ポケットモンスター―アルトマーレの誓い―   作:中2病人間M

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怒りのタケシ、ミルタンク救出作戦!!

ブンキョウシティ、コウラクエリア、ここにあるトウキョウドーム、今、ここではポケモンと人間が協力して野球をする人気スポーツ、ポケベースの試合が行われていた。

 

 

「すげぇぜ!!」

『ピカァ!!』

「サトシ君、すごい汗、たしかに暑いね」

『クゥクゥ』

「喉も乾いてきたしな」

『ケッ』

 

 

そこへ、

 

 

「キンキンに冷えたモーモーミルクはいかがですか」

 

 

モーモーミルクの売り子が通りかかったのだ。

 

 

「!!うおぉぉぉぉ、モーモーミルクと共に貴方の愛も買わしてください!!」

『ケッ』

「しびれびれ……」

『ケッ』

「お姉さん、モーモーミルクを6本ください」

「え、はい」

「タケシのやつどんどん回復早くなってくな」

『ピカ』

 

 

 

 

「うまいな、ピカチュウ」

『ピカ……』

 

 

モーモーミルクを飲むピカチュウはあまり美味しそうに見えなかったのである。

 

 

「うまくないのか?ピカチュウ」

『ピカピカ……』

 

 

ピカチュウは険しい表情で頷いた。

 

 

「サトシ君、ラティアスもそんな感じ」

『クゥクゥ』

「どうしてだろうな、俺はわからないぜ」

「モーモーミルクはミルタンクの環境、餌などによって味が左右される……」

「タケシさん、それってつまり」

「ああ、もしかしたら酷い環境でミルタンクを飼育してるのかもな…」

「そんなの許せないぜ、俺、売ってた子と話してくる!!」

「まて、サトシ!!売り子に言っても無駄だ、売り子たちの上に責任者がいるはずだ」

「どうするんだよ、タケシ、このまま放っておくのか」

「……そんなことしない」

「タケシ……」

「俺が何とかする」

 

 

 

 

 

その後、タケシはトウキョウドームから出てサトシたちと一旦別れひとりで行動していたのだ。

 

 

「とりあえず、売り子の後を追いかけるか」

『ケッ』

 

 

グレッグルはどくづきを構えていたのである。

 

 

「グレッグル、違う違う、ミルタンクを救うためだ、まぁ、なんもないにこしたことはないけど」

『ケッ』

 

 

グレッグルはどくづきをやめた。

 

 

「ふぅ……あ!!動き出した」

 

 

 

 

タケシは売り子の後をつけてとある雑居ビルの前まで来たのだ。

 

 

「もしもし……はい、ビルの前に着きました」

 

 

売り子がポケホでどこかに電話をしすぐにビルから3入組が出てきたのである。

 

 

「あいつらは……」

 

 

その3人組はロケット団だった。

 

 

「あいつらが絡んでるとなるとさらに怪しいな」

 

 

そして、ロケット団は売り子から売れ残りのモーモーミルクが入ったケースと集金袋を受け取った。

 

 

「あら、こんなに売ったの~」

『ボスも大喜びだニャ』

「ほら、これが今日の給料だぞ、また、頼むな」

「はい!!」

 

 

売り子は給料の入った封筒を受け取るとこの場から去ったのだ。

 

 

「なるほど、売り子はただのアルバイトか、よし、グレッグル、中を探ってみよう」

『ケッ』

 

 

タケシは雑居ビルの中に入りロケット団たちが上がっていった階を探したのである。

 

 

「あいつらどこに?」

 

 

その時

 

 

『モゥモゥ!?』

 

 

悲鳴にも近いミルタンクの鳴き声がした。

 

 

「上か!!」

 

 

タケシは上に上がろうとしたのだ。

 

 

その時

 

 

「いやぁぁ、この売り上げ、今晩はごちそうザマスよ」

『「「あざーす」」』

 

 

男とロケット団が降りてきたのである。

 

 

タケシは咄嗟に影に隠れ彼らの様子を伺った。

 

