「アーチャーは役に立たない。彼を囮にし、アサシンにマスターを片付けさせよう」
自由奔放で自分勝手の自堕落三昧の本官に見切りを付けた時臣は、早々にパニッ……ソニックを作戦の主軸に据える事を決定。最終的に本官を自害させる事にした。そんな事など知らない本官は毎夜夜遊びを繰り返し、ついにソニックは
「時よ止まれっ!」
そしてソニックはその声を聞き、気が付いたら縛られた状態で肥溜めの中に沈められていた。
「……なぁ、ライダー。何でお前は時を止めれるんだ?」
「知らん。なんか使えた事が有ったんだ。後は宝具で再現した」
両津はアッサリと言い放つと滞在先のマッケンジー宅へと向かう。その間、ウェイバーは思い悩んでいた。
(あの時、世界全体の時が止まってたよな。対界宝具か……。でも、僕の魔力は使用されてない。……単独行動EXか)
「ん? どうしたんだ、坊主」
「……お前の事、詰まんない奴だなって。結局、お前はマスターが誰でも良いんだろ? 僕は自分が立派なま魔術師だって証明する為に参加したっていうに……」
「……なぁ、坊主。お前さん、古い考えの奴らが嫌で論文を出し、それを馬鹿にされたんだろ?」
「そうだよ! 何だ、お前まで僕を馬鹿にしてるのかよっ!」
「結局、お前さんも其奴らと同じじゃねぇか。魔術師として立派である事を証明しなきゃいけない、なんて古臭い考えに囚われてよ。そうじゃないと自分の人生を誇れないみたいによ」
「当たり前だろっ! 僕は散々馬鹿にされてきたんだっ! 歴史の浅い三流だってっ! なのに、召喚したのはマスターなんて必要としないサーヴァント。これじゃあ、優勝しても僕が優秀なんて証明できないじゃないかっ!」
「……良いか、ウェイバー。何回馬鹿にされても、何回失敗しても良いんだ。儂は借金が三千億以上あるし、何度も警官をクビになったり、何度犯罪を犯して捕まったか分からん。だがっ! 儂は自分の人生に誇りを持っている。人間、転ぶ事が恥ずかしいんじゃない。立ち上がらない事が恥ずかしいんだ」
「……うるさい。それで慰めてるつもりかよ」
プイッと横を向くウェイバーだが、両津の話を聞いている内に悩んでいるのが馬鹿馬鹿しくなっていた。
「……やはりな」
龍之介を遠くから観察している切嗣は彼の手を見て呟く。彼に目を付けたのは、裏社会に出回った情報が始まりだった。殺人現場に血で書いた魔法陣が残されていた、と。
「……さて、どうやって始末するか」
そしてその頃、セイバー達の元に一体のサーヴァントが向かっていた。
「アイリスフィール、敵襲ですっ!」
セイバーの指した方向からは土煙が上がり、何やら悲鳴が聞こえてくる。やがて土煙の正体が見えてきた。
「シュッポシュッポシュッポッポォォォォ!」
「おい、馬鹿っ! 止まれぇぇぇぇっ!!」
やって来たのは
「到着っ!」
「ぐぼっ!」
首領パッチが急に止まった為、雁夜は慣性の法則で止まれず、そのまま地面に顔面からダイブする。そのまま岩にぶつかり、ピクピクと痙攣していた。
「大丈夫か、雁夜っ!? いったい誰にやられたっ!?」
「お…お前……」
「ちくしょぉぉぉぉ!! 雁夜の敵だぁぁぁっ!!」
「えぇっ!?」
首領パッチはそのまま雁夜を担いでセイバーに向かって行き、セイバーに投げつけた。
「はい、どーん!」
「「ぐはっ!?」」
雁夜は大量に吐血し、セイバーも数メートル吹き飛ばされる。アイリスフィールは慌ててセイバーを治療した。
「……貴様! 何を巫山戯ている。英雄同士の戦いをなんだと思っているんだっ!」
「テメェこそこの戦いが何だか分かってるのか? 俺が主役になる為の戦いだろうがぁっ! そして、これは雁夜の弔い合戦だ!」
「そうだ! そうだ! 俺の弔い合戦だっ!」
雁夜は首領パッチのそばでセイバーに拳を向ける。どう見ても死に掛けには見えなかった。
「やはりバーサーカーか。話が通じない……。此処は一気に決めるっ!」
最近、負けが込んでいるセイバーは汚名返上のチャンスと首領パッチに切りかかる。
「雁夜ガードっ!」
首領パッチは雁夜を盾にし、雁夜が切り裂かれた。
「えぇっ!?」
「……許せねぇ。雁夜を切る必要があるのかよ」
「いや、貴方が盾に……」
「行くぞ首領パッチ!」
「生きてるっ!? っていうか無傷っ!?」
確かに体を切り裂かれ、血飛沫を上げた雁夜はまったくの元気だ。流石にセイバーも展開について行けず、アイリスフィールもどうして良いか分からなさそうだ。
