聖☆お兄さん×HELLSING 戦争?ねぇよ、そんなもん!!   作:心太マグナム

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【何か言い残すことは?】
  

作者「お・ま・た・せ (はぁと

(更新遅れてすみません)」
           
     
Q1「こいつ火あぶりでよくね?」

Q2「お、そうだな」

Q3「悔い改めて」

作者「ギャアアァァァ!!?」




「な……ッ!あ、あれは紛れもなく奇跡……ッ!そんな……まさかあの男、いやあの方は……ッ!?」

 

目の前で容易く起きた奇跡を目の当たりにしアンデルセンは目を見開きながら後ずさる。一方で最早奇跡を起こすのが日常茶飯事のイエスはというとキョトンとした様子でアンデルセンを見る。

 

「ん?どうしたんだろう?何でそんなに驚いてるのかな?」

 

「(自分の当たり前と他人の当たり前を一緒にしてはいけませんよイエス)」

 

キョトンとするイエスの一方で、ブッダはもう流れるままに流されますよといった表情でイエスに心の中で突っ込むと銃剣を容易く防いでみせたイエスにアーカードは心から楽しそうに大きな笑い声をあげていた。

 

「フハハハ!フハハハハ!!こうも簡単に奇跡を起こすか!流石、流石はメサイア!やはり、やはりあなたはそうあるべきだ!」

 

「ん?何の事かはわからないけどありがとうヴラドくん」

 

アーカードがイエスを褒め称えるがイエスは何故褒められているのかわからずキョトンとした表情でアーカードに礼を言う。

 

吸血鬼にすら褒め称えられる男、アンデルセンは心の中で目の前に立つTシャツジーパンロン毛の男がかのイエス・キリストなのではないかと思い始めた。

 

だが認める訳にはいかない。イエス・キリストとは全能なる主のただ一人の息子であり、原罪を背負われ天に召された預言者。様々な苦難に満ちた人生をおくりながらも決して諦めず愛を説いた方。そのような素晴らしきお方が目の前の男だというのなら、それはあってはいけないのだ。

 

あの方はあんなニホンに観光しに来た外国人のような格好をしていい訳が無い。

 

あの方は駆逐されるべきフリークスとあのように仲睦まじく会話して言い訳が無い。

 

あの方が倒れ伏すフリークスを癒す筈がない。

 

あの方が自らの教えとは異なるモノを説いた異教徒の教祖のような出で立ちをしている男と仲良くしている筈がない。

 

様々な考えがアンデルセンの脳内を駆け巡る。

 

周りから見ればアンデルセンの考えは自分の理想を押し付ける子供のようなものだ。だがそれは仕方が無い事なのかもしれない。彼はイエス・キリストとはそういう方なのだと教わってきた。もし、仮にあの方がイエス・キリストだというのならそれは今までの自分の考え全てを否定してしまう事になってしまう。

 

アンデルセンは唇をワナワナと震わせる。その姿は目の前でアーカードと話すイエスに跪く寸前とも取れるし、怒りで再び銃剣を投げる直前の姿とも取れる。唇をワナワナと震わせ、アンデルセンが次の行動へと移ろうとした時、アンデルセンの脳内に暖かい光が差し込む。

 

『アンデルセンよ、私の声が聞こえますか?アンデルセンよ、落ち着きなさい、落ち着くのです』

 

「こ、この声は……!?」

 

月の光しか差し込まぬ屋敷の中にいるというのに自身の脳内に暖かい光が差し込んでいる、それを今まさに体感しているアンデルセンは困惑しながら辺りをキョロキョロと見回す。だがそこには先程までの光景しか映っていない。それでも彼の頭の中には、日の光のような温かくも輝かしく、そして優しい光が差し込んでいた。困惑するアンデルセンを他所に光はやがて人の形を取り、人の形はより細かくなっていき形は一人の男のような姿へと変わり、やがてそこには手には鍵を持ち、背中に逆十字を携えた細目の男がいた。

 

アンデルセンはその姿を見た時、この方が誰なのかを確信する。手に持つ鍵、そして背中に携える逆十字。それらが象徴する存在はこの世に一人しかいない。

 

「ペトロ様……?あなた様はペトロ様なのですか!?」

 

