第四次ギャグキャラ戦争 ただしセイバー除く   作:ケツアゴ

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何とか六話

時は雁夜が首領パッチを召喚した日の夜まで遡る。臓硯は星になり、鶴野が逃げ出した事で家に残った人間は雁夜と桜だけになった。首領パッチは鶴野のベットでイビキを着て眠り、雁夜は自室で眠っていた。

 

 

 

「……此処は?」

 

雁夜が目を覚ますと、桜が隣に立っており、見渡す限りの……ウンコ畑に居た。

 

「……ウンコ?」

 

「違うよ桜ちゃんっ! きっとチョコ味のソフトクリームだよっ!」

 

まっすぐに現実を直視する桜に対し、雁夜は必死に現実から逃げようとする。その時、あたりのウンコに羽が生え、宙に浮かびだした。

 

「ウンコではありません。これは全て真理であり、バビロンの一部です」

 

「違うよ、ウンコだよっ!」

 

「桜ちゃんっ!?」

 

宙に浮くウンコ達には何時の間にか可愛らしい顔と手足が現れ、二人の周囲をクルクルと回る。

 

「バビバビロンロン! バビロンロン!」

 

「ウンコ! ウンコ! ウンコ!」

 

 

 

 

 

 

「ウンコーーーーーーーーー!!」

 

そして、地中からソフトクリームのイラストが印刷されたパーカーを着たウンコが現れ、其処で雁夜の目は覚める。鏡を見たら体が元に戻っており、リビングにいた桜も元に体の戻っていた。

 

 

「あ! オジさんお早う! 朝ご飯できてるよ」

 

「あ、ああ。お早う桜ちゃん。……これ?」

 

雁夜の目の前にはケセットコンロに乗った巨大な鍋が有り”ドッキリ大成功”と書かれた看板と首領パッチのち手足がはみ出していた。

 

 

「……こまんぞ。……突っ込まんぞっ!!」

 

「「!?」」

 

あと令呪が何故かウンコマークになっており、発動させようとしても発動しなくなった。

 

 

 

 

 

 

そして、場面は移り変わり切嗣の帰宅途中、彼の前には三人の怪人が立ち塞がっていた。

 

「貴様、マスターだな? 我が名はデビルアイ。貴様には今から我が傀儡になってもらう」

 

(……新手のサーヴァントか。それも中々強力だな。くそっ! 令呪は残り一つ。セイバーを呼ぶわけには……。タイムアルター・トリプリアクセル!!)

 

切嗣が選んだのは逃走。自らの体内の時間経過を加速させ、一気に距離を取ろうとする。だが、怪人の無数の触手に絡め取られてしまった。

 

「馬鹿な奴だ。人間が怪人に速度で勝てる訳がないだろう。さて始めよう」

 

デビルアイは片目を隠している目を掻き揚げて切嗣の目を見つめる。切嗣の意識は次第に薄れ始めた……。

 

 

 

「さて、これで良しとしよう。正義の味方(ヒーロー)を全て抹殺し、私こそが世界を征服するのだ」

 

(くそ……。こんな…所で……)

 

 

 

 

 

 

「……アイリスフィール。マスターに何かあったようです」

 

首領パッチは勝っただけで満足して帰って行き、治療を終えたセイバーは直感で切嗣の危険を察知する。舞弥の傷も戦闘が可能な程には回復しており、アイリスフィールの護衛を任せたセイバーは切嗣を探しに街に出た。

 

 

 

 

 

「ねぇ、どうしようかチーポ。私、願いもないのに聖杯なんて要らないし、あの殺人鬼に聖杯が渡るのも嫌だし……」

 

「あれ? 昔みたいに”変身魔女っ子になりた~い” とか言わないんッチ?」

 

「……それは少し思ったけど、この姿(トランセイザー)を否定するって事は、これまでの戦いの全てを否定する事なんだ、て思うようになって……」

 

「ココア……」

 

海辺ではトランセイザーが海を見ながら黄昏ている。その横にはチーポの姿が有り、寿司を貪り食っていた。

 

「おいコラっ! その特上寿司はどこで手に入れやがったっ! まさか日雇いのバイトで手に入れた金で注文したんじゃないでしょうねっ!」

 

