ソードアート・ストラトス   作:剣舞士

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長らくお待たせしました!
第1話です。どうぞ!


第一章 入学編
第1話 ISの世界


あの事件から数ヶ月が経とうとしていた。

SAO事件が終結し、俺たちに待っていたのはリハビリの日々だった。二年間も体が寝たきりの状態になっていたため、各地の病院施設では生還した約6000人のSAO生還者のリハビリと総務省などでは、メディカルチェックに社会復帰のための手続きなどで大忙しだ。

 

そんな最中、俺たちはまた新たな事件に巻き込まれた。帰還した筈のSAO生還者のうち、300人が現実世界へ意識が戻ってこないと言う事件であった。その中には、キリトさんの恋人であるアスナさんも含まれていた。不審に思い、何らかの手がかりを探すため、俺はカタナの実家、つまり更識家の情報網を使い、それらの情報がないか調べていた。それと同時にキリトさんはアスナさんの病室で、最も怪しく、外道の極みとも言える男に会っていた。その名は……『須郷 伸之』。アスナさんの父親、結城 彰三氏がCEOを務める総合電子機器メーカー『レクト』のフルダイブ技術部門に在籍していて、それを利用してアスナさんを無理矢理にでも自分の物にしようとした。

 

そして、キリトさんから見せられた一枚の写真。

どこかの巨大な鳥籠の中に佇むアスナさんによく似た人物の写真だ。

これにより、俺とカタナ、キリトさんでこの写真が撮られたゲーム、アルヴヘイム・オンライン…通称ALOへと潜入した。

シルフ族のリーファの案内の元、世界樹の頂上へ向かう旅に出た。

旅の途中、強敵との戦いやグランドクエストなど厳しい戦いがあったが、シルフ部隊やケットシーとドラグーン隊の協力を受け、グランドクエストをクリア。キリトさんを世界樹内部へと進行させる事に成功した。

その後、キリトさんの手によって、主謀者である須郷は逮捕され、アスナさんの現実世界への復帰がかなった。

 

 

 

そのALO事件からさらに一ヶ月後の今日。

俺たちは久しぶりに四人、リアルでの再会を果たすべく、とあるイベント会場にきていた。

 

 

 

「あっ! チナツゥ〜〜ッ! こっちこっち!」

 

 

 

広いイベント会場の入口を潜って待ち合わせの相手を探す。すると、こちらに手を振って俺の名前…正確にはキャラネームを呼ぶ女性。赤いラインが入った黒のミニスカートにコートを羽織っている俺の恋人である更識 刀奈がそこにいた。

 

 

 

「ごめんカタナ。待ったか?」

 

「ううん、大丈夫よ。どっちかと言うと遠くから足を運んでくれたチナツに悪いわ…」

 

「それは気にしてないよ。カタナに会いたかったからな…」

 

「も、もうっ! そんな恥ずかしい事、こんなところで言わないでよ…」

 

 

 

 

途端に顔を赤らめ指をもじもじさせるカタナ。実を言うと、リアルでは久しぶりに会うのだ。カタナはALO事件後、実家の当主更識家17代目『楯無』を襲名したそうだ。そして、ロシアの国家代表にまで選出され、今年の四月には、IS学園への入学が約束されている。武芸に関しては元々スペックが高かったのと、SAO、ALO共に名を馳せたほどの槍捌き。リハビリなど多くの苦難があったみたいだが、それをやりこなすところがカタナのすごい所なのだろう…。

あまり無理をしてほしくないと言うのが俺の一つの願いたいではあるのだが…

 

 

 

「でも、良かったのか? 最近忙しそうだったのに…SAOから帰ってきて、いろんな事があって疲れてるんじゃ…」

 

「ありがとう…心配してくれて。でも、私は大丈夫よ。これでも更識家当主ですから!」

 

 

腰に左手を当て、胸を張って言い切るカタナ。彼女らしいと言えば彼女らしいが…

 

 

「でも、無理は禁物だぞ? 俺も何かできる事があれば、全然するんだし、それに…何より、俺はカタナの恋人なんだからさ…」

 

「うん……ありがとう、チナツ。じゃあ今は楽しいデートにしよ♪」

 

 

 

頬を赤く染め、微笑むカタナ。いつもの歳上のお姉さんの様な笑みも好きだが、こうやって可愛らしく、微笑むカタナはもっと好きだ。

俺の左腕に自身の腕を絡め、頭は俺の肩にポンとのせる。SAOから変わらない光景だ。こうやっていると近くにいるのが、直に感じられる。現実世界に戻ってきてからはそれがより感じられる様になった。その都度思う…例えどんな事があろうと、絶対にカタナは護ると…。

 

 

