前世も現世も、人外に囲まれた人生。   作:緑餅 +上新粉

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ここら辺は一巻の内容も終息に向かう頃ですね。
このまま普通に終わらせる気はないですが(笑)


File/14.血染めの怒り

「全く...あの無粋な悪魔二人に足止め喰らっちゃったから、貴方を殺すのが遅れたわ」

「レイ、ナーレエェェェ!!」

 

 

 地下階段から現れた、酷薄な笑みを浮かべるボンデージ姿のレイナーレを認めた瞬間、イッセーは激情に任せて吼えながら拳を握りしめ、猛然と駆けた。

 

 

「ふん、下級悪魔の雑魚が粋がるんじゃないわ!」

「ぐぅっ!?」

 

 

 片手に光の槍を生み出したレイナーレは、吐き捨てるような言葉とともにそれを放った。

 寸分の違いなく、魔を滅する神聖な光条はイッセーの足を穿つ。そして、悪魔にとって光とは、至上の毒。

 

 

「う、ぐああぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

「アハハ!痛いでしょう?でも大丈夫よ。すぐにそんなものとはお別れさせてあげる!」

 

 

 レイナーレは続けて槍を出現させ、倒れたイッセーを貫かんと振り上げる。

 

 

ガギィン!!

 

「っ?何!?」

「――――――――二回は、殺らせねぇ!」

 

 

 俺はイッセーの前に躍り出ると、あらかじめ用意しておいた魔力を使って素早く莫耶をその手に握り、堕天使の槍を容易く打ち返す。そして、そのまま胴を真っ二つにしようと振りかぶった所を、突如強い力で以て背後から肩を掴まれた。

 

 

「っ!イッセー、何で止める!?」

「ダメ、なんだよ!アイツは、レイナーレは俺が絶対ブッ飛ばすって、決めたんだ....!!」

「お前...――――ッ!」

 

 

 思わず動きを止めてしまった俺目掛け、レイナーレの槍が再び振るわれる。

 正直余裕で避けられたのだが、俺はそれを受けとめ――――切れなかったような体で後方へ吹き飛ぶ。

 衝撃の瞬間に魔力供給を断ち、受けた莫耶をわざと砕いたので、かなりそれっぽく見えた筈だ。こういった細かなトコまで気が回るたぁ、流石俺だぜ!

 内心で自画自賛しながら長机を破壊し、壁へぶち当たって気絶(したように)する。

 

 さて、じゃあ後は頼んだぜ...イッセー!

 

 

「少し驚かされたけど、結局大したことなかったわね、あの人間。全く神器の気配を感じなかったし....フフ、貴方たちの主って本当に眷属を見る目がないわねぇ!アハハハハハ!!」

「うるっ...せええぇぇぇぇぇッ!!」

「なっ!槍を素手で抜いたの!?」

 

 

 カランッ、という軽快な音を立てて地面に落下したのは、赤い血に濡れた光の槍だった。イッセーは強引に掴みとって抜き取ったらしく、握った右手も爛れたように赤くなっていた。

 イッセーはそれも気にせず、もう片方の左手を構え、己の神器を喚ぶ。

 

 

「来い!セイクリッド・ギアッ!!」

 

 

 それに応えて装着されたのは、名前の通り龍の手のような真紅の武具だった。

 持ち主の力を倍にする...ただの人間が人外と戦うには、あまりにも頼りない神器。

 

 

「自分が弱いからって、勝てないからって...そんな腐った理由で逃げて堪るかッ!!!

 

『Dragon Booster!!』

 

「――――――――――――だから、戦うんだッ!!!」

 

『Boost!!』

 

 

 なんだ...?イッセーの中に流れる力が、あの籠手に嵌め込まれた宝玉が発した声と共に膨れ上がったぞ。

 訝しく思い、更に調べてみると...明らかに元の力を倍とする能力を逸脱した流れを感じた。アレは、あの神器は一体...?

