魔法少女リリカルなのは!?「幻の残業局員」 作:ヘルカイザー
ここいらぐらいから読者様に好き嫌いが分かれて来ているみたいで…………大変心が踊っております!?
この先この作品が受け入れて貰えてるかどうか……書いてる私には分かりませんがが自分の捻り出せる全ての妄想を使って頑張って行こうかと!!
ではではよろしくお願いします。
〜ティアナサイド〜
保護した女の子をシャマルさんに預けた私達は地下へと潜入した、けどそこでスバルのお姉さんであるギンガさんと合流した。
その後確実にガジェットを破壊して進んでいた私達は通路が大きく広がった場所に出る、そこで捜索対象のレリックケースを発見することに成功した。
「ありました!?」
キャロの声が私達に届く。
しかし、その瞬間周りからおかしな音が聞こえた、何かが駆け抜ける様な音。
姿は見えないが何かがいる。
そう思った時キャロが襲われた、攻撃を受けたキャロはケースを離してしまい吹っ飛ばされる。
そしてそのまま横たわるキャロへ何かが追い打ちをかけるかの如く近づいて来たがエリオがそれを止めた。
「……ぐっ!?「エリオ君!?」くっ……」
でもエリオはその何かと刃を交え軽傷だが手傷を負わされた、それをキャロが心配するがエリオは何も言わずにキャロを守ろうとする。
するとキャロの後ろでケースを拾った者がいた、それはキャロ達と同じぐらいの子供だ。
キャロが取り返そうとその子に駆け寄るがその子から攻撃を受けエリオと一緒に吹っ飛ばされる。
スバルとギンガさんも人型の何かに攻撃を仕掛け、スバルが女の子にケースを返す様に言うがその子はそれを無視する。
けどスバルとギンガさんのおかげで私はその子の後ろに気づかれずに近づくことができた。
「ごめんね乱暴で。でもね、これ本当に危ない物なのよ?」
私が女の子にモード2のクロスミラージュを突きつけながらそう言った。
でも女の子は動じない、しかし急に女の子が目を閉じその瞬間私達がいるその場に何かが撃ち込まれた。
辺りは強い光と音で支配され、私達は一時的に感覚を狂わされた。
「くっ……え、うわぁぁぁぁぁ!?」
私が紫髮子にクロスミラージュを向けた時さっきのゴツい奴に攻撃を受け吹っ飛ばされる、けど私はすぐに持ち直し倒れたままで女の子に向け引き金を引いた。
「いぃ!?」
でもその攻撃はゴツいのに防がれた、女の子を守る様に攻撃を受けたゴツいのは肩の鎧の様な所が壊れた。
「ったくも〜私達に黙って勝手に出かけちゃったりするからだぞ〜?ルーもガリューも。」
その時突然声がした、すると上から何かが下りて来る。
それはリイン曹長と同じぐらいの背丈の女の子だった。
そしてそこから赤い髪の小さな女の子を交えて交戦状態になる、さっきの攻撃でキャロは気絶してしまいエリオがキャロを抱えながら攻撃を避けているがそれもいつまで持つか…………
そう思っていた時私は信じられない者をみた。
丁度ギンガさんとゴツいのが拳を交えようとした時だ、その瞬間その間に誰かが割って入った。
それに相手もギンガさんも驚いている、勿論私やスバル達もだ。
「……り、陸……さん…………」
その誰かとは鈴木三等陸士だ。
そして相手の拳とギンガさんの拳を掴んで攻撃を止めている鈴木三等陸士にギンガさんがそう呟いた。
なんで……ここにいるのよ……病院にいる筈じゃ…………
「ギンガ、やめろ。「な、何言ってるんですか陸さん!?相手は敵……で……す…………」…………」
鈴木三等陸士はギンガさんの手を離し相手に向き直る、ギンガさんの言うことは何も答えずに
「ガリュー、やめてくれ。何故こんな事をして「陸兄邪魔しないで。」ルーちゃん……どうしてこんな事をしてる?話してはくれないのか?」
鈴木三等陸士の問いに女の子は答えない、どうやら女の子とゴツいのは鈴木三等陸士の知り合いの様だ。
「ティア、どうする?鈴木三等陸士がここにいるのは驚いた。けど動きが止まってる今がチャンスだと思うんだけど。」
「ちょっと待ちなさいスバル、今下手に動いたらこの状況が壊れるわ。相手が鈴木三等陸士と知り合いなら好都合よ。敵の注意が鈴木三等陸士に向いてる間は手は出さずにいた方がいいわ。ヴィータ副隊長が今こっちに向かってるからそれまで【中々いいぞスバルにティアナ。】ヴィータ副隊長!?】】
思わず念話で聞こえた声に私達はハモる。
【私も一緒にいます。二人とも状況をよく読んだナイスな判断ですよ?正直陸飛さんがそこにいるのは驚いていますが。】
どうやらリイン曹長も一緒な様だ。
確かに驚きだわ、まだ完全に治ってない様な怪我人がここにいるなんてね。
そもそもこいつは戦闘職じゃないのよ?
