東方憑霊導   作:Myaga

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やっぱり書き方が幼いですが、読んでくれると幸いです。


第18章 裏切りの幻想の民 ~Fantasm people of betrayal

「ふふふ、待たせてくれたじゃないか。それにしてもよくここまで来れたものね」

「雷鼓のふりしたって無駄だよ悪霊!あんたの器となっている体は付喪神、私が生み出してしまったから私に責任がある!だから倒す!」

「あらあら針妙丸ちゃん、随分と勇ましいわね」

 

雷鼓は雷を周りにドラムを叩きながら走らせ、針妙丸を馬鹿にするかのように会話を続ける。

 

魔理沙と早苗は雲に向かって言う。

 

「お前(貴方)は私達の合体技で再び倒してやるぜ(差し上げます)!」

「…言っておくが我は進化した。そんな安くはやられん」

「私達の必殺技は最もお前と相性が悪いからな!」

「そこの雲さんに「とって」は悪いですけどね」

「そういうことだぜ」

「岩の力をミクロレベルにすることであなたにも攻撃できます!」

 

双方に挑発をし続けるが、戦わなくては話は始まらない。

 

「2人共同時にかかってこい!」

「2人共「人」ではないけどね」

 

こうして戦闘が始まる。突如針妙丸は雷鼓にその剣で攻撃をする。

 

「くらえ!雷鼓!妖剣「輝針剣」!」

「必死になっちゃって、アッハハ!」

 

と悪霊に取り憑かれた雷鼓は余裕を見せる。しかし避けることはなく、攻撃を受けている。

 

「しかしこんな奴らと同時に戦うなんて結構面倒だな」

「あんたが撒いた種よ、あんたが何とかしなさいよ」

 

そう言いながらも攻撃を続ける。

流岢はさっきの予告通り、雲に向かい新たな技を発する。

 

「岩濛「ロッキーミスト」!」

「雲には雲!霧には霧!雲と霧は同じような物!なるほど、そういう事か!」

 

このスペカは岩を霧状にまで分解し、相手にぶつけることでダメージを与える技だ。細かい為、ダメージは少ないと思うかもしれないが、細かい為、細胞レベルでダメージを与えることが出来る。

 

「なんだこれは!?」

「おお、すごいですね」

「効いてるみたいだねー」

 

そしてその雲にはいつも通り、魔理沙と早苗が協力技を仕掛けようとする。

早苗が魔方陣で準備し、そこに魔理沙の魔方陣が流星を打つ準備をしている。

 

「行くぞ早苗!」

「行きますよ魔理沙さん!」

「協力技「フェスターメテオ」!」

 

すると早苗の準備していた魔方陣が発射され

、魔力を放つ。その後魔理沙の流星が降り、大ダメージを与える。雲はズタズタになり、言い残す。

 

「ぐ…またやられるとは…不覚!」

 

雲は消え、雷鼓は見下した言い方で雲を罵倒する。

 

「この役立たずが…やられんなら最初から来るな…」

「何を言ってるんだよ!くらえ小槌「伝説の椀飯振舞」!」

「ぐふっ!?ちょ、ちょっと待てよ、その小槌はいつから叩く武器になったの!?」

「深秘録から」

「くそぅ、利器の輝針剣だけかと思ったらついに鈍器の小槌まで武器にしやがって…」

 

雷鼓は悔やんだような顔をしながらもスペカを発動する。

 

「まずは小手調べだ!一鼓「暴れ宮太鼓」!」

 

すると雷鼓からビヤ樽型の和太鼓の弾幕が飛んでくる。その名の通りその宮太鼓は暴れている様だった。

 

「前と同様、一鼓からやってく訳だな…」

「ふふ、そんなわけないでしょ」

 

というと突然雷鼓は二鼓を飛ばし、

 

「三鼓「午前零時のスリーストライク」!」

 

突如三鼓を繰り出してくる。

飛んでくる樽型の弾幕はさっきと種類は同じだが、1人に放つのに適した弾幕だ。雷鼓はやはり針妙丸を狙い、三鼓「午前零時のスリーストライク」を放ってくる。

 

「こんなの私が切り裂きます!」

「光符「冥府光芒一閃」!」

 

妖夢は三角形と逆三角形を組み合わせた十二角形と言えるような形で切り裂く。すると和太鼓は全てバラバラに粉砕され、和太鼓の弾幕は阻止された。その一閃は雷鼓にも食らわせる事が出来、ダメージを与えた。切り裂いたあとでも光芒が残っていた。

 

「くっ、剣士如きが余計なことを…」

「大丈夫でしたか針妙丸さん!」

「ありがとう妖夢さん、危なかったよ」

 

その一撃は雷鼓にはかなり効いたらしく、雷鼓は…

 

「やはりこの姿は付喪神だけあって、戦いにくいな…」

「…正体のおでましという訳ですね…」

「皆、気をつけなさいよ」

 

すると雷鼓から黒い塊が抜けていき、その全貌が明らかとなる。その姿は、でかい顔が一つあり、その両方にでかい手が一つずつある、典型的な形の悪霊だった。

 

