これからもこんなことが多々有りそうですが、ご了承ください。
PS : 本編にてクラインの叫びは私たち非リア充達(←ここ大事
の叫び。
デスゲームの宣言が、茅場晶彦によってもたらされた時の光景は、今でも私の脳裏に焼き付いている。あの場は、当にこの世の終わりのようだった。聞こえてくるのは、プレイヤー達の憤り、嘆き、そして泣き叫ぶ声。
嫌だった。そんな場所に留まっておくのが。だから、私は逃げ出した。全てが終わり、全てが始まったあの場所から。しかし、そんな状況でも不思議と恐怖は湧かなかった。でも、立ち止まっちゃいけないと思って、前へ前へと進んだ。時折ポップしてくるMobを一本だけしかない短剣一つで倒しながら、私はとにかく前に進んだ。
目的なんてない、それでも、前を向いていれば必ず何かあるから。私が幼いころから、父が言いつけてきた生きる上での信条を信じて。そのおかげなのか、私は一人のソロプレイヤーを見つけることが出来た。男子の割には、線の細い顔。少し長めの黒髪に黒色の瞳。私には、とても不思議に映った。一見頼りなさげだが、その戦闘能力は群を抜いていたから。やっとのことで彼に追い付き、私は仲間に入れてもらうために声をかけた。
「ハアハア……あの…一緒に付いていってもいいですか?」
「ええーと…その…」
言い淀んでいる彼は、しばらく私を見つめていた。
「いいけど…君は」
戸惑いながらも、名前を聞いてきた彼に、私はハッキリと答えた。
「ありがとうございます!私、レナって言います」
「俺は、キリトだ。よろしくな、レナ」
これが、私とキリトの出会い。今思えば、不思議な出会いだったなと思う。でも、状況が状況だったし、今となっては、こんな出会いもアリだと思う。
それから、いろんな人に出会った。ピンチに陥ったところを、レンとカズは命がけで助けてくれたし、アルゴは私達を気に入ってくれている。アスナも、このSAOではアルゴに次いで数少ない女友達。
でも、たとえどんな時間でも、キリトと一緒にいる時間は特別だった。そばにいるだけで、どこか温かな気持ちになる。漆黒のまっすぐな瞳で見つめられると、なんだか気恥かしいような…言い表せない不思議な感覚に陥る。
いつからだろう、私がキリトに恋心を抱くようになったのは。キリトのそばにいて感じたのは、まだ年相応の子供の一面もあるんだと。飄々としていて、見た目よりも大人びていても、どんなに戦闘能力がずば抜けていても、まだ子供なんだ。傷つくし、悲しみもする。時折垣間見せる年相応の幼さや弱さ。それを含めてキリトなんだ、と。
そんなキリトの魅力に、私はどんどん魅かれていったのかもしれない。だから、裏切られ、絶望に打ちひしがれても再び立ち上がり
「君が好きだ。レナ」
と言われた時は、とてもうれしかった。だから、この言葉を紡ぐのに、ためらいなんて微塵もなかった。
「うん、私も」
そうして、私達は唇を重ね合わせた。じかに感じる、キリトのぬくもり。私は、今とても幸せだよ。
***
「なあ、レナ」
「ん?」
「サチはさ、赦してくれるかな。こんなにも身勝手で、嘘吐きな俺でも」
「うーん、私にはわからないかなー」
「そっか。そうだよな」
「でもね、たとえキリトが自分を偽っていたとしても、サチと…月夜の黒猫団の皆と一緒にいた時間に変わりはないよ。思い出してみて?皆優しかったでしょ?」
言われて、キリトはハッとした。ギルドになど入ることはないと決めていたのに、ソレを曲げてまで月夜の黒猫団に加入した理由。それは、レベルでも、実力でも、名声でもない。暖かったのだ。一つ一つに喜怒哀楽し、助け合っていた彼らが。“ビーター”と呼ばれ、疲れていたキリトにとって、月夜の黒猫団は安らぎであり、自分の居場所だったのだから。
