SAO:Assaulted Field   作:夢見草

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最近はようやくbo2で感染チートが収まって相変わらずデュアルで突撃している夢見草です。

それにしても、Mgs: Tpp はいつ発売なの?小島さん......
MGOのテザートレーラーも公開されたけど、随分と焦らすな!あれか、今のうちにPS4買っとけって意味か!ps3じゃあスペックが足りないと!(錯乱



Ep29: WormHearted

起床アラームの音と共に、シリカは目を覚ました。大きく一つあくびをしながら周りを見渡すと、ようやく自分がどこで眠りこけていたのかを理解した。

 

―あたし、レンさんの部屋でそのまま……でも、レンさんはどこだろう?―

 

きょろきょろとあたりを見回しても、レンの姿は見当たらない。

 

―どうしたんだろ……もしかして......逃げたのだろうか……―

 

ふとそんな考えがよぎるが、シリカはブンブンと頭を振って、その考えを思考から追い出した。どうすることもできず、シリカは何故レンが居ないのかという理由を考えていると、ガチャリッと不意にドアの開く音がした。

 

「あ、起きたんだね。おはよう、シリカ」

 

突然のことに一瞬身構えたシリカだったが、昨日と変わらず穏やかなレンの声を聞いてほっとした。

 

「はい。あの……すいません。ベットを占有してしまって」

「いいって。シリカの寝顔、とっても可愛かったよ」

 

何やら大きな紙袋のようなものを両手に抱えていたレンが、紙袋をテーブルに置きながら笑みを浮かべる。

 

その言葉を聞いた途端、シリカの顔はボッと赤くなった。感情表現が少しオーバーなこのSAOのシステムが、シリカの体温の上昇を正確に反映させた結果だった。

 

「そ……その紙袋はにゃんですか?」

「ああ、これね……」

 

あまりの気恥かしさに、シリカは思わずかんでしまう。

 

―ううう……かんじゃった―

 

これにより、シリカはより一層顔を赤らめるが、気づいていないのか、はたまたスルーしているだけなのか、レンはいつもの調子で紙袋から物を取り出して、テーブルの上に並べていった。

 

「回復用ポーションが十個、ハイポーションが十五個、各種解毒結晶に……」

 

もう一方の紙袋をカサコソと音を立ててレンがとりだしたのは、シリカもよく見なれた長方形の食パンが一斤と、何とも新鮮そうなみずみずしいレタスに、ほんのりよい香りを漂わせるハムとチーズだった。

 

「わあ!でも、これどうしたんですか?」

「通りのNPCから買った。チョット待っててね」

 

言いながら、レンはナイフを実体化させると、慣れた手つきでパンをカットし、レタスとハムとチーズをはさんで、サンドイッチを作った。

 

「はい、召し上がれ」

「あ、いただきます」

 

あっけにとられながらも、シリカはレンからサンドイッチを受け取ると、そっと口に含んだ。

 

「おいしい……」

 

シャキシャキと音を立てるレタスと、とろけそうなほどになめらかなチーズが、程よい塩加減のハムと相まって、とてもソースも何もない至ってシンプルなサンドイッチとは思えないほどの絶品だった。

 

そのおいしさに、シリカは夢中でサンドイッチにかぶりついた。

 

「気に入ってくれたようでよかった」

 

そんなシリカを見ながら、レンは更に三個ほどサンドイッチを作ると、二つをアイテムストレージにしまい、残りの一個を咀嚼し始めた。

 

***

 

レン特製のサンドイッチで朝食を済ませたレンとシリカは、お互いの装備をきちんと整えると、四十七層《思い出の丘》へと向かうために表の通りに出た。

 

既に明るくなった街は、これから冒険に赴くプレイヤーと、狩りを終えた夜型プレイヤーとが、対照的な表情で行き来していた。

 

昨日のようなトラブルに見舞われることもなく、ほどなくして二人は転移門へとたどり着いた。しかし、シリカはそこであることに気づく。

 

「あ…………あたし、四十七層の街の名前知らないや」

「あ、大丈夫。俺が指定するから」

 

差し出された右手を、シリカは恐る恐る握った。

 

「転移!《フローリア》!」

 

二人の視界が、青白い光に包まれた。

 

 

「うわぁ……」

 

エフェクトが薄れると、シリカの視界に様々な色が飛び込んでくる。

 

「ここが、47層。別名“フラワーガーデン”まあ、Mobは……て、聞いてないか」

 

左手の人差し指を立て、説明しているレンだったが、どうやら今のシリカの耳には入ってないようだ。苦笑を浮かべながら、レンはしげしげと花を見つめるシリカへと歩み寄った。

 

「綺麗だよな。本当なら、来たのエリアにある《巨大花の森》にも行けるけどね」

「それはまたのお楽しみにします」

 

心行くまで香りを楽しんだシリカは、立ちあがってあたりを見渡した。花の道を歩く多くの人が、男女の二人組であり、ご丁寧に恋人つなぎまでしている人もいる。

 

―あたしたちも、そう見えているのかな―

 

「じゃあ、いこっか」

「は、はい」

「?」

 

襲ってきた顔の火照りをごまかすように、シリカは元気良くうなずいた。

 

***

 

流石は“フラワーガーデン”の異名をとるだけあって、メインストリートも花で埋め尽くされていた。

 

ふと、シリカはレンの顔を見る。日本人とは思えないほどの綺麗な紺碧色の瞳、そして中性的な整った顔。とても優しい人で、よく浮かべる笑みはとても暖か。

 

