Kranteerl y io kladi'a 作:xelkener
「ここ、ベット二つしかないじゃないですかぁ~///
誰がイェクトと寝るの~?」
リファーリンが言う。これ、ユエスレオネから出てきたからはしゃいでるな。どうしよう。問題がこじれる前にこれを『処理』しないと。
「え~っと、僕は別に一人で別の所で寝るからさ。」
イェクトが言うがリファーリンが「いやいやぁ~」と言う。
「そんなんじゃ、おもしろくないよ~♪私と寝まsgf」
リファーリンをスカースナが蹴る。スカースナは赤面していた。
「こ、こ、この破廉恥人間め、や、や、やっぱり仲間にするんじゃなかったぁ!」
ハァとため息をつくイェクトを尻目に二人が小規模なウェールフープでつつき合いをしている。そうそう、寝られそうに無いと思い近くの椅子に腰掛けた瞬間、ドアをノックする音が聞こえた。
「あーもしもしー、五月蠅いって。」
イェクトが二人に呼びかけるとウェールフープが止んだ。木造なのに大丈夫か、この建物。と、ドアの覗き戸を開けるとそこにつばの長い黒帽子を被った特徴的な人間が居た。
―ハフリスンターリブか。
どうする。ユエスレオネの基地爆破にハフルテュがその意図に気づいたと言うのか?どうする…今回は奴ら光るメシェーラを装備している。戸を開ければ消される。
…そうだ。
「イェクト、戸の前にハフリスンターリブが二人居ます。イェクトと私は中からリファーリン、スカースナは外側から攻めます。殺さないで拘束してください。」
三人が『了解』と言う。リファーリンとスカースナは部屋の窓から降下した。
---
リファーリンとスカースナは降下し旅館の裏から正面に回った。正面から入ると従業員が次々と壁に打ち付けられている。しかし、その中に女将の姿だけが無かった。無視して先へ進み階段の所で待機する。リファーリンが通信機を出して通信する。
「所定の位置に着いた、どうぞ。」
「了解、10秒後突撃してください。」
10....9...8...7...6...5...4...
足音が迫ってきた。気づかれたか。
3...2...
足音がなおも迫る。しょうがない、少し早いが…
スカースナがリファーリンとアイコンタクトして走り出す。
瞬間、ハフリスンターリブが光るメシェーラを取り出す。リファーリンはそれよりも速くWP拳銃を取り出し光るメシェーラを狙撃する。
「糞ッ」
ハフリスンターリブ兵が逃げ出そうとする所にすかさずスカースナが足を打ち抜く。そうして、ハフリスンターリブ兵の二人は倒れた。
---
「何故、ここが解った。」
イェクトが言う。ハフリスンターリブ兵を椅子に縛り尋問をしている。
「…」
ハフリスンターリブ兵は口をつぐんだままだ。そこにスカースナとリファーリンが入ってきた。イェクトが顔をあわせるとリファーリンがかぶりを振った。イェクトがまたハフリスンターリブ兵を見る。
「女将を何処へやった?」
「…は、知らんわ。」
ハフリスンターリブ兵がそういうとイェクトが近くにあったナイフでハフリスンターリブ兵の手の甲を刺した。
「もう一度聞く、女将を、スカスラルカスを何処へやったんだ!!!」
そういった瞬間、ハフリスンターリブ兵がイェクトの目を見て言った。
"...Amzn tegge di raiseseredunde."
二人のハフリスンターリブ兵はそういった後、机に倒れた。イェクトが机から立ち上がって二人の頭を持ち上げる。
「…青酸カリ、青酸カリだ!救急車を呼んでくれ!」
イェクトが叫ぶ。しかし、時既に遅し、救急車に乗せられた二人は既に死んでいたとの報告を受けた。この事案で私達はハタ王国の公安にマークされるであろう。面倒なことになった。
リファーリンがイェクトに言う。
「そういえば、女将は?」
そうだ、まだ女将が見つかっていない。しかし、情報が無い。どうするか。
「とりあえず、当局と話し合って女将の居場所を特定しよう、奴らの持ち物からもヒントが出てくるかもしれない。」
皆うなずいてイェクトの言うことを聞いた。
「明日は、王国警察本部へ行こう。それまで皆寝てくれ。」
イェクトがそういうと皆各所で寝始めた。