前世も現世も、人外に囲まれた人生。   作:緑餅 +上新粉

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今回戦闘入ります。
たまには飛んだり跳ねたりの描写入れないと締まらないですよね。


File/39.逢魔時に堕つ黒

「三勢力の会談をこの学園で開く、か」

「すげぇよな。ここに悪魔と天使と堕天使のトップが顔を揃えるんだからさ!」

「はうぅ、緊張します...ミ、ミカエル様が来るなんて、出会った時に無礼のないようにしないと」

「......(もぐもぐ)」

 

 

 放課後、部室に備え付けられたソファに座りながら、改めて昨日サーゼクスから伝えられた会談のことについて、イッセーとアーシアさんで話し合う。小猫ちゃんは俺の隣にいるものの、さっきから会話に参加せず、もくもくと最中を食べている。

 彼は部室の訪問を終えたあのあと、妹のグレモリー先輩と親交の深い兵藤家へ挨拶にいき、持ち前の外交的で明るい性格も手伝って、すぐにイッセーのご両親と意気投合してしまったらしい。

 俺は横からお茶を出してくれた姫島先輩に御礼を言いながら、サーゼクスの言う和平の実現について考えてみる。

 

 

『コウタ君。君が会談に参加することを望んでいる僕の理由は、コカビエルが起こした戦争再開を目論む事件に関わったから、というだけじゃない。君は永らく冥界に在住してはいたけど、その本質も有り方も、今なお変わらず人間でいる。つまり、三陣営の持つしがらみを理解しつつ、僕の顔を借りて客観的な意見を忌憚なく出せる、貴重な中立者なんだ。まぁ、悪魔や堕天使の中には人間の存在を見下している者が多くいるのは事実だけれど、今回の会談にはそういった思想を持つ方はいない。それに、君は気心知れた仲だからといって、僕たち悪魔へ何の訳も無く肩入れすることもないだろう?会談は必ずしも鼎談の形を取らなくてもいいから、こういった理由で君を参加させることにした訳さ。無論、お二方からも許可は貰っているよ。ああ、あと木場君に関しては、聖と魔を混在させて作り上げた聖魔剣のことに関して詳しく知りたいと、アザゼル直々からご指名を貰ってるんだ。僕としても同じ心持だったから、会議への参加を是非お願いしたかった』

 

 

 中立の域に立つ俺を会議の緩衝材として利用し、和平の話しを有利に進める。という線も勘繰ることはできなくもないが、サーゼクスに限ってそれはないと言える。彼は誰かを犠牲にしてでも効率を重視したり結果を手に入れることを嫌い、争いごとを好まない。良く言えば思いやりに長ける。悪く言えば...甘い。

 昨日のサーゼクスの態度を見る分だと、随分余裕がある様子だったので、俺と木場が席に着いた上で会議を円滑に進めるための手札は用意してあるのだろう。きっと。そう思考の落としどころを作っていたとき、部室の扉が開いて、先生に頼まれて教室から資料を職員室へ運んでいた木場が戻って来た。しかし、その様子がどこかおかしい。

 

 

「え、と。イッセー君?何か君に用事があるっていう人を連れて来たんだけど」

「用事?というか、呼び方が先生じゃなくて『人』ってどういう───」

「フッフッフ。その声は、いつも世話になってる悪魔・兵藤一誠だな。ほれ、俺だよ俺。もっかい会いに行くっつったろ?」

『?!』

 

 

 その声で露骨な反応を示したのは二人。イッセーと姫島先輩だ。とはいっても、イッセーは驚きのなかに不快感、嫌悪感などのマイナスな感情は見られず、旅行先で偶然顔見知りと邂逅したようなものだ。しかし、姫島先輩の表情には、驚愕の他に妙な不純物が混ざっているような気がした。敵意という直情的なものとはまた違う、疚しい事実から逃げるような...そんな不純物が。

 姫島先輩の態度を気にしているうちに、木場の開けた扉が、更に人がもう一人分通れるほど横にスライドした。その空間を通って部室内へ足を踏み入れて来たのは、どこか親父臭い笑顔を湛えた、金の混じるボサボサした髪を持つ甚平を着た男性だ。...その時、俺もここに来てようやく、その人物が普通ではないことを確信した。