叫ぶアンデルセンに反応するようにアンデルセンの脳内に佇む男はゆっくりと頷く。

 

聖ペトロ、十二使徒の一人でありローマ正教会の祖。イエス・キリストから天の国の鍵を受け取った者。

 

目の前で容易く行われた奇跡、そして自らの脳内で佇む男。それはアンデルセンの平静さを奪うには十分でアンデルセンは錯乱しているような口調で脳内に佇むペトロに問いかける。

 

「おおペトロ様、ペトロ様!愚かなる私めにお教え下さい!あの方は、目の前でフリークスと会話するあの方は、かの預言者イエス・キリスト様なのでしょうか!?」

 

『ええ、その通りです。あの方は我らの師イエス様。それに間違いはありません。あなたの目の前の方がイエス様であること、このペトロの名を持って保障いたしましょう』

 

アンデルセンの問いに対し、ペトロは微笑みながら頷いて肯定するとアンデルセンの目に動揺が浮かぶ。

 

「な、なんという……私は何ということを……!確かに我らイスカリオテの信条は教義のためなら教祖をも殺すというもの、しかし!しかし!あの方は教祖であり教義そのもの!そのような方に私は剣を振るってしまったというのか……ッ!なんと、なんということを……ッ!」

 

『アンデルセン、確かに貴方の行いは良いものとは言えません。ですが大丈夫です。イエス様はとても慈悲深きお方、貴方の罪も許してくれるでしょう』

 

自らが信仰する者に剣を突き立ててしまった。その事実がアンデルセンに重くのしかかる。ペトロは悔やんでも悔やみきれぬ表情を浮かべているアンデルセンにイエス様ならお許しになられると説くがアンデルセンは歯を思い切り噛み締めてペトロに自らの考えを語る。

 

「確かにイエス様は慈悲深きお方!きっと私の過ちもお許しになられるでしょう!ですがっ!イエス様がお許しになられたとしても!私が許せないのです!この罪、自らの命をもってしても償いきれるものでなく、コキュートスにて永遠の罰を受けねばならぬもの!『アンデルセン!』ッ!!」

 

自らの考えを語り、その償いの為にアンデルセンが自らに銃剣を突きたてようとした時ペトロが一喝し、アンデルセンの手を止めさせた。

 

『確かに、貴方の言う通りなのかもしれません。ですが貴方は神父です。あなたは主、そしてイエス様の愛を説く者。あなたが過ちを悔いているというのならば償いの為自らの命を絶ちコキュートスに行くのではなく、人々に愛を説き、人々の過ちを許し、一人でも多くの人々を救いなさい。それこそがあなたの償いであり、そしてそれが神父という者。アンデルセンよ、わかりますか?』

 

ペトロは自らの命を持ってして罪を償おうとしたアンデルセンにそれは真の償いでは無いと説く。アンデルセンはペトロの言う事を理解し、先程まで行おうとしていた行為がただの自己満足である事に気付き、ペトロの言う事こそ神父である自分の償いだと思い涙を流して先程までの自分の過ちを悔いる。

 

「おお……ペトロ様、ペトロ様……ッ!貴方様のおっしゃる通りでございます……ッ!先程私がやろうとしていたのは償いではなく自己満足でした!貴方様のおっしゃる通り、私がするべき償いは迷える者を一人でも救う事ッ!先程までの私はなんと愚かな事をッ!」

 

『良い、良いのです。貴方の行いは全てイエス様を思ってこそのもの。何も愚かな事はありません。さぁ立ちなさいアンデルセン、そしてイエス様に自らの過ちを懺悔なさい。そうすればあなたの罪は許される事でしょう』

 

そう言うとペトロは後光を放ちながらアンデルセンの脳内から去っていく。アンデルセンはペトロの言葉を聞き涙を流しながら頷く。そして一頻り涙を流した後、アンデルセンは意を決した表情で立ち上がるとイエス達のいる方向へと歩き始める。

 

「ヴラドくん、セラスちゃんを背負ってここから出よう」

 

「何を仰っているブッダ?目の前の男の危険さは貴方も知るところの筈。あの様な者がメサイアに何をするのかわからないのですよ?」

 

