Who reached Infinite-Stratos ? 作:卯月ゆう
短めのお話です。キャラ崩壊注意ッ!
さて問題です、目の前でアホ面晒して硬直してるのは誰でしょうか?
本当に素敵よ、レオハルト。アホ面晒して固まってても、ね。
「いつまで固まってるつもり? あなたもこうなることくらい想像できたでしょう?」
ここは天草灘のドック、帰ってきた彼に、私は一言「できちゃった」と言った。
そしたらこのザマだ、ローゼンタール最強の騎士様が笑わせる。
普段から冷静な彼のこんな姿を見ることもないのだろう、スタッフたちも笑いを堪えるのに必死そうだ。ふふっいい気味よ?
「ほうら、そろそろ再起動しなさい?」
そういって額をつついてやると、金魚のように口をパクパクさせながら
「な、な……」
ニヤニヤとしながらこう言ってやろう、あの時の仕返しだ。
「な?」
「ぬぁんだとォォォォっ!?」
普段から想像もできない叫びに私もスタッフも呆然である。
「ほ、本当なんだな、嘘や冗談ではないのだな?」
―近い、近いよ。そんな迫らなくても逃げないから!
「ええ、もちろん。あなたと、私の子よ」
「ほ、本当か……つ、ついに私も……あぁ」
その場で倒れかけた彼をとっさに抱きかかえる。
「ほら、ファーティー、しっかりなさい?」
「あぁ、私が、あぁ……」
駄目だこいつ、早く何とかしないと……
こらえきれなくなったスタッフが数人腹を抱えている。
人の旦那笑うな、裂くぞ。
「しっかりしてよ、私の
「あぁ、あぁ。わかってはいる……」
うつろな目でそんなこと言われても説得力に欠けるけど……
ここは実力行使と行くしかなさそうです、ため息がでてしまいます。
「オラいい加減に目ぇ覚ませよゴラァ!」
スパンッ!
彼の頬に一発平手打ちを見舞ってやる、空中3回展しながらコンクリートの床にたたきつけられ、肺から強制的に空気が逃げ出す。これで目も覚めるだろう。
―あー、人を直接ぶっ叩くなんて久しぶりだなぁ。
軽く方を回してフッ、と息を吐く。さぁコレで目が覚めなかったらどうしてやろうか
「あ、ん。アッ……」
「ようやくお目覚めですか? レオハルト」
「あ、ああ。やったな、シオン。だから、その……殺気をどうにかしてくれない…か?」
フッと殺気を消す。
彼も安心したように笑みを浮かべながら。
「これで私も、父になr……」
「ですが、あなたには父親教育が必要なようデスネ?」
「ッ!」
彼の笑みが凍りつく、周囲の空気も同様だ。
スタッフの方に目を向けると、あ、目逸らしやがった。
「後で私の部屋に来てくださいね、これからはネクストの操り方ではなくて、子供の育て方をお勉強しましょうか?」
「あ、ああ。そうしよう」
「あなたにはこの娘の立派な父親になってもらわないと困りますからね。イイデスネ?」
「ヤ、ヤヴォール」
「では、スタッフの皆さんも、後で"ゆっくり"お話しましょう?」
「「「はいっ」」」
数十分後には操作盤のスイッチの一つまで磨き上げられた美しいドックと、床に伏す多くのスタッフたちがいた。
さらには、育児書を片手に戦場を舞う天使の姿が、度々目撃されたのはまた別の話。
「そういえば、この子の性別、教えるのをわすれていましたね」
―名前も考えないと、ですが、候補は考えてあります。ふふっ
さて、レオハルトのキャラ崩壊です。
あの騎士精神あふれる彼をぶっ壊すのはなかなか楽しいですね
紫苑は怖いほうが素です。ええ。