SAO:Assaulted Field   作:夢見草

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さて、いまさら感が半端ないんですが最近ずーっとGran turismo6のアイルトン・セナトリビュートにはまってました(笑)ゴールドがなかなか難しかった......。
そして!遂にベールを脱いだ《CoD:AW》!!私としてはプライマリーにSAC-3っていうデュアル専用武器があったのがとっても嬉しいです。それでもまだ買うかは迷ってるんですがね。でも、あの上下左右の立体起動は面白そうです。

では、《SAO:AF》第12話をお楽しみください。


Ep10 The mysterious door

照りつける日射しは鬱陶しいまでに強く、年中を通して雨天の設定が少ないのか、大地のほとんどが広大な砂漠で覆われているフィールド、そして、立ち並ぶ建物のほとんどが土固めの壁でできて、どこかアフリカのような雰囲気が漂う。第二十三層主街区“マララッカ”。それが、現在の攻略組最前線である。

 

 

 レンは、街の一角にあるベンチで、少し遅めの昼食を摂っていた。食感が、羊のラム肉にも似た《サンドワームの肉》を、ケバブのように焼き上げた、マララッカ名物(?)である《アサード・デ・ワーム》。レンとカズがここ、マララッカに拠点を移してから、毎日のように食べている一品だった。

 

第一層が攻略されてから実に七カ月。レンとカズは、最前線を転々としながら、ひたすら己の強化に邁進し、一日でも早くこのゲームから解放されるためにも戦い続けた。その間、実にさまざまなことがあった。

 

第一層の攻略会議で、そのリーダーシップを如何なく発揮し、そしてLAボーナスのために動いたティアベルはその後、自分の犯した間違いを悔いて、攻略に携わったプレイヤー全員の前で謝罪。今は元βテスターの知識を生かして、初心者プレイヤーの育成支援に尽力を注いでいるとのこと。アスナは、キリトの

 

「君はいつか必ずギルドに入った方がいい」

 

という提案のもと、つい最近新設されたばかりだが、団長ヒースクリフを始めとする、攻略組の中でも選りすぐりの人材が集まり、攻略ギルドの一角を担うまでになっているギルド、――Knights Of The Blood――血盟騎士団に入団、今はその高い実力から、有名になった、と、レンはキリトから聞いていた。

 

 午後二時過ぎの、攻略プレイヤーや職人プレイヤーたちで賑わっている街は猥雑を極め、とても活気にあふれている。そんな光景を肴に、昼食を食べ終えたレンは、これからどうするかを思案し始めた。

 

「そうだな…アルゴの奴から頼まれていた情報の真偽の確認でもするかな」

 

第二層の時に、カズの紹介で初めてであった、“お髭”のフェイスペイントがトレードマークの情報屋。通称《鼠のアルゴ》。

 

その高い情報収集能力を重宝し、レンも自然とアルゴと交友を深めていった。どれくらいかというと、エクストラスキル《体術》修得の際には、そりゃもう感謝してもしきれないくらいに。そんなアルゴから四日ほど前、レンに対して、

 

「レ―坊、最近噂になっている、ある“情報”の真偽を確かめてほしいんだョ」

 

と頼まれ、レンガとりあえず保留にしておいたものだった。そうと決まれば話は早い。レンは、自分の装備、アイテムなど一通り手早く確認してから、フィールドへと歩を進めた。

 

***

 

迫る毒々しい濃紫色に染まる尾による振り払いの攻撃を、レンは最小限の動きだけでかわし、そのまま滑り込むように自身の得意とする近接戦闘に持ち込む。そこから、《体術》スキルを組み合わせながら、桜花で切りつけてゆく。

 

体を切り返して、体術スキル《震脚》を、渾身の力で放つ。綺麗にヒットし、体をずらされながらも、反撃とばかりに振り上げられたMobの尾に合わせて、両足で地面を蹴る。そのままバックフリップの要領で体を回転させ、再び両手で地面を押し上げ、空中で一回転する。

 

体操選手も真っ青な体さばきで一気に間合いをとったレンは、最後にC-アックスを投擲、金切り音を上げてMob突き刺り、そのままMobもろとも消滅した。このあたり一帯に出現する《フレイムサラマンダ―》を、レンはもう何度も狩っていた。

 

 何故レンが《体術》を修得したのかというと、ソレはひとえに《A-ナイファー》の弱点のせいだった。

 

元々、ソードスキルが存在せず、ナイフとしての性能もお世辞に高いとは言えず、戦闘で有効に活用するなら射出するしかないB-ナイフとS-ナイフだが、その割には刃の一本一本のコストパフォーマンスが悪い。

 

役に立つ特殊効果が付属される、C-アックスやトマホークも同じ。なので、レンは近接戦闘の強化のためと、これが大半の理由を占めるが…コル節約のためにアルゴに泣きついて情報を教えてもらったワケだが……正直レンは泣きそうになった。まさか巨大な岩をこぶし一つで砕くまで下山することは許されず、追い打ちとばかりにフェイスペイントまで施されるとはつゆほどにも思わなかったレンは、キリトと一緒になって必死こいてクリアしたのだ。

 

しかし、その甲斐あってか、《体術》スキルは《A-ナイファー》と見事にマッチングし、特殊能力である機動力補正も相まって、切っても切れないほどに重宝するようになった。

 

「ふう……それにしても暑いのなんのって」

 

 バーチャルの世界といえど暑さは感じるので、レンは気持ち的に汗をぬぐいながらも、目的の場所へと歩き続けた。

 