 

 

「まだ分からないの?貴方の持つ神器は龍の手!下級悪魔に相応しい、役立たずの雑魚武器なのよ!」

「俺の友達を返せよおおぉぉぉぉ!」

「煩いわ、ねっ!」

 

 

 槍で貫かれた片足に力が入らないのか、イッセーの疾走はかなり蛇行している。そのお陰で、レイナーレの放った槍の軌道から少しずれ、脇腹を削るに留まった。しかし、先ほど言った通り光は悪魔にとって何にも勝る毒。イッセーは凄絶な痛みに耐えきれず、もんどりうって倒れた。

 しかし、イッセーの神器に埋め込まれている宝玉が更に強い光を発した。

 

 

『Boost!!』

 

「ぐ...まだ、だ...!」

「いいえ、これで終わりよ。イッセー君?」

 

 

 レイナーレの使う光は、一見輝きに欠けて見える。だが、イッセーの反応は些か過剰だ。恐らく、見た目に反して光の質が高いのだろう。

 イッセーは肌で体感しているのだから、フリードの使っていた銃の吐き出す光弾とは違う事に気付いているはず。

 

 

「まだだァッ!!!」

「っ!何...?何で立てるのよ!全身に光の魔力が、悪魔にとって最悪の毒が廻っているのに!」

「あぁ、そうだな...。もう手足の感覚がねぇし、意識だってすぐにでもトびそうだ。こうやって立ってるだけでも吐き気がするほどだぜ?」

「チィッ!」

「でもッ!」

 

 

 レイナーレは今一度その手に槍を生み出す。が、それより一歩早く突き出したイッセーの拳が炸裂する。

 

 

「がはっ?!」

「俺はまだ、アーシアの大切なものをテメェから返して貰ってねぇ!!」

 

ガッシャアァ!!

 

 

 ...幾ら神器で力を倍加し攻撃も直撃したとはいえ、人間が放った拳で広い教会の端から端まで堕天使が吹き飛ぶか?

 違う。絶対に、あれは龍の手などという低レベルな神器が為せる力の上昇量じゃない。

 

 

「ぐっ、ああああっ!!調子に乗るなよ下級悪魔がぁッ!」

「こんな痛みなんてなッ!」

 

バギィィンッ!

 

「なっ!弾いた?!」

「アーシアが受けたモンに比べりゃ、屁でもねぇ!!!」

「あぐッ!!」

 

 

 イッセーは籠手が装着された腕を振るい、レイナーレが投擲した槍を弾くと、勢いそのまま殴りかかった。

 これは...一体どういう事なんだ...?

 

 

「やっぱり、部長の言った通りになったね」

「......(コクリ)」

「ぬおっ。木場先輩に小猫ちゃん...いつの間に」

「今さっき地下にいた神父たちを全員気絶させて縛り終えたんだ。コウタ君が狸寝入りしててくれて良かったよ」

 

 

 木場の言う言葉の意味が掴めず、俺は首を捻ることしか出来ない。何故俺がイッセーと共闘しなかったことで喜ばれるのだろうか?気になったので聞いてみたところ...

 

 

「これはイッセー君自らが解決した方がいいからという理由と、彼の能力を計るっていう理由もある。君が介入したら確実に場がめちゃくちゃになるし、圧勝しちゃうからね」

「部長さんからの、伝言」

 

 

 そういって、例のノートを広げる小猫ちゃん。...あらら、此方の行動は全部お見通しか。

 と、俺はここ滅多に感じられなかった純正の癒しの気配を察知し、直ぐさま戦場へ目を移す。

 

 

「フ、フフ...まだよ、まだ私には聖母の微笑みがある!」

 

 

 発信源はレイナーレが取り込んだアーシアの神器、聖母の微笑みが放つ治癒のオーラだった。

 癒しの光に包まれた彼女は、イッセーの攻勢によって負った傷を忽ち回復させていく。しかし――――

 

 

「それはアーシアの神器だろ」

「ッ!」

 

