「____暇だぜ…」
やけに湿気の多い森の中で彼女は言う
「そうだな…キノコでも取るか…」
この彼女、魔理沙はキノコ狩りをよくすることで有名な魔法使いである。
すると彼女は瞬く間もなしにキノコを芝刈り機の様に取っていった、その姿はまるで雑巾で床を拭いている人のようだった
だが、彼女がその素早さでキノコ狩りをしていると、突然黒い変な物質が現れた。
「____なんだ、ただの毒キノコか」
毒キノコなら無視して取らないことにしようと思った彼女だった、だが、そのキノコは”ただ”の毒キノコではなかった…
「そこの女、ただの毒キノコなんて失礼な!お前を喰ってくれる!」
そう、”何か”によって肥大化し、喋れるようになった毒キノコ、その毒キノコによると彼の名は「椎茸毒しめじ」というそうだ…
「喰われる?その前に倒すのが私だ!」
魔理沙は瞬く間に攻撃をだす、だがその毒キノコのほうが早かった…しかし攻撃には成功した、その攻撃とは皆さんご存知のマスパ、『マスタースパーク』である。
やはり魔理沙のマスタースパークは凄まじい破壊力だった…そのキノコを一撃で倒してしまうほどの…!
「ふっ、毒キノコに使うまでもなかったかもだぜ」
どうやら、この毒キノコに会ったことにより森以外の場所に行きたくなったようで、博麗神社に向かう魔理沙であった…
だが、ここからが異変の始まり、そう、もう異変は起きていた!
「おい霊夢、遊びに来たぞ」
そう呼びかけた瞬間、まるで時が止まったかの様な沈黙が起きた…
「……コロス」
その時、魔理沙の目の前の情景は魔理沙自信もわからない状態だった…
「れ、霊夢⁉︎突然何をッ⁉︎」
なんと、その神社の巫女は突然魔理沙に攻撃を仕掛けた!
その技は魔理沙も知っている封魔陣、普段は避けることが出来るのに不意打ちであったためよけれなかったのだ…
「ぐっ…このままでは、
殺られる‼︎」
誰もがそう思ったその時、ふと変な白いものが飛んできたのだ…
(なんだ…これは?)
すると、甲高い声が聞こえ、見ぬ内にその巫女は剣で切り裂かれていた
「大丈夫⁉︎魔理沙!」
「お、お前は…」
もうダメかと思い目を開けたとき、そこにはさっきの白いものと白い髪の少女、刀が二つ…
「よ、妖夢!おまえ、何故ここに⁉︎」
「話は後よ!」
そう話を続けると、再びその白髪の少女は技をくりだし、切り裂いたのだった
「ほう」
「⁉︎貴方はもしや、悪霊⁉︎」
魔理沙はこの状況に判断が着いていなかった。
「そう、私は悪霊・リピトス…」
悪霊はそういうと取り憑いていた巫女から抜けだしその巫女を蹴り飛ばした…
その光景に、当然魔理沙は黙っていなかった…いや、黙っていられなかった。
「こ、この野郎…霊夢を蹴り飛ばしやがった…」
その時、魔理沙の心にはその悪霊を成仏、いや、消し去ること以外頭に無かった…それで今!全力で『レーザー』を放った。だが、相変わらず魔理沙は放とうと思った前に妖夢に『現世斬』を撃たれていたのだ…
だからといって、特に影響はないが自分が素早くないことに変な気を感じていたのだ。そして現世斬が当たった後にそのレーザーが当たったのだ。魔理沙だけあって、レーザーなど魔法の技はかなりの威力があるようで、悪霊は…
「ぐっ、貴様ら、私を倒すとは…
この勝負、貴様らの勝ち、だ…」
そう言うと悪霊は倒れた…
だが、何故か消えていかないのだ!
「なあ、これ、やばいんじゃないのか?」
「そうね…成仏しない霊もいるものだけど、かなりの執念そうよ…」
と、話していると頭に重そうな石のようなものを被った少女が近づいてきた
「あの!その悪霊を私に下さい!」
魔理沙は意味がわからなかった
自分達の倒した奴をあげる…ましてや食べれるものでもないのに何をするきなんだろう…
「良いわよ、どうぞ」
妖夢は悪霊を手にし、その石頭の女の子にわたした
「ありがとうございます」
(おい、なんで悪霊を渡すんだよ?)
(まあ、一応聞いてみましょう)
妖夢は何故悪霊が欲しいのか聞いた
すると、どうやらこの子はその悪霊”達”を封印するために作られた、岩石妖怪のようだ。さらに、作り出したのは、あの神、八坂神奈子だと言う…
「へー、あの神奈子が…」
「で、貴方はその悪霊をどうやって封印するの?」
「……吸収します!」
と言うと瞬く間に悪霊はその頭の石に吸収されていった
「おい、おまえ悪霊なんか吸収(封印)なんかして体大丈夫なのか?
「はい、逆に身体能力が上がっていると思います」
悪霊…悪霊なんて悪いイメージしかないが、そんなものでパワーアップなんかできるのだろうか?
そのとき、魔理沙は後ろに人影を感じたのである…それは皆に話す必要はないだろうと思い、話さないでおいたのだ。
「ところで、貴方の名前は?」
「私は白石流岢と言います」
大抵こういう奴は石や岩、そういうものに関係した名前だったりするのだろうと思っていたのだが、やはりそうだった。ということは、スペルカードを持っているとしたら、それらも全て岩石、宝石、ともかく石に関連する技だろう
「ところで流岢、おまえはスペルカードを持っているのか?」
「もちろん持っています。一番のお気に入りが『石符「ダロマイトクラウド」』です」
こんな見た目は幼いのに、こんな石の技といい、ネーミングセンスといい、凄そうだ、と思った魔理沙であった…
「それより魔理沙、白玉楼で幽々子様もこんな風になって困ってるの…」
「それは大変だな…急いでいくぞ!」
「あ、あの、私もついていきます!」
もちろんそのことにはYESを出した。
だが一体ここ、幻想郷はどうなってしまったんだろう…最近は裏幻想郷がなんとかとか、有頂天の上の神界とか聞くが、それよりもっとやばい状況が起きているに違いない。
それは確信した。
第1章 謎の岩石妖怪と悪霊 〈完〉
「第2章 霊力の世界の悪霊」
へと続く…
また新しいのを書き始めました。