Kranteerl y io kladi'a 作:xelkener
飛び上がったカーナは急降下して時間差で飛び上がったリファーリンを手持ちのWP拳銃で撃つ。このWP拳銃は命中率が高く、ケートニアーの空戦用に作られた私の愛銃。リファーリンに数発当たるが勢いをとどめずにカーナを飛び越える。
「はは、皇族のお嬢様銃は当たらないなハハハハハ」
糞が。
風を変えて地面に衝突する前に急上昇する。リファーリンがそれに追従するようにして方向転換する。カーナは拳銃を捨てWPライフルに持ち変え追従しようとするリファーリンを射撃する。
「くっ、当たらないですわ。」
リファーリンはWPライフルの射撃を避けカーナに接近する。
「今度こそくたばれカーナ!ここがお前の墓場だ!」
プラズマを解放する。一応避けられたが体勢を崩した。リファーリンがカーナを通過した瞬間、カーナが減速しそれを利用して体勢を戻す。WPライフルでの至近距離攻撃なら逃げられまいと撃った瞬間、その体は消えた。
「残像だ。」
強力なエネルギーがカーナを地面に打ち付ける。リファーリンが地上に降りた。手にプラズマを帯びさせながら歩いてくる。
「まさかな、お前も奴らと同じ思想を持っているなんて思いたく無かったよ。」
なんだって、私も同じだと思われていた…?
「違う!私は、Fafs家であることを誇りに何てしていないわ!あなたも私も同じ人間、お母様の言うことは間違っていたわ!」
「でも、」
リファーリンによってカーナのまくし立てが止められる。
「でも、お嬢様は止めてくださらなかったではありませんか。私があの家で一人なのを御知りであったのに!」
違う、止めようとした。
「私の目的はFafsの一族皆殺、私を詰り、私の祖先を詰り、消し去ろうとしたFafs一族を皆殺しにするァ!これが私の願いであり定め!それをハフールテュ様は、認めてくれた!しかも、彼は私を認めてくれたの!」
リファーリンの様子がおかしい。何時もならここで殺してくるのに。
「ハフールテュ=ユウバリ、それがあなたのボス。」
リファーリンが近づいてくる。
「ボスではないわ。私の事を唯一認めてくれた人よ…」
リファーリンはカーナから離れる。
「もう一回、考える時間を与える。良く考えてください、お嬢様ハハハッハハ」
そう言いながらどこかへ去ってしまった。やはり、おかしい。リファーリンはああいう人間ではなかった。殺せるときに殺す。そういう人間であるはずだった。
カーナが立ち上がる。大分傷が癒えた。
すると、カーナの持つ携帯が鳴った。携帯を取り出して応答する。
「クラディアです、ヴァレスと合流し所定の位置についてください。」