 

 身体のいたるところから血を流し、上半身をふらつかせていながらも、イッセーはその敵を見据え、拳を握っている。

 

 

「テメェが使っていいモンじゃねぇんだよッッ!!!」

 

『Explosion!!』

 

「う、嘘....嘘に決まってる!下級悪魔のアンタが、なんで上級悪魔と同等の魔力を―――ッ!!」

 

 

 魔力が目に見えて膨れ上がったイッセーに畏れ慄いたレイナーレは黒い羽を広げて飛ぼうとしたが、イッセーに腕を掴まれたため叶わなかった。

 

 

「トンズラする前にもう一発喰らっとけッ!クソ堕天使!!」

「この....下級悪魔がぁぁぁぁ!!」

 

 

 赤い流星の如き拳が、ついにレイナーレの顔面を捉える。

 一撃目とは比にならない程吹き飛び、壁を破壊して破砕物をぶちまけた堕天使は、もう起き上がってくることはなかった。

 

 

          ***

 

 

 俺は背後の木場と小猫ちゃんを連れてイッセーに駆け寄る。目を覆いたくなるような傷は多々あるが、本人は何処か憑き物が落ちたかのような表情をしていた。

 イッセーは俺たちに気付くと、力の抜けた笑みを返す。

 

 

「へへ、勝ったぜ...」

「おう。よく頑張ったなイッセー」

「やっぱりやるときはやるね。イッセー君」

「見直した」

 

 

 称賛を受けたイッセーは照れたように頬を掻くが、急に膝が折れてひっくり返りそうになったため、俺は肩を貸すことにした。

 そのまま近場の壊れていない長机に腰掛けさせ、応急処置をするために傷を検めた。こりゃ酷いな...

 

 

「ごめんねコウタ君。僕治癒の術は全然知らないから...」

「いや、いいんだ。元々他人の傷を治すってのは難しい技だからな。人の身体は他人の魔力を通しにくいからよ、っと.....ん?小猫ちゃん、それなに?」

「ええと...れ、レイ.....レイなんちゃらさん」

 

 

 小猫ちゃんがコッチまで引き摺って来たのは、ボロボロになった堕天使レイナーレだった。てか、一応敵だったんだから名前くらいちゃんと覚えておこうよ。

 と、レイナーレの名前を聞いたイッセーは、呻き声を上げながらも俺に言った。

 

 

「せ、神器(セイクリッド・ギア)は....アーシアの神器は戻らないのか?」

「それは..........」

「イッセー君、アーシアさんに神器を戻す事は出来る。でも、それで命まで元の状態へ戻す事は出来ない」

 

 

 俺が言葉に詰まっていると、隣にいた木場が辛い役回りを背負ってくれた。損な性格してるなぁ。

 一方の現実を突き付けられたイッセーは、拳を机へ叩き付けて悔しさを堪えていた。

 

 

「さて、と...外から先輩方の魔力を感じるし、詰めと行きますか」

 

 

 俺はそう呟くと、倒れ伏しているレイナーレの元へ歩み寄り、手を水平に構えて発動。

 

 

「天の鎖よ」

 

 

 途端、何もなかった筈の空間から銀色の鎖が飛び出し、四方から堕天使に絡み付いて磔にした。

 これからお姉様方の事情聴取が始まるので、目が覚めた時に暴れられたら困る。そういう理由からこのようにした次第である。

 

 いや、実はもう一つワケがある。

 ギルは生前の盟友を肉ダルマ縛るために使ったり、聖杯の膨張を止める為に使ったり、命綱に使ったりと散々だったので、せめて見た目は美少女のレイナーレを緊縛してあげることにした。

 うむ、所々破れたボンデージ姿で鎖に縛られる絵って中々ヤバイね!なんかイケナイ気分になってくるよ!

