バカと真剣とドラゴン―――完結―――   作:ダーク・シリウス

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第八問

偽のハーデスが出現する時刻は放課後以降。俺達は何時もの感じで―――騒ぐだけだ!

 

「貴様らっ!性懲りもなく騒ぎを起こしおってからに!今日という今日は許しはせんぞ!」

 

「ねぇ、雄二。本当にこれって必要なのかな!?」

 

「これが俺達の日常で普通だからな!」

 

「でも、僕達が捕まったら意味がないんじゃないかな!?」

 

「逃げ回り続ければそれでいいんだよ!

ほら、鉄人がスピードを上げてきたぞぉあああああっ!?」

 

「いやぁぁぁああああああああああああっ!」

 

死神の格好をした奴をあからさまに探したら意味がない。自然体で行動し、

それで見つける必要がある!―――鉄人に協力済みだがあれはマジで俺達を補習室に

連れていく気満々じゃねぇか!?

 

 

 

 

「あやつら、あんなことをして平気なのじゃろうか?」

 

「・・・・・あれが雄二と明久」

 

「そう言われると否定する材料がないのぉ」

 

ムッツリーニの透明マントで共に姿を隠して人気のない裏の校舎に潜んでおった。

理由はここが怪しいとムッツリーニの証言じゃからだ。

 

「・・・・・犯人を捕まえる・・・・・」

 

「うむ、そうじゃな」

 

そして、ハーデスの停学処分を取り消してもらい、また一緒に・・・・・・。

 

 

 

 

「私達、こんなところでのんびりしていいんでしょうか?」

 

「坂本の指示だししょうがないんじゃない?」

 

俺様達は学校の図書室にいる。大和の作戦じゃあ偽物の死神は必ず人目の

あるところで騒ぎを起こす。だとすれば図書室で静かに本を読んでいる他の奴らが

いるところでも現れるだろうってな。姫路と島田、ワン子とモロと隅の方で待機。

ここで騒ぎを起こしたその瞬間に俺様とワン子が動いて偽物のハーデスをとっ捕まえる!

 

「護衛は任せてね!」

 

「ああ、死神本人じゃなきゃ俺様でも倒せるからな」

 

「取り敢えず、勉強しようよ。ワン子とガクトはどっちみち期末に向けて

勉強しないといけないんだからさ」

 

モロが苦笑を浮かべて小難しそうな教科書のページを指摘した。うぬぬ・・・・・っ!

保健体育だったら得意なのによぉ・・・・・。よりによって英語かよ!?

 

 

 

 

「さて、良い感じに皆が動いてくれたな」

 

「ああ、林冲達は他の部活の様子を見る名目上で小笠原と甘粕に別れて案内されている。坂本と明久は鉄人を引き寄せてくれているし奴らにとって騒ぎを起こしやすい

状況のはずだ」

 

「屋上じゃ京が待機しているし、いつどこで偽物が現れても対処できるな」

 

「これはハーデスに対する詫びの一種だ」

 

「旅人さん、死んじゃいないだろうしな」

 

キャップの前向きな発言に俺は頷いた。言葉だけで信じるのはダメだ。

ちゃんとこの目で確認しないと物事が把握できないぞと言われたこともある。

 

「信じよう、旅人さんが死んでいないことを」

 

「おう!」

 

 

 

・・・・・裏校舎で待つこと20分、待ち望んでいた現場を俺達は居合わせた。

数は5人、男子が片手に黒いマントに髑髏の仮面を持って現れた。

 

『よし、今日もこの恰好で騒ぎを起こしてやろうぜ』

 

『死神が悪さをしているって噂が流れているから誰も俺達がしたってことに

気付かないバカ達で助かるな』

 

『他の仲間もそれぞれ動いてもらっているし、

これでFクラスの奴らがやったってことになるだろう』

 

『題名は、女にモテている男達に対する嫉妬の暴動―――ってか』

 