 

 

「....兵藤一誠と姫島朱乃は俺の素状を知っているから抜くとして、『俺』に気付けたのは一人だけか。つまんねぇな。ってあら、サーゼクスの妹がいねぇ」

「き、気付けた?貴方は一体....」

 

 

 木場のした疑問の声に答えたのは、謎の金髪の男性でも、素性を知るというイッセーと姫島先輩でもなく、野暮用で生徒会室に赴いてから戻り、彼の後ろに今し方立ったとある人物だった。

 

 

「アザゼル....?!貴方、何でここにいるの!」

「んお?おお、噂をすればなんとやら。リアス・グレモリーの到着だ」

 

 

 

          ****

 

 

 目前で足と手を組んで座るのは、ココへついさっき乗り込んで来たばかりの金髪男。...なのだが、落ち着きを取り戻したグレモリー先輩から話を聞くに、この男は堕天使総督・アザゼルなのだそうだ。どうりで背筋が粟立ったわけである。

 とまぁ、いきなり部室へ乗り込んで来た、現時点では俺たちにとって『敵』というカテゴリーに含まれるだろう大物に混乱するのは至極当然だ。にも関わらず、アザゼルの口から飛び出した発言によって、更に場は混沌と化す。

 

 

「さて、唯一俺に気付けた少年...お前さんが栗花落功太か?」

「....何故、その名前を?」

「そう構えんなって。ただ探し人の名前聞いただけじゃんか。違うならそれはそれで済む話だろ?俺はお前さんの事を全く知らないんだから、実際のトコ貴方は誰ですかーって聞いてるようなもんだぜ?じゃ、アンサーはイエスかノーで、もしノーだったら改めて自己紹介頼むぞ」

 

 

 何か企んでいるのか?───馬鹿言え、何か企んでなきゃ俺個人の名前をこの場で名指ししたりはしない。問題は、それに対する答えが俺にとってどういう結果をもたらすかだ。とはいっても、堕天使総督に喧嘩を売った覚えは全くこれっぽちも心当たりはないのだが......いや、反逆したとはいえ、一応彼の同胞であったコカビエルと戦って失脚させた張本人だ。しかし、サーゼクスからはアザゼルが俺に対して恨みを持っているなんて情報を欠片も貰っていない。それを理由にして、端から好印象を持っているだろうなどという単純な楽観視はしないが。

 

 

「──────イエス」

 

 

 相手の心を読むというチート手段はあるが、まだ先方が悪党と決まった訳ではない。そんな相手へ断りもなく心中を覗く行為を試みるのは、些か勝手が過ぎる。尤も、下手をすれば自分の命が危険に晒されるこの状況下で、こんな良心の呵責などという甘ったれたことを抜かす俺は馬鹿なのかもしれない。しかし、初対面の相手に『殺されるかもしれないから先手を打っておこう』などという結論を出すほど、俺は精神的にも実力的にも弱くはないつもりだ。

 俺の返答を聞いたアザゼルはにんまり笑うと、『ハハハ、そうか!期待そのままにしてくれてありがとよ!』という訳の分からない発言をし、徐にどっこいしょと腰を上げながら、窓の外を指さした。

 

 

「うし、校庭に出ようぜ。俺先に行って結界張ってくるわ」

「ちょ、ちょっと待ちなさい!...アザゼル、貴方一体コウタに何をするつもり?幾ら堕天使の長とはいえ、ここは私の領域よ。いきなりやってきた挙句好き勝手されては困るわ」

「何、俺はやりたい事が済めばとっとと退散するぜ。安心しな、別にコイツを如何こうしようってわけじゃねぇからよ。ただ、ちょっとコカビエルの野郎をぶっ飛ばした輩の腕前を知りたいってだけだ」

 

『!?』

 

 