先程まで流されるままに流されようとしていたブッダだったがそれでも大体の事情は把握していたようで何が起きていたのかわかっていないアーカードに此処から離れるように促す。だがアーカードは真っ直ぐイエスへと向かうアンデルセンを警戒して離れようはとしない。ブッダはそんなアーカードを見て、微笑みながらアンデルセンを見るように促す。

 

「心配ないよヴラドくん。彼は絶対にイエスに剣を振るおうとはしない。彼の目を見ればわかる筈だよ」

 

「……なるほど、そういう訳ですか。確かにここにいたら私はともかく婦警の身には辛いやもしれない。わかりました。」

 

「わかってもらえて何より。それじゃあ行こうか。イエス、頑張ってね」

 

ブッダに促され、アーカードがアンデルセンを見るとそこに映るアンデルセンの表情はかつて見た神に自らの罪を懺悔しに行く者そのもの。懺悔を聞いて良いのは神父と神のみ、アーカードはアンデルセンがもうイエスを襲わないだろうと理解し気絶するセラスを背負って館から出るためイエス達に背を向けるとブッダもまたイエス達に背を向けて去っていく。一方でイエスはというとブッダに頑張ってと言われたが何をどうすれば良いのかわからないといった様子だった。

 

「え?何?ブッダ一体どういう事ーーー」

 

「イエス様ッ!!」

 

背を向けて去っていくブッダにどういう事なのか聞こうとした時、後ろから大きな声で自らの名を呼ばれイエスは体をビクッとさせながらも自らの名を呼ぶ者の方へ振り向く。

 

「お、おぉう。な、何かな?」

 

驚いているイエスに対しアンデルセンはイエスの前で勢いよく跪くと自らの過ちをイエスに懺悔し始める。

 

「私は過ちを犯しました!私はあなた様を疑い、あなた様に銃剣を突きつけました!この罪決して許されざるもの!イエス様!主の名の下、私を如何様にもお裁き下さい!」

 

自らの目の前で己の過ちを懺悔するアンデルセン。それを見てイエスはブッダが何故頑張ってねと言ったのかを理解した。

 

「……あーなるほど。んー、そうだねぇ。神父よ、面をあげなさい」

 

跪くアンデルセンにイエスが顔をあげるよう促すとアンデルセンは言われるがままに顔をあげ、イエスを見つめる。アンデルセンの目に映るのはTシャツジーパンという服装ではあるが、そこには己が理想とするイエス・キリストの姿があった。イエスは先程までの明るい声から一変し、正しく神の子と呼べる優しくも厳しい声でアンデルセンに向けて口を開く。

 

「……アンデルセンよ、貴方の罪は重い」

 

「わかっております!私の罪はーーー」

 

イエスがアンデルセンにそう言うとアンデルセンはわかっているように自らの罪を告白しようとする。しかし目の前に置かれたイエスの手によりアンデルセンは口を噤んでしまう。

 

「神父よ、貴方は勘違いをしています。良いですか神父よ、貴方の罪は私に銃剣を投げたというものではありません。貴方の罪は人に銃剣を投げつけた事にあるのです。」

 

口を噤まれたアンデルセンはイエスの言いたい事がいまいち理解できておらず、困惑した表情を浮かべるとイエスはアンデルセンに向けてアンデルセンの真の過ちについて話し始める。

 

「貴方は彼処にいたセラス・ヴィクトリアという人物に化物だから、という理由で銃剣を突き刺しました。貴方にどのような事情があろうと、彼処にいるセラス・ヴィクトリアの事をよく知りもせず銃剣を投げつけ命を奪おうとした事は確か。私は人々に愛を説きました。神父の役目は銃剣を投げつける事ではなく、私と同じように人々に愛を投げつける事!愛を投げつけるべき神父である貴方が人を襲わず、人を守るために闘っていたセラス・ヴィクトリアに愛ではなく銃剣を投げつけて良い訳がない!貴方の罪はそこにあるのです!」

 

「!!」

 

イエスの言葉にアンデルセンは自らの本当の罪に気付き目を見開く。イエスの言う通り、神父である自分が例え相手が化物であろうと異教徒の僕であろうと、そのような理由で相手の事を知りもせずそのような事をやって良い訳が無い。愛の前に剣を投げつける。それは神父では無くただの暴漢に過ぎない。それにアンデルセンが気づいた時、イエスは優しく微笑みながらアンデルセンの肩に手を置く。