 

「もう、ミーはあのミルタンクの泣き叫ぶ顔がたまらんザマス、ユーたちもそう思うザンしょ?」

『「「はぁ……」』

「あの調子であのミルタンクから無理やりモーモーミルク出させればいい金儲けザマス、次のイベントには600本ザマス」

『でも、そんなに絞ったらミルタンクが危ないのニャ!!』

「ん?ニャースちゃん、ミーに文句でもあるザマスか?」

『!!文句なんてとんでもないのニャ』

「そうザマスね、さ、ごちそうザマス」

 

 

そして、男とロケット団は部屋へと入っていったのだ。

 

 

「行くぞ、グレッグル」

『ケッ』

 

 

タケシは物音たてずにさらに上の階に上がったのである。

 

 

「この部屋か」

 

 

タケシはその部屋を覗いた。

 

 

『モゥモゥ!?』

『カイリキー!!』

 

 

カイリキーが暴れるミルタンクを押さえつけ無理やりモーモーミルクを絞っていたのだ。

 

 

「あんなに痩せて……もう、ミルタンクに殆ど栄養なんてない………グレッグル」

『ケッ!!』

 

 

珍しくグレッグルは怒っているようだった。

 

 

「行くぞ!!」

『ケッ!!』

 

 

タケシとグレッグルはその部屋に入ったのである。

 

 

『モゥ……』

『リキ?』

「グレッグル、かわらわり!!」

『ケッ!!』

『リキ!!』

 

 

カイリキーはクロスチョップで防いだ。

 

 

「なかなか強いな、あのカイリキー、待ってろ、ミルタンク、今すぐ助けてやる」

 

 

その時

 

 

「そこまでザマス!!」

 

 

あの男がゴーリキーとロケット団を引き連れてやって来たのだ。

 

 

「勝手に入ってきてなぁにやってるザマス」

「お前、なんでこんなひどいこと」

「金儲けザマスよ、悪い?」

「とにかくミルタンクは連れてゆく!!」

「ん?なに言ってるザマス……まぁ、あと数回の仕事でそのミルタンクは使い物にならなくなるザマスよ、そしたら好きにするザマス」

「貴様!!」

『ケッ!!』

「うるさいザマス、カイリキー、ゴーリキー、痛めつけるザマス!!」

『カイリキー!!』

『ゴーリキー!!』

「グレッグル!!」

『ケッ』

 

 

カイリキーとゴーリキーはそれぞれクロスチョップを使ったのである。

 

 

グレッグルはカイリキーのクロスチョップを避けるもゴーリキーのクロスチョップを受けた。

 

 

『ケッ!?』

「グレッグル!?」

「今、ザマス!!」

『カイリキー』

『ゴーリキー』

 

 

カイリキーとゴーリキーがグレッグルに攻撃しグレッグルを戦闘不能にしたのだ。

 

 

「戻れ、グレッ……」

 

 

その時

 

 

『ワンリキー!!』

 

 

ワンリキーが飛び出してタケシをからてチョップで攻撃し押さえつけたのである。

 

 

「ナイスザマスよ、ワンリキーちゃん」

『ワンリキー!!』

「さて、カイリキー、乳絞りお願いザマス」

『カイリキー』

 

 

カイリキーはミルタンクを押さえた。

 

 

『モゥモゥ!?』

「あれ、栄養足りてないザマスね、ゴーリキー」

『ゴーリキー』

 

 

ゴーリキーは草を抱えミルタンクの口に無理やり突っ込んだ。

 

 

『モゥゥゥ……』

「やめろつ!!なんてひどいことを」

「ひどい?なんて興奮する光景ザマス、いいザマスよ、ミルタンクちゃん、もっとミーを興奮させて~」

 

 

その時

 

 

『ワンリキー!?』

 

 

ニャースがワンリキーの顔にみだれひっかきをしたのである。

 

 

『逃げるのニャ!!』

「……ニャース」

『早くするのニャッ!!』

「ああ!!戻れ、グレッグル」

 

 

