3ヵ月ぶりの更新ですwww
長くお待たせしてすみませんでした。(え?待ってないって?)
仕事が長く続き、暇な時間にチマチマと書いていましたが、更新できる所まで至らず、こんな時期になりました。
もう少し早めに更新できるように努力してみます。
では第31弾どうぞ( ^^) _旦
ニューヨーク州ロチェスター市・街はずれ
レッドクレイジー本拠地・駐車場
脳内に響き渡る様な警告音を感じた俺は体全身を動かさず咄嗟にムラサマブレードを逆手持ちで引き抜き背中に向ける。
「・・・・・・・・・っ!!」
その瞬間、ムラサマブレードから伝わったのは衝撃と刃と刃がぶつかり合い鳴り響く乾いた様な金属音。
それを感じた瞬間、そこに敵がいるのだと理解し、ムラサマで防いだ方向に蹴りを放つ。
ただの蹴りじゃなく人工筋肉で強化した強蹴りを放った。
「っつ!!」
腕で防いだのか生々しい感触と骨の様なモノが砕ける音が聞こえると同時に蹴りの体勢を瞬時に解き目の前の敵に向けてキラーエンペラーを向けて引き金を引き絞る。
ハンドガンでは出せないだろうと思いたい程の大きな射撃音が耳に響く。
後ろから攻撃してきた奴は、俺の強蹴りの力に耐えきれず後ろに吹き飛び、目の前の敵はキラーエンペラーから放たれた500S&Wマグナム弾をバク宙で回避した。
「・・・・・・流石だな」
流石と言えるな・・・今の一瞬で判断して回避行動するとはな。
「っは・・・お前もな。まさか試作型の光学迷彩で姿を消したGⅣ(ジーフォース)に気づくなんてな」
「流石だぜ。このアメリカ屈指の問題集団を殲滅しただけある」
反射神経にその運動神経・・・人工的に造られた人間だけあるな・・・
「・・・・・・そうか。ならアドバイスしといてやる。その試作型光学迷彩と斬り掛かってきたブレードについて言っといてやる」
そう・・・アドバイス(時間稼ぎ)だ。
「なに?」
「・・・・・・試作型の光学迷彩を使うのは良い。姿を周りの背景と同化できるからな。しかしその光学迷彩の弱点がある、俺が何故気づいたのか・・・簡単だ。完全に姿を消し切れていないからだ。気配に雰囲気に同化できていないし、試作型だけあって、光屈折が緩過ぎる。少し見ただけで丸見えだ」
コウ達が逃げ延びるまでの時間稼ぎだが・・・この話は本当だ。
なら何故先ほどGⅣを見失ったのか、コウとリサの2人に目をやった瞬間に視界外に行かれたからだ。
「あの一瞬でそこまで分かるか・・・」
「・・・・・・それとブレードも試作型なのかは知らないが、内部構造の問題か何かで空気を揺らし過ぎているし少量の雑音が聞こえる。そんな武器を使う位ならただの刀やナイフなどを持たせる事だな」
「まぁ、試作型だしな。今回が初めての運用だからな。問題は多く出てくるさ」
時間稼ぎは出来ただろうが・・・コイツら俺以外に興味が無いのか?
「・・・・・・あいつ等を無視したがいいのか?」
「あ?あー。元々破壊する予定だった場所の破壊をしてくれた事と俺たちに対抗できるのはお前だけだろうからな。雑魚には興味がないだけだ」
雑魚とは・・・酷い言いようだな。確かに奴から見たら弱いかもしれないだろうが・・・能力値を含んだ全ては特殊部隊以上あるんだが・・・
「なぁ?GⅣ」
「イタタ・・・そうだね~確かにあんなのよりこっちの方が良いと思うよ」
先ほど吹き飛ばされた一人が戻ってきた様で蹴られた箇所を手で押さえながらGⅢの言葉に頷きながら歩み寄ってくるGⅣと呼ばれている少女。
先ほどの蹴りを喰らって平然としているとはな・・・肋骨が砕けているかと思ったんだがな
「・・・・・・肋を何本かやったと思ったんだが?」
「うん。確かに肋骨2本を持ってかれよ?・・・けど戦闘継続に支障はないよ」
肋骨を砕かれているのに戦闘継続可能とは・・・最悪の場合、肺に骨が刺さるというのに・・・
いや・・・刺さらない様に調整しているのか。
いやはや・・・流石と言うべきだな・・・蹴られた瞬間に後ろに跳び衝撃を最小限に緩和させようとして緩和しきれないと理解して被害を最小限にする様にあの一瞬で判断し行動に移した様だ。
「・・・・・・己で体の調整をするか・・・流石だな」
“普通”の人ならばそんな芸当はできないだろうしな・・・流石Rランク武偵と同レベルなだけあるな。
「おいおい。まさか
「・・・・・・いや。少し関心しただけだ」
そう・・・驚くより感心する・・・人工的に作られた人間と言えば俺も同じだが体の中身を弄られた俺と違いアイツらは純粋な肉体だ。
「そうか。そりゃあ・・・良かったぜ!!」
「・・・っほ!!」
俺が2人の身体能力の高さに感心していると、唐突にGⅢとGⅣが同時に攻撃を仕掛けてきた。
