ロウきゅーぶ! 天使と悪魔   作:海王

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理子が慧心に転入した翌日
同じ家に住むリサとヒルダも憧れであるデニスに接触するのであった



第6話 ウルフ&ドラキュリア

デニスサイド

いつもどおりに授業を受けているデニス

今日のデニスはずっと誰かから見られているような感覚だった

そしてすべての授業が終わった放課後

ついにデニスは視線の主である二人に声をかけられるのであった

「あの~デニスさん…ですよね?」

リサがデニスに話しかけてくる

「もっとも、俺がデニスだがそれがどうかしたのか?」

自分をデニスだと答える

「あなたが、デニスね…話が早いわ。今日、よかったら慧心学園に一緒に行かないかしら?」

いきなり誘うヒルダ

「っておい、いきなりすぎるダロ…それになんで俺が慧心でコーチやってるって知ってるんダ?」

何故知られているのか疑問に思うデニス

「理子が私たちにあなたがコーチをやっているって教えてくれたのよ。」

「はい、ヒルダさんの言うとおりで…最初はアメリカのスーパースターであるデニスさんが日本でコーチをやっているなんて夢幻かと思ってたのですが、まさか本当だったなんて…」

「そ、そうカ…だったら今から慧心に行くから来ないか?」

改めて誘うデニス

「そうね…」

「はい。お供させてください」

3人は慧心学園に向かった

慧心学園

マリアサイド

練習に入る前のストレッチをしているマリアはなにかイラついた表情であった

「なによ、あのカマキリ、今日の体育の授業のあのスーパーゴールを認めないなんて!」

「だよね~、今日のマリアのスーパーゴールを店として認めないなんてどうかしてるよ!」

となりでストレッチをしている理子もマリアに同情する

「なら、再来週のクラス対抗球技大会で仕返ししたらどうですか?」

仕返しの方法を提案する瑞鳳

「それだ!よし、ストレッチ終わり!行くよミンナ!」

「お゛うっ!」

「レッツゴー」

「はい!」

5年生組の理子、マリア、瑞鳳、島風は練習を始めた

「おーマリアたちやってる~」

「真帆、私たちも早く参加するわよ!」

「そうですね。智花達も負けてられません!」

6年生組もそれに追いつくように練習を始めた

その様子を顧問である北条凛は興味深く観察していた

「今日はやけにマリア達5年生にに気合が入ってるな、それに楽しめているこういう時が最高のパフォーマンスができるというものだ…」

「北条君!やけに興味津々ねぇ~」

後ろから北条に抱きついてくる羽多野

「羽多野先輩、アンタまた変なことしてないだろうな?」

「してないわよ!今日はアンタがちゃんとやっているか見に来ただけよ」

「そうか…」

北条と羽多野は練習の様子をじっくりと見ていた

その後の練習も一人ひとりに気合が入った練習内容となり効果のある練習を行えていた

 

練習後、デニスは教職員用のロッカールームでリサとヒルダと話をしていた

 

「アメリカのスターである貴方がこの小学校のバスケ部のコーチをやっているなんて意外ね」

「ま、マアナ…」

「デニスさんが理子さんのコーチをしているなんて私も驚きましたよ…その、私と夜の方の個人指導も…」

「ちょっとリサ!私を差し置いてなんてこと言ってんのよ…リサより先に私と…」

「ヒルダさんの方こそ、誘惑しているじゃないですか!」

ある意味いがみ合っている隙を縫ってジャージを羽織り女子バスケのロッカールームへ向かった

「あっ…デニス…」

「い、行っちゃいましたね…」

「わ、私たちもロッカールームへ行くわよ!」

「は、はい!」

ヒルダとリサもロッカールームへ向かっていった

 

ロッカールーム

 

練習後のミーティングを行うべくデニスは先に生徒用のロッカールームに来ていた

それを追うかの様にヒルダやリサもロッカールームに入ってった

 

「皆サン、お疲れサマデス」

 

「「「「お疲れ様でーす」」」」

 

「今日は新コーチの紹介をシマス」

 

「おー、あたらしいこーち」

 

「誰なのですか?」

 

「マァ、こいつ等だ」

 

デニスはヒルダとリサを指さす

 

「ヒルダよ、これからよろしく頼むわね」

 

「リサです、これからよろしくお願いします」

 

「こ、この人って女子バスケ界では結構有名な人だわ」

 

「私も知ってます、たしか、ドラキュリアのヒルダ選手とウォービーストのリサ選手ですよね」

 

智花と沙紀は二人のことを知っているようだ

 

「よく知ってるナ、まぁこれからこの二人もコーチに加わるわけダガ、まずは球技大会バスケ部門でテッペンとろうゼ!」

 

「「「「「「はい!」」」」」」

 

間近に控える球技大会に向けて指揮を上げる部員一同であった

 


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