貴を連れ出したのが自分って責を感じちまってるのは間違いないだろうさ、だが一度感じた責任感ってのは、踏ん切りをつけて払拭するまでなかなか払えないもんさ。この娘が目覚めて現実に向き合ってくところを見て安心したいって言う、俺のちょっとしたわがままなのかも知れんなぁ」
「そういうところ、好きです」
「他にどこが、好きなんだい?嬢ちゃんは」
親指を自分に向けてティコはアルに問う。
アルはその問いに、待ってましたとばかりににっと笑って答えた。
「ぜんぶ」
「おや参った」
「向こう見ずにあんなとこに飛び込んで、アタシを助けに来てくれた勇気と優しさも、一度何かに首を突っ込んだら終わりまで見届けちゃう責任感の強さも、優柔不断じゃないところも、たまに兜外すのをためらって周りを伺うシャイなところも、誰にだって立ち向かえる強さも、ぜんぶですよー?まだまだ言います?」
「いや参った参った、なんか・・・年をとると感情の波を抑えづらくなって困る」
「ぎゅっとしていいんですよ?ほら」
ぎゅーっとね、と大手を広げてアルが待ち構える。
ティコはそれに軽く笑ったあと、そら、頭でも撫でてやろうと椅子を引いて立ち上がった。
とたん―――
「・・・おっ」
ティコは短く声を上げる、扉が開いて、何者かが入ってきたからだ。
その”彼”は、この集落のエルフ達同様金の髪を持ち、そして戦士としての革鎧を身に着けている。
頭に包帯を巻いていたからぱっと見ただけで分かりづらかったが、戦士長のアウルだった。身体に残る凍傷の痕は治療術を受けたのだろう、いくばくか治まっていてもなお痛々しく、しかしその目の鋭さは衰えない。
彼はベッドまで近寄り手に持った花を花瓶のものと入れ替えると、ティコを睨みつけるような目で彼に言った。
「童女が好きでこの子の側にいるのなら、私が代わる、出て行くといい」
「ライクとラブは違うって知らないのかい?俺にその手の趣味はない」
「ふん・・・化け物め」
小さく、しかしあからさまに聞こえるようにアウルが言うものだから、まずアルが黙ってはいない。
彼に食ってかかろうとするものだからティコはそれを制し、しかし、自分も黙ってはいられないと彼を少しだけ勝る身長差で見下ろしたまま、腕を組んではにじり寄り問いかけた。
「おっと戦士長、化け物呼ばわりされるにゃ慣れちゃいるからまあいい、だがこの期に及んで突然喧嘩吹っかけられたとなっちゃさすがに黙って突っ立ってるわけにもいかんでな・・・お前さん、花替えに来ただけかい?」
「ふん、まあ貴様に言いたいことはいくつかある」
アウルもまたティコを見上げ、しかしわずかにも萎縮せず。
しばし場の空気が悪くなるが、ふと、ティコがどさりと椅子に座って手を広げた。
「やめだやめだ、聞くことなら聞くから好きなだけ言ってくれ戦士長。この妹ちゃんの具合が悪くなったら困る・・・っで、化け物ってどういうこった、顔見て言っただけかい?それならひねりがなくて眠くなる」
「竜をたった二人で退ける者を人間と呼べと?」
「違いねぇ」
ティコは笑うが、アウルは眉間にしわを寄せたままだ。
「単刀直入に言おう、貴様らには早急に、この集落を出て行ってもらいたい」
「・・・あぁ?なんでまた急に、あの長老さんのお達しかい?」
「いや、そうではないが・・・」
歯切れが悪そうなアウル、ティコはそれに対し先手を投じた。
「じゃあ戦士長の独断ってわけだ」
「・・・理由はある、お前たちにはあくまで、自主的に出て行ってもらいたいのだ」
「ちょっとちょっと!ダンナ達があれだけやってくれたってのに、何で追い出すんですかこの薄情者っ!」
アウルの進言に、アルが噛みつく。
彼はそれに応えるため、アルに目を向け、次いでティコと目を合わせた。
ティコは考える素振りで、顎に指を添える。
「だからこそ、君たちに出て行ってもらいたいのだよ、狩人ティコ」
「理由が一筋縄じゃいかないって気がするが、話してくれないかい」
「知れたこと、君たちの力が強大で、そして竜を退けた・・・だが、その力を持った者が現れたのがあまりのも都合の良すぎることであったと、そう思う者がいるのだ。まるで最初から仕組まれていたかのように」
「・・・あぁ」
「ちょっと、それって!」
また食ってかかろうとするアルを制し、ティコがアウルに話を続けさせる。
彼は立ったままの姿で、彼の促す通りに話を続けた。
「君たちを歓迎する者は多い、だが結界の損失、それが第三者のものであると知れた今、君たちを敵ではないかと疑う者がいる。君たちの力を恐れている者が現れ始めているのだ・・・あの”奇跡の匣”などまさに」
言いながら、アウルは頭の包帯を少し剥がす。
他の部分よりも酷い、生々しい傷痕が残っていた。
「それに何より、この集落は我々の物だ。故にこの場所で起きた問題は全て我々に責務がある・・・君達のような他種族が入り込んで、苦労して解決する必要はない。あまつさえ君たち自身に多少の危険が迫ってやもしれないのに、君たちの力を借りるなど我々の誇りが許さない」
「・・・んん?」
「フーッ」
言葉の端々を聞いていくうちに、アルは怒気を見せるが一方、ティコは疑問を抱く。