 

 

「あら、もう終わってるみたいね」

「うふふ、少し遅刻しちゃったわね。リアス」

 

 

 教会の扉を開けて入ってきたのは、グレモリー先輩と姫島先輩だった。イッセーたちは気配に気付けていなかったようで、かなり驚いている。特にイッセーは無断で行動はした負い目があるので、怒られないか恐々としていた。

 

 

「イッセー」

「ははははい!すみません!すみませんでした!!このお詫びはウチのモンが責任持って償わせますんでッ」

「何処の極道よ....。ふふ、別に怒ってないか安心しなさい」

「何なら俺の肝っ魂でも...って、えっ?ぶ、部長怒ってないんですか??」

 

 

 グレモリー先輩は笑顔を浮かべ、燃えるような紅い髪を靡かせて磔になっているレイナーレへ視線を向ける。

 答えないグレモリー先輩の代わりに、姫島先輩は口元に手を当てながらクスクスと微笑むと、イッセーへ説明した。

 

 

「失敗したならまだしも、こうやって堕天使さんを捕らえてくれたんですから、ここで怒るのは筋違いですわ。でも、リアスは...」

「ええ。結果としてこうなったからいいけど、もしもの時はあるわ。だから、皆無理は控えて頂戴。...私は貴方たちを喪いたくないの」

 

 

 グレモリー先輩の言葉に半ば同意していると、隣から呻き声にも似た涙混じりの言葉が飛んだ。

 

 

「うぅ...ありがどうございます。部長"....」

「いいのよイッセー。...さて、残りの仕事を片付けるわよ」

 

 

 グレモリー先輩はそう言うと、姫島先輩にお願いして魔力から水球を作り出し、磔状態であるレイナーレの顔面へ浴びせた。

 

 

「ぐっ?...ゲホッ、ゴホッ!」

「初めまして、ね。堕天使さん?」

「....グレモリー家の娘か」

 

 

 ギリッと歯を鳴らしたレイナーレは、忌々し気にグレモリー先輩を睨む。しかし、すぐにその表情を改めると、一転して嘲るような笑みを張り付かせた。

 

 

「残念だけれど、少し詰めが甘かったわねぇ。私にはこの目的へ同調している堕天使(仲間)がついているのよ。じきにこちらへ来るわ」

「あら、その彼女たちならもう此処にいるわよ?」

 

 

 グレモリー先輩は制服の上着から黒い羽を二枚取り出し、レイナーレへ見せる。すると、磔になっている身体を更に強張らせて鎖を揺らした。

 分かったのだろう。援軍は永久に現れないということが。

 

 

「ミッテルト、カラワーナの二人は私が消し飛ばしてから連れてきたわ。ふふ、感動の再開ね」

「ぐっ!ふざけるな悪魔がッ!!私は至高の堕天使!こんな所で消えるなんて神が許さないわ!!」

「こんな所でそうなってるんだから、せいぜい神に見放されたんでしょう?」

「違う!私は偉大なるアザゼル様やシェムハザ様の隣に立つ存在よ!神は私を見放すはずがない!」

 

 

 ガシャガシャと拘束された手足を動かして脱出を試みているが、鎖は切れる気配を見せない。

 エルキドゥは神さえ束縛した代物ではあるが、敵の神性が低いと拘束能力は弱くなってしまい、人間相手に使っては只の鎖とほぼ変わらない。レイナーレも一介の堕天使に過ぎないので、畢竟(ひっきょう)、その効果は薄まるはずだった。

 しかし、この状況に限ってレイナーレは聖母の微笑みを手に入れた事が寧ろ仇となり、鎖はその拘束力を増していた。が、尚も諦める気はないのか、グレモリー先輩に食い下がっている。

 

 

「!」

 

 

 その時、レイナーレの嗤う目がイッセーを捉えるのが見えた。

 

 

「ふふ、イッセー君。私を助けてくれたら、あとでイイコト一杯してあげるわよ?だから、この鎖をほどいてくれない?」

「っ!」

「まだ経験無いんでしょう?なら、私が優しく教えてあげるわ」

「止めなさいレイナーレ!!私の可愛い下僕を誘惑しないで!!」

 