アルゴから調査を頼まれたのは、最近、うわさとして流れるようになったモノで、曰く、“第二十三層のフィールドのはずれにある場所に、開かずの扉がある…”と。

 

曰く、その扉は巨大で、力に自身のあるプレイヤーが押しても、引いてもびくともせず、ソードスキルを使っても開かないと。

 

そういうワケで、プレイヤー達の憶測が飛び交い、遂には

 

――茅場が隠していたデバッグ用のログアウトゾーンでは?――

 

といううわさが流れるほどにまでなったのだ。レンも耳にはさんだことはあるが、にわかには信じ難く

 

そんなイレギュラーは存在しないだろう………

 

というのがレンの素直な気持ちだった。カズに至っては、調査依頼の話を持ちかけたアルゴに対して

 

「そんなワケねーだろ。フツー信じないぜ?そんなもん」

 

と、腹を抱えて笑っていたほどだった。

 

 レンが黄金色に染まった砂の大地を踏みしめること約一時間、ようやくレンの前方にうわさに違わない巨大な扉が見えてきた。

 

どこまでも澄んだ蒼穹の空届かんとそびえたつ巨大な扉を、レンはまじまじと見つめていた。

 

「すごいな…本当に開かない」

 

押したり、引いてみたり、少し戸惑ったが桜花の刃を射出してみたりと、一通り試したレンだったが、芳しい結果を得ることはできなかった。

 

さてどうしたものか、とレンが思考の海に意識を沈めていると、背後から声がした。

 

「苦労してるみたいだナ、レ―坊モ」

 

レンが振り返ると、そこには、小柄な体をローブで包み、フードからのぞかせる三本対のヒゲのフェイスペイントが印象的な人物――鼠のアルゴ――がいた。

 

「珍しいな、アルゴがフィールドに顔を出すなんて」

「そりゃア、レ―坊が好きだからナ」

「はいはい」

 

おどけているアルゴに対し、レンは素っ気ない態度で返す。情報屋“鼠のアルゴ”。

 

元βテスターで、その優れた情報収集能力を生業としている人物で、その手腕は“五分話していたら百コル分のネタを抜かれる”とまで言われるほどだが、レンはアルゴの“確かな情報以外は売らない”という信条を知っているし、レンにとっても、カズやキリト達につぐ信頼に足る人物と評価している。

 

「つれないナー、オネーサンは悲しいヨ」

「言ってろ、それよりも一緒に捜索してくれないか?情けない話だが、ひとりじゃみつけきれなくてな」

「いいよ、元はオレっちが頼んだことだシ。たダ、今の情報は三百コルかナ」

「そりゃカンベン、今度何かおごるからそれで許してくれ」

 

そう言って笑い合った後、レンとアルゴは捜索を始めた。

 

***

 

 「レ―坊、あそこは調べたかイ?」

 

開始から三十分、進展がなくため息をついていたレンへ、不意にアルゴが声をかけた。しかし、アルゴの指差す方向を見てみても、なにもなかった。

 

「……何もないが…」

「よく目を凝らしテ!!」

「……うん?」

 

思わず、レンは目を細めた。すると、まるで蜃気楼のようにボンヤリと輪郭が浮かび上がってきた。やがてソレはハッキリとしてゆき、最終的にはレンの腰くらいの高さ位の岩が出現した。

 

「ハイドレートが設定されていたんダ、しかモ、かなり高めノ」

「どうやらそうっぽいな…」

 

レンが近づいて調べてみると、岩の底の方、台座のようなものに変な傷ができていた。具体的には、なんらかの摩擦によって生じたであろう擦れた痕と、縦方向にちょっぴり彫りこまれた傷が一対ずつ、台座と岩本体にあった。

 

レンが岩を回転させるように動かし、その彫りこみが重なりあうようにすると、カチリッという音と共に、扉の正面に新たな岩がせりあがってきた。驚いているアルゴを尻目に、レンガその岩に近づくと、岩に穿たれている細めの二対の穴が目にとまった。

 

この穴の形状……まさか……

 

少しばかりの懐疑と共に、レンは桜花を実体化させると、そのままその穴に突き刺した。すると、すさまじい音と共に、扉が沈んでゆき、新たに広大な一本道が表れた。

 

「行こう、アルゴ」

「ア、 あア」

 

しかし、何故なんだ?あれじゃあ、俺しか開けられないじゃないか……

 

その疑問を胸に、レンは刺した桜花を引き抜いて鞘におさめると、アルゴと共に一本道へと足を踏み入れた。

 




夢「さあ、Let`s 」

レ「あとがきコーナー!!」

パーン!パーン!(←クラッカーの鳴る音

レ「おろ?今回はなんか豪華じゃね?」

夢「まあ、今まで名前すら出で来なかったアルゴを出せたからね、それにオリジナル層の開始だし」

レ「ああ、成程」

夢「それにしても、アルゴのセリフ書きにくい。どんな法則性で語尾がカタカナになるのかわからないもん。正直、アルゴファンの方スイマセン」

レ「確かに」

夢「そして!うちのレンがいつの間にか体術スキルを会得しました(笑)」

レ「なあ、いきなりすぎじゃね?しかも何故に八極拳?」

夢「それに関しては、レンの戦闘スタイルは、他の作品のとあるキャラクターからヒントを得たから」

レ「ふーん、それって誰だ?」

夢「○○○腐って美味しいよね」

レ「はあ?」

夢「因みに、ベースはヤングの方だから」

レ「ワケわかんね―」

夢「ってことで読んでくださってありがとうございました」

レ「おい」


夢(もしかしたらNPCとして出すかも......)ボソッ

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