『俺の親父、新聞記者の部長だからこのネタにして話してやるよ』

 

・・・・・やつら、今度は俺達にまで罪を着させようとしているのか・・・・・っ。

 

「・・・・・秀吉、証拠の映像を逃すなよ」

 

「分かっておる。ムッツリーニも写真を撮り忘れるではないのじゃ」

 

・・・・・今回のカメラはフラッシュのない代物。・・・・・どれだけシャッターを

切ろうが反射する光で奴らがこちらに気付くことは無い。

 

「・・・・・皆に報告後、秀吉頼んだ」

 

「了解した」

 

・・・・・・秀吉と一緒に携帯で死神が現れたことを一斉送信。

 

「―――――貴様らぁっ!そこでなにをしているぅっ!」

 

『『『『『っ!?』』』』』

 

「今そっちに行くから一歩も動くなよ!鬼の補習をみっちりと受けてもらうからな!」

 

・・・・・・隣で叫ぶ秀吉(鉄人の声バージョン)に奴らは勘違いして、

慌てて変装をしたまま裏校舎からいなくなった後に。

 

『あっ!死神が現れたわ!って、5人!?』

 

『何人いようが関係ない!こいつらにボールを当てれば賞金は手に入るんだからな!』

 

『皆に知らせよう!こいつらを逃がしちゃならない!今まで騒がした死神に天誅だ!』

 

・・・・・作戦成功。・・・・・俺達の協力者が死神を発見し、

カラフルなボールを当て始めようとしているだろう。

 

 

 

「んー、どこに逃げようが私の射程範囲内だからムダだよ」

 

屋上から他のクラスの生徒に追いかけられ逃げ惑う偽物の死神に何度も矢を射る。

狙いは違わず、死神達の後頭部に直撃し、地面に倒れると複数のボールに当てられた

現場を確かにこの目で見届けた。

 

「引き続きここから見つけよう」

 

 

 

 

・・・・・皆、作戦通りにそれぞれ行動しているようだな。

このクリスティアーネ・フリードリヒも動こう。

 

『もしも、目の前に死神が現れたらハーデスを接するように話しかけてくれ。

そしてボールを当てるんだ』

 

大和の指示はこうだ。私も死神の為に作戦通りにせねばならぬのだが、

一向に現れぬ。やはり、そう簡単に偽物は現れないか。

 

「む、そう言えばここの階はまゆっちのクラスがある場所だったな?」

 

1Fは一年生の教室がある階。同じ風間ファミリーの彼女はどうなったのだろうか?

少し様子を見に行こう。

 

「おーい、まゆ・・・・・」

 

 

ドンガラガッシャアアアアアアンッ!

 

 

「ち・・・・・?」

 

1年Cクラスの教室の中に顔を出せば、机を薙ぎ倒して壁に衝突した黒い影。

そして闘気を纏って攻撃態勢の構えをしていたまゆっちこと黛由紀江が目の前で佇んでいた。

 

「あ、クリスさん?」

 

「あ、ああ・・・・・まゆっち、どうしたんだ?」

 

「ええ、私のお友達に暴力を振るってきたので一撃で倒させてもらいました」

 

まさか・・・・・。そう思って壁に衝突した黒い影を見やると。

―――見間違うわけがない。黒いマントに骸骨の仮面を被っている死神がいた。

確かに死神と同じでこれじゃ死神と思ってしまうのは無理もないだろう。

 

「伊予ちゃん、大丈夫ですか?」

 

「う、うん。ありがとう、まゆっち」

 

『友達を助けるのは当然だぜぇい!』

 

まゆっちと馬のマスコットの松風が友達に声を掛ける。

 

「よし、これでトドメだ」

 

カプセルのスイッチを押し、カラフルなボールを出して偽物の死神に遠慮なく当てた。

当たれば煙が発生した。

 

「・・・・・っ!?」

 

その煙をちょっとだけ嗅いだ瞬間、物凄い臭い!