「―――――ッ」
自然と、一滴の涙がキリトの頬を伝った。
「そう、だよな……あいつらは、とても優しかったもんな」
涙をぬぐって、キリトは立ち上がる。
「戻ろう。レナ」
「うん」
差し出された手を握り返し、キリトとレナは元来た道を帰り始めた。
***
「やっと戻ったか」
座っていた木の枝から飛び降りて、レンは帰還者達に顔を向けた。
「戻ったよー」
「ああ、ようやく、な」
いつも通りの砕けたレナと、飄々としたキリト。そんな二人を見て、レンは心の底から安堵した。
レナはちゃんとキリトを連れて帰ってきたか…これで、一件落着、か……
「おせーよ、バカ」
「ゴメンな」
レンはキリトに歩み寄り、拳を突き出すと、キリトも笑いながら拳を突き出した。上下でぶつけて、最後に正面からぶつけあう。レンとカズ、二人が幼いころからやってきた絆の証、だから、レンにとってもとても大きな意味を持つ。
「レナさんとキリの字よぅ、お前ら仲良すぎじゃないか?」
「そ、それは……」
「はは、そうかな?」
クラインに指摘され、明らかに挙動不審になる二人。レナとキリトは、ほぼ無意識的に、俗に言う“恋人つなぎ”をしていたのだ。
「キリの字よお、お前えは俺を裏切るのかよぅ。俺だってまだ独…グヘェ」
語りだしたクラインの鳩尾に、レンのアッパーが綺麗に入る。
「ったく、少しは空気を読め。イイ大人が何してんだか」
「スイマセン、ウチのバカはこっちでおさえますんで」
「でも、レンがそれは言えないよねー」
「はい???」
風林火山のメンバーは察したのだろう。なおも語ろうとする哀れな独身リーダーを抑え込んでいた。
しかし、そんなレンを、レナはあきれながらつぶやいた。なにせ、レンは他人に対しては妙に鋭いくせに、自身のこととなると超が付くほどの鈍感なのをレナは痛いほど知っているから。
「でも、私がキリトを戻せたのも、レンのおかげだよ」
「よせよ。それはレナのおかげだって。俺じゃない」
言って、レンは背を向けた。
「ありがとう。相棒」
キリトの叫びに、レンは左手をヒラヒラとさせて答え、ワープポイントの光と共に姿を消した。雪は、相変わらずふわふわと降ってくるが、そのどれもが汚れ一つない純白で、神秘性すら感じられる。
「ちっくしょー!!クリスマスなんてクソくらえだ!!世の中不公平だぁ!!!」
…本当に、とても神秘的な聖夜である。
レ&カ&夢「「「後書きコーナー!!」」」
レ&カ「「しねこの駄作者!!」」
二人のコンビネーションアタックが容赦無く夢見草を襲う!!
夢「ぐはっげほ!おえ!!」
カ「更新がおせーんだよ!!」
レ「誰も求めて無いかもだがな!!」
カ「俺とかもう後書きでしかでしゃれないんだよ!」
夢「...だ......だから......リアルが...べはッ!」
レナのはたきが顔面ヒッツ!
レナ「成敗!っだね♪」
レ「どうした?お前もなんて珍しい」
レナ「だって!駄作者のせいでキリトとイチャイチャ出来なかったんだもん!」
カ「なるほどな」
夢「く.....こいつらめ......バタリ」
レナ「あ、駄作者が......」
レ「ほっとけほっとけ」
カ「そーいや、最近エギルとかディアベルとか閃光様とか見かけないな」
レ「ああ、それなら後々ちゃんとでるってこいつが言ってたぞ」
カ「さいですか」
レナ「じゃあ、感想とか待ってるね♪じゃあね〜」
カ&レ「「勝手に締めるなよ」」