聖☆お兄さん×HELLSING 戦争?ねぇよ、そんなもん!!   作:心太マグナム

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定時退社して時間に余裕が出来たので投稿します。

アンデルセン神父戦は今回では終わりません。

もうちょい続きます。


ダーツ◯旅 inベイドリック

ヘルシング邸を拠点にのんびりとイギリス旅行をしている聖人二人。イエスとブッダはベッドの上でインテグラに用意された部屋で地図と観光案内本を広げてどこに行こうかと相談しあっていた。

 

「ねぇイエス、明日は何処に行こうか?」

 

「そうだねぇ、んー、ロンドンの名所は大方回り終えたしなぁ」

 

「そうだね。現地人のセラスちゃんのお陰で知られざる名所やお店とかも行けたし。ロンドンはお腹いっぱいかな?」

 

ブッダはセラスの案内で行ったロンドン各地の名所を思い浮かべながらカメラに撮った写真の数々を眺める。しかしブッダは楽しい思い出の写真であるはずの数々の写真を眺めながら疲れた表情で溜め息を零す。

 

「……まぁキミがウナギのゼリー寄せを食べて思わずセコムを呼んだらウリエルくんどころか円卓フルメンバー、ロビンフッドくんっていうイギリス武闘派英雄オールスターがあらゆるところから出てきたのを見たセラスちゃんの方が精神的にお腹いっぱいだろうけどね……」

 

「セラスちゃんフードで顔隠してすごく怯えてたからね……。本当に悪い事をしたと思ってるよ……」

 

ブッダが眺めている写真にはイエスとブッダ、そしてセラスをSPのように厳重に警護するイギリスの英雄たちが映っていた。(※この写真は天界に帰る前のウリエルが撮ってくれました)

 

この他にもアップルサイダーを飲んで覚醒するイエスや牢獄、要塞、処刑場となった歴史を持つロンドン塔で亡霊たちに目を光らせるブッダといった様々な出来事があり、二人はロンドンを思う存分に楽しんだのであった。

 

「話は戻るけどイエス、次はどこ観光しにいこうか?」

 

「んー、そうだねー。」

 

イエスはイギリスの地図を広げながらどこに行こうか決めているとある事を閃く。

 

「そうだブッダ!アレやってみようよ!ダーツで行く先を決める奴!」

 

「ああ、ダーツ◯旅でやってるあれのことだね。そうだね、滞在日数はまだ余裕があるし思い切ってやってみようか。あ、投げるのはキミがやって良いよイエス」

 

イエスが出したアイディアにブッダも同調するとイエスは地図を壁に広げると持っていた鉛筆を構える。

 

「それじゃあこの鉛筆の色がついた所が次の目的地だよ!行くよー!それっ!」

 

イエスが投げた鉛筆はイギリスの地図のある都市の名前の所に色がつく。

 

「よし、次の目的地はここだよブッダ!えーと何て所だろ?……北アイルランドのベイドリックって所だよ!」

 

「へぇ、北アイルランドか。それじゃあ明日は早くに出ないと、インテグラさんが自家用ジェットいつでも好きに使っていいって言ってたから今回はそれに甘えちゃおう。よし、目的地も決まった事だし今日はもう寝ようかイエス」

 

「そうだね。明日起きられなくなっちゃうと困るしね。おやすみブッダ」

 

「うん、おやすみイエス」

 

二人は目的地を決めると明日の旅への期待を胸にベッドで寝に入るのだった。

 

 

 

時は流れて時は夜、場所はベイドリック。聖人二人は見事に道に迷っていた。

 

「やっちゃったねブッダ…」

 

「うん、そうだねイエス」

 

同様が隠せないイエスに対してブッダはいつも通りの穏やかな笑みを浮かべていた。なぜならブッダは野宿など普通に平気だし、今回は道に迷ったと言っても回りに民家がたくさんある為あちこちに見える街灯の光である程度心に余裕を持つことが出来たからである。

 

「道に迷いはしたけれど、近くに民家がたくさんあるからね。今日は民宿でも見つけてそこに泊まろうかイエス」

 

「うん、そうだねブッダ。あ!あそこなんか民宿っぽくないかな?」

 

「ほんとだ。もし民宿じゃなかったら訳を言ってどうにか泊めてもらおう。……ちゃんと笑顔で話せばわかってくれるはずさ」

 