「キリトさんとアスナさんはもう中かな?」

 

「うん! さっき『中央広場で待ってる』ってアスナちゃんからメールが入ってたから間違いないわ…さっ、いきましょう」

 

「あぁ、そうだな。キリトさん達も久しぶりだよなぁ…元気にしてたかな…?」

 

「キリトは全然よ? アスナちゃんも走るのはまだ無理だけど、歩くくらいは大丈夫なまでに回復したって…!」

 

「そっか! なら、良かった」

 

 

 

 

これから会うキリトさん達の事を思い出す…。ALO終了と同時に現実世界に戻ってきたアスナさんはリハビリの毎日だったそうだ。学校の勉強の方は、元々高校卒業レベルまでの知識を持っていたため問題なく、進路は俺たちと同じSAO生還者たちが通う学校に行く事になっている。

 

 

 

「はぁ〜あぁ…。私だけ別の学校かぁ…寂しいなぁ…」

 

「まぁ、こればっかりは仕方ないって。俺もカタナと一緒の学校に行きたかったけど…IS学園は、流石に無理だし…」

 

 

 

 

IS………宇宙空間の活動を想定して、開発されたマルチフォームパワードスーツ。正式名称は『インフィニット・ストラトス』。六年前に幼馴染みであり、天才発明家だった篠ノ之 束さんによって発表されて以降、世界は女尊男卑の風潮が強まった。その理由としては、ISが女性にしか反応せず、動かす事が出来ないからだ。

 

 

 

「でも、外泊届とか出せば会えるんだろ? それなら、まだいいんじゃないか?」

 

「い・や・よ‼ 私はずっとチナツと一緒にいるって決めてたんだからッ! こうなったら…生徒会長権限で…」

 

「おいおい、それは職権乱用だぞ…」

 

 

 

 

しかし、カタナなら仕出かしかねない。こう言う事に関しての行動力は群を抜いている。

 

 

 

「あっ! チナツ君! カタナちゃん!」

 

「よぉ、遅かったな」

 

 

 

そうこうしている内に、待ち合わせの相手を見つける。黒のジーンズに黒のジャケット姿の黒の剣士 キリトこと桐ヶ谷 和人さんと赤いチェックのミニスカートに白のコートを羽織った閃光のアスナこと結城 明日奈さん。二人の姿に、SAO時代を思い出す。

 

 

「すみません、結構人がいたんで中々通れなくて」

 

「まぁ、それは仕方ないわ。今日のイベントは盛況間違いなしのものなんだから…」

 

 

 

カタナが言ったイベントの内容…それは、ISの展示会だ。男女問わず、自由にISを見て触れてができる展示会で、ISに興味のある女性や家族連れなどが多く、待ち合わせの場所に行くまでが大変だった。

 

 

 

「でも、アスナちゃん達は良かったの? ISの展示会なんかで…」

 

「うん。私もキリト君もISには少し興味があったし、みんなで会う事に意味があるんだし…」

 

「まぁ、そう言ってもらえると助かるわ…それじゃあゆっくり見て回りましょうか」

 

 

 

そう言って俺たち四人は広いイベント会場に置かれたISを見て回る。俺やカタナはもとより、初めて生で見るISに、キリトさんもアスナさんも感心を持ってくれている様だ。

 

 

 

「こうして見ると、ISって結構スマートなんだな」

 

「うん…それに、装甲って言う装甲はそんなにないんだねぇ…」

 

「えぇ、まぁ元々が宇宙空間での活動を想定した機体ですからねぇ…でも、絶対防御の存在や量子変換技術はとんでもないものですけど…」

 

 

 

初めて見るキリトとアスナにチナツが付け加える。

そして、次の場所では、IS適性検査が無料で行われている会場だった。当然、そこにいるのは女性が大半なわけで…

 

 

 

「うわぁ〜ッ! すごい人だねぇ〜」

 

「しかし、いいよなぁ…。こいつさえあれば、現実世界でも空が飛べるんだろ?」

 

「はい。飛ぶイメージをして、加速や停止もイメージでできるみたいですよ…」

 

「なんで女にしか反応しないんだろうな…これ…」

 

「ですねぇ〜……。でも、動かしたら動かしたでまた面倒な事になるのは間違いないですし……」

 

「だよなぁ…」

 

 

 

 

俺もキリトさんもいろんな事件に巻き込まれてきた身。もうこれ以上は勘弁願いたいと思っていた。

 

 

 

「ねぇ、アスナちゃん。適性検査受けてみたら?」

 

「えっ!? わたしが?!」

 

「うん! 別に適性が高いからって強制入学させられるわけじゃないし、せっかく無料なんだし、受けても損はないわよ?」

 

「えぇ〜……でもぉ……」

 