「我が名はノアンウーン!人々の感情を取り去る能力を持つ!」

「そんな能力発動させる前に倒してやるわ」

「くらいなさい!夢符「退魔符乱舞」!」

 

すると霊夢から魔を退かせる符が大量に出され、入り乱れて舞い始め、それが全て悪霊に当たる。悪霊は魔であるが故に、退かせる事が出来るほどのダメージを与えることが出来たはずだ。

 

「くぅ、生意気なぁ…私の番だ!奪符「痛と動の感情 ~早死への近道~ 」!」

「人間というものは痛みを感じなくなると直ぐに滅びてしまうのだ。情けないな。」

「何を言って…?」

 

すると霊夢は動かなくなった。しかし喋ることは出来るようだ。

 

「…!どうしました霊夢さん!」

「動きたくなくなったわ…」

「何を言ってるんですかこんな時に…?」

「いやさとり、考えてみろ。あの悪霊が攻撃した瞬間にああなったんだ。どう考えても悪霊の仕業だろうぜ」

「…はい」

「そしてあのスペカ名。奪符「痛と動の感情 ~早死への近道~ 」とか言ったな、名前からするに、痛みを感じる神経と身体を動かしたいという感情を奪ったんだろう。それが原因だろうぜ。」

「魔理沙さんにしては良い考えであると思います」

 

そう悪霊は「人の感情を取り出す程度の能力」を持っていた。その能力は、感情と共に神経をも奪うことができる恐ろしい能力だ。その感情を奪われるとその感情に関する行動が一切できなくなり、神経を奪われると身体で感じることが出来るそれを奪われる。神経は痛みや、心地よさなどに分けて奪うことが出来る。

 

「私は、無意識で行動できるから関係ないもんねー」

 

そう言い、こいしは悪霊に攻撃を受ける覚悟の上で攻撃をする。

 

「ふん、無駄だ!奪符「攻と考の感情 ~無考の考撃~」!」

「貴方こそ無駄でなくて?」

 

こいしは確実に悪霊の技を受けたが、無意識という性質を持っているため、悪霊は確かに無駄な事をした。恐らくスペカを受けたのがこいしでなかったら考えて攻撃するのを辞めていただろう。

 

「なんと…こんな奴が現世にいるとは…驚いた」

「こっちの番だよー!」

 

こいしは深層「無意識の遺伝子」と叫び、DNAをすこし象った用に見える弾幕を放った。感情を奪う悪霊には無意識のチカラが効くようであり、かなりダメージを与えていると見えた。

 

「くそぅ、こんなことを私に…」

「このタイミングでやるのもなんですがいきますよ!針妙丸さん!」

「わかった!いくよー!妖夢さん!」

 

針妙丸と妖夢は協力技を作っていたらしく、妖器「業風妖之夢限斬(ごうふうあやかしのむげんざん)」と叫び、針妙丸は打ち出の小槌の魔力を一旦分け与え、また元に戻すことが出来るように成長したらしく、白楼剣と楼観剣を打ち出の小槌で軽く叩くことで、魔力を一旦分け与えた。そうすることとで、白楼剣と楼観剣を一旦妖器にすることで、妖夢がそれで相手に攻撃をする。当然、妖器であるが為に、妖夢が一閃を成す度に、名の通り業風の様な風が吹く。妖器を持つ者は少々気性が荒くなるというが、針妙丸はそれをも抑えることが出来るように成長したらしい。妖夢はいつも通りの太刀筋で悪霊を攻撃をし終え、悪霊は滅びる寸前のように見える。その後は、また針妙丸が妖夢の持つ剣2本をまた軽く叩き、魔力を元に戻した。

 

「そ、そんな馬鹿な、人間ごときがここまで力を持つとは…」

「最後の一撃を食らわせましょう!誰かお願いします!」

「じゃあやっぱり最後は私だぜ!」

 

魔理沙は魔符「ブレイズアウェイ」と叫び、魔の弾丸を打ち続け、それが全て悪霊に当たり、悪霊に当たった弾丸は弾け、空間に溶けた。そして悪霊は悲鳴を上げながら倒れた。

 

「では私がいつも通り吸収しますね!」

 

流岢はそういい、いつも通り頭の石へ悪霊を吸収した。霊夢の体の悪霊による硬直は解けた。

 

その後、皆は雷鼓を気にし始め、どうすればいいか考えていると、霊夢は迷うことなくスキマに向かって「紫!」と叫び、雷鼓を永遠亭に運ぶようにお願いした。しかし付喪神であるため、放っておいても大丈夫なのかも知れないが、病人は永遠亭にいるべきと考えたそうだ。

 

「ふぅ、やれやれだな」

「えぇ、悪霊も遂にここまで集めることができましたね。あと少しです。皆さん頑張りましょう!」

「えぇ、後2,3体ってところよね?」

「恐らくそのくらいですね」

「そういえば萃香と勇儀を見てないしあいつらだよな?」

「その話は地底でしたわよね、どこにいるか分からないけど適当に行ってみましょう」

 

こうして雷鼓に取り付いた悪霊、ノアンウーンを倒し、萃香と勇儀達を探す事になった少女達。これからどうやって悪霊を探すのか…それは少女達次第である。

 

To be continue…




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