「(あ、最悪の場合仏スマイル使う気だブッダ)」

 

イエスは数ある民家の中でもとりわけ大きな屋敷を指さすとブッダもそれに頷くと二人はその大きな屋敷の方へと歩いて行った。

 

イエスとブッダが大きな屋敷に近づくほど銃声が大きくなっている事を感じる。銃声を聞き、ブッダは何かに気づいたのか顔から汗を垂れ流す。

 

「ねぇイエス。さっきから銃声の音が聞こえてくるんだけど私の気のせいかな?」

 

「アッハッハ、心配しなくて大丈夫だよブッダ。きっとバイオ◯ザードかバトル◯ィールド4を大音量でやってるんだよ。こんな場所で銃撃戦なんてやってるわけないじゃない。心配性だなぁブッダは。すみませーん。」

 

ブッダがマズそうな顔を浮かべている一方でイエスはのほほんとした笑顔で扉をノックする。

 

「あれ?聞こえて無いのかな?すみませーん!……あれ?空いてる」

 

イエスは扉の前で声を出すが反応が返ってこず。もう一度声を出しながらドアノブに触れると扉が空いている事に気づく。イエスがドアを開けると恐らく壁に張り付いていたのだろう聖書の一部分が床に広がっていた。

 

「ん?なんで聖書の一部が落ちてるんだろう?」

 

イエスとブッダが床に散らばる聖書を見ていると屋敷の上の方から女の呻き声が聞こえてくる。

 

『なっ…!?…うぅ…』

 

「!、この声はセラスちゃん!?」

 

「セラスちゃんが襲われてる!?急ごうイエス!」

 

2人は呻き声を上げる女の声がセラスの声であると直ぐに気づくと急いで声のする方向へ向かった。イエスとブッダは声のする方へと向かうとそこには銃剣が突き刺され倒れているセラスと銃を持つアーカードがいた。

 

「「セラスちゃん!」」

 

「メサイア!?それにブッダ!?」

 

いきなり階段から駆け寄ってくるイエスとブッダにアーカードは少し驚くがすぐに平静を取り戻す。

 

「なぜお二方がこのような場所に……?いや、聖人二人のことだ。天の意思とやらで此処まで来たのだろう。メサイア、ブッダよ心配せずとも吸血鬼ならこの程度『そうだ、吸血鬼はこの程度の傷どうという事はない』……っ!!」

 

アーカードが二人にセラスの無事を伝えようとすると不意にアーカードでもイエスでもブッダでもない男の声が聞こえてくる。男の声が聞こえた方向から階段をゆっくりと降りているようなギシッ…ギシッ…という音と何かが滴り落ちるような音が聞こえてくる。その音が聞こえた瞬間にアーカードは臨戦態勢に入るかのような笑みを浮かべる。階段から降りる音が聞こえなくなると銃剣を手にした男が目に入る。

 

「あれは……私のところの子羊……?……彼がセラスちゃんを?」

 

その姿を目にしたイエスは何故このような所に迷える子羊がいるのか不思議そうな顔を浮かべる。一方で現れた男は狂気が垣間見れる笑みを浮かべてアーカードの方を見る。

 

「我らは神の代理人。神罰の地上代行者。我らが使命は我が神に逆らう愚者をその肉の最後の一片までも絶滅すること― Amen」

 

神父が銃剣を十字にしながらその言葉を言った瞬間、イエスは友人のように思っていたセラスを刺された事もあってか、つい思ったことを迷惑そうな顔で口にしてしまう。

 

 

「いや別にそんなこと頼んでないから」

 

 

イエスがセラスの心配をする一方で過激な事を言う神父にそう言うと、その言葉を聞いた瞬間にアーカードは先ほどの臨戦態勢の笑みから一気に吹き出してしまった。

 




この前の内臓マグナム。

「日刊ランキングに載ってる?そんなわけないでしょ笑。皆さんが何言ってるかちょっとわからないですねぇ笑」

スマホスッスッ

「ほげぇぇぇぇ!?あ、スマホ落ちた!?」

内臓マグナム、いきなり日刊ランキング1位になって驚きのあまりスマホを落とす。


……なんで勢いとノリで書いてるこれがランキングに入るんだろうってマジで思いました。ついでに驚きました、ついでにヒきました。

マジビックリ( ゚д゚)

あ、聖人二人+セラスのロンドンツアーはご要望があれば番外編で書くかもしれません

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