 

 甘言を吐き始めた堕天使へ真っ先に怒りを現したのは、やはりというかグレモリー先輩だった。

 彼女は怒気が具現したかのような滅びのオーラを身に纏い、レイナーレを睨みつけながら激昂する。

 

 

「フン、私は貴女ではなく彼とお話してるのよ?黙っていてくれないかしら」

 

 

 馬鹿にしたようなレイナーレの言に、グレモリー先輩は歯を喰い縛りながら引き下がった。まずはイッセー自身の言葉を聞こうと、断腸の思いで口を閉ざしたのだろう。

 

 全員の視線がイッセーを向く。

 イッセーは俯いているため表情が分からない。...だが、顔を上げるまでの時間は短かった。

 

 

「ありがとな『夕麻ちゃん』、俺に恋を教えてくれてさ。実際、君が俺のことを本心でどう思ってるかは知らないし、抱えてる思惑もよくわからないけど....やっぱり、アーシアの命を奪っておいて、俺の友達まで殺そうとした『レイナーレ』のことは、どうやっても許せそうにねぇんだ。―――――――――だから...ごめん」

 

 

 力無く笑ったイッセーは、そう言ったきり背中を向けてしまう。そして、何かを堪えるように頭上を見上げた。

 一方のレイナーレは完全に凍り付き、絶望の表情を浮かべる。しかし、その感情はやがて怒りへと変わった。

 

 

「この―――――――――!!」

「そこまでにしとけ」

「ッ!?....ぁ.......」

 

 

 何かを言う前に、俺は幻惑の魔術でレイナーレを昏睡させる。すると、彼女は糸の切れた人形のように手足を弛緩させ、沈黙した。

 これ以上はイッセーの傷を広げるだけの会話になる。傷心の男はそっとしておくべきなんだよ。

 

 

「...ありがとうコウタ。かなり取り乱しちゃったわね、私」

「仕方ないですよ。俺だって気が気じゃなかったし」

「そうかしら?」

 

 

 一応嘘はついていない。実際、レイナーレの所々破れたボンデージのせいで落ち着かなかったのだから。

 俺は溜め息を吐いたあと、縛っていた鎖を消して堕天使を解放してから、グレモリー先輩に肝心の事を訊ねてみる。....レイナーレをどうするか、だ。

 

 

「消すわ」

 

 

 間断なく言い切ったグレモリー先輩は、あのはぐれ悪魔を消し飛ばした時と似通った感情の無い表情でレイナーレを睥睨する。

 

 彼女は掲げたその手に消滅の赤い雷を迸らせ、球体のような形をもって浮遊した。

 それを堕天使に突き付けると、獲物を見付けたかのように体積を肥大化させてから肉薄し、盛大な爆発音と赤い衝撃波を振り撒きながら、堕天使共々この世から永久に消え去った。

 

 舞い散る黒い羽の雨中で、俺は独り言のように呟く。

 

 

「グレモリー先輩」

「...どうかした?」

「あまり、無理しないで下さいね」

「!......そう、ね」

 

 

 少しバツの悪そうな表情をしながら顔を背けたグレモリー先輩は、俺へ一言お礼を言うと、イッセーたちの下へ歩いていった。

 

 さて、俺はどうするかな...ここの片付けでも――――――――――――、

 

 

「.......?」

 

 

 微量。

 死地で長年研鑽された己の感覚が、極微量な『何か』の変化を察知した。....故に、詳細は不明。

 ならば、己の目で確かめるべし。

 

 俺は常備してる紙巻煙草(シガレット)を懐から取り出しながら、気配を断って教会を出た。




まさかのイレギュラー発生!

オリ主の感じ取ったヤバい気配とは?
アーシアはちゃんと助かるのか?
厨二的表現は今後激化するのか?

全部ひっくるめて後半へ続く!

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