こんな所にまで来て一体何を考えているんだか……また怪我したらどうする気よ。
【リイン曹長、ヴィータ副隊長今どちらに?】
エリオがそう言った瞬間天井が弾けた。
そして天井が破壊された事で発生した煙の中からリイン曹長が飛び出す。
「捕らえよ、凍てつく足枷!フリーレンフェッセルン!!」
そうリイン曹長が詠唱した瞬間女の子と赤い髪の小さな女の子が氷に包まれた、さらにヴィータ副隊長がゴツいのに向かいでかくなったグラーフアイゼンを叩き込む。
「ぶっ飛べぇぇぇ!!!」
一瞬受け止めたゴツいのだったがすぐに押し負け壁に叩きつけられた。
「ガリュー!?うっ……「てめぇ……敵の心配するとはどう言う了見だ?」…………」
ヴィータ副隊長がグラーフアイゼンを鈴木三等陸士の喉元に突きつけそう言う。
そのヴィータ副隊長の顔はかなり機嫌が悪そうだ。
「鈴木、そもそもなんでお前がここにいる?病院にいる筈だよな?「ヴィータ副隊長今は」答えろ!!!てめぇは自分が何をしているのか分かってんのか!!!」
もう完全にヴィータ副隊長はキレている。
「ダメです逃げらたです。」
そして捕らえたと思った二人は逃げ出した様で氷の中にはいない……ヴィータ副隊長に吹っ飛ばされたゴツいのも同じだ。
すると突然地響きが起き辺りが揺れ始めた、キャロによると大型召喚の影響の様だ。
ヴィータ副隊長は急いでスバルに指示をだし、スバルが地上に向けてウィングロードを展開する。
その後私達はヴィータ副隊長に指示で先に上に上がった。
◇
〜ヴィータサイド〜
「おい、鈴木急げ!早く上がるぞ!……鈴木?」
早く上に上がる様に鈴木に言うが鈴木は固まったまま動かない。
突然現場に来て、今度は急に固まりやがって……今は悠長にしてる時じゃないってのに。
しかし、よく見ると誰かと通信をしている様だ。
でもその顔はとても通信をしている様な顔じゃない。
「ごめん……なさいですです……あ゛……あ゛あ゛……陸ちゃん……守ってあげられない……です……ですよ…………」
「リ……ン…………」
私が覗くとモニターで誰かが血まみれで倒れた瞬間だった。
酷い有様だ、これじゃ……助かるかどうか…………
「鈴木、取り敢えず上に行くぞ!今は時間が「行ってください。」はぁ!?何言ってんだ!?死にてぇのかお前!!!」
私がそう言っても鈴木は上がろうとはしなかった。
「俺は来た道を戻ります、リンを助けなければ……まだ間に合うかもしれない。だから早く!「くっ……死んだら殺すかんな?「死んだら殺せませんよ?」うっせえタコ!?」
私はそう言い捨て上に上がった、鈴木……絶対死ぬなよ?
◇
〜リンディサイド〜
突然病院にいる筈の陸ちゃんから通信が入った、陸ちゃんからなんて珍しいなぁ〜と思いつつその通信に出る。
「はい、貴方の素敵な妖精リンディです「そんな馬鹿なこと言ってる場合じゃありません!?」……それは酷すぎない?ちょっとした戯れじゃない……私傷ついたわ…………」
落ち込んで見せて陸ちゃんをからかう、でも陸ちゃんの次の言葉を聞いて私は固まった。
「リンがやられました、死んではいませんが重症です!?」
嘘……リンちゃんが?
誰がやったの?
リンちゃんは……そこら辺の魔導師じゃないのよ?
それこそなのはさん達と同レベルと言っても過言ではない。
そんなリンちゃんが墜とされるなんて…………
「……さん!?……リンディさん!?「え!?」お願いします、リンは今病院に運ばれました。そばにいて上げて下さい。」
貴方は?
今貴方は……何処にいると言うの?
