第四次ギャグキャラ戦争 ただしセイバー除く   作:ケツアゴ

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今日は展開が思いつかなくて連載が書けないので思いつきを載せます


思いつき初回のみ

ギリシア神話最強の英雄ヘラクレス。数多くの英霊の中でも最上位クラスに位置するであろうそのヘラクレスを第五次聖杯戦争で引き当てた魔術師がいた。

 

「やったわっ! ヘラクレスを、それもアーチャーで呼び出せるなんて!」

 

 ヘラクレスを呼び出したのはキャスターの英霊であるメディア。彼女の前に鎮座する鉛色の巨人は正しくヘラクレスであった。アーチャー故に単独行動スキルを持ち、彼さえ殺せるヒュドラの毒を持ったホーミングする弓矢を宝具として使える。他には十二回殺さなかったらいけなかったり、一回殺されたら耐性が付いたり、Bランク以上の攻撃じゃないと効かなかったり。

 

「なんなりとお命じくださいませ、姫」

 

 そしてアルゴー船で顔を合わしている縁でメディアの過去は知っており、同情した上で協力すると申し出てくれている。この時、メディアは勝利を確信していた。

 

 

 

 だが、この聖杯戦争は色々と妙な事になっていたので簡単にはいかないのだが……。

 

 

 

 

 

 

「……け、結果的に良かった……のかしら?」

 

 遠坂凛は父から受け継いだ宝石を触媒に召喚を行った。彼女が望んでいたのは三騎士クラスのどれか、欲を言うとセイバーが欲しかったのだが、来たのはよりにもよってバーサーカー。今までのマスター全てが自滅して降り、狂戦士という名に相応しく理性がない。だが、彼女が呼び出したバーサーカーには理性があった。

 

 

「およよよよ! お化け屋敷みたいでおもしろーい!!」

 

「クピピ~!」

 

 だが、理性はあったが常識や自重はなかった。常時発動型の宝具である妖精っぽい生物は机や椅子などの調度品、そして凛が魔術を使うのに必要な宝石をバクバクと食べ、バーサーカーが走り回るたびに壁や戸が壊れていく。はっきり言って現実逃避だ。しかし、それを補って余り有るステータスを持っていた。

 

 運と魔力を除く全ての能力が『EX(評価規格外)』すら凌駕する『(測定不能)』、まさに空前絶後、最強無敵の英霊だ。そして、単独行動持ちな為に凛への負担は少ない。

 

 もう、”ヘラクレス? AUO? あ~、はいはい。強い強い”、と言えるレベルである。

 

「この戦争、私の勝利よ!!」

 

 

 バーサーカーの真名は”則巻アラレ”、投げた岩で月を軽々と破壊し、拳で地球をカチ割るどころか拳圧で太陽すら破壊する無敵のロボット。もう、アラヤさんさえ土下座するレベルだ。

 

 

 

 なお、アラレが一定時間おきに発動する必要のある宝具『ロボビタンA』は大量の宝石を使わないと魔力が足らないので、優勝しても優勝できなくてもこの世界に””英霊トーサカ”は誕生する。

 

 

 

 

 

「まあ、自分の運のなさを恨めや」

 

 この日、衛宮士郎はバイト帰りにであった青タイツの男に殺されそうになっていた。家の土蔵まで追い詰められ殺されそうになった時、床に描かれていた魔法陣が光りだす。其処には何時の間にか一人の男が立っていた。

 

「馬鹿なっ! この土壇場で英霊だと!? ……英霊、だよな?」

 

 現れたのはマントを着て赤い手袋をはめた青年。どこから見ても服装以外は平凡で強そうに見えない。

 

「まあ、良い! 敵ならぶっ殺すだけだ! 覚悟しろや、ハゲ(・・)!!」

 

「ッ! 逃げろ!!」

 

 そう、そして彼は禿げていた。青タイツの槍は士郎の叫び虚しく青年に向かっていく。

 

「せい」

 

「あぶだらばぁっ!?」

 

 そして気合の入っていない声と共に繰り出された一撃で槍はへし折れ青タイツは何処かに吹き飛んでいった。

 

「ったく、誰がハゲだ」

 

「あ、あんたは一体……」

 

「俺か?

 

 

 

 

 

 

 

 俺の名はサイタマ。ヒーロー(正義の味方)をやっている者だ。ちなみにクラスはボクサー(拳士)。イレギュラーらしいぜ」

 

 この時、並行世界のとある英霊が髪の毛に悪寒を感じた。

 

 

 

 

 

 

 

「……う~ん、強いのかしら?」

 

 イリアスフィール・フォン・アインツベルンは自分が呼び出した英霊(セイバー)を見ながら首を捻る。なんかボロボロの状態で降ってきた青タイツに襲いかかられたのだが、運以外は遥かにステータスが低いのに勝ったのは彼女の英霊。見た目は異常にでかい福耳に額の湯呑、足の裏の”さいこー”、という文字。

 

 

 

「なんか知らんけど勝手に転んで頭打って死んだぞ。あっ、ラッキー!」

 

 そして、体の中央に『大吉』と書かれていた。

 

 

 彼の名前はラッキーマン。運も実力の内と言って良いのならあらゆる宇宙で最強のヒーローである。

 

 

 

 

 

 

 

 

「あははははは! なんだよ、桜。お前、ある意味すごいな!」

 

 間桐慎二は義妹である桜の呼び出した英霊を見ながら笑う。声だけなら馬鹿にしているようだが、彼の顔を見ると違う事が分かるだろう。それはアニメを見て喜ぶ子供の顔だった。そう、彼の目の前にいるのは彼が幼い頃からファンであり、今も時々こっそりと観ているアニメのキャラクター。下手な英霊よりも遥かに高い知名度を持つ人気者。

 

「ボクのクラス? ライダーみたいだよ」

 

「んな事良いからさ、早く真名教えろよ!」

 

 もちろん、慎二は彼の真名が何か知っている。二頭身の青い体に大きな口と目、そして腹のポケット。そして彼が待ち望んでいた言葉がライダーの口から放たれた。

 

 

 

 

 

「ボク、ドラえもんです」

 

 

 

 

 

 

 

「綺礼、今回は静観するぞ。我はドラえもんを見ていたい。……まあ、最後には手に入れるがな」

 

 とある英霊も大好きだったようだ……。




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