タケシはモンスターボールにグレッグルを戻すとニャースとともに雑居ビルを脱出したのだった。

 

 

「ニャース……どうして……?あれ、いない……」

 

 

雑居ビルを出たときにはニャースの姿はなかった。

 

 

 

 

「ワンリキーちゃん、お顔に傷が大変ザマス」

『ワンリキー……』

「ちょっと、あのニャース、どういうつもりザマスか?」

「「さぁ?」」

「もういいわ、ニャースはクビよクビ!!」

 

 

 

 

 

その後、タケシはポケモンセンターに戻りグレッグルを回復させたのだ。

 

 

「どうだった、タケシ?」

『ピカピカ』

「やはり、ミルタンクが酷い目に遭わされていた」

 

 

タケシはサトシとカノンに雑居ビルでの出来事を話したのである。

 

 

 

 

「ロケット団のやつら!!」

『ピカァ!!』

「そんなの酷い!!」

『クゥクゥ!!』

「立て直してから明日にでも俺はもう一度行こうと思う」

「俺も行くぜ」

『ピカピカ!!』

「私も!!」

『クゥクゥ!!』

「……ありがとう」

 

 

 

 

 

その後、サトシとカノンが寝静まった後、タケシはじっとしてられずにポケモンセンターから出た。

 

 

その時

 

 

『まつのニャ』

「……ニャース」

 

 

ポケモンセンターを出たタケシにニャースが近づいてきたのだ。

 

 

『ニャーは今回、おミャーに全面協力するのニャ』

「………なんでだ?」

『…………………覚えてるニャか?ニャーは昔、ジャリボーイのヒノアラシと共にミルタンクに助けられたことがあるニャ』

「あったなそんなこと」

 

 

以前、サトシたちがジョウト地方を旅してた時、さばくでポケモン助けるミルタンクに出会ったことがあった。

 

 

『あのミルタンクはあのミルタンクとは別ニャ……けど』

「放っておけるわけないよな」

『そうだニャ!!』

 

 

その時

 

 

「おっ!!」

 

 

タケシのモンスターボールからグレッグルが飛び出したのである。

 

 

「よし、みんなで行くか!!」

『ケッ!!』

『行くのニャ!!』

 

 

 

 

タケシとグレッグルとニャースは雑居ビルへ向かったのだった。

 

 

「正面からはもうまずいかな?」

『ケッ』

『こっちだニャ、こっちに裏口が……』

「よし」

『ケッ』

 

 

タケシたちは裏口から中へ入りミルタンクの部屋へと向かった。

 

 

「よし、大丈夫か、ミルタンク」

『モゥ……』

「助けに来たぞ、ここを出よう」

『モゥ…………!!モゥ!?』

『後だニャ!!』

「なにっ!!」

 

 

タケシの後ろにはカイリキーがいたのだ。

 

 

『カイリキー!!』

 

 

そして

 

 

「またきたザマスかぁ?」

『ゴーリキー』

『ワンリキー』

 

 

あの男も入ってきたのである。

 

 

「使い終わったらあげるゆってるザマスのに……あと、2週間ぐらいで使い者にならなくなって次のミルタンクがくるザマス!!」

「………お前人間じゃねぇ!!グレッグル」

『ケッ!!』

「3対1で勝てるザマスか?」

『3対1じゃないのにニャ!!』

「「その通り!!」」

「なんザマス!?」

「なんザマス!?……と言われたら!!」

「答えなければ仕方ない!!」

「輝きに響けクライマックス!!」

「世界に響く奇跡の音!!」

「「我ら世界をかける無敵のロケット団!!」」

「ムサシ!!」

「コジロウ!!」

『ニャースだニャー!!』

「お前ら、ミーを裏切るつもりザマスか!!」

「当然、給料が目当てとはいえお前なんかに従えるか」

「そうよ、私たちあんたみたいな性癖ないのよ」

「ミーの娯楽を馬鹿にするとは……ユーたち許さんザマス!!お前ら行くザマス」

『『『リキ!!』』』

「コンパン!!」

「モンジャラ!!」

 