 

「確かに貴方は過ちを犯しました。愛を説く前に剣を投げるという過ちを犯しました。ならばこれからはそのような事、無きようになさい。良いですね?神父とは愛を伝えるものなのですから」

 

「ハイッ……!ハイッ……!」

 

優しく語りかけるイエスにアンデルセンは跪きながら涙を流す。

 

自分は間違っていた。確かに自分は敬遠なクリスチャンを守るためにこの剣を振るっていた。しかし同時に自分は神の裁きの代理人という立場を利用し、気にくわないものに愛では無く銃剣を投げ、命を奪っていた。そんなものは決して神父とは呼べない、ただの人殺しだ。

 

自分は間違っていた。イエス様の言う通り、これからは剣の前に愛を投げつけるために生きていこう、そうアンデルセンは涙を流しながら決意した。

 

イエスは涙を流すアンデルセンを見て肩を軽く叩いた後両手を後ろに組み、アンデルセンに問いかける。

 

「貴方はしっかりと自らの過ちを悔い改めました。父も貴方の罪を許してくれるでしょう。……子羊よ、貴方は何者ですか?」

 

「……私は神父アンデルセン!人々の過ちを許し、人々に愛を説く者にございます!!」

 

イエスの問いに対しアンデルセンは涙を流しながら自らがどういった存在なのかを決意を込めて語る。その言葉が噓いつわりの無いものと理解したイエスはニコリと笑ってアンデルセンに背を向ける。

 

「よろしい。貴方が今この時の事、決して忘れぬよう祈っていますよ」

 

「ハッ!主とイエス様に与えられたこの命!一人でも多くの者を救う為に使う事、お約束いたします!」

 

アンデルセンの決意、それを聞きイエスはニコリと笑うと背中に後光を放ちながら此処から去っていったブッダたちを追いかけるように歩いていった。

 

イエスが去った後もアンデルセンは涙を流して跪く。

 

こうして、後にローマ正教会から聖人と称えられる出生不明の神父アンデルセンが生まれるのだった。

 

 

血と火薬の匂いが充満する屋敷からイエスが出てくる。屋敷から出ると近くにはヘリコプターと先程まで一緒にいたブッダたちとインテグラたちの姿が見えあった。インテグラは何か懸念があったため急いで此処にやってきたようで慌てた様子でイエスに駆け寄る。

 

「イエス様、ご無事ですか!?」

 

「うん、大丈夫だよインテグラちゃん。私も、ブッダも、ヴラドくんも、セラスちゃんもみんな無事だよ」

 

腰に剣をぶら下げて駆け寄るインテグラにイエスは大丈夫と頷くとインテグラはホッとしたように溜息をつく。

 

「それはよかった……!この場所にパラディン、銃剣、と呼ばれる神父アンデルセンが向かったと聞いたものですから……」

 

インテグラがパラディン、銃剣と呼ぶ神父を先程まで自分が説教していた神父アンデルセンだとわかったイエスはクスリと笑ってそんな恐ろしいものじゃ無いよと呟く。

 

「あの子の事?少し暴走気味だけどとても良い子だったよ。」

 

「良い、子?あの、アンデルセンが?」

 

クスリと笑ってアンデルセンを良い子と呼ぶイエスにインテグラは何を仰っているのかよくわかりませんという表情を浮かべている。そんなわかりやすい表情を浮かべていた所為もあってか、イエスはインテグラの表情を見て何を言いたいのかを理解し、口を開く。

 

「うん。私も最初セラスちゃんがいきなり刺されちゃったからかなりキツく言っちゃったけど、ちゃんと自らの過ちを心から反省してくれてたんだからそんなに悪い子じゃないさ。それによくよく考えればあれくらいカワイイものだよ。私がユダに裏切られた時に比べたらあれくらい全然許容範囲だよ。いやぁ、ほんとツラかったなぁアレは……(もう許したんだけどね)」

 

「……仰る通りですね(イスカリオテのユダの名が出た、これ以上は触れないでおこう)」

 