 部室内に衝撃が走る。それはそうだ。腕前を知りたい、それはとどのつまり、アザゼルが俺との戦闘を望んでいることに他ならない。如何こうするつもりはないと言ってはいるが、戦闘を行う以上、その言葉は最早ほとんど意味を失っている。...それを理解した木場や小猫ちゃん、イッセーがいち早く俺の前に立ち、強張った顔のまま構えを取った。

 

 

「おうおう、仲間想いの良い子たちだねぇ。でもま、自分の実力を弁えねぇヤツに与えられる仇名なんて只の馬鹿だぜ?」

「いいや!敵わないからって仲間を見捨てる奴の方がよっぽど馬鹿野郎だ!そうだろ?木場、小猫ちゃん!」

「ああ!」「はい」

「へえ、随分と見上げた根性だ。.....しゃあねぇ、向こうにその気がなけりゃ退くか。───さて、どうするツユリ」

 

 

 腰に手をあて、髪を掻きながら俺に問いかけるアザゼル。その声が大気を伝って己の耳に入った瞬間、オカ研全員の眼が俺に集中する。向けられたそれら全ての視線は、暗に戦闘を辞退しろと言っていた。....残念ながら、そのお願いには応えられそうもないが。

 

 

「受ける。お互い会談にミイラで出席させるわけにはいかないし、その辺りの引き際は分かってるからな」

「なんだ。随分とノリがイイじゃねぇか。こっちにしちゃ万々歳だぜ」

「だが、その前に条件がある」

 

 

 俺が受ける、と言った瞬間にイッセーには肩を揺さぶられ、木場には溜息を吐かれ、小猫ちゃんには脛を蹴られ、アーシアさんは苦笑いし、グレモリー先輩と姫島先輩は顔を覆うという散々な有様だったが、条件の提示を発言した途端にそれは収まった。

 

 

「戦いが終わったあとでいい。俺のする質問に正直に答えてくれ」

「おう、んなことなら文字通りお安い御用だ。ただし、俺に答えられることならな」

 

 

 条件が質問のみということに皆は少し不満気味だったが、俺が念を押すことで何とか許可を得た。その代わり、戦闘の様子は見学させて貰うという条件もアザゼルには呑んでもらった。

 

 さて、堕天使総督の実力とは如何ほどのものか─────。

 

 

 

          ****

 

 

 俺と対峙するのは、十二枚の黒い羽を広げて立つアザゼル。既に戦闘するための思考回路に切り替えているのか、纏う雰囲気が部室の中でのものと大きく違っていた。...そんな彼に向って、俺は準備体操しながら問いかける。

 

 

「どちらかが負けを認めれば、そこで戦闘終了でいいんだよな?」

「ああ。あと重要なのは、相手に致命傷を与えないことだ」

「分かった」

 

 

 準備体操を終え、大きく息を吐きながら体の奥にある魔力の流入経路へ意識を集中させる。次に源泉である聖杯へ通じる蓋を開くイメージを固め、己の魔術回路を励起した。それら全ての工程を一秒ほどで終え、俺は一般人から魔術師へと転身する。その後に身体強化を発動させ、全身を高密度の魔力障壁で覆った。

 

 

「すげぇな。お前が『変わる』瞬間、油断してたとはいえ多少身震いしちまったぜ」

「そりゃ、どうも」

「同じように油断してたんなら、こりゃコカビエルも負けるわな。......尤も、俺はここで油断とはオサラバだがな!」

 

 

 そこで言葉を切ると、アザゼルは光の槍を四つ瞬時に生み出し、それを生み出した時以上のスピードで放つ。が、俺は自分に被弾するだけの槍のみを拳打で弾き、魔力を放出して駆ける。今の攻防で多少障壁が軋んだが、右手は軽い痺れが残る程度で無傷だった。

 アザゼルはまさか拳で弾かれるとは思ってなかったのか、微量の驚愕を表情に張り付けながら、今度は光の剣を両手に持ち、迎撃の構えを取る。俺はそれに対し、道中に精製(フォーム)した二本の剣を掴みとり、向けられた片方の剣を打つ。

 

 

「へへっ!地面から剣を生やすたぁ、面白ぇ戦闘スタイルだこと」

「よく言われる」

 

