たった一つの恋   作:ファンタリズム

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私の今を詰め込みました。


そして今…〜プロローグ〜

このたった一つの恋から

僕はいつ抜け出せるのだろうか…

あんなに嫌いだった自分も

少しだけ許せるようになった

もうどうしようもないと心のどっかで思いながらも

鏡を見たら『可愛く』見てしまうし

女装ホルモンのサプリメントが届いたら

きっと飲んでしまうだろう…

でも…最近、分からなくなるんだ

あなたに好かれたいから可愛くなりたいのか…

それとも単純に僕自身が可愛い男の娘に

憧れてるだけなのか…

僕は知らぬ間に新しい人格を

獲得していたようにも思えた

 

夢を見てた…あの頃は

ずっと夢の中にいた

今も少しその夢から

抜け出せないでいる…

でも大丈夫

必ず終わらせるから

来年の桜舞う頃には…

 

 

 

そして今…

 

君のこの街を離れる話が流れた

僕はなんとも言えない気持ちになった

そして最近、僕は整形と言う

一番の近道があることを知った

それにはお金が必要だ

でも女装品にお金をかけ過ぎて

貯金は0だった

僕はお金を貯めたくて

必死に食費を削ったりしてる

なんか相変わらずだ

女性ホルモンのサプリメントは

僕の体にはちょっと合わなかった

でも僕の目的は『女の子』になることではなく

『可愛く』なることだったから

そもそも必要なかったのかもしれない

でも女性ホルモンがお肌を綺麗に保ってくれるらしいので

たまに飲んだりしてる

本当に相変わらずだ。

 

そして

私は性同一性障害の人の気持ちが

分かったような気がした。

そこでこんな詩を書いてみた

もちろん、これは私の話ではなく

フィクションだ。

 

 

『本当の私』

 

男として僕は産まれて

男として育てられた

野球や柔道をして

男として生きてきた

 

でもどうしてだろう?

男の子が気になる

触れた手に心臓がドキドキしてしまう

女の子どうしがふざけているのをみると

とても楽しそうにみえるの

 

最近、良くテレビに出ている

ニューハーフの女の子

もしかして僕もあの人と同じかなぁ…

 

髪の毛を伸ばして口紅をつけて

鏡を覗き込めば

そこには…今までにはないトキメキ

可愛いリボンをつけて

お母さんの洋服きてポーズ

誰にも言えない秘密の『私』

 

女々しい性格が原因で

イジメられそうになった時に

守ってくれたあの人に僕は恋をした

それでも『ありがとう』しか言えずに

もう卒業の季節が来てる

ちゃんと気持ちを伝えたいのに

 

最近、良くテレビに出ている

ニューハーフの女の子

あんなに可愛かったら言えるかな…

 

付けまつ毛を付けてお目々ぱっちりして

鏡を覗き込めば

そこには…今までにはないトキメキ

短いスカートを着て

お母さんのヒールでポーズ

誰にも言えない秘密の『私』

 

でもどんなに心は女の子でも

身体は男の子…

変わりたい…女の子として

もっと堂々と生きていたいのに…

お母さんも…お父さんも…

こんな事いったら怒ってしまうかなぁ…

 

結局、

気持ちを伝えられずにさよなら

それなら…僕もこの街を出よう

バイトをお金を貯めて手術をするんだ

 

髪の毛を伸ばして口紅をつけて

鏡を覗き込めば

そこには…今までにはないトキメキ

もっと可愛いくなりたいの…

 

手術が終わって目を冷まして

鏡を覗き込めば

そこには…今までにはないトキメキ

やっと女の子になれたよ…

もう…

誰にも言えない秘密の『僕』

これが探してた本当の『私』

 

 

〜プロローグ〜

 

 

君がこの街にいるからといって

関係性はきっとこのままで

平行線のままだけど

君にもう多くは望んでなかった

些細な会話でちょっと気にはするけど

前ほどではない

ただ一つ変わったのは

詩を書くとき『私』と言う表現を

良く使うようになった。

 

bouns poetry

 

君のこの街を離れる話が流れた

僕はなんとも言えない気持ちになった

そして最近、僕は整形と言う

一番の近道があることを知った

それにはお金が必要だ

でも女装品にお金をかけ過ぎて

貯金は0だった

僕はお金を貯めたくて

必死に食費を削ったりしてる

なんか相変わらずだ

女性ホルモンのサプリメントは

僕の体にはちょっと合わなかった

でも僕の目的は『女の子』になることではなく

『可愛く』なることだったから

そもそも必要なかったのかもしれない

でも女性ホルモンがお肌を綺麗に保ってくれるらしいので

たまに飲んだりしてる

本当に相変わらずだ。

 

君がこの街にいるからといって

関係性はきっとこのままで

平行線のままだけど

君にもう多くは望んでなかった

些細な会話でちょっと気にはするけど

前ほどではない

ただ一つ変わったのは

詩を書くとき『私』と言う表現を

良く使うようになった。

 

2015年2月23日

僕は溢れ出す罪悪感がいつまでも抜けず

女の子になろうとするのを諦め

その人の元を離れるためバイトを辞めていた

そして僕は苦しみの中を彷徨った

正直、こんなに苦しいのは恋のせいだけじゃなかった

カウンセリングを受けて自分を見つめ直してた

そこで見えてきたのは

育てられた環境が多いに関係していた

 

そんな時、コンビニで彼女とばったりあった

パッと目があった瞬間

心臓が壊れそうなほどに弾けた

でも、どくどくが直ぐにすっと和らいで行った

話は昔話や今のお店のこと

そして今、人が居なくて大変だ

という事になった

僕がそこでもう一度働けたら

そんなことをふと思ったが

直ぐに我に帰った

何気ない会話を交わして行く中で

僕は君の目を見て話したり

タイミングよくそらしたり

そうやって気にするのは相変わらずだったけど

ただ少し違うことがあった

僕が可愛くなろうとするのを辞めて

凄く楽になった

体は熱くなったけど

前みたいに頭の中に変な毒はたまらなかった

正直、永遠と時間を忘れて話していたかったけど

明日、彼女は朝から仕事だし

こちらから切り出しバイバイをした

 

そして今、そのコンビニで

お酒を買い、あなたと綺麗な朝焼けを見た場所に来て

こんな詩を書いてる

相変わらず彼女の事は好きだけど

なんか少し心地よい好きに変わった

まるで運命がちゃんとさよならをするためのきっかけを

僕に提供してくれたみたいだった

僕は伸ばしてた髪を切り

次のバイトをはじめようとしてたから

そこで偶然、髪の毛の短い僕であえて

本当に良かった

 

出逢ってしまい物凄く苦しい思いをするのが運命なら

自分の中でしっかりと整理をつけて別れるのも

運命じゃないかなと

少しこの『たった一つの恋』を前向きに捉えることが出来た




読んでくれてありがとうございます。
この話はまだ続きますが
連載は一度切ろうと思います。
また違う題名で出したいのです。
本当に読んでくれてありがとうございます。

では、この小説の中の『私』とはさよならです!

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