緋弾のアリア 意志を受け継ぎし者   作:暗黒の影

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いや~遅くなりましたwww

定時制の学校も卒業して社会人として働いていたら遅くなりましたWWW

休日と仕事終わりに少しずつ書いていましたから・・・



まぁ・・・この先似た様に更新が遅れますが気長に読んでくれると有り難いです~

ではどうぞ( ^^) _旦


第30弾 資金調達ミッション・強奪

ニューヨーク州ロチェスター市・街はずれ

 

レッドクレイジー本拠地・地下保管庫

 

地下保管庫内で巨人と1人の影が走りながら激闘をしていた。

 

「っふん!!」

 

緑色に変色した肌を持った巨人が剛腕を振りかぶり、風を切るスピードで剛腕がアスファルトにぶつかる。

 

「・・・・・・っちぃ」

 

風を切る速度でアスファルトに剛腕がぶつかり、砂埃とアスファルトの破片が襲ってくるが、自分に当たりそうな部分だけを切り落とすか身を少し動かして回避をしながら走る。

 

「うぉおお!!」

 

変異したリーダーは砂埃と煙で見えなくなるが、瞬時に煙の上部から飛び出て来て、再び剛腕を振りかざしてきた。

 

「・・・・・・ぜぁぁあ!!」

 

右の剛腕が俺の頭に当たりそうになった瞬間、右足を軸にし左に回転し首を少し傾ける事で剛腕を紙一重で回避すると同時にムラサマブレードを抜刀術で引き抜き、躱した右剛腕を斬り落とす。

 

斬り落とされた剛腕が地に落ちると同時に左剛腕が直ぐに襲ってくるが、慌てず冷静に考え動く。

 

後ろにジャンプをすると同時に俺は足裏を剛腕に引っ付けてバク宙をして回避する。

 

少し距離を開けて、リーダーの様子を見る。

 

「・・・っふ・・・ふふふ・・・はははははは!!」

 

拳を振りかざし、片腕から血を流している状態で唐突に笑い始めたリーダーを見て可笑しくなったのかと思う。

 

「貴様の玩具みたいな刀じゃあ、俺様を殺せないぞ!!」

 

「・・・・・・」

 

「見てみろ!!貴様の玩具によって斬られた腕を!!」

 

ムラサマブレードの侮辱に続いて、斬られた腕を見ろだと?ふざけているのか?

 

しかし、俺の考えは少し変えられた。

 

何故なら、斬り落とされた場所の腕から骨や筋肉、血管などを一つから再構築していたからだ。

 

一般じゃあグロ注意な位の光景だな・・・

 

「・・・・・・高速治癒能力か?」

 

いや・・・最早治癒能力では収まりきらないな・・・

 

「がハハっ!!どウシた?ガキぃ?ご自慢ノ剣技ハ、そンなモンか?」

 

っち・・・厄介な薬を使いやがって、どうやって、いや何処で手に入れた?

 

こんな薬物・・・裏でも出回るとは思えないが・・・

 

「・・・・・・その薬を何処で手に入れた?」

 

裏でも表でもそう簡単に手に入るモノじゃない・・・こんな薬は・・・

 

人体を骨から細胞組織の隅から隅まで変化させる薬物なんて・・・

 

「ソウ簡単に教エルと思ッていルノか?」

 

そう言いながら端に置いてあった大型の鉄パイプを握り持ちながら問いかけてきた。

 

「・・・・・・問いに問いを返して来るとはな。分かった貴様を無力化して聞くとしよう」

 

「ハハはは!!ソンなツもり無イだろうが!!」

 

轟っ!!と空気を裂く音を響かせ鉄パイプを振り下ろしてくる。

 

「・・・・・・どうだろうな!!」

 

鉄パイプが地面にぶつかる前にムラサマブレードで切り刻み無力化し、懐に接近する。

 

「っヌん!!」

 

「・・・っ・・・」

 

細切れになった鉄パイプを直ぐに手から離して剛腕を振ってくるが手の甲で受け流しリーダーとの距離がゼロ距離になる。

 

ゼロ距離になった瞬間、腕を前に出し掌をリーダーの腹部に押し付ける。

 

「・・・・・・無手零式・無衝波」

 

「あア?」

 

右足に全体重を乗せた状態で一気に地面に踏み込み体重を瞬間的に倍加させ、その倍加した体重を足から体へ・・・そして腕に通してリーダーの腹部に倍加した全体重を衝撃波として放つ。

 

「ッガは!!」

 

予想外の衝撃波を受けたリーダーは、自動車に撥ねられたかの様に後ろに吹き飛ばされ一気にアスファルトの壁に衝突した。

 

「リンクス!!無事か!?」

 