まるで腐った何かが腐敗しきったような臭いだった!

あれじゃ、そう簡単に臭いが落ちないだろう。煙は次第に消失して・・・・・空気が

清浄に戻った。

 

『・・・・・っ!?』

 

突然、死神の格好をした奴が起き上がって仮面とマントを脱ぎ始めた。

 

「く、くせぇっ!?な、何だよこの臭い!てめぇ、何をしやがったんだ!

制服にまで染み込んでやがるしよ!」

 

「死神・ハーデスの姿で後輩に暴力を振るった貴様にはいい体罰だと思うぞ」

 

「ちぃっ・・・・・!」

 

忌々しげに私達を睨む男子。誰だか知らぬが死神の正体を見破ったぞ!

 

「さぁ、観念しろ!」

 

「私のお友達に危害を加えたその罪、許しません!」

 

「ちくしょう!覚えていろよ!」

 

逃がすか!まゆっちと共に逃げた偽物を追いかけようと廊下に出た途端。

 

『・・・・・』

 

もう一人の死神が包帯だらけの手で偽物の顔を鷲掴みにしていた。

 

「ハーデスか・・・・・?」

 

『・・・・・(コクリ)』

 

 

バチバチバチバチッ!

 

 

「うっぎゃああああああああああっ!?」

 

 

手からの放電で死神の偽物が激しく感電し、気絶した。間違いない、アイツは本物だ。

 

『・・・・・こいつを縛りあげてくれ。他をあたる』

 

「ああ、分かった」

 

フッと音もなく死神は姿を消した。他にも偽物がいるのだろうか?

だが、他を逃がしてもこいつを捕まえたことで死神の汚名は返上されたも当然だ。

 

「まゆっち、手伝ってくれるか?」

 

「はい、勿論です」

 

 

―――☆☆☆―――

 

 

―――2年Fクラス―――

 

 

『うげっ!どうしてこんなところに川神先輩が!?』

 

「おおー、死神が3人か。この中に私を倒した死神がいるのかなー♪」

 

ゴキゴキと指の関節を鳴らして私は舎弟のクラスに入った偽の死神達に扉から詰め寄ると、

あいつらは制止の言葉を、両手を私に突き出して慌てた声で話しかけてくる。

因みにもう一つの扉には大和とキャップが抑えている。袋の鼠という奴だ。

 

『ま、待って下さい川神先輩!俺達は死神じゃないです!

ほ、ほら!手に包帯だって巻いていませんし、喋りもしませんよね!?』

 

「残念、ハーデスは顔を隠しているからお前らでも死神である可能性はあるんだよ」

 

大和からの指摘で、こいつらは慌てて仮面を外して名を上げた。

 

「俺達は死神じゃないです!俺達は川神先輩のファンクラブの者で―――!」

 

「私のファンクラブねぇ・・・・・大和、キャップ。ちゃんと証拠を抑えただろうな?」

 

「へ?」

 

舎弟に声を掛けながら視線を送ると、カメラと小型の機械を持った私の家族がいた。

 

「ああ、バッチリだぜ」

 

「これで言い逃れはできないぜお前ら」

 

「「「なっ・・・・・!?」」」

 

まんまとこいつらは嵌められたワケだ。私達の手の中でな。

 

「―――さて、お前ら・・・・・・私のファンだと言って死神の格好で学校を

騒がすような連中は私自らお仕置きをしないといけないよなぁ?」

 

「「「ひっ!?」」」

 

「一人は剛速球にボールを当てて、もう二人は私の拳で沈んでもらう。

異論は認めないぞ?反論も聞かないからな」

 

 

一方、茶道部。

 

 

「くっ、くせぇぇぇっ!?せ、制服を脱いでも肌にまで臭いがついているのかよぉっ!?」

 

「うわ・・・・・そんな臭いボールを私は投げたのね」

 