 

 笑いながら、振るわれる光剣に応戦するため、腕をより早く動かす。八度打ち合ったその瞬間に片方の剣が砕けたが、片手に持つ剣で振るわれた刃を受け止めた間を狙い、地面から新たに剣を二本出現させ、一方で受け止めたアザゼルの剣を真下から弾き、もう一方の剣を空いた手で素早く掴むと、二本目の剣も柄近くを思い切り叩いて宙に飛ばす。が、夜天を舞った光剣は地面に落ちる前に切っ先で俺を補足し、光の尾を引いて自動的に肉薄してきた。

 

 

「そっちも十分面白いな!」

 

 

 中々トリッキーな攻撃に感心しながら、足から魔力を放出し、盛大な土煙を巻き上げて後退する。光剣は俺が元いた場所に突き立つと、所在無げに明滅した後に空気へ溶け消えた。しかし、舞った土煙が突風によって晴れたとき、思わず目を覆ってしまう程の光量が周囲を照らした。

 

 

「─────そら、これはどうする?」

 

 

 圧倒的と言える光を振りまくものの正体は、膨大な数の光の槍。まるで某英雄王の宝具大安売りに似た光景ではあるが、浮かぶ槍は彼の持つ(宝具)に百本当てても勝てない。...故に、恐るるに足らず。

 俺は次々射出される光槍を精製した剣で弾き、あらぬ方向へとその軌道を曲げる。途中で何度も得物が砕けたが、そのたびに足元から剣を生やし、掴みとって迎撃する。しかし、ただ弾くだけでは流石にこの量はさばききれない。なので、()()()()()()()()()()()()()使()()()他の槍も多く弾いているのだ。上手くいけば一本で何十本もの槍が落とせる。その隙に余分な数の剣や槍を精製し、瞬時に掴みとって投擲することで、更に多くの光槍を撃墜していく。

 

 

「ふはは!これでも無理かッ!じゃ、今度はコイツでどうだ!?」

「!」

 

 

 光の波を全て捌ききった俺を見たアザゼルは、腰を落としながら両腕を肩と同じ高さまで上げると、興奮したように叫ぶ。瞬間、凄絶な雷光を奔らせながら、細長くも巨大な槍が両腕にそれぞれ一つずつ出現した。その大気を焦がすほどの雷霆は、明らかに以前までの槍とは一線を画す威力を秘めているだろう。

 面白い───。俺は持っていた剣二つを迷いなく地面へ刺し、片腕を突き出すと、その手と交差させる形で反対の腕を乗せる。

 アザゼルはこれで詰めにするつもりだろう。攻撃のレベルを段階的に上げ、それに対し俺が取った迎撃の効率や技術を見た上での上限が、恐らくこの駒王学園の校舎を丸ごと吹き飛ばしかねない光槍での一撃。...彼の表情を見る分だと、無傷では済まないが、死なない程度になら抑えられるだろ?といった意味が込められていると見た。へっ、舐めやがって。

 

 

「…I am the bone of my sword(身体は剣で出来ている)

 

 

 『俺』ではこの詠唱に意味を持たせることはできないが、己の意識を即自的に切り替える用途へ使うと絶大な効果を発揮するのだ。明瞭な思考の下に魔力を汲み上げ、脳内を走るイメージ通りにその『宝具』の構成を整えていく。干将莫耶ほどではないが、コイツもそろそろ基盤を弄れそうだな。

 

 

「いくぜッ!もし受け止めるんなら消し炭にならねぇよう、全力で防御しな!!」

「言われなくてもそのつもりだ!来い─────熾天覆う七つの円環(ロー・アイアス)!!」

 

 

 俺の腕から放出した魔力は七つの花弁を象った宝具の形を成し、一方アザゼルの手から翔んだ槍は、某アニメで登場するビリビリ中学生によって放たれる超電磁砲の如き光の塊となった。両者が衝突したその衝撃で花弁の外側にある地面が数十メートルほど轟音と共に消し飛び、断続的に周囲を脅かす雷で巻き上げられた瓦礫すら蹂躙し、空中で砂礫同然の大きさへと喰い千切られてゆく。が、衝突の瞬間に一枚、暫くの拮抗に耐えることに一枚の計二枚を消失した後、槍の攻勢は目に見えて衰え始めていた。