「(イエスがそのユダくんを免罪符5枚で許したのはインテグラさんたちには黙っておこう)」

 

こうしてイエスとブッダたちは一人の神父を救いインテグラの屋敷へと向かうのであった。

 

 

イエスとブッダがインテグラに導かれヘリコプターに乗っている時、天界ではペトロが目を瞑り辺りに光を放っていた。ペトロは屋敷の中で生まれ変わったよう目をしているアンデルセンを見た後ニコリと微笑むと辺りに放っていた光を収める。

 

「兄さん、どうだった?」

 

「ああ大丈夫。イエス様もブッダ様も皆無事だった。万が一と考えてアンデルセンに語りかけたけど少しでしゃばり過ぎたかもなぁ」

 

「そんな事は無いと思うよ兄さん」

 

光を収めた兄にアンデレがどうだったか聞くとペトロは問題無いと頷くと同時に出しゃ張り過ぎたかもしれないと苦笑する。そんな兄にアンデレがフォローをいれるとペトロは静かに微笑み、そうだといいんだけど、と呟いた後座っていた席から立ち上がる。

 

「ーーーさて」

 

ペトロが静かに呟いた時、アンデレの背中にゾクリと何かが走る。

 

「アンデレよ、私は少し用事が出来ました。少しの間此処を一人で頼みます」

 

一見すると立ち上がったペトロの表情に変化は全く無い。だがその周りから出すものが先程までのペトロとは違うことをアンデレは理解した。立ち上がる兄の背中に見えるのは先程まで放っていた優しい光では無く怒り、それなのにペトロは先程と変わらず表情は微笑んだまま。それが余計アンデレの頭の中で何かが起きると確信させる。

 

「に、兄さん、何をしに行くつもりだ……?」

 

アンデレは顔から汗を垂れ流しながら兄に聞くと、ペトロは微笑んだ表情でアンデレの方を見る。この時アンデレは理解した兄であるペトロは先程と変わらず微笑んだままだがその表情はほぼ無理やり維持しているようなもので、あの閉じたように見える目は決して笑ってなどいないと。

 

キレると直ぐに手を出す兄があんな表情をするとは思ってもみなかった、アンデレがそう思いながら兄に恐ろしさを感じさせる一方でペトロは口元をヒクつかせながらも微笑んだ表情で口を開く。

 

「何、簡単な事ですよアンデレ。幾度か腐敗したりしましたが私は私の後を受け継ぐと決めた者たちを信じ、あまり介入はしてきませんでした。ですが今回の事で改めてローマを見てみると人々を守るために作られたイスカリオテがローマ正教会以外の者を異教徒と蔑み殺害しているという実態、そして教会全体が再度レコンキスタを行おうと企んでいる事がわかりました。私の後を継いでくれた者たちがこのような始末、これでは人々にイエス様の教えを伝える事ができません。ですのでーーー」

 

アンデレの問いに対しペトロは微笑みながら返し、最後に先程までの微笑みから一変して表情を変え目を見開く。

 

「ーーーちょっと後輩たちに焼き入れてくる」

 

その目はかつて無いほど本気だったと後にアンデレは語る。

 

翌日、ローマにて法王が自室にて何者かに暴行を受けたような姿が発見される。法王の証言によると法王を襲った男は暗くて姿は見えなかったものの、男は自らをペトロと名乗り、焼きを入れにきたと言って法王に襲いかかってきたとのこと。

 

なお、天界でも同じような事件があったとの事だが真相は不明である。

 

不 明 で あ る 。




今日休みでよかった何とか更新できたなぁ

今回に至るまで
作者「何とかしてペトロ様に法皇様ボコってほしいなぁ」

作者「クソ!会話がシリアスすぎる!ペトロ様が登場しにくい!ダメだダメだ!!」

ひたすら書いては消す書いては消すの繰り返し。たまに違う作品書いて息抜きしたがっ、ダメ!!

やってくる催促!焦る私!!

数日前

作者「もうシリアスでええわ、ペテロ様も最初から出そう。流れ?ギャグ?知らん。イエスとペトロの説教?テキトーだよ!!明日から本気出す(大嘘)」



次回はセラスとの旅行にしようかヘルシング邸襲激にしようか悩みますねぇ

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