「陸ちゃん……貴方は病院にいるんでしょうね?「いえ、いません現場です。」……戻りなさい!そんな身体で死んだらどうする気!?もう貴方は戦場に立つ必要なんてないわ、今の貴方は事務局員なのよ?『筆箱』の時代とは違うの!戻って、お願いだから……これ以上……上司に心配かけないでよ…………「すいません。」っ!?陸ちゃん!?」
それだけ言われ通信を切られた。
◇
〜なのはサイド〜
「見えた!」
上空でのガジェットの掃除もあらかた終わってフェイトちゃんとシャマルさんや保護した女の子が乗ったヘリが見える位置まで戻ってきた。
「良かった、ヘリは無事。」
フェイトちゃんがそう呟く。
「……っ!?」
ガジェットの掃除は限定解除したはやてちゃんがほとんどやってくれたから問題なかった。
でも安心したその瞬間右の方で魔力の気配を感じた、それもかなり大きい。
「チャージ確認、物理破壊型……推定Sランク!?」
ロングアーチからそう通信が入る。
私は急いでエクシードモードを展開し何とかヘリと砲撃の間に入ることに成功した。
でもここで思わぬ事が起きたヘリの近くに何処から紛れ込んだのかガジェットが一体いたのだ。
先にそっちを破壊するがその所為で砲撃を防ぐタイミングでは無くなってしまった。
このままでは私は砲撃に被弾してしまう……けどどうしようもない。
スローモーションの様に見る景色がゆっくりになり、ヘリは助かるが私はダメだと思った。
いくらバリアジャケットを来ていてもこれを受けたらただじゃすまない。
私は覚悟を決め目を瞑る、その時……頭にリッ君の顔が浮かんだ。
まるで走馬灯の様に。
「ペン技極式……「え!?」近極の型……」
その瞬間……聞こえる筈もない声が目の前から聞こえ、私は目を開けた。
すると私の前で両手を振り上げているリッ君がいた、その手にはボールペンが握られている。
どうやって……ここに?
リッ君は飛べないのに……!?
まさかここまで跳び上がって来たの!?
そんな馬鹿事が…………
そ、それに……極式って……そ、そんな技使ったらまた…………
「リッ君待って!?「《極刃》!!!」ダメぇぇぇええええ!!!」
リッ君がそれを振り下ろした瞬間、砲撃が真っ二つに切り裂かれ、ボールペンが粉々に砕け散る。
しかもそれだけじゃ飽き足らずそのまま砲撃を発射源まで切り裂いて行く。
そしてリッ君はそれを放った後、重力に従う様に下に落下し始めた。
「リッ君!?」
私は急いでリッ君を捕まえ、近くのビルへと降ろす。
「ぐっ!?「リッ君大丈夫!?」俺はいいから早く追って下さい!?「え!?で、でも」俺は大丈夫ですから、早く!!」
苦しいそうな顔をしてるリッ君だったがあの時みたいに倒れたりはしてない。
だから私はリッ君に言われた通り砲撃の犯人を追う事にした。
本当に無茶するよ……せっかく治ってきたのに……でも。
「分かった、すぐ戻って来るから。……リッ君……守ってくれてありがとう。」
私はリッ君にお礼を言ってリッ君に背を向けた、フェイトちゃんが既に犯人を追っているから今から出ても間に合う。
私がフェイトちゃん達がいる方に行くとはやてちゃんが広域殲滅攻撃を放つのが見えた、でも犯人はそれからなんとか逃げる。
そしてはやてちゃんの攻撃から逃れた犯人に合わせフェイトちゃんが砲撃を撃つのが分かった私はそれに合わせて犯人を挟む様にして砲撃を放つ。
「トライデントスマッシャー!!!」
「エクセリオンバスター!!!」
二つの砲撃は中心で炸裂し命中したかと思われたが結果、敵の救援が入り逃げられた。
敵に逃げられた私は急いでリッ君の元へ戻る。
「はぁ……はぁ……ん?ああ、高……町……隊長、犯人は?」
リッ君は壁に背を預け整わない息のまま苦しそうにそう尋ねる、やっぱり……あの技は相当な負担の様だ。
「ごめんね……逃げられちゃった。」
私はリッ君のそばに行きそう言った、でもせっかく後押ししてくれたのに申し訳ない。
「はぁ……はぁ……フフ。何……似合わない顔……してるんですか?「え……」隊長はやる事……やったんだから……別に……悪くないでしょ?……うっ……笑って下さいよ……隊長には笑顔が……一番ですよ。」
そう言われ私は少し驚いたがすぐに笑って返した、それがリッ君にできるお返しだと思ったから。
「うん♪ありがとう……リッ君♪「すい……ません……もう限界……です……」あ……リッ君?」
そう……絞り出す様に声を出したリッ君は気絶した、どうやら無理をしたつけが回ってきた様だ。
見た所そこまで酷くはなさそうだが早く病院に連れて行かないと。
「お疲れ様リッ君……ありがと♪」
私はリッ君を抱えて病院まで飛ぶ……リッ君にはもうこれ以上無理して欲しくない……今私の頭はそれでいっぱいだった。
次回もよろしくお願いします。