東方憑霊導   作:Myaga

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第6章 妖怪の山の悪霊

雛を倒し仲間に入れ、妖怪の山へと登っていった魔理沙達、妖怪の山はとても困難なところだが….

 

「おい霊夢?大丈夫か?」

「大丈夫よ…このくらい…!」

「それにしてもキツイな」

 

妖怪の山はmysterious mountainと言うほどあり、瘴気もただよっていそうなところだ。だが、そういうところだからこそ妖怪が好むのだ。

そう。今話している時でも、どこでも、妖怪は見ているのである。

 

「文とかいないのかしら…いれば楽勝に登れるのだけど」

「そんな都合よく現れると思うか〜?」

「まぁ大体こういうこと言ってるとでてくるものよね」

「文さんなら今、妖怪の山、ここにいるわよ」

「ラッキー‼︎じゃあ会えるかもってことね!」

 

射命丸文とは、新聞記者の鴉天狗である。新聞は文々。新聞と言い、殆どガセの情報が載ったとんでもない新聞である。でも、これを欲しがる物好きもたまにはいるのである。ちなみにこの中で一番文と仲が良いのは、霊夢と雛だろう。

 

「うぁ、木が邪魔で通れねぇぜ」

「こんなのどうやってどかすのよ」

「私に任せて!」

「この白楼剣に切れぬものなど、

あんまりない!」

 

すると妖夢の白楼剣によって、邪魔だった木が退けた。

 

「流石だぜ、妖夢」

「それほどでもないわ」

「そういえば妖夢、あんた雛と戦ってる時居なかったけど、何してたの?」

「回復出来るものを調達してたのよキノコあと2個くらいしかないっていってたからね」

「おお、そりゃありがたいぜ。で、何を調達してきたんだ?」

「ただの薬よ、15個くらい買ってきたの、永遠亭でね」

 

永遠亭は、薬を大量に作っていると言われる。だが、永琳の部下、鈴仙はいつも薬の試作品を飲んでもらっており、失敗した物は爆発するという、とても可哀想な仕事である。

回復薬は、旅にはなくてはならない存在である。それが有るか無いかの違いで、バトルが左右されるといっても過言ではないだろう。

 

「…いつまで歩いてりゃいいのかね?」

「山頂までよ」

「それなら私が連れてってあげましょうか?」

「あっ、文!頼むわ!」

「でも…貴方方は山頂に連れて行かないで、地獄に連れて行きましょうかね」

「…文、貴女もなのね」

 

どうやらこの文も前の永琳のように、少し取り憑かれているのだろうか?だが少し取り憑かれた奴は、お札でなんとかできることがわかっている。

 

「おでこいいかしら?」

ペタと、貼り付けた、だが…

 

「このお札が…どうかしたんですか?」

「な、何故効かないの⁉︎」

 

何故なら、お札にはお札によって、パワーというものの違いがある。つまり霊夢の持っていたお札ではパワーが足りなかったのだ。

 

「おい文、くらいな!光符「ルミネスストライク」‼︎」

「おっと、危ないですね、魔理沙さん」

「こいつは鴉天狗…電気とか鉄砲とかが効きそうだ」

「じゃあ、ここは私が…」

「石符‼︎「サディメンタリースレイト」‼︎」

「うァァ!痛いですねぇ」

 

まるで何もかもにピンピンしているようだが、どういうことなのか…

鳥に石を投げると当然ながら落ちるはずだが…

 

「なら、妹紅!焼き鳥にしてやれ!」

「おう、滅罪‼︎「正直物の死」‼︎」

「あっ、あァァァァァァ…」

「倒れていく…」

 

もともと文は雷と射撃属性に弱いはずなのだが、あまり効いていなかった、すると悪霊の効力だろうか?でもそんなことは考えている場合ではない。今は山の頂上の巫女と神を倒さなくてはならない。頂上にいくには、文の空を飛べるステータスがあるならいける。だからここで文を仲間に入れない訳にはいかない。

 

「…悪霊は、弱まってるわね」

「霊夢、お札を貼るんだ」

「うん」ペタ

 

すると、どうやらお札の力が弱いのでなく、相手の力が強すぎたようである。悪霊に少し取り憑かれただけなのに、こんなに強いとは。これは山の頂上の人達に敵うものなのだろうか。

 