いきなり死神の格好をした奴が現れて、事前に用意していたカラフルなボールを

当てると、臭い煙が発生したかと思えばアイツに付着したかのように臭いが

取れないでいる様子を先輩と一緒に眺めていた。

 

「アンタが死神の格好をして悪さをしてる偽物君ってことね」

 

「ち、違う!俺がこれを着ているのはただ―――!」

 

「実際、私達に襲いかかろうとしたんだから言い逃れはできないわよ」

 

「ぐっ・・・・・だったら、お前らを服従して黙らしてやろうじゃないかよ!」

 

そう言って私達に襲いかかってくる偽物。

だけど、背後から現れたもう一人の死神に頭を掴まれて床に叩きつけられた。

 

『・・・・・こいつで二匹目か』

 

 

バチバチバチバチッ!

 

 

「いっぎゃああああああああああっ!?」

 

電撃で偽物はダメージを与えられて最後は気絶。

もう一人の死神が仮面を外して素顔を見せてくれた。

 

「大丈夫だったか?小暮、小山」

 

「ええ、ピンチの時に駆けつけてくれるヒーロに助けてもらえましたので」

 

「本当にアンタじゃないのね。まあ、アンタじゃないってことは知っていたけれどね」

 

「信用してくれて嬉しく思う」

 

安堵で笑みを浮かべた死神。その笑顔・・・・・今ここで浮かべるのは卑怯だと思うわよ。

 

「それじゃ、他の死神も駆逐してくる」

 

偽物の死神と髑髏の仮面とマントを手にして茶道部からいなくなった。

 

「・・・・・うふふ、ときめきましたわ」

 

「え?」

 

 

―――校庭―――

 

 

「ふん、死神はこの世でただ一人だ。貴様のようなゲスが死神の姿をしているなぞ、

虫唾が走る」

 

「こいつ、どうしようか・・・・・ヤクザのやり方でドラム缶にコンクリートで

詰めて海に沈めてやろうか?」

 

氷の十字架に磔された死神をエスデスと睨む。

 

「た、助けてくれ!俺は他の奴らに誘われただけなんだ!」

 

「部活中の部員に殴る蹴る暴行を加えた現行犯を捕まえた私達がどうしようか勝手でだろう?」

 

「結局、このボールを使わずに捕まえてしまったが問題ないだろう」

 

手の中で転がすカラフルなボールを弄んでいると、私達に声を掛けてくる奴が現れた。

 

「おー、氷の十字架なんて初めて見たぜ!」

 

「そちらも偽物を捕えたようだな」

 

「梁山泊・・・・・そちらもということは」

 

「ああ、ほら」

 

史文恭が縄で縛られた死神が私達の足元に放り投げだされた。

こいつもエスデスの氷の力で十字架に磔にされた。

 

「こいつで二人目か。他にも共犯者がいるんじゃない?」

 

「かもな」

 

「んじゃ、探しに行こうぜー?」

 

史進が言う。ギャラリーも集まっているし、こいつらを逃がすとは思えない。

 

『逃がしませんっ!大人しく美春に捕まりなさい!』

 

『死神がいたぞぉっ!賞金十万円が目の前にぃっ!ボールを当てろぉっ!』

 

『な、なんなんだよこいつらぁっ!?』

 

『ヤバいほど殺気立っているし、賞金って何の話だよ!』

 

『とにかく、これを脱いでどこかで隠れないことには!』

 

どこからか聞こえてくる悲鳴と怒声。

 

「はははっ!大勢の敵から逃げられないって!」

 

「おーおー、追いかけられているじゃん?リン、どうする?」

 

「逃げられても困る。ここで捕まえに行くぞ」

 

「りょーかーい」

 

同感だ。直ぐに捕まえよう。思っていた以上の人数のようだ。

 

「お前達、部活をしながらその死神から目を放さないでくれよ」

 

『『『は、はいっ』』』

 

 

―――図書室―――

 

 

「こいつで、最後ぉっ!」

 

「でりゃぁぁぁっ!」

 

ガクトと一緒に大和の考え通りに現れた偽物の死神が五人ほど現れて、

図書室を滅茶苦茶にした光景を目の当たりにし、一人残らず倒したわ!

