哂・恋姫✝凡夫   作:なんなんな

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気温の変化についていけず体調を崩しました。
皆さんはお元気ですか?
私はやる気だけはフルチャージです。
脳味噌は足りてません。

この小説の感想にBAD評価が付いてるのがあったんですが、なんでなん。


第四章三節

 「はあああああっっ!!」

「なっ!?」

「グアッ!?」

「たわばっ」

 

凪が氣を放出すると、周りの黄巾党員が呻き声をあげ仰け反って倒れた。全方位広範囲攻撃マジパネェ。 私、凪さんが氣のオーラで矢を止めるの見てました。 これで凪の担当場所の殲滅は終了である。かく言う私も持ち場を掃除し終わって報告に行くところだ。凪は近くに居た一刀と何ぞ話して、またすぐ何処かへ行ってしまった。

 

「お疲れやなぁ。隊長」

「一番働いてない俺が、一番疲れてるってのも、申し訳ないんだけどね……」

 

そう言って一刀ははにかむように笑う。何だこいつカワイイな。変なフェロモンでも出てんのか?

 

「まぁそのうち体力も付くんちゃう?……ンク、私もちょっと体力不足な感じしたし。お互い頑張ろぅや」

「何か次元が違いすぎる気がするんだけど……うん、がんばるよ」

「じゃあ……ゴク、帰ったら凪にでも稽古つけてもらえや」

「それも次元が違いすぎるよな……って、さっきから何飲んでるんだ?」

「ん?酒やけど?」

「その瓢箪やけに目立ってたけど、酒持って戦うほど酒好きだったのか」

「ん?隊長も呑みたいんけ?ちょっとだけやで?」

「そんなこと言ってないだろ!……帰りも有るのにもう酔ってるのか」

「まだ酔っとらんで。私が本気で酔ぉたら、とんでもないことになるんやで?」

 

ヱヴァ初号機に似てるらしい。

 

「あ、隊長ー。殲滅完了したのー。あれー?隊長、なんだか疲れてるみたいなの」

「ああ、ちょっとな。沙和は大丈夫か?」

「ん?平気なのー」

 

まじかよ。うわっ…私の体力、低すぎ…?鍛錬しまくらないとな。

 

 やがて、中庭へ砦の各所から糧食が運び込まれる。これから燃やすようだ。

 

「あの食料って、さっきの街に持って行かないのー?」

「あー、よっぽどのことが無いかぎり、盗賊の食料なんか利用出来んやろ。風評的に」

「でも、街の人たち…」

「街に持ってったら"自分達の食料が奪われた"って、その街が狙われ安うなるやろ?……それに、なんかしらんけど、誰か軍の予備の食料全部あの街にブチ込んだみたいやし、大丈夫ちゃうん?」

「うぐっ……」

「あー、それじゃあ安心なのー」

 

春蘭たちの指示で、糧食に火が掛けられる。うわー、お百姓さんに土下座しろ。

 

「あーあ、やっぱり、もったいないの」

「そうだよなぁ……。けど、街に持っていくってわけにもいかないだろ」

「あーあ。あれだけ米とか麦が有れば結構な量の酒作れンのに」

「あれ、聆は、燃やすべきって言ってたよな」

「本音と建前って、大切やで?」

 

 

 「目的は果たした!総員、旗を目立つ所に挿して、即座に帰投せよ!帰投、帰投ーっ!」

 

秋蘭の号令がかかる。ずっとここに居たら、もったいないお化けにBANされちゃうもんな。早く帰って酒飲んで寝よう。いや、その前に真桜に私の戦闘衣装頼んでおこう。

 

「さて。帰投命令も出たし、帰ろうぜ」

「わかったのー」

「あー!やっと落ち着いて呑んで寝て呑んで寝て出来る!」

「あ、隊長!沙和と聆二人も侍らせて何やっとん!三人ともいちゃつくんならもうちょっと雰囲気のええところでやりや!」

「……もぅ。そういうんじゃないんだってば!」

「なんや真桜?構ってもらえんで寂しかったんか?ほら、お母さんにいっぱい甘えてええんやで?」

 

私は芝居掛かった口調と動きで真桜を抱きしめる。おっぱい。

 

「誰がオカンやねん!年齢的におかしいやろ!ほら、旗はその辺に挿して、ウチらも帰るで!」

「おう」

「はーい!」

「うーい」

 

年齢的にはギリギリ有り得るんやで?

 

 

 私は砦の、前まで門が有った所(春蘭がぶっ壊した)に穴を掘り、旗を挿した。

 

 帰り道の途中、簡単な会議が開かれた。帰ったら片付けしてすぐ休めるように、という配慮によるものだ。まず、元義勇軍が、「初めてにしては見事な働き」と評された。次に、黄巾党の重要地を掴む法として、補給の流れを偵察することになった。今回、糧食を潰したため、黄巾党は食料不足に陥るだろう。優先して物資が運び込まれ、早く復旧するところほど敵にとって重要だということになる。暫くは小規模な討伐と情報収集が続くだろう。

 

「ああ、そうだ。例の、旗を一番高いところに飾るという話だけれど……結局だれが一番だったの?」

「あーっ。なんか忘れとると思うたら、それか!」

「私は高いとこと違ぉて目立つとこやと思とったわ」

「はっはっは。初めての戦で、細部まで気が回らなかったか!まだまだ青いなぁ!」

「ちょぉ、芸術点も判断基準に加えん?審査員特別賞でもええで?」

「今更ルール変更しようとするな!」

「るーる?」

「……えっと、ものごとを競うときの決まりのこと」

「で、誰なの?」

「…………」

「なに?まさか、誰も見ていなかったの?」

「いえ。おそらく、季衣でしょう」

「………え?ボクー?」

「どこに挿したんや?」

「ええっと……真ん中の大きい建物の屋根の上だよ」

「正殿の屋根に突き刺さっていた、あれか!?」

「…………どうやって挿したの」

「ボク、木登り得意なんですよ」

「…………」

「…………」

「……ならその勝負は季衣の勝ちでいいわね」

「審査員特別賞は無いん?」

「それも季衣よ」

「残念だったな、聆」

「季衣、何か欲しい物はある?」

「うーん……特に、何もないんですけど……」

「欲のない子ね。何でも良いのよ?」

「何かあるだろう。食べ物とか、服とか……」

「え?どっちも、今のままで十分ですし……」

「とりあえず酒って言ぅとき!私が後で何かおもろいモンと代えたるから!」

「あら、聆はこの曹孟徳よりも、良い物を用意できると言うのね?」

「え何言ってるんですか華琳様私さっきから一度も喋ってませんよそれにそんな事できるのこの大陸には居ないんじゃないでしょうか」

「……まあいいわ。なら、ひとつ借りにしておくわね。何か欲しい物が出来たら、言いなさい」

「はいっ!ありがとうございます!」

 

 発つ軍跡を濁さず。……とはいかず、大量の黄巾の死体と旗立ちすぎでキモイ砦の処理は官軍が行ったらしい。




次はいよいよ拠点フェイズ!
……と行きたいのですが、時間のアレで間にアレをアレします。

凪はチートだとおもいます。
それ以上の将がいっぱいいる恋姫✝無双は病気だとおもいます。

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