夜の神は太陽に恋焦がれた   作:黒猫ノ月

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ラストプロローグはアリアです。
この後は人物紹介書いて本編です。
頑張って行こ~~~o(^o^)o

中々感想ってこないものですね。


sideアリア

私には夢があった。

 

私と同じくらい強くて信頼できるパートナーと一緒に、どんな難事件もたちどころに解決する。

 

そんな夢。

 

 

『このホームズ家の出来損ないめが』

 

 

でも、現実はそんなに甘くなくて

 

 

『推理一つ出来なくて、勘などというものに頼る愚か者が!!』

 

 

私がどんなに頑張っても

 

 

『見てこの尖った歯。きっとホームズ家を破滅させる悪魔の子よ!!』

 

 

認めてはくれなかった。

 

 

『ほら、あの髪の色‥‥やっぱり悪魔なんじゃない?』

 

 

こんな私には当然、パートナーになってくれる人も居なくて

 

 

『なんだアイツ、推理も出来ないクセに偉そうに』

 

 

より一層卑屈になっていった。

 

 

 

私は【独唱歌】

 

 

 

舞台で、たった一人で歌うアリア。

 

 

 

『生意気な』『何が気高いホームズ家の娘だ』『貴様のような出来損ないが』『ホームズ家を汚す呪われた悪魔め』

 

 

もう……分かったから…………

 

 

『自意識過剰』『野蛮人』『居なくなれ』『ゴミが』

 

 

分かったから!!!

 

 

『消えろ』『品がない』『クズが』『面汚しが』

 

 

私なんか……私なんか……!!

 

 

 

『『『『『死んでしまえばいい』』』』』

 

 

 

 

 

 

────『……綺麗な‥‥髪だな』────

 

 

 

そんな時に、私は出会った。

 

 

『……綺麗で、清らかな‥‥朝焼けの色』

 

 

無愛想で

 

 

『……目も‥‥同じで』

 

 

無口で

 

 

『……こちらは‥…燃えるような』

 

 

不器用だけど

 

 

『……情熱の‥‥【スカーレット】』

 

 

誰よりも私を見てくれた

 

 

『……でも‥‥小さいな』

 

 

私の大切な……

 

 

 

『色々』

 

 

 

わ・す・れ・ら・れ・な・い…………好敵手‥‥‥。

 

 

 

△▼△▼△▼△▼△▼

 

 

 

「こっちに来てから4ヶ月、もうそんなに経つのね」

 

私がいる場所は東京武偵高校がある学園島のとあるビルの屋上。

私はここで、世間では捕まったとされる《武偵殺し》を探していた。

 

「色々してたから、あっという間だったわね」

 

未だにパートナーは見つからないけど、どこか憎めない可愛い戦姉妹が出来たから……まぁ、来て良かったと思う。

 

 

 

『……いつか‥‥こっちに来て‥俺を、見つけることが‥‥できたなら……相手‥‥してやる』

 

 

 

(……未だにアイツは見つからない)

 

でも、今はアイツを探してる時間はないわ。

早く、早く《奴ら》を捕まえないと……。ママが……一生刑務所から出て来れなくなっちゃう。

 

 

 

『……そんで、まあ‥‥俺を負かす事が‥出来たら』

 

 

 

そう、私一人でも何とかしてみせるけど、パートナーがいないに越したことはない。

だから……

 

 

 

『……その時は‥‥俺が、パートナーに‥なってやる』

 

 

 

「早く、出てきなさいよ……バカグレイ‥‥」

 

日本中を探す、そんな時間が無いことぐらい分かってる。

だから、日本で一番実力者が多いこの武偵校に来た。パートナーを探すために。

だけど、やっぱり期待してたんだと思う。

パートナー候補を探していたら、いつの間にかグレイの名前を探していた。

 

 

 

グレイ・S・Y・シルバリオ

 

 

 

それがアイツの、私の好敵手の名前。

私をどこまでもバカにする、いけすかない無口野郎。

只でさえムカつくのに、私より…………認めたくないけど私より強い、気にくわない無表情野郎。

そして、また非常に残念なことに私を‥‥「私」として見てくれた、たった一人の…………お、おに…………………‥。

ま、まぁとにかく、アイツはここにはいなかった。

一人それっぽい奴もいたけど、名前も違うし、どこか雰囲気が違った。

まぁ、かなりの実力者の様だし、パートナー候補には入れてあるけど。

他にも何人か候補を見つけた。けど、なってくれそうな人は誰もいなかったわね。

 

(ハァ……)

 

「…………ッダメよ!!弱気になっちゃダメッ!!さっきも言ったじゃない!私一人でも、ママを助け出して見せる!!」

 

そうよ!あんなバカ野郎やパートナーなんて私にはいらない!!

 

 

 

私は……アリアなんだから。

 

 

 

「ママ、待っててね」

 

私は決意を新たにしてると

 

ピピピッピピピッピピピッ!

 

「センサーが反応してる!」

 

……いるのね、ママに罪を着せた《奴ら》の仲間の一人!!

 

 

 

「《武偵殺し》!!!」

 

 

 

△▼△▼△▼△▼△▼

 

 

 

そして運命の歯車は、ガチッと音を立てて回り始める。

《緋弾のアリア》《エネイブル》そして《夜神》。

この3つの運命の歯車は果たして何処へ向かうのか?

また、いくつの歯車と運命を共にするのか?

 

 

───Go for the next !!

        それはまだ誰にも解らない───

 




プロローグおわた~~~(やりきり、汗
やっと本編に進めるです。
人物紹介書いてすぐ書き始めるので応援よろしくお願いいたします。

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