東方初代司書録   作:凜悟

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ども、凜悟です。

「IS-ヒトとIS、その他色々なハイブリッド-」と平行して書いていくため、かなり亀更新になると思います。

基本は向こう(↑)の方を更新していきます。


気が付いたら、幻想入りしてました。…mjk

とある町の一角にある本屋にて。

 

 

 

 

『コレとコレと、…あとはコレかな。

 

 

よしっ。』

 

 

 

 

 

 

僕――真田 零(さなだ れい)の日課は、毎日といっていいほど立ち寄っている本屋で好きな小説の新刊を2、3冊ほど購入してから帰ることだ。

 

子供の頃から読書が好きで、毎日山のように積み上げた本を読み漁っている内に校内の多読賞やらなにやらを沢山取ったこともある。……様々な功績を立てた両親に負けたくなくて、勉学に努めていたっていう理由もあるけど。

 

 

周りの人が言うには、今の僕は「理解力がかなり高く、読んだものが何なのかすぐに把握出来ている」し「持っている知識の総量も大学の教授ほどかそれ以上」らしい。まあ言われただけだから自分でどれだけ凄いかは実感できていないけど。

 

 

 

 

『~♪~~♪~♪』

 

 

長い間欲しかった新刊を手に入れられた嬉しさからか、自然と鼻歌を口ずさんでしまう。

今日は早めに課題を終わらせて、「Uncertain Colors」の新刊を読もう!

 

 

 

 

 

 

『ただいまー!』

 

 

自宅のドアを開けて中に入る。

 

ちなみに父さん―「月野 明(つきの あきら)」は僕が小学校に入る頃事故に巻き込まれて他界し、母さん―「月野 黒羽(くれは)」は父さんの分も頑張ろうと働きすぎたせいで持病である喘息をこじらせ、中学に入る頃に他界してしまった。

 

その後は親戚をあたっていたが「何だか気味が悪い」とたらい回しにされ、何度も何度も各地を転々としてきた。

 

 

今は父さんの弟である真田 政人さんが面倒を見てくれている。

親戚の中でたった一人、僕を引き取ってくれた人だ。

 

 

前に『僕のことが気味悪くないのか』と尋ねてみたところ、

 

 

 

 

「誰が何と言おうと、お前はお前だ。

兄さん達が死んでたった一人になったお前を、どうしても放っておけなくてな。

 

もし誰も信じられなくなった時は、俺を頼ればいい。」

 

 

そう言って優しく頭を撫でられたとき、抑えていた感情が溢れて政人――父さんの腕の中でみっともなく大泣きしてしまったことは、今でも鮮明に覚えている。

 

 

 

 

 

 

そんな懐かしい事を思い出しながら、そのまま軽い足取りで自室のある二階へと昇っていく。

 

 

本棚に買ったばかりの新刊を置こうとしてドアを開け、中に入ったら

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

沢山の妖怪に囲まれていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

解せぬ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『…………どうしてこうなった?』

 

 




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