「おい、雁夜! 首領パッチハンマーだ!」
「白ネギなら有るけど?」
「おぉっ! 有るじぇねぇか首領パッチハンマーっ!」
首領パッチはネギ片手にセイバーに向かっていく。
「はぁっ!」
そして真っ二つにされた。切られた体は綺麗に二つに分かれ、中から”三等”と書かれた紙が出てきた。
「首領パッチィィィィィイッ!!」
「……放っといてっ! 私、三等だったのよ! その気持ちが貴方に分かるっ!?」
左側は目に涙を蓄えながら叫ぶ。その間、右側はセイバーに切り刻まれていた。
「俺、来週から
雁夜が持った婚姻届には『後藤葵』と書かれていた。
「……二年までは八等だったんだよね~」
「甘えてたっ! 私甘えてたっ!」
左側は右側の方に飛び跳ねていく。そして、合体した。
「魔光破邪神ザルビオス!!」
「おりゃぁぁっ!!」
そして雁夜によって真っ二つにされた……。
「……アイリスフィール。もう、我慢ができません」
「……え? 何か言ったかしら?」
あまりの展開にセイバーは怒り、アイリスフィールは現実逃避する。セイバーの剣には暴風が集まり出していた。
「げげっ! アレは拙いぞ、バーサーカー。バカガードでも防ぎきれないっ!」
「……こうなったら。雁夜、これを食えっ!」
首領パッチが差し出したのは大量の焼き芋。それを雁夜の口に押し込んでいく。その間にもセイバーの剣には風が集まりだす。
「
「雁夜、セイバーに尻を向けろっ!」
雁夜は首領パッチの言う通りにセイバーに尻を向け、セイバーは剣を振り下ろす。
「
それ当時に首領パッチは雁夜の腹を殴った。
「強制オナラ真拳”皐月”!」
「ぐはっ!?」
暴風と強烈なオナラがぶつかり合って相殺する。セイバーは呆然として剣を落とした。
「わ、私の風王鉄槌がオナラに……」
「よし雁夜! 今がチャンスだっ! 首領パッチソード出せっ!」
「白ネギなら有るけど?」
「おぉっ! 有るじぇねぇか首領パチソードっ!」
首領パッチは白ネギを片手にセイバーに向かっていく、セイバーは気を取り直して剣を構え、
「勝ったっ!」
首領パッチにボッコボコにされた。
その頃、深夜の倉庫街。空間に歪みが生まれ、中から一人の女性が現れた。どこか未来的な感じをする彼女はまるで機械の様だ。
「両津勘吉を抹殺する……」
その頃、海の中に巨大な異形が現れた。魚に似た顔をしており、頭には王冠を被っている。
「臭うわぁ。人間の香りがするわねぇ」
その頃、冬木の地に未曾有の恐怖が訪れていた。
「此処が冬木か。よし、ここを世界征服の足掛かりにするぞ」
「はい、デビルアイ様」
「それはそうとして、お腹減りません?」
「……そうだな」
その頃、長髪の男が教会の前まで来ていた。後ろには褐色の肌の少女三人が立っていた
「ふむ、此処が聖杯戦争の監督役が居る場所か。少し挨拶して行くか?」
「「「はい、ソーダライト様」」」
【CLASS】ライダー
【マスター】ウェイバー
【真名】両津勘吉
【身長・体重】161cm・71kg
【属性】中立・善
【ステータス】
筋力:c(A++) 耐久:B(A++) 敏捷:c(A++) 魔力:F 幸運:EX 宝具:EX
騎乗 B+ 自転車から戦闘機までたいていの物は動かせる
強欲 EX どれだけ欲望に忠実か。金が絡んだ際、魔力と幸運以外のステータスをA++にする。ただし、一定以上発動した場合、幸運とカリスマのランクがFまで下がる。
黄金律 B 大体の起業が大成功する
単独行動 ex マスターの魔力供給無しでいくらでも現界でき、宝具も単独で使える。
主人公補正 A++
一つの物語の最重要人物の証。世界を味方に付けた様な都合の良い事が優先して起こりやすい。また同ランクの直感・仕切り直し・戦闘続行・守護騎士・心眼(偽)・勇猛・嵐の航海者の効果も併せ持つ特殊スキル。
ギャグ補正 A
どんな目に遭ってもギャグで済むスキル。このランクなら本当なら即死するダメージを受けても””死ぬかと思った”で済む。
道具作成 A
手先がとても器用。世界的大発明を作ることもある。強欲発動時、ランクが一ランク上昇
宝具
超長期連載の歴史(コチカメ・ザ・ヒストリー)
ランク EX
対人~界宝具
レンジ ?
最大捕捉 ?
三十八年間休まず続いた歴史が宝具化した物、漫画・アニメで一度でも起きた事象(透明化や分裂や時を操る)や登場人物を再現・召還する。ただし、展開の都合で少々変化