なんというか、それはとても―――
「―――故に、君たちには出て行ってもらいたい、路銀や食糧、必要なものは渡そう、だから・・・」
「ちょっと待てちょっと待て、戦士長」
「急にどうした?話に言葉を差し込むのは無粋だと思うが、だからな・・・」
手を振って制し、アウルの話を遮るティコ。
アウルはどこか、ティコに言葉を差し込ませたくないといった様子で言葉を続ける。
だがティコは、隙間をぬって言葉を差し込んだ。
「喧嘩売りに来たんじゃなくて、もしかして気ぃ遣ってくれてるのか?」
「なんのことか」
「いや話を要約するとこうだろ?内部に敵が生まれるかもしれない、外にも敵がいるかもしれない、それでいざこざに巻き込むのも何だから、ここは俺らに任せてお前らは逃げてくれって、そういうこったろう?」
「なんのことか」
「そんなこった」
目をそらすアウルを、ティコはじっと見てやる。
ティコから見えないところで、アウルは唇を少し曲げていた。
それからしばしすると、彼もようやく目を合わせる。
怒気を放っていたアルもようやく納得した様子で、ティコの後ろに控えてちょこんと座っていた。
「・・・まあ相棒が納得するかによるが、俺はまあそれでも構わん。だがもうしばらくいちゃいかんか・・・この娘が起きるくらいには」
「首を突っ込んだから見届けたいと、そういうことか?心配するな、彼女との付き合いは我々のがずっと長いのだ、彼女はいい娘であるから身請けしてくれる家庭も多かろう、後のことは我らに任せてお前たちは・・・」
「いや、俺のわがままだ、聞いてやくれんか」
顎に添えていた指を離し、姿勢を正して座り直すティコ。
ヘルメットに隠れ分からなかったがそれでも、彼の周囲を囲う空気はアウルに、彼の申し訳無さそうな表情を語っていた。
アウルはしばし悩むと、答える。
「・・・それまでだ、君の相棒も私が説き伏せよう、それで――― なっ」
「おっ」
「あぁ!」
会話が途切れ、場が一瞬沸き立つ。
そして全員の視線は同じ場所に刺さるのだ。
「・・・お兄ちゃん?」
ベッドで眠っていたニュイが、ゆっくりと起き上がっていた。
いない兄のことを呼び、そして周りをきょろきょろ見回しながら目をこする。
アウルも、ティコも、そしてアルも、病み上がりの彼女の身体的機能に何の以上も見受けられないことがわかると安堵し、ふう、と一斉に息を吐いた。
だが―――
「妹ちゃん、無理して起きなくても―――」
「ムンドお兄ちゃん!」
―――その名を、少女は呼ぶ。
アウルもティコもそれに戦慄し、冷や汗を垂らす。
そして彼女の精神的異常を察し、互いに目を合わせた。
「・・・幻覚か」
「参ったな、俺もメンタルヘルスってのは専門外だから―――」
とたん、視界外からの攻撃。
彼の身体がどすっと、突進を受けたのを感じる。
だがとても弱々しい、まるで子供のように。
彼はゆっくりと、自分の胸元へと視線を移した、そこには、
「・・・お兄ちゃん?どうしたの?」
「妹ちゃん、そのお兄ちゃんってのは一体?俺は・・・」
―――レンジャー・ティコだぜ。
お決まりの名乗りを上げようとした、その手前。
ティコは少女の目を見てしまった、いや、見えてしまった。
「ムンドお兄ちゃんはお兄ちゃんでしょ?アウルさんと一緒にわたしの事ずっと診ててくれてたんでしょ?・・・竜が襲ってきて、離れ離れになっちゃって・・・わたしもケガしちゃったんだ、だからずっと寝てて・・・どれくらい寝てたの?ね、お兄ちゃん?」
「あー・・・あぁ・・・」
焦点が合わない。
現実に焦点が合っていない。
少女は笑って、自分を兄と呼ぶ。
齢151のグールに妹などいるものか、だが、それをティコは言い出せない。言ってはいけない、言えばきっと取り返しの付かないことになってしまう――― 専門外の事柄であったがなお、経験則で彼はそれを学んでいた。
「・・・どうしたの?お兄ちゃん」
「ああ、ああ・・・そうだな、ああ」
言葉がうまく、出ない。
振り返っても、アウルも、アルも、どうすればいいか分からない、そんな顔をしていた。
だからきっと、彼は最適解を選んだ。
きっと、そうだった。
「―――そうだな、ざっと半日は、寝てたさニュイ」
「そんなだったんだぁ!もう私ったらおねむだね!お兄ちゃんはなんともない?」
「ああ、ああ・・・大丈夫だ、傷一つない」
嘘だ、”本物の”ムンドは、彼の頭は―――
ティコは振り返って、アウルを見た。
そして用意のできていない彼に問いかけた。
「・・・戦士長、もうしばらく、ここにいていいか」
「あ、ああ・・・そうだな、そうだ・・・」
互いに不安定な契約、対話。
だがそれでも、互いに最適解を得たと、そう思ってしまった。
(´・ω・`)T-51bの着脱方法も判明したわけですが、3→4にあたってデザインや設定に微妙な変更が加わったせいでこの小説どっちでやればいいかわからないんですよね。
(´・ω・`)近々該当部分だけ書きなおそうかしら。
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程度の条件でもMediumならぬるぬるです