 

ムサシ、ゴジロウはモンスターボールからコンパンとモンジャラを出した。

 

 

『ゴーリキー!!』

 

 

ゴーリキーはローキックを繰り出したのだ。

 

 

「コンパン、サイケこうせん」

『コンパン』

「モンジャラ、つるのムチだ」

『モンジャラ』

 

 

コンパンのサイケこうせんがゴーリキーに直撃しコンパンのつるのムチでゴーリキーを転ばしたのである。

 

 

「グレッグル、かわらわり」

『ケッ!!』

『カイリキー!!』

 

 

グレッグルのかわらわりとカイリキーのクロスチョップがぶつかり合った。

 

 

「どくづき!!」

『ケッ』

 

 

カイリキーの腹にグレッグルのどくづきが直撃したのだ。

 

 

『リキ………カイリキー!!』

 

 

カイリキーはばくれつパンチを放ったのである。

 

 

『ケッケッケッ!!』

「グレッグル!!」

『カイリキー!!』

 

 

カイリキーはグレッグルを掴んだ。

 

 

『ケッ!!』

「グレッグル、そんなやつに負けるな!!」

『ケッ!!』

 

 

グレッグルは何かの技を放ちカイリキーを吹っ飛ばしたのだ。

 

 

『リ…リキ……』

 

 

そして、カイリキーは戦闘不能になったのである。

 

 

「グレッグル……今のはベノムショック、お前、新しい技を……」

『ケッ』

「コンパン、どくのこな」

『コンパン』

『ゴーリキー!?』

「モンジャラ、からみつくだ」

『モンジャラ~』

 

 

モンジャラはゴーリキーにからみついた。

 

 

『ゴーリキー………』

「グレッグル、ベノムショック」

「コンパン、サイケこうせん」

『ケッ』

『コンパン!!』

 

 

グレッグルとコンパンの攻撃を受けてゴーリキーは戦闘不能になったのだった。

 

 

「ベノムショックは相手がどく状態なら威力は2倍になる」

『ケッ』

 

 

その時

 

 

『ワンリキー!!』

 

 

ワンリキーが飛び出してタケシにからてチョップをしようとしたのだ。

 

 

『ソーナンス!!』

 

 

ムサシのモンスターボールからソーナンスが飛び出してワンリキーにカウンターを使いワンリキーを吹っ飛ばし戦闘不能にしたのだった。

 

 

『ワンリキー……』

「ミーのポケモンが……」

 

 

その時

 

 

『コンパン!!』

 

 

ムサシのコンパンは光輝きモルフォンに進化したのである。

 

 

「コンパン……進化したわ 」

『モルフォン!!』

「さてと……」

 

 

タケシはゆっくりと男に近づいた。

 

 

「待つザマス……心を入れ替え……」

「…………」

 

 

タケシは男を殴って気絶させたのだった。

 

 

 

 

その後、タケシはミルタンクを治療しミルタンクはある程度回復したのだ。

 

 

 

 

 

「ご協力感謝いたします」

 

 

そして、やって来たジュンサーに男は連行されていったのである。

 

 

珍しくタケシはジュンサーに何も反応しなかった。

 

 

「ミルタンク……お前、野生のまんま連れてこられてたのか?」

『モゥ!!』

「よかったら俺と一緒に来るか?」

『………モゥ!!』

「おっと」

 

 

ミルタンクは自らタケシのモンスターボールへと入ったのだった。

 

 

 

 

 

『無事、救えてよかったのニャ』

「けど、ニャース、自分だけあの場で抜けることないだろ」

『我慢できなかったのニャ』

「まぁ、コンパンがモルフォンに進化したわけだし」

『モルフォン!!』

『「「何だかとってもいい感じ~」」』

『モルフォン!!』

『モンジャラ~』

『ソーナンス!!』

 

TO BE CONTINUED…




タケシがミルタンクをゲットしました、ニャースを昔助けたミルタンクはせいぼミルタンク……とかいう題名だったかな

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