 

「はい、トドメのボールっと」

 

「えっと、これを当てればいいんですよね?」

 

「ウチらでも簡単な作業ね」

 

倒れた偽物の死神はモロ達にボールを当てられて・・・・・・くっさぁっ!?

 

「「「「「くっせぇっ!?」」」」」

 

あ、偽物達も悶絶しているわ。だけど、逃がさない!

 

「ガクト、もういっちょ!」

 

「おうよ!ハンサムラリアーット!」

 

 

―――一時間後―――

 

 

「ぜぇ・・・・・ぜぇ・・・・・もう、ムリ。走れない」

 

「お、俺もだ・・・・・」

 

「まったく、全力ではないとはいえ俺をここまで捕まえさせないお前らの脚力に驚かせるぞ」

 

ぜ、全力じゃないって・・・・・本当に言っているのかなこの鉄人は。

 

「だが、お前達のおかげで・・・・・見ろ」

 

「「は?」」

 

首で校庭の方に視線を向けろと促す鉄人。今僕らがいるのは屋上で、

フェンスに寄り掛かっている鉄人に言われるまま校庭を見下ろすと・・・・・。

大規模な人数の死神の格好をした誰かが集められて他の学年や

同学年の皆に囲まれている。

 

「まったく、経った三日であれだけの数が集まって今日騒ぎを起こされそうになったのか。

いち早くお前達が行動を起こさなければこの学園の評判だけじゃなく、

間違いなく転覆していただろう」

 

「だ、だったらもう少し遅く走ってくれってぇの」

 

「ほ、本当ですよ」

 

「馬鹿者。お前らが言ったではないか。偽物のハーデスを誘き出す為、俺がお前らを

本気のように捕まえに来てくれとな。お前らの言う通り俺は本気でお前らを捕まえる気

満々で追いかけていたんだ」

 

「「ちくしょう・・・・・っ!」」

 

僕らの考えは甘かったというわけだ。この鉄人、手を抜くってことは知らないのか!

 

「あれだけの人数と証言者がいれば死神の停学処分は撤回が可能になるだろうな。

それにこの学校自体、学園長や俺達教師もお前らに借りができたというわけだ」

 

あっ、そういうことにもなるんだ?僕ら、学校を救ったようなことをしたんだ?

 

「じゃあ、鉄人も僕らに助けられたってことですね?」

 

「はははっ!あの鉄人が俺達に借りを作ったってのは結構良い気分だなぁああああっ!?」

 

「雄二、思ってもそんな事を口にしちゃいけないたぁぁああああいっ!?」

 

「貴様ら、良い気分でいられるのは俺がいないところで浸ればよいものの・・・・・」

 

お、大きな手で僕と雄二の顔がメキメキと骨に罅が入るほど

アイアンクローの餌食にぃぃぃぃっ!

 

「まったく・・・・・素直に感謝の言葉を言わせないとはお前ら

らしいというべきか・・・・・」

 

意識が薄れていく最中、鉄人がそんな事を言ったのは僕の耳がおかしいからだろうか?

 

 

 

 

 

 

              『処分通知』

 

 

              『神月学園

 

       川神百代FK及び死神を復讐し隊会 149名 

 

         上記の者達全員を一週間の停学処分と

 

            夏季休暇中補習を課する

 

 

           神月学園学園長 藤堂カヲル』

 

 

 

 

そして後日、各学年の廊下に展示された一通の処分通知が張り出されたのだった。

ハーデスは学園長の計らいで一週間の停学処分は帳消し、僕らとまた学校に通え、

期末試験も迎えるべく必死に勉強もしてついに期末試験を臨んだ。


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