 

 

「ッ!武具創造、莫耶!オーバーエッジ・type-γ(ガンマ)!」

 

 

 ─────が、忘れてはならない。アザゼルは槍を二つ生み出していた事を。

 再び空気を切り抜いたかのような音が響き、アイアスを通して見えた雷光を確認した瞬間、俺は魔力増幅機関を備えたタイプγの莫耶のみを創造し、内部で急速に魔力を加速させる。それを始めてから少し後に二射目の槍が直撃し、硝子が砕けるような音とともに二枚の花弁が散った。それに飽きたらず、極光の奔流はガリガリという耳障りな音を響かせながら、五枚目の掘削作業を進め、それから間もなく再びの破砕音。六枚目に到達した。

 ─────既に一射目の槍は二射目の槍の余波で消えている。迎撃は一本のみでいい。だが、アザゼルは一本の槍と俺のアイアスが鬩ぎ合っている最中も力を注ぎ続けていたらしく、二本目はかなりタフだ。このままだと六枚目も破られ、最後の七枚目も防ぎきるのは難しいと言わざるを得ない。やはり、莫耶を創って置いて正解と言える。

 

 

心技、泰山二至リ(力 山を貫き)───心技、黄河ヲ渡ル(剣 水を別つ)────」

 

 

 俺は漆黒の稲妻を纏う莫耶を構え、流転する魔力を詠唱によって収束させる。と、同時に六枚目の花弁が砕け、槍の刃先が最後の砦に及ぶ。しかし、それに込める魔力をあえてゼロにし、あっさりと砦の城門を自らの意志で開け放ち、敵の侵攻を許す。.....無論、生きて返すつもりなどないが。

 

 

唯名別天二納メ(声明 離宮に届き)───両雄、共二命ヲ別ツ(我ら 共に天を抱かず)!!」

 

 

 俺の叫びに答えるかの如く刀身が大きく脈動し、詠唱を終えて横に薙いだ瞬間、『約束された勝利の剣』もかくやと思えるほどの奔流が吐き出され、それまで破壊の嵐を振りまいていた目前の光の槍を暴力的なまでの力で喰らい尽くし、それでも止まらなかった黒い魔力波は、物理的に校庭を両断すると、末端に張られた結界を大きく震わせたのちにようやく力尽きた。

 惜しむかのように黒い雷を迸らせる莫耶を手のひらで三度ほど回したあと、宙に放って魔力へと還元させると、煙の晴れた向こう側から苦笑い状態で歩いて来るアザゼルへ、俺は満面の笑顔で言った。

 

 

「俺の勝ちだな」

 

「ああー...それでいいよ。ったく、多少のイレギュラーを想定した上であの一手だったんだがなぁ」

 

 

 イレギュラーといえば、俺も最近人知を超えたイレギュラーと戦っている。あいつ今の攻撃を全力で撃って直撃させても眉一つ動かさないもんなぁ。お蔭で、もしかしたら俺の攻撃って見た目派手なだけでそんなに強くない?とまで本格的な疑心暗鬼に陥ったものだが、今回のアザゼルとの戦いで自信を取り戻せた。良かったよかった。

 

 この後、ちょっと調子に乗った俺が龍神さまにシバかれ、割と落ち込んだ挙句に黒歌とその元凶に慰められるのは、また別のお話。

 




干将莫耶強化にてアーチャーが使う呪文は、全てひらがなで表わされていましたが、『こうかな?』という思いで一部漢字に直してみました。
ちなみに、尺が足りず冒頭の一節を省いております。以下がその文になります。

鶴翼、欠落ヲ不ラズ(心技 無欠にして盤石)────』

オリ主のアザゼルにする質問は割と大事なことなので、戦闘に持って行ってでも約束を取り付けられたのは僥倖と言えます。まぁ、普通に聞いたら普通に答えてくれる可能性も、あるにはあるんですがね。

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