「く、苦しいっ! ウニ出るっ! 今食べたウニ出るっ!」

 

トランセイザーはチーポを締め上げチーポは口から泡を吐く。その時、少し離れた場所から轟音が聞こえてきた。

 

 

「……サーヴァントの気配だッチ。……どうするッチか?」

 

「う~ん、敵なのよねぇ。……様子だけ見に行きましょう」

 

 

 

 

 

 

 

 

風王鉄槌(ストライクエア)ァァァァァァァァッ!!!!」

 

セイバーが放った暴風は目の前の敵に向けて行き、その敵は只立ち尽くして息を吸う。

 

「ふっ!」

 

「なっ!?」

 

そして、息を吐いただけでストライクエアを跳ね返す。セイバーは何とか避けるが、着地の瞬間に殴り飛ばされ地面をバウンドした。

 

 

「弱いわねぇ。やっぱり、人間なんてこの程度よね」

 

「……強い」

 

この敵と会ったのはつい先程。倉庫街を探索中、いきなり襲ってきたのだ。

 

「その王冠、貴方も王とお見受けします。私の名はブリテンの王、アルトリア・ペンドラゴン。貴方も王なら堂々と名乗りなさい」

 

「……貴方と私を同じにしないでくれる? 私の名は深海王。偉大なる海を統べる王。そしてこの世界全てを支配する存在。貴女のチッポケな国とは違うのよ」

 

「貴様っ!」

 

セイバーは怒り、切り札を切る。それはセイバーの持つ最大宝具。輝くその剣は、過去、現在、未来において戦場で散りゆく全ての強者が抱く尊き夢。いま常勝の王は高らかに奇跡の真名を唄う。

 

 

約束された(エクス)勝利の剣(カリバ)ァァァァァァァァッ!!」

 

巨大な光の剣が深海王を飲み込む。膨大な魔力を消費したセイバーの疲労は高まり、

 

 

 

 

絶望は加速する。 

 

「効いたわ。……少しね」

 

深海王の体の表面は焼け焦げ、肉が見えている。そして、少し血が出ているものの傷は徐々に塞がってきていた。

 

 

 

「私に傷を付けたご褒美よ。貴女、甚振って殺してあげるわ♥」

 

「くっ!」

 

深海王は身を屈め、一気に飛びかかる。セイバーは正面から受けようとするが、直感が受けきれないと告げていた。

 

 

 

 

 

 

 

「トランスマジカル……ヤクザキック!!」

 

「ぐぶっ!?」

 

だが、突如上から飛びかかってきたトランセイザーの蹴りによって地面に叩きつけられた。

 

 

「キャスター!?」

 

「……セイバー。私はヒーローなの。だから、世界を支配しようとする此奴を見逃せない。貴女と手を組んであげるわっ!」

 

 

 

 

 

「……また、鬱陶しいのが増えたわね」

 

深海王は平然と立ち上がる。空模様は悪くなり、もうすぐ雨が降りそうだった……。

 




クラス バーサーカー

真名 首領パッチ

マスター 間桐雁夜

性別・身長・体重 男性 ? ?

属性 混沌・善

力 ? 耐久 ? 敏捷 ? 魔力 ? 運 ? 宝具 ?


保有スキル

ギャグ補正 EX

どんな目に遭ってもギャグで済むスキル。此処まで来るとマスターやその周囲の人間も巻き込み、ギャグ補正Aを付属できる

単独行動 ex

マスターの魔力供給無しでいくらでも現界でき、宝具も単独で使える。

怒んパッチ ex

怒りが最高値に達した時、性格と姿が変わる。怒りが増すとステータスがアップ




宝具

葱(首領パッチソード)

対鍋宝具 

ランク E~ex

レンジ?

最大補足 1

焼いてよし煮てよしの野菜。スーパーの見切り品にしては美味しい


理解不能の馬鹿共(ハジケリスト)

ランク EX

対?宝具

レンジ ?

最大補足 ?


意味不明理解不能。その場のノリで暴れまわる。あと、ステータス隠匿





そして、新たな敵の共通スキル



シリアス補正 A

同ランク以下のギャグ補正を軽減し、ダメージを与えられる。

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