東方憑霊導   作:Myaga

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第14章 神霊の祠へと行く〜god ghost shrine

「で…人里に来たわけですけど、どうやって布都さんに会うんですか?」

「とりあえず命蓮寺の墓場へ行ってみましょう」

「そうだな、前回もそこだったしな」

 

今回は夢殿大祀廟を目指していくわけだが、実際は夢殿大祀廟のなかの神霊廟だけではなく、道場の神霊廟もあるのだが、それはどういけば分からないので夢殿大祀廟から行くことにした。

 

「墓場なんて嫌ですね…」

「半人半霊のくせに怖がってんじゃねぇよw」

「まあいくわよ」

 

墓場の奥地へ行くと、階段があり、それを下がっていく。するとそこには宮古芳香と霍青娥がおり、赤い目をしていた。

 

「よ、よう芳香、青娥、元気か?」

「あ…ら、魔理沙さんね」

「なんだー…おまえはー」

「いや、待ってください魔理沙さん、もしかしたら悪霊の仕業かも知れませんよ?」

「いや、分かってるさ」

「……あっ、どうやら悪霊に乗っ取られていたとしても、その人物の弱点自体は判るようです」

「わかった!じゃあ問答無用だぜ!」

「やれやれねぇ」

「悪霊はほんと厄介なものですよね…」

「さあ覚悟!」

 

これで霍青娥と宮古芳香との戦闘が始まった。まず突然だが魔理沙と幽香で協力技「フラワースパーク」を放った。それに対抗してかはわからないが、早苗と霊夢は協力技「ダブルアミュレット」と叫び、守矢神社と博麗神社の護符をたくさん投げつけた。

宮古芳香は倒れ、霍青娥はまだ半分程ライフが残っているという感じだった。

 

「宮古は倒してもふっかつするからな、気を抜くなよ」

「…わかりました」

 

さとりは強力な技、想起「スピア・ザ・グングニル」という技を言いあいてに槍を突き刺す。同時にまた想起「メガフレア」といい、まあまあ大きな炎の塊を投げつけた。霍青娥は倒れたものの宮古芳香が復活していた。

 

「あっ!復活してしまった!」

「まあいい、相手1人だけだ!一気に決めるぞ!」

 

妖夢は空観剣「六根清浄斬」といい、六回相手を切り裂く。やはり六回も斬られれば、やられるに決まっている。当然芳香は倒れた。

 

「そのまま進んで行くぞ!」

 

それで夢殿大祀廟を目指して走っていくと、そこには見覚えのある姿形があった。それは道を塞いでおり、倒さなくては進めないだろう。

 

「またお前か」

「ふっ、お前らの成長ぶりを見に来たのさ」

「なんで貴女はそんなに私に似ているの?」

「答える必要はない」

「何故ここにいることがわかった?」

「それも答える必要はない」

「何故…」

「お前らはここで…

死ぬからだ」

「笑わせるな」

 

また正体不明の流岢にそっくりな妖怪に出くわした。こいつに前回やられたが、勝つことはできるのか…

 

「まあ当然、お前らは負けるよ」

 

そういうと、石板「ヘラクレンロック」と叫び、石の塊を投げつけてくる。それを妖夢が切ったぎる。妖夢に対抗するかのように、またその妖怪は剣を取り出し、岩剣「ブラストスラッシュ」と叫ぶ。その剣は一振りするたびに物凄い衝撃が走り、まるで剣ではなく棍棒を振り回されているようだった。そのおかげで妖夢はフラフラしている

 

「…まあ所詮はこんなもんだろうな」

「馬鹿にしないでくれ」

 

魔理沙はそういうと魔十字「グランドクロス」といい、名の通り巨大な炎柱が縦と横にクロスし、その妖怪に当たる。

 

「…どうやらこの妖怪の弱点は水や木のようです、流岢さんとまるまる一緒………」

「こいつら…どういう関係なんだ…」

 

さとりは弱点がわかったところで、想起「河の流れのように」といい、水を発生させる。なかなかその妖怪には効いていたようだった。幽香も弱点を聞き、花符「フラワートルネード」といい名の通りの花の竜巻をおこす。弱点を突いたことによりその妖怪はもう倒れるか倒れないかの状態であった。

 

「とどめは私が…」

 

流岢は雲石「メテオクラウド」といい、雲のような岩を降らせた。すると相手は倒れた。

 

「…ついに倒したか」

「なんなんでしょうか…この妖怪」

「まあ進みましょう」

 

行こうとするとその妖怪は立ち上がった。

 

「おまえっ!まだなにか…」

「いや、待つんだ、待ってくれ」

「?」

 

その妖怪は、さっきまでのような殺気のない喋り方で話しかける

 

「私の記憶を取り戻してくれてありがとう。そしてさっきの状態も直してくれてありがとう」

「えっと、なんだ?操られてた?」

「あぁ、そうなんだ、そして…流岢。私はお前の分身だ」

「えっ、そうなんですか?」

「あぁ、純狐とかいう奴の能力でな」

「そうだったのか…」

 

この妖怪の名前は黒石磷磛(くろいし りんざん)と言うようで、元々流岢と一心同体だったそうだ。何故分けられたかというと、悪霊を封印するものには邪気があってはいけないからなそうな。だから邪気と無邪気でわけたらしい。(当の本人は最初から邪気はほんの少ししかなかったそうだが)でも八坂神奈子と洩矢諏訪子は黒石の存在は知らなかったようだった。

 

「で、私たちについてくるか?」

「あぁ、もちろんだ」

 

こうして黒石が仲間となった。本人は邪気の塊だが、さっきも言った通り、少ししか邪気が無かったので、そこまで悪人ではなかった。

 

第14章 神霊の祠へと行く〜god ghost shrine

「第15章 道教の尸解仙〜TAO FAITH〜」へと続く




ついに謎の妖怪の正体を明かしました!
白石の分身だったのは意外でしょう?
あまり進みはよくないかもですが、今後もご期待オナシャス!

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