 

 

迷っているアスナさんにキリトさんも「受けるだけ受けてみたら?」と進言し、渋々受ける事にした。

 

 

 

「では、こちらに手を触れてください」

 

「はい」

 

 

 

係員の指示に従い、簡易型のデバイスに手を触れるアスナさん。すると、瞬く間にデバイスが情報を読み取り、検査結果が出る。

 

 

 

「はい、結城 明日奈さんの適性率は『Aランク』ですね…」

 

「おぉぉッ‼ すごいじゃないですかアスナさん!」

 

「えっ? そうかなぁ〜…えへへ♪」

 

 

 

ISの適性率がAランクと言うことは、国家代表候補生達と同じランクである。ちなみにカタナもAランクである。

 

 

 

「すごいじゃないかアスナ! IS動かせるんだぜ!」

 

「でも、私に操縦は無理だよぉ」

 

「そんな事はないわ。ISの操縦は時間をかけて磨かれるものだから、やって行けば行くほど技術が付いていくものだし…」

 

 

 

これにはカタナも太鼓判を押す。それに、なんだかアスナさんはとんでもない操縦士になりそうな予感がする。

 

 

 

「俺も少し触ってみたいな…これ」

 

「向こうにはふれあい体験やってますから行きますか? 実は俺もこんな近くで見たのは初めてなんで、ちょっと触れてみたいんですよね…」

「よし! そうと決まれば…行くぞ! チナツ!」

 

「了解!」

 

 

 

 

目を輝かせて体験コーナーのブースに行く夫たちを、後ろから微笑ましいと思いながら、後を付いて行く妻たち。

これもSAO時代からよくある光景だ。

 

 

 

「これって確かに…『打鉄』だっけ?」

 

「はい、純日本製の第二世代ISですね…。それで、こっちの緑色のが、フランスの第二世代機『ラファール・リヴァイヴ』ですね」

 

「すごいよなぁ〜。これが空を飛んで戦うんだろ? 何だか想像出来ないけどなぁ……」

 

「ですよね。こうして見るとただの鉄の鎧なのに…」

 

 

 

日本の鎧武者の様な姿の打鉄を見ながら、そう思い俺は打鉄を、キリトさんはリヴァイヴを触れた。触った感覚は、とても冷たく、重量感のある鋼の様なものだった。キリトさんも指先でなぞったりしている。そして、そろそろ次の人に変わろうとしたその時だった。

 

 

 

キイィィィーーーーーン!!!!!

 

 

 

「なっ!?」

「うおっ!?」

 

 

 

突如、大量の光を発し、それと同時に頭の中に様々な情報が入り込んでくる。そして、光が収まり、目を開けて見ると周りにいた観客が驚愕の目線をこちらに向けていた。そして、事態に気づいたカタナとアスナさんが観客の間を掻い潜って俺たちの元へとやってくる。

 

 

 

「チナツッ!?」

「キリト君!!」

 

「う、う〜ん……何だったんだ…今のは……」

 

「わかりません……いきなり、いろんなものが頭の中に入ってきて…」

 

 

 

混乱の最中、俺とキリトさんは自身の体に纏われたISに視線を向ける。自分自身でも驚いているが、紛れもなく俺とキリトさんはISを『動かしたのだ』。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それからと言うものの…いきなり現れた日本政府の人達に、「君たちの身柄安全の為、我々と共に来てもらう」と言われ、今現在、総務省の建物内にある会議室にて、俺たち四人は、担当者が来るのを待っていた。

 

 

 

「はぁー……なんでこうなったんだ…?」

 

「俺も聞きたいぐらいですよ…」

 

「まさか、二人とも動かすなんて……ねぇカタナちゃん、キリト君達はこれからどうなるの?」

 

 

 

キリトさんも俺も未だに混乱している為、どうしたものか思案中。アスナさんは俺やキリトさんの今後に付いて不安を感じたのか、カタナに質問する。

 

 

 

「うーん…多分だけど、政府としてはIS学園に入学させるでしょうね…」

 

「ええぇぇぇ!!!! キリト君もチナツ君も男の子なんだよ?! なのに女子高に入学させるつもりなの?」

 

「確かにそうだけど…今はそれが一番安全よ」

 

「どう言う事だ?」

 

 

キリトさんの質問に再びカタナが答える。

 

 

「IS学園って言うのは、各国の干渉を受けない治外法権の様なものになってるの…故に、世界各国だけじゃなく、日本政府や企業ですら私たち生徒に手を出す事は出来ないわ……だから、日本政府としてはふたりの身の安全の為に、強制的にIS学園への入学をさせるでしょうね…」

 

「なるほど、俺たちは日本…いや、世界でも希少な存在だからな…実験の材料にしたがるんだろう…」

 