GⅢはボディ目掛けて高速のパンチを放ち、GⅣはヘッド目掛けて高速のキックを放ってくる。
GⅢの高速パンチを左手で掴み止め、GⅣの高速キックを右腕で防ぎ止める。
それと同時に両サイドから襲い掛かってくる強烈な衝撃を地面に受け流し攻撃を無力化するが、受け流した衝撃が強すぎて俺を中心に砂埃が起ち籠る。
「おいおい。マジか・・・この骨格の感触・・・」
骨格の感触?まさか・・・
「やっぱり、この感触って、そうだよね・・・ジーサード」
「あぁ・・・」
俺との一回の接触で俺の正体が分かるとは・・・
「テメェ・・・その人間特有の骨格とは違った衝撃振動感覚と硬さは・・・」
「・・・・・・そうだ。その想像通りだ」
「肉体改造?強化人間の類か?」
「・・・・・・まぁ、その類に入る」
「っち・・・通りで可笑しい身体能力をしてる訳だ」
「・・・・・・俺の正体が分かった所でどうする?」
このまま、俺の正体を理解した状態で見逃してほしいのだがな。
「っは・・・そのまま、はいそうですかって言える訳ないだろうが!!」
俺の問いに予想通りの返答をすると同時に反対の手を使いパンチを送り込んでくるが掴み止めている腕をそのまま殴りかかってきた腕を交差する様に絡ませて
「非合理的だよ・・・そのまま帰しちゃったら私の肋骨が無駄になっちゃうじゃん」
ジーフォースも似た様に返答し試作段階のブレードを振ってくるが、ムラサマブレードの鞘で防ぎとめる。
「っち・・・らっ!!」
ジーサードが
「喰らいやがれ!!
ジーサードの声が聞こえると同時に腹部に強烈な衝撃が襲い掛かる。
腹部に衝撃が襲い掛かる寸前にバックステップするが、衝撃を緩和しきれずに腹部に衝撃波がぶつかる。
その強烈な衝撃は、おおよそ人が出せない様なパワーであり、一瞬だが思考が止まった。
「・・・・・・ゴフッ」
バックステップしたと言うのに的確に内臓の一部である肝臓を撃ち抜いてきやがった・・・
対G処理で強化されているとは言え、これほどの強烈な衝撃をまさか生身の人間が放って来るなんてな・・・
「っほ!!」
「っ・・・・・・」
腹部に強烈な衝撃が走ってる中でジーフォースがブレードで追撃をしてくるが予想していた事で直ぐに反応し、腕を絡めて攻撃を受け流し後ろに投げ飛ばし、ジーサードには腹部を蹴り飛ばし一旦距離を開ける。
「・・・・・・全身の筋肉繊維を振動させて発生した衝撃波を腕から放って対象の腹部に大ダメージを与える技か・・・」
「おいおい。もう仕組みが分かっちまったのか?」
脳に肉体に神経が強化された俺からしたら1秒の間になら大体の技の構造も理解するが、その攻撃を喰らってしまえば、瞬時に理解できてしまう高性能ボディだからな。
技を放つ瞬間に腹部に手を添えてる所為で微弱だが筋肉から伝わってきた振動を感じ取れたからな。
「・・・・・・大きな技を使うなら、もう少し連続した攻撃の中で自然と入れ込むべきだ。じゃないと簡単に対処できてしまうぞ」
「っは!!あんたが俺にご指南してくれるってか?」
まぁ・・・それも良かったがな。
「・・・・・・そうしたかったが、時間だ」
十分な時間は稼いだ。脱出からの撤収準備もできてる時間帯だろうしな。
「っち。まさか、逃げようってか?」
「非合理的だと思うな~。2人相手に本気なの?」
「・・・・・・あぁ。悪いがな」
地面を蹴り飛ばし後ろにある燃料タンクに乗り移る。
「あぁ?おいおい、空でも飛ぼうってか?」
まさにその通りだ。
「・・・・・・あぁ。そうだが?」
「「はぁ?」」
俺の返事に呆気を取られる2人を確認した瞬間、燃料タンクを背に地面を蹴り飛ばし空中に上がり、キラーエンペラーを3発・・・時間差で発射する。
「・・・・・・じゃぁな」
初弾が燃料タンクに穴を開け、中にある高可燃性の液体を漏れさせる。
残りの2発は液体の付近で
引火した液体は導火線の様に燃えていき燃料タンクの中に入り燃焼・・・急速に発生したエネルギーが一気に膨張し直ぐにタンクに限界が訪れ爆発した。
その爆発を推進剤に空中にいた俺は、そのまま施設から弾き飛ばされるかの様に飛んで行き一気に施設とジーサード達から撤退する事に成功する。
「・・・・・・っと!!成功だな」
爆発したレッドクレイジー拠点から約300m離れた地点に難なく着地し、一気にニンジャランで走る。
理由は簡単だ。あいつ等2人が追ってくるかもしれないし、早急にこっから撤退して予定ポイントで逃走車でイ・ウーに向かわないとな・・・
「・・・・・・さて、急ぎますか!!」
今回、ジーサードが放った
設定など色々可笑しな所がありますが、今後とも宜しくお願いします。
では次回会いましょう。