思えば、目が覚めた時から嫌な予感はしていたのだ
0話 大空、死す!
オレ、
道に迷っても、何となく帰り道が分かったり
無くした物を見つけるのや、探し物をする時もオレの感は役に立った
一番よくあったのは、事故がおきる前にひどい胸騒ぎがする事だ
おかげで勉強だって要領よくこなせる程頭も良くなったし、運動だって何でも出来た
何故か
そんなオレをよく思わないヤツや、気味悪がるヤツも出て来たけど……
子供っていうのは正直なもので、嫌いだと思ったやつには徹底的に態度に出す
その親もまた
自分の子より出来た子供がいると、親ごと排除しようとする
証拠に一度、母さんが傷を作って帰って来たことがある
母さんは笑ってはぐらかしていたけど、オレには分かっていた
感が教えてくれていたんだ─あの傷は故意につけられたものだと
その時悟った
ああ、オレが馬鹿のフリをすればいいんだ──って
オレが、ダメツナと呼ばれるようになった日の前日の事だ
それから5年、13になったオレは本当の自分を隠したままダメツナな日々を送っていた
テストは毎回赤点ギリギリ、体育の授業すらまともにこなせないダメな生徒
でも実際はそうじゃない
勉強は大学卒業出来るレベルだし、母さんを守るために色んな武術に手を出して体を鍛えまくったりもした
身長はまだあんまり伸びてないけど、筋肉質だから結構重い
鍛えてるから身軽だけどね?
そうそう、いつだったか
たまたま帰ってきてた父さん─母さん
あの炎は一体なんだったのか、その疑問が解消されたのは並盛中学校に入学して暫くした頃だった
母さんが、ポストに投函されたいたチラシを見て、家庭教師を雇ったのだ
やって来た家庭教師はとにかく型破りかつはた迷惑な奴だった
しかも、オレをイタリア最大のマフィア─ボンゴレファミリーのボスにするために来たなんて言う始末
最初こそ馬鹿にして笑っていたが、額にライフル(本物、直感が告げていた)を突き付けられれば信じるしかなかった
俺の平和な生活はこの時終わりを迎えていたのかもしれない
色んな事件(全部マフィア関係)に巻き込まれたり、ボスの座を巡って命懸けで戦ったり……
未来に行って世界を救ったりもした
人だってたくさん殺した
学校のクラスメートや先輩を─たとえ俺の意思じゃなくても─同じ人殺しの道に引きずり込んで、何の力もない女の子に恐ろしい思いをさせてしまったりもした
それでも、そんな日常を受け入れて、仲間を守るために更に鍛えて
とっくの昔にダメツナの仮面は外していた
5年後、18になったオレはボスになる事が決まっていたから、そのための準備をひたすらにこなしていた
並盛高校を卒業した日の帰り道
信号が青に変わるのを確認して渡っている時だった。唐突に、嫌な予感が胸を騒がせた
サッと周りを見渡すと、もの凄いスピードでトラックが迫ってきていた
咄嗟に一緒に帰っていた仲間たちを力任せに歩道まで投げ飛ばし(男子校生3人は流石にキツかった)、体制を整えた瞬間───
激しい衝撃と共に、オレの身体は宙を舞った
耳を
正直、未練残りまくりだけど、オレの命は助からない─そうオレの感(一族に伝わる超直感と言うらしい)が告げていた
そして意識を手放した
頭に響いていた警告音はいつの間にか止んでいた
最後まで読んで頂きありがとうございます(((o(*゚▽゚*)o)))
もの凄い分かりにくい文だという事を承知で投稿したので、読んで頂けて嬉しいです(*>`ω´<*)
質問などは感想等でお願いします
次からはセリフなんかも入れたいと思いますので、また次回…