「悪霊が抜けてくわ…」

「文さん起きないわね」

「しょうがない、持ってくわよ」

「えぇ〜重そうですよ?」

「しょうがないわね、私が持ってあげるわ」

「ありがとう妹紅、はい」

 

そして後に、文をどうやって回復させるかという話題になり、魔理沙が「中層辺りのにとりの工房に行けばいいんじゃないか?」という、アイデアを出してくれたので、にとりの工房に行くことにした。普通に行ったとしても、にとりの工房は見えるが。そういえば、文がなぜ悪霊に取り憑かれていたのか、もしや頂上に行ったのかもしれない。悪霊の元凶を倒せばその少し取り憑かれた人も元に戻る。

 

「にとりねぇ、あいつももしかしたら悪霊に少し取り憑かれてるんじゃない?」

「妖怪の山の奴ら、殆ど取り憑かれてんのかな?」

「…そういえば、さっき通った隣の畑から嫌な気を感じたわね」

「面倒くさい、山頂のいってからにするぞ」

 

すると妖気漂うその場所をどんどん上がっていき、森、森、森、森だらけである。これでは、迷いの竹林の様に迷ってしまいそうである。だが、魔理沙がにとりの工房に結構行っているようで、「右に曲がってみろ」や、「左手に曲がれ」とか指示をしてくる。だがこういう人がいるから助かるのだ。だが魔理沙の案内なんかでにとりの工房に着くのだろうか…と思っていると

 

「お、おお!あったあった!」

「あまり信じてなかったけどまさか本当に着くとはね」

「流石よ、魔理沙」

「すごいですね…」

 

そしてそのメカニカルな工房に入っていく。この形状はいつみても面白いと思える。このスパナアイコンとか、銀色の器具っぽい物、そして中は床もメカニカルになっているのだ。こんなものを作れるなんて、河童の技術はかなり優れていると思える。そしてその中にいる技術の河童、河城にとり。

 

「おや、魔理沙達ではないか」

「おぉにとり、お前は無事だったか」

「うん、なんとかね」

「ところでなんだけど、この文をなんとかしてくれない?」

「じゃあこの、「フワフワナオレールブトン」の上に乗っけてみてくれる?」

 

相変わらずネーミングセンスが微妙である。だが、性能はネーミングセンスとは違い抜群にすごいのだ。ここに着いてから、5分くらいたつと、文の怪我があっという間に治ってしまったのである。

 

「おや、皆さんこんなところで何を?」

「文、目覚めたのね」

「霊夢さん?この状況はどういう状況でしょうか?」

「まあ気にしないで頂戴、とりあえずあんたが操られてたとでも言っとくわ」

 

そして今の出来事を単純明快に話した。

文が目覚めれば、飛んで頂上の守谷神社に行けるであろう。早苗と神奈子か諏訪子…今すぐいけば間に合わない事もないだろう。

 

「…なるほど、そういうことなら私もいきますよ〜」

「助かるわ、文」

「ネタの宝庫ですからね〜」

「ところで、魔理沙達はもう行っちゃうのかい?」

「行くのだが、どうだ?にとりもついてこないか?」

「そうだね、かなり悪い異変だし、行った方がいいかもね」

「ついてきてくれるんだな?」

「うん」

 

こうして、にとりと文が付いてくることになった。妖怪の山組は現在、雛、文、にとりに会っている。そういえば、何か忘れている気が…

 

「じゃあ文、山頂の守谷神社まで頼むわよ」

「まっかせてくださ〜い」

 

すると、秒速25mくらいの速さで頂上に向かって行く。

そして30秒ぐらいたち、着陸した。

守谷神社に足を踏み入れた。

 

「早苗!神奈子!諏訪子!居るんだろ⁉︎」

「あぁ、あんた達か、ご覧の通り悪霊だよ、悪霊の仕業だよ。」

「神奈子様…大丈夫でしたか?」

「大丈夫よ流岢、ちゃんと悪霊は封印出来てる?」

「はい。岩に模様が出来ればいいのでしたよね?」

「模様が4個…それが今から6個に増えるから覚悟しておきな…」

 

第6章 妖怪の山の悪霊 〈完〉

「第7章 山頂の二体の悪霊」へと続く

 




ちょいとペースが遅れましたが、10日に一投稿くらいのペースで頑張ってみせます

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