魔法少女リリカルなのは!?「幻の残業局員」   作:ヘルカイザー

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ども〜!

ではよろしくお願いします。


第17話《チョコ》

〜はやてサイド〜

 

「なぁ〜なんで鈴木君の机……壊れてんのや?」

 

「いや……俺が聞きたいんですけど…………」

 

今日の朝の事だった、私は急に鈴木君に呼び出され事務所に行った。

 

するとそこには上から何かで撃ち抜いたかの様に鈴木君の机がペシャンコになっていた。

 

鈴木君に聞く限り出張に行った日の朝まではなんともなかった筈と言っていた、でも次の日……つまりは今日の朝だが事務所に来た鈴木君がこの机を見つけたらしい。

 

「これは新しいの買うしかない……本当に自分の周りは金がかかるわな?いい迷惑やよ。「すいません……」あ……い、いやでも鈴木君が壊した訳じゃ無いみたいやし……今のは言い方酷かったわ、ごめんな?」

 

なんか思った以上に暗くなった鈴木君を見て私は言い過ぎたと思った。

 

まぁ〜私もやり繰りが大変なんよ、そこら辺は分かってくれるとありがたいわ。

 

「でも今日の所はどうしよか?代わりにどっか使ってない机借り……て…………」

 

私は……今、誰がこの机壊したんか分かった。

 

「どうしたんですか部隊長?なんか化け物でも見たよう……な…………」

 

化け物?

 

化け物の方がまだマシやで?

 

私はそう思いながら自然に後退りする、どうやら鈴木君も後ろの気配で気づいたみたいや。

 

顔が固まってる。

 

どうしよう……逃げようかな……ここ戦場になりそうやし。

 

「あ、あのさ……ギンガ?俺の後ろで何してんだ?って言うか……い、いつからいたんだ?「うっ!?」っ!?」

 

鈴木君は突然のギンガの様子に驚き振り返る。

 

「うっ……ひぐっ……酷いです……昨日会いに来たのに……ううっ……ううっ……りぐざん……い゛な゛い゛んだも゛ん!!!「ちょっ危な!?」……ひぐっう゛っ、う゛っ……どうじでよげる゛んでずか……わだじがごんなに……ごんな゛にあ゛いじてる゛のにぃぃぃ「そんな恐ろしい愛知ったことか!?」いいいい!!!」

 

鈴木君がギンガの拳を避けながらギンガなだめてる、けど全然効き目がない。

 

や、やめてぇな……よける度に机破壊して行くのやめてぇ…………

 

「おい、いい加減にしろギンガ!!!」

 

暫く避けていた鈴木君やっやけど、ギンガがあまりにも聞き分けが無いので珍しく怒った。

 

「…………」

 

そして怒られたギンガは俯いたまま黙っとる、分かってくれたんか?

 

「……ギンガ?はぁ……悪かったよ、言い過ぎた。でもこれ以上机壊されると俺も困るから分かっ「うわぁぁぁあああああああああああああん!?」え!?ギ、ギンがっ!?」

 

ええ……ギンガ不安定過ぎやろ……前はあんな子やなかったんやけどな……

 

殴り飛ばされて鈴木君……悶絶してるで?

 

「ぐっ……ギンガ……落ち着け「陸さんは私の事嫌いなんだ!!!」違うよ、そうじゃない。なぁ〜頼むから落ち着いて俺の話を「いやぁぁぁああああああああ!!!」ぼあっ!?」

 

鈴木君は何度もギンガにぶっ飛ばされる、よく生きてるでホンマ……

 

にしても……

 

ああ……六課が……六課が…………

 

「はぁ……はぁ……こうなったら。ギンガもうよせ!!!」

 

鈴木君は何を思いついたのかギンガの両手を取り押さえつける、あの馬鹿力なら問題なく押さえつけられる筈や。

 

「あ……ああ……陸さん……「いいから、何も気にしなくていいから落ち着いてくれ。」ダメです……「え?何が?」こんな所でそんな事……恥ずかしい「お前はどう言う思考回路してんだ!?」陸さん……「どぉぉぉおおおおおおお!?」エッチ!?」

 

鈴木君は大声を上げてその場に崩れ落ちる、鈴木君……撃沈や。

 

ギンガはギンガで鈴木君のそばになんか置いて事務所から出て行ったし……っと言うかギンガ?いくら両手塞がってるからってそこ蹴り上げたらアカン……絶対にやっちゃ行けんことや。

 

どんなに鍛えてる鈴木君でもそこはなぁ…………

 

「鈴木君大丈夫か?」

 

私が近くに行って大丈夫か聞いても黙ったまま蹲っとる。

 

本当……可哀想や、でも同情はせぇ〜へんよ?

