哂・恋姫✝凡夫   作:なんなんな

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原作第六章一節は驚異的な長さです。
流琉スカウトから虎牢関までノンストップ。
しかも聆が絡めるようなイベントがあまり無いという。

反董卓連合での軍議には北郷隊四人娘は身分的に参加できないので、
戦闘準備→待機→進軍→待機→汜水関(ヌルゲー)→待機→進軍→虎牢関
という動きに。しかもずっと作業なので他キャラとの絡み無し。
連合軍議中に独自に斥候放とうか?


第六章一節その一

 「兄貴!敵軍が見えてきやした!!」

「くくく……この峠に入る前から補足されてるとも知らずに……」

「数は変わりなく二百ほどなんだなー」

「おいおい、こっちは八百だぞ?ナメてんのか曹操さんはよぉ?」

「黄巾本隊で受けた恨み、コイツラにぶつけやしょう!!」

「おラ!野朗共ッッ!!調子付いた曹操軍に今までの鬱憤まとめてぶちまけてやれ!」

「「「オオオぉぉオッッっ!!!」」」

 

「FOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!」

 

「「FOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!」」

「「FOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!」」

「「「FOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!」」」

 

「なっなんだァ!!?」

「も、森からなんだなー!!?」

「森から曹操軍の大群が湧いて来やした!!」

「か、囲まれてるんだなー!?」

「「「FOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!」」」

「なんなんだ一体!?援軍が来てたようなそぶり無かっただろ!?」

「それに、この叫び声は!!?」

「とにかく何処か包囲の薄いt「FOOOOOOOOOOOOO!!!!」

「撤退!!撤「FOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!」

「逃「FOOOOOOOOOOOOOO!!!!」

「FOOOOOOOOOOOOOO!!!!」

「FOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!」

「「FOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!」」

「「「FOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!」」」

「「「「FOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!」」」」

 

 

 辺境の黄巾残党討伐、しかも厄介なことに将崩れが居る集団の討伐に出された腹いせに、ちょっとはっちゃけた作戦を試してみた。その名も「森の人作戦」と「バケモンのマネ作戦」。

森の中に大量の兵を潜ませたい。でも、一気に入れると気づかれてしまって潜む意味が無い。かと言って少しづつ入れると最初の方に入れた奴らが森の中に滞在しないといけなくなる。ならば森の中で生活出来るように教育すればいいじゃん常考。というのが「森の人作戦」。

連絡と威嚇に、音が通りやすくて雰囲気ヤバそうな欧米風高音SHOUTを取り入れたのが、「バケモンのマネ作戦」だ。

半ばヤケ、四分の一おふざけ、残りがマジでやってみた作戦だったが、凄い効果が出た。包囲にも全く気付かれていなかったし、相手のビビり方と言ったら、それはそれはもう正にバケモンでも見たような顔をしていた。

特にSHOUTの方は、前々から気にしていた連絡手段の問題をどうにかできそうだ。大まかな指示しか出せないだろうが、それで十分。細かい動きは各リーダーがやってくれる。今回はとりあえず討伐に参加している奴らだけにやらせてみたが、帰ったら早速、鑑惺隊全体に習得させよう。

 

   ――――――――――――――――――――――――――

 

 帰ったら早速反董卓連合に出発することになった。ついでに、流琉も合流していた。こういう、私の知らないところで物語が進んでいくのを見ると、私が端役であることを実感させられる。定軍山や赤壁もこんな風に進んでいってしまうんだろうか。……もはや天に祈るしかないか。

それはさておき、とうとう三国志も本番に差し掛かってきた。ここから終盤まではよく訓練された敵を相手に、華琳様の怒涛の運ゲー&嘗めプラッシュだ。兵力的に最強クラスの安定性を持つ魏が何度も危機に晒される。それを打開する策も、ほとんど運任せだ。……だからと言って私にどうこうできるものでもない。与えられた状況の中で、思いつく限りの丁度いい行動を選択できるように、あらゆるスキルを会得するしかない。

その第一の今回の反董卓連合、張遼・かゆうま・呂布が揃う大戦だが、実は私にとってそれほどでもない。確か、一戦目は関羽がやってくれるし、二戦目は相手が勝手に退いてくれる。都では張遼に春蘭がべったり張り付いていて、呂布もなんかいっぱいの武将に囲まれていたような。仕事といえば、流れてきた雑兵か、モブ将の相手だろう。恐れることは無い。鑑惺隊とて今では数多の戦を生き抜いた戦人集団なのだ。経験値として喰ってやる。

 

 一先ず目指すは連合の集合地点。

 

 私 達 の 戦 い は こ れ か ら だ !




また主人公の考察ばかりで面白くない回。
ここから六章終わりまで本当に他キャラとの絡みも少なく、
わくわくするような戦いも無いという。
部下との会話が肝になりそうですが、
オリキャラ化しそうでちょっと心配です。
拠点フェイズの霞姉との絡みを楽しみに書き上げたいと思います。

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