しかし、シリカは一つだけ疑問に思うことがある。そんな彼の笑みに隠れる、わずかな陰り。まるで、本当の笑みじゃないような……しかし、シリカがいくら考えても、答えは出てこない。かすかに理解できるのは、目の前の剣士の負った過去に関係しているのでは、と言うくらいか。

 

「どうしたの?」

「あの……レンさんは……」

「うん?」

 

片肩を少し上げ、レンはコクリと首をかたむける。

 

「現実世界では何をしていたんですか?」

 

もっと知りたい。

 

そんな思いで、シリカは疑問を口にする。それほどまでに、この青年はシリカにとって大きな存在となりつつある。リアルの話はタブーとされているこのSAO。しかし、レンは嫌そうな顔を浮かべなかった。

 

「リアルか……っま、学生やってたよ。しいて言えば、サッカーくらいかな」

「サッカー、ですか?」

「ああ。六歳くらいだったかな?そんくらいの頃からサッカーしているよ」

「へえー。そうなんですか」

 

改めて、シリカはレンをマジマジと見る。言われてみれば、華奢と言うよりは、必要な部分は引き締まっていて、鍛えてある体つきだった。

 

「俺からも一ついいかな?」

「はい」

「シリカは、グロテスク系は大丈夫な方?」

「ほえ?」

 

質問の意味が分からず、シリカはそんな声を上げた。しかし、レンの表情はどこまでも真剣で、ふざけている様子はない。

 

「た、多分。いや……分かりません」

「そっか……」

 

レンの、安堵とも落胆ともとれるため息

 

「??」

 

ますます、分からなくなるばかりだった。しかし、その数十分後に、シリカは痛いほどその理由を知ることとなる。

 

***

 

「ぎゃ、ぎゃあああああ!?なにこれー!?き、気持ちワルー!!」

 

47層フィールドを南に向かって歩き出したその数十分後、モンスターとエンカウントしたワケだが……

 

「や、やああ!!来ないでー」

 

草むらをかき分けて出現したソレは、とてもシリカにとって耐えられたものではなかった。

 

濃い緑色の茎は人間の腕ほど太く、根元で複数に枝分かれしてしっかりと地面を踏みしめている。茎もしくは銅のてっぺんにはひまわりにも似た黄色い巨大花が乗っており、その中央には牙を生やした口がぱっくりと開いて内部の毒々しい赤をさらけ出している。

 

一言で言うならば、“歩く花”といったところか。とにかく、ソレはなまじ花が好きなシリカにとって、生理的嫌悪を抱く存在でしかなかった。

 

「落ち着いて!こんなナリだけど、だいぶ弱いから」

「ムリムリムリ!!絶対ムリです!!」

「いや、でもこっから先はもっとひどいよ?」

「ひぇー」

 

無茶苦茶に剣を振り回した揚句、投げやりになって放ったシリカのソードスキルは、当然の如く空を切り、この硬直時間に、二本のツタがシリカの両足をぐるぐるととらえ、思いがけない怪力でシリカをひょいっと持ち上げた。

 

「わ!!」

 

ぐるん、と体が回転し、シリカのスカートが素直に従って落ちようとする。

 

「わわわ!」

 

シリカはあわててそのスカートを左手で抑え、右手でツタを断ち切ろうとするが、ムリな体制の所為かうまくいかない。

 

「れ、レンさん!!助けて!見ないで助けて!!」

「んな無茶な……」

 

言いつつ、レンは左手で顔を覆いながら、右手でトマホークを取り出す。

 

「ここらへんか!!」

 

音と勘だけを頼りに、レンは右手を振るった。ブラインドショットで放たれたトマホークは、唸りを上げ、幸運にも二本のツタを断ち切った。

 

「こ、この……いいかげんに、しろ!!」

 

ツタから解放され、落ちてゆくさなかに、シリカはモンスターの頭めがけてソードスキルを放った。それはもう、ありったけの怒りと恥ずかしさを込めて。

 

心持ち通常の1.5倍ほどの威力で放たれたソードスキルは、見事モンスターの頭を跳ね飛ばし、ポリゴン片に変えた。シリカは、ガラスエフェクトを体に浴びながら、すたっと地面に着地した。

 

「見ました?」

「み、見てない。うん」

「悪かったですね!黒なんかで!!」

「いや、白だっ……あ……」

「…………」

「ハッハハー」

 

ジト目でにらむシリカにレンは笑うだけしか出来なかったとか。

 




夢&レ&カ「「「後書きコーナー!!!」」」

夢「..........」

レ「どうした?そんなに落ち込んで。ブサメンな顔がさらに目も当てられんくらい末期だぞ」

夢「なんでお前はすぐ傷に塩を塗りたくるかな...俺そんなやつ望んでなかった」

レ「なこと知るかよ」

カ「最近ゲームが出来ないんだってさ」

夢「そう!それだよそれそれ!」

レ「どーでも良くね?」

夢「どーでも言い訳あるか!俺はゲームがないと死ねる自信あるぞ!」

カ「自慢になってねー」

夢「fps!fps!」

レ「どうせデュアルで行くんだろ?バカ凸野郎め」

夢「デュアルはロマン武器じゃねえ!立派な厨武器だ!ショットガンなんて目じゃねー!」

カ「この小説書いてるんならさ、バリナイトマホでプレイしろよ」

レ「無駄無駄。こいつにそんなエイム力はない」

カ「bo2での上位5にはいる武器使用率が全部ハンドガンだもんな」

夢「ドヤア。クアッドも5onも全部デュアルで取ったぜ!(友達が

レ「うざい。しかも友達かよ」

夢「みんなもデュアルで凸ろうぜ!」

カ「あれ?あとがき関係なくね?」


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