 

この状況の私も十分可哀想や……どうすんねん、この事務所…………

 

 

 

 

〜キャロサイド〜

 

私は夜、陸飛さんの寝泊まりしている六課の空き部屋に来た、なんと言うか……寝るには早いし陸飛さんとお話ししようと思って。

 

「陸飛さん、キャロです!入ってもいいですか?」

 

私は二回ノックして陸飛さんに確認する。

 

「いいぞ!」

 

許可が貰えたので私は部屋の中へ、そこは机と毛布以外何もない所だけど陸飛さんがいれば私は気にしない。

 

「どうしたんだ急に?」

 

陸飛さんはそう言うがそんな事は決まっているので私はすぐに答える。

 

「ただ陸飛さんの所遊びに来ただけです♪」

 

「そうか……」

 

私がそう言うと陸飛さんは笑ながら頭を撫でてくれる、だから私はいつものように陸飛さんに頭を預ける。

 

陸飛さんのそばは落ち着くし、撫でられているのは気持ちがいい。

 

「キャロ、これ食べるか?」

 

突然、陸飛さんが厚紙の箱に入って小分けされたまーるいお菓子?を私に差し出す。

 

「これ……なんですか?」

 

私は見たこと無かったので興味がわいた、小さくて丸くて茶色い物体だ、食べるか聞いてくるあたりお菓子だと思うのだが。

 

「チョコって言うお菓子だよ、今日昔の同僚が持って来たんだ。どうだ?俺はあまり甘い物食べないからさ。」

 

「はい♪是非いただきます♪……あ、美味しいです!?」

 

こんなお菓子初めて食べました、凄く甘くて……でも……な……んか……頭が……ボーッとして……気持ち良く…………

 

「ん?キャロ、どうしたんだ?もしかして口に合わなかったか?……おいキャ「ど〜ん!!」っ!?……キャ……ロ?」

 

私は陸飛さんを押し倒し馬乗りになる。

 

今なんか凄く気分がいいです〜♪

 

「りふとしゃぁ〜ん……「キャロどうした!?」だいしゅきでふよ〜♪しゅき、しゅき、しゅき〜♪」

 

私はそう言いながら顔を陸飛さんの胸に埋めスリスリとこする。

 

「ど、どうなってんだ!?あのチョコ普通のチョコじゃないのか?……っ!?おい……ギンガ、これアルコール入ってるよ……しかもなんだよこの度数……60%って。こんなチョコ見たことないぞ?一体何処で買って来たんだよ……ん?待てよ……おい、ギンガこれなんだ!?なんで表記の一番下に小さく、好きな人に食べさせてくださいって書いてあるんだ!?それになんだこれ……それ以外の人に食べさせると人生が台無しになりますって!?おいギンガぁぁぁぁぁああああ!?これ何入ってんだ!?」

 

陸飛さんは私に押し倒されたまま机に置いてあるチョコの箱を取り表記を確認して騒いでいる、でも私は陸飛さんの上から決して離れず抱きつく。

 

いふぁ〜あはまがふわふわしへへぇ〜しあわへでふぅ〜♪

 

「りふとしゃぁ〜ん……きょほぉ〜なんれぇ〜なのはしゃんとぉ〜なかよふしゃへっていたんでふかぁ〜?わらひ……しょれみへへぇ〜?とへも、むねはぁ〜、いらかったんでふよぉ〜?これふぁ〜なんれ?なんれ、いらいの?ねへぇ〜りふとしゃぁ〜ん、おふぃえてくらはいよぉ〜♪」

 

私はそう言って陸飛さんの胸を両手で交互に叩く、それに対して陸飛さんは抵抗しないでただ叩かれていた。

 

「参ったなぁ……酔ってるよなぁ〜これ…………」

 

よっへる?

 

なんれしゅかしょれ?

 

「りふとしゃぁ〜ん♪しょんなほと、どぉ〜でもいひからぁ〜わらひのこほぉ〜なれてくらさいよぉ〜♪「キャロ?大丈夫かお前……」いひからなれてくらさい!!!はやふなれないほ、おほりまふよ!!!」

 

そう私が大声を上げると陸飛さんは撫でてくれた、そして私は幸せな気持ちになりまた陸飛さんの胸に顔を落とす。

 

正直こんな状態の私のワガママを良く面倒くさがらないで聞いてくれるなぁ〜と思う。

 

「えへへ〜♪りふとしゃぁ〜ん?りふとしゃぁんはぁ〜わらひのこほぉ〜しゅきれしゅかぁ〜?」

 

私は陸飛さんの目を虚ろな目で見つめそう聞く、すると陸飛さんは少し笑って答えてくれた。

 

「……ああ、好きだよ。だからもう寝ような?」

 

「えへ♪やっはぁ〜♪りふとしゃぁ〜ん……わらひも……だいしゅき……れ……しゅ…………」

 

そして私は眠りについた。

 

 

 

 

〜なのはサイド〜

 

「鈴木く〜ん!ちょっと相談があるんだけど?ここ開けてもいいかなぁ?「ダメです!」へ?そんなに長い話じゃないんだけど……大丈夫でしょう?「ダメですって!?」なんで?何か見られたくない物でもあるの?」

 

私は鈴木君に話があって鈴木君のいる部屋に来たのだがどう言うわけか入っちゃダメだと言う。

 

中で何やってるの?