「そんなぁッ! 人体実験なんて……そんなの絶対ダメェ!!」

 

 

 

ALO内で起きていた人の脳を操作する人体実験の現状をこの目でみたアスナにとって大切な恋人であるキリト、そして、ふたりの弟分であるチナツをそんな非人道的なものの材料にさせたくないし、させるわけにはいかないのだ。

 

 

 

「私も同感だわ!! チナツは絶対に渡さない…国際問題を起こそうと絶対にさせないわ…ッ!」

 

 

そして、それはカタナも同じだ。恋人であるチナツを実験なんかに使わせたくない。

 

 

「そうならない為にも、君たちにはIS学園に入ってもらわないと…」

 

「「「「 ッ?!」」」」

 

 

 

その場に全く別の者の声がかけられる。その声の主は。

 

 

 

「菊岡さんッ?!」

 

「遅かったじゃないか…」

 

 

 

チナツとキリトがよく知る人物。総務省総合通信基盤局高度通信網振興課第二分室 通称仮想課のエリート官僚。菊岡 誠二郎がそこに立っていた。そして、その後ろから…

 

 

「明日奈!」

「刀奈!」

 

「「お父さんッ!?」」

 

 

 

二人の父親、結城 彰三と更識 刃鉄(はがね)が共に入って来た。

 

 

 

「お父さん…チナツ達はやっぱりIS学園に入学させるのね?」

 

「あぁ、今一夏君と和人君が通うはずだったSAO帰還者の学校の入学をキャンセルし、IS学園への入学手続きをしている…」

 

「そう、良かった…」

 

 

父、刃鉄の言葉に安堵する刀奈。

 

 

 

「桐ヶ谷君…」

 

「は、はい! 何でしょうか…」

 

 

一方、和人は明日奈の父、彰三と話をしていた。

 

 

「娘の事なんだが、これを期に娘もIS学園への入学をさせようと思っているのだが…」

 

「えっ!? 明日奈も入学って…出来るんですか?」

 

「あぁ、当面はリハビリ目的での入学になるが、適性検査では明日奈はAランクだったと聞く。つまり、入学の条件は既に解決済みと言うわけだ…もちろん本人がどうするかによって答えは決まるが…明日奈、どうする?」

 

「お父さん……そんなの決まってる…ッ! 私もキリト君と一緒に行く! 二度と離れないって約束したもの!」

 

「そうか…だそうだが、桐ヶ谷君…娘の事を頼んでもいいだろうか…?」

 

「そ、それはもちろん! 任せて下さい!」

 

「そうか…それが聞けて安心したよ…」

 

 

 

二人の肩に手を置き、優しい眼差しを向ける彰三さん。

その後、入学に当たっての注意事項が書いてあるパンフに参考書、そして、俺たちの専用機についての話をした。

 

 

 

「専用機って、俺やキリトさん、カタナはわかるけどアスナさんにも専用機が渡されるんですか?」

 

「あぁ、一応、レクトと更識…両方の技術を掛け合わせた機体で、明日奈君はレクト社所属のテストパイロットとして専用機が渡される。チナツ君やキリト君もレクト所属のテストパイロットとして登録してあるから、問題はないよ…」

 

 

 

付け加えて解説をする菊岡さんに納得する。その後俺たちは解散し、俺は自宅へと帰還した。

テレビでは、今もなお、俺とキリトさんの事を大々的に発表し、IS学園入学の事を放送していた。

 

 

 

 

「はぁー…どうしたものか…」

 

 

 

一人で感傷にひたっていると、不意に頭の上からビニール包装に包まれた服が落とされる。

 

 

「何を悩んでいる…そんな暇があるなら、参考書でも読んでたらどうだ?」

 

「千冬姉! 帰ってたのか……。って言うかこれなに?」

 

「IS学園の制服だ。今頃、桐ヶ谷や結城のところにも届いているだろう」

 

 

 

俺の姉、織斑 千冬。第一回モンド・グロッソの優勝者で世界最強『ブリュンヒルデ』の称号を持つ。今は現役を引退し、何やら公務員として働いているが、実際は何をしているのかわからない。本人に聞いてもはぐらかすだけなので、深くは追求しないが…。

 

 

「俺がIS学園にねぇ…」

 

「ふっ、なに、あそこも普通の学校とあまり変わらん。心配する事はない」

 

「流石、千冬姉。よく知ってるな」

 

「まぁな…」

 

 

 

そう言って、缶ビールを片手に書類を見通す千冬姉。

俺は参考書を読みあさり、入学までの少ない時間を勉強につぎ込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回は入学、決闘宣言まで行こうかと思います。


感想待ってます^_^

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