緋弾のアリア 意志を受け継ぎし者   作:暗黒の影

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こんなもんかな?


原作前:My of Crimson flash-紅き閃光の舞い(プロローグ)-
第01弾 日常から非日常へ


 

・・・此処は?

 

目が覚めると何処か場所が分からないが、液体の入ったカプセルの中にいることは、理解できた。

 

『目が覚めたか、G-NXS-000[リンクス]』

 

俺が、目を開けてカプセル内で静かにしていると2人の男女が姿を現し喋りかけてきた。

 

「・・・・・・・」

 

『ふむ。正常に稼働している様だな』

 

稼動とは・・・機械の様な言い方だな・・・

 

『博士。彼を機械のように言っては・・・』

 

俺と同じ考えなのか、男の横にいた女がそう言う。

 

『ん?不思議な事を言うな、彼は戦闘の為に作り出された機械なのだよ?』

 

戦闘の為に作り出された?

 

『ですが・・・』

 

『無駄な心配は、計画に支障が出るのでな。耐えられないのならば、やめてもらって構わないが?』

 

っふ・・・そう言う事か、神が言っていた強すぎる力を求めたら、それ相応のリスクと言う事か・・・

 

『いえ・・・ですが、この実験が成功すれば、本当に弟の様な存在が消えるんですね?』

 

弟の様な存在?何かの事件で失ったのか?まぁ、今の俺には無関係か・・・

 

『あぁ。その為の実験だ』

 

実験か・・・さっきから実験とは、何かやる様だな。

 

『・・・はい』

 

『それじゃあ、彼をカプセルから出したらセッション1を始めるが、私はその準備を整えないといけない。キミは、彼をカプセルから出して、その他の稼働問題がないか調べてくれ』

 

『分かりました』

 

『頼んだよ?Dr.ヘレナ?』

 

『はい。Dr.ミハイル』

 

女がドクター・ヘレナで、男がドクター・ミハイルか。脳内に記憶しとかないとな。

 

俺が、2人の名前を記憶すると同時にミハイルが部屋から出て行った。

 

『・・・・ごめんなさいね』

 

ヘレナがそう呟くと俺が入っているカプセルの横にある装置を弄り始めた。

 

すると、俺がいるカプセル内に入っていた水の様な液体が、排出され無くなっていった。

 

俺の体は、液体によって浮いていたが、その液体が無くなった事で、そのままカプセルの冷たい地面に降り立つ事になった。

 

地面に立つと同時にカプセルの扉が開いた。

 

『出なさい。G-NXS-000・・・いえ、リンクス』

 

どうやら、俺の名前はリンクスと言うらしいな。

 

「・・・・・・・・・」

 

俺は、ヘレナの言う通りカプセルから出て部屋の地面に足を立たせた。

 

これからが、地獄の始まりだな・・・

 

「コレを着なさい。リンクス」

 

そう言って、ヘレナが病院で患者が着るような医療服を渡してきた。

 

「・・・・・・・」

 

そう言えば、俺が、神に頼んだ能力について言ってなかったな。

 

能力は至って簡単だ。

 

雷電と同じスペックの『肉体』と『強力な色金』とその全てを『使いきれる力』と『圧倒的な記憶能力』の4つなのだ。

 

あ、注意な?雷電と同じスペックの『肉体』ってのは、ライジングの時の特殊作戦用義体スーツを、そのまま純粋な人間の肉体に変えるってことな?

 

つまりだ、機械だから出せたパワーなどを無理矢理、普通の人間にできる様にするってことだ。

 

だから、神が転生させる時に心配してたんだ。

 

「それじゃあ、付いてきなさい。リンクス」

 

カプセルから出た俺を見てヘレナが、そう言い前を歩く。

 

「・・・・・・・・・」

 

俺は、その言葉を聞きヘレナについて行くと、ミハイルが出て行った扉とは、別の場所に繋がるだろう扉に向かって歩き始めた。

 

その扉にヘレナが近づくとカードを専用のカードスキャナーに通して暗証番号を入力した。

 

「(暗証番号、4963か。コレも脳内に保存だ)」

 

稼働したての俺に油断しているのか、ヘレナは俺に暗証番号を隠して入力しようとしなかった事で、俺は暗証番号が丸見えだった為、脳内に保存ができた。

 

暗証番号を入力すると扉が開いた。

 

開いた扉の中には、色々な装置が置いてあったり設置されていた。

 

「リンクス。そこに立ちなさい」

 

ヘレナは、そう言い顔を置くような機械がある場所を指して言った。

 

「・・・・・・・」

 

俺は、そのまま言われるがまま顎を置く台に顎を乗せてるとヘレナが固定具の様な機械を頭に装着させた。

 

「良い?今から前に出される数字や穴がある絵の方向を答えなさい」

 

ん?視力検査か?

 

「・・・・・・了解」

 

「っ・・・それじゃあ、始めるわ」

 

そう言うと設置された場所に目的の物が表示される。

 

「・・・・コレは?」

 

ん?近いな・・・これなら

 

「・・・・・・・1」

 

「じゃあ、次は?」

 

これも楽だな。

 

「・・・・・6」

 

「コレは?」

 

お?少し遠くなったな

 

「・・・左」

 

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1時間位そんな事が続き色々な検査をした。

 

視力検査に握力検査、立ち幅跳びと走り高跳びによる跳躍力検査、2500m持久走による体力検査etc

 

握力は、初っ端からパワー制御無しの本気で握ったら、電子メーターがエラー表示になってしまった。

 

立ち幅跳びは、想定ラインを超えるわ、走り高跳びは棒を楽に越してマリオジャンプができてしまったし、持久走じゃあ、全く体力が減らなかったし・・・

 

アレだな。予想以上に人間離れしてる様だな・・・

 

 

 

 

 

だが、この時の俺は、自分の規格外な肉体に驚いていた事で忘れていた。

 

 

 

 

 

この先が地獄になると・・・

 

 





因みにまだ、肉体改造がされていません。

その状態でコレとは・・・





では、次回会いましょう!!


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