 

「もういいかな?「ダメですって!?今日は勘弁してください!!!」なんでよ、せっかくここまで来たのに!?どうせ大した事じゃないでしょ?開けるからね「ちょっ!?」ほら何……も…………」

 

ドアを開けるとそこには寝ている鈴木君に抱きついて寝ているキャロがいた。

 

な、なな何してるの!?

 

鈴木君はアレなのかな?

 

ロリコン?って奴?

 

「え〜と……ロリコン?「いきなり何言ってんですか!?」だって……ロリコン?「違いますよ!?」じゃ……なんでこんな事になってるの?」

 

う〜ん……キャロが遊びに来たのかなぁ〜?

 

でも何か凄く顔赤いね?

 

ん?

 

「何これ!?美味しそうだね、私にも一つ頂戴♪「ちょっ!?ダメです隊長!?」なんでよ!?いいじゃんケチケチしなくても一個くらい、こんなに沢山あるんだから!いただきま〜す「ああ!?」……うん♪美味しい〜♪」

 

何故か鈴木君がキャロを急いで端に寝かせ布団をかける。

 

何?そんなに高いチョコだったの?

 

「どうしたの?そんなに……あわ……て……て…………」

 

私は急に頭がボーッとして立つ事もままならなくなり前に倒れる。

 

「おっと!?大丈夫ですか高町隊長!?」

 

しかし、倒れた私を鈴木君がキャッチしてくれた。

 

「うにゃ〜?しゅすきく〜ん♪わらひいまぁ〜あちゅい〜「何言ってるんですか隊長、しっかりしてください……ちょっ!?何してんですか!?」へ?なひって……あちゅいんらもん……」

 

私はキャッチしてくれた鈴木君から少し離れフラフラとしながら体が熱くて何を思ったのか鈴木君の前で上着から一枚一枚脱ぎ出す、でもそれを鈴木は途中で止めた。

 

「隊長、何脱いでるんですか!?ダメですって!?「むぅ〜いいのぉ〜あちゅいんらから!?」い、いや暑くても脱がないでください……」

 

くのぉ〜にゃに?

 

にゃんにゃの?

 

わらひのからはにはしょんなにみりょふがなひっていふの?

 

「しゅすきくん、しゅつれいよぉ〜!!!わらひらっておんにゃにょ子なんらからね!?「へ?何がですか?」もう怒ったんらからねぇぇぇ「ごふぁっ!?」えええええ!!!」

 

私は手に魔力をありったけ込めて思いっきり鈴木君を殴り飛ばす。

 

流石にこれだけ魔力を込めるといくら鈴木君でもぶっ飛ぶようですぐ後ろの壁に叩きつけられた。

 

「むふふぅ〜わらひのかひ〜♪」

 

むぅ〜れも〜あちゅい〜。

 

そして止める人がいなくなった私は下着になり倒れてる鈴木君に馬乗りになり抱きつく、何でこんな事してるのか私にも分からない。

 

「どおら〜まいっらかぁ〜♪「た、隊長……お願いですから……正気に……」にゃに?しょんにゃにわらひが嫌いらのぉ〜?なんれよぉ……どうひて嫌いらのぉ〜?」

 

「いや、別に嫌ってない「うしょれしょ?」ほ、本当ですよぉ……「にゃらぁ〜こうひてやるぅ〜♪」おぶっ……ちょっ!?隊長!?それは……ンぐっ!?……んっ……んむっ…………」

 

私はおかしくなった状態で自分が何をしているのかも分からずに鈴木君の顔を両手で固定し自分の唇を鈴木君のそれに押し付けた。

 

「……んぅむっ……んっ……んむっ……っぱぁ〜♪えへへ〜どうらぁ〜まいっらかぁ〜♪」

 

鈴木君私を見たまま固まっていた、しかし私も私でもう限界が来ていて……

 

「ううっ……しゅすきくん……ロリほンはぁ〜犯罪らよぉ〜?は……ん……ら……い…………」

 

そして、私はそこで意識を落とした。

 

でも次の日……これが問題だった。

 

起きた時、私はそのままキャロと鈴木君のいる部屋に寝かされていた、だけど鈴木君はもう仕事をしに出たのかもう部屋にはいない。

 

「わた……し……っ!?あ……ああ……わ、わわわ……私……キ、キキキ……キス…………」

 

その瞬間、顔が異常なほど熱くなるのを感じた……私は全部覚えていたのだ。

 

鈴木君の前で服を脱いだ事も、鈴木君にキスをした事も。

 

思考が止まり、何も考えられない中……頭には鈴木君の顔ばかり浮かぶ。

 

これからどんな顔して鈴木君と会えばいいのだろうか……もう恥かしくて顔も真面に見れそうもない…………

 

私はそんな気持ちの整理がつかないままキャロを起こして早朝訓練に向かうのだった。

 

 

 




次回もよろしくお願いします。

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