Who reached Infinite-Stratos ?   作:卯月ゆう

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国家解体戦争なんてものがあらず、単純に企業同士の力比べから始まった戦争。その中で落ちてしまったある男と、そんな男を救った修道女の話から


暁とはまた勝手が違うので戸惑い気味ですが、ゆっくり頑張りますね。
あちこち残念なところが見受けられるので、寛大な心で読んでいただけると幸いです


Prelude 私が出会った彼の話
とあるリンクスの最後


 破壊天使、彼はそう呼ばれていた。もちろん、ただ強いだけではそんな名で呼ばれることもなかっただろう。

 "天使"の所以はその背に装備されたEC-O307AB(天使砲)にあった。

 6つの砲門から放たれるレーザーは彼に立ちふさがる敵を端から貫いていった。

 

 

「フッ、こんなもんか。味気ない」

 

 ついさっきまでネクスト数機相手に振舞っていたとは思えない余裕。コレも彼の持ち味の一つだった。

 

 

「すべての目標の撃破を確認、帰投してください」

 

 オペレーター指示を確認して帰路につく。いつものやりとりだ。

 いつ死ぬかわからないリンクス(山猫)ゆえ、一つ一つのミッションに全力で望み、終わったあとも帰還するまで気を抜かない、戦場を翔ける彼らの心意気の一つだろう。そんな彼だからこそ、

 

 

「後方からミサイル多数! 避けて!」

 

 そんなオペレーターの叫びの前にサイドブースターを吹かし回避行動に移っていた。

 強烈なGに襲われつつも彼は叫ぶ。

 

 

「新手か!数は!」

「不明です、地上から発射されているため、艦船からの攻撃と思われます」

「了解、エンゲージ」

 

 船が相手ならレーザーキャノンで一発だろう。そう思っていた。

 

 

「敵艦目視、数3、距離1750」

 

 

 ―ありゃデカイ…… 

 

 全長数百mはあると思われる潜水艦のような船が3隻、この距離でアレだけ大きく見えるのだ。武装、装甲共に十二分なものが予想された。

 

 

「こちらでもデータを確認しました、ミッション追加です、敵艦の武装データ収集及び撃沈です」

 

 ほう、そうきたか。

 予想はできたが、まさかあのデカブツを単騎で沈めさせるとは、鬼畜どもめ……

 

 護衛のヘリや船から容赦の無い弾幕がはられ、PAを削っていく、

 

 

 ―このままじゃぶっ放す前にPAが削りきられちまう、どうする

 

 歴戦のリンクスを焦らせるだけの力がそこにあった、強力な弾幕、時々放たれる主砲からと思しき重い一撃、このままではジリ貧だった。

 

「PA残り30%です、大丈夫?」

 

 

 オペレーターに返事をする余裕すらない、両腕のアサルトライフルで随伴するヘリを落としつつ、流れ弾で敵船に少しずつではあるがダメージを与える。

 羽の射程まで入らないことには背中のそれなどただのおもりに過ぎない、だが、重量級の機体であることを忘れさせる機動で確実に敵艦との距離を詰めていった。

 

 ―PAが、まずいッ

 

 PAが切れたら、ヘリの豆鉄砲すら確実にAPを削る、コレで主砲を食らったらひとたまりもないだろう。

 だが、彼は一撃に賭けた。

 

 艦隊の中央に陣取る一際大きな戦艦、それに向かい、OBで一気に距離を詰め、羽の一撃を食らわそう、それなら、勝機が生まれる。

 ならば、実行に移すまで。機体の背中に光が収束し……

 

 

 鈍い爆破音とともに直撃弾を確認。まず1隻。

 

 

「有効射を確認、敵艦1隻、撃沈。のこり2隻です」

「PAが切れた、残りの敵の位置とミサイルのレーダーリンクの精度上げてくれ」

「りょ、了解しました。大丈夫ですか?」

「問題ない、APはまだある」

 

 

 それでも残りは80%、PAが切れた今、80%"も"あるのか"しか"ないのか。

 

 OBの勢いそのままに一旦距離を置く、だが、そう甘くもなかった。

 

 ―ングッ!

 

 爆音とともに機体が吹っ飛ぶ、背中に一撃受けたようだ。

 

 

「APのこり30%です!もう帰っ……」

「ええぃ! 儘よ!」

 

 

 砲撃を受けた方向を振り返ると、ボロボロの天使は、羽をたたんだ。

 

 ―さぁ、俺の一撃、受けてみろッ!

 

 天使の羽から光が放たれ、一点―敵艦2隻―に集まる。直後

 

 あたりに響く爆音と衝撃、腹の底から揺さぶれるような重い一撃。大型戦艦2隻の同時爆破、彼自身も光に飲まれ……

 

 

 

 彼は飛んでいた、何が起こったのかはわからない。ただ、機体から投げ出され、浮遊しているようだ。ということは感覚から理解できた。

 

 ―なぜだ、なぜ死んでいない?

 

 機体の沈黙は死を表す、なのに。

 

 

 光の中に見慣れたシルエットが浮かぶ、背中の1対の羽、まさに自身の愛機、己の体、なぜ、

 

 ―一撃受けたか、

 

 光のなかで一撃くらい、機体から放り出された。それが彼の出した結論だった。事実、彼の機体の前面装甲は穴があき、脚部などは外板が剥がれ落ちて中身が見えている。

 

 ―ああ、また、死ねなかったのか。

 

そう思ったのもつかの間。彼の意識は、波に飲まれた。




さて、始まりましたよ。ISとACクロス。
まずはプロローグ、リンクスが落ちます。
この機体は、AC4をプレイした方ならわかるでしょうが、ノブレスオブリージュです。
彼が今後の展開にどう関わるかは、神の味噌汁っ!


本編ですが、私の文章力の都合上、一回あたりは1500文字程度になりそうですね。
さらに残念な戦闘描写。これはどうにもなりません…
擬音とかどうやって使うんでしょうか?

今後、キャラが増えてくなかで、区別をはっきりできるのか、
不安要素は増えていくばかりです

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と、まえがきあとがきまですべてコピペでお送りしてまいります、本作。
基本的にはしばらくレオハルトさんと第一オリキャラ(not主人公)が絡み続けます

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