「大丈夫ですか!?リンクス様!!」

 

FN-57を構えて現れたコルネールが聞いてくる。

 

「・・・・・・2人とも準備は?」

 

壁に衝突したリーダーから目を離さず、2人に聞く。

 

「準備完了している!!あとはアイツを呼び込むだけだ!!」

 

「・・・・・・了解した。お前たちは所定の場所で待機していろ。直ぐにコイツを連れて行く」

 

「急げよ!!嫌な予感がするからな!!」

 

「・・・・・・あぁ」

 

先ほど言った準備って言うのは、コイツから逃げている時に攻撃して傷口が急速的な回復を見た俺は一時的にリーダーを撒きコルネールとリサに長期戦になる様だったら早急に終わらせる作戦を教えていたのだ。

 

この保管庫に通っている水道管は基地の広さが広さなだけあって数多くのパイプがある。

 

当然その複数のパイプが束ねられた場所が一ヵ所は存在する・・・その場所にリーダーを誘き寄せる。その後水道管を破壊し奴の体を水浸し状態にさせコルネールの氷を利用して瞬時に氷漬けにし動きを止め俺が再生不能レベルまで切り刻む。簡単な作戦だ。

 

まぁ、そんな説明しながら今現在もゆっくりとその場所に誘き寄せているのだがな。

 

「ヌガァア!!フザケヤガッテ!!ブッコロシテヤル!!」

 

意外と短気なのか俺の技に吹き飛ばされたリーダーが怒り心頭になり突進してきた。

 

怒りにより周囲が見えていないのか、雄たけびを上げながら突進してきている。これは非常に都合の良い

 

このまま、相手の感情を怒りと焦りを感じさせて冷静にさせずに目的の場所に誘導させるとしよう。

 

「・・・・・・っふ。どうした?俺を殺すんだろ?」

 

突進による攻撃を誘導しながら回避しムラサマブレードで小さな切り傷を与えていく。まぁ・・・高速再生能力のまでは意味ないが、奴の精神状態を悪化させることはできる。

 

「チョコマカト、ウゴクンジャネェ!!」

 

さて、予想より早く目的の場所に誘き寄せる事ができたな。

 

奴は怒り心頭で周囲を見えていないのか、足元に浸かる冷たい水に気付いていない様だしな。

 

「・・・・・・そう言えば、少し寒くないか?」

 

水溜りに近い位だが地面は水があり、その水の上には白い靄・・・いや冷気が漂っている事を遠回りに教える。

 

「アァ゙?ナニイッテ・・・ミズダト?」

 

俺の言葉に疑問を持った様だが、直ぐに周りの異変に気付いた様だ。

 

「ナニヲタクランデイルノカシラナイガ、オレニハイミヲナサナイゾ!!」

 

薬によって変異した体の一部である脚を使って地面を蹴るとその巨体からでは考えられない速度で俺に急接近してきた。

 

「・・・・・・いや、終わりだ」

 

鞘のトリガーを引きムラサマブレードをスパイク射出させ、柄を掴み取り少量の電流で筋肉を強化しムラサマブレードを亜音速より高速で振り、上下左右に地面を切り刻む。

 

そして地面が斬れ崩れる前に奴の後ろに瞬時に移動し手足をムラサマブレードで切断し、先ほど斬った地面に向けて蹴り飛ばし、地面に着地しムラサマに付着した血液を縦薙ぎに払い、ゆっくりと鞘に戻す。

 

この動作、僅か0.3秒

 

「ッガハ!?」

 

奴の声が聞こえると同時に切り裂かれた地面に衝突する音と崩れる音が同時に聞こえる。

 

「・・・・・・今だ!!」

 

俺の合図と同時に切り裂かれた地面の上に設置されていた水道官の束が破裂し、大量の水が切り裂かれ大穴と化した地面に降り注ぐ。

 

「ッグ!!ゴホッ!!ゴボボ!!」

 

破裂した水道管の束から溢れ出る水は、『雨の様に降り注ぐ』と言うより『滝の様に流れ出る』と表現した方が良いだろう。

 

その水位は直ぐに上がっていき、奴の顔が完全に塞がった。

 

このまま溺死を待っても良いが、アイツ自身の高速再生能力は侮れないからな・・・念には念を入れてな。

 

「氷点下の寒さに凍れ!!氷河期の檻(Cage de période glaciaire)!!」

 

コルネールの体から溢れ出る濃密に圧縮された魔力を大量に使用し発動した氷属性の魔術。

氷河期の檻(Cage de période glaciaire)とは今現在コルネールが出せる最大魔術の一つ捕縛魔術であり、一回の使用に多大の魔力を消費するのだが、威力は十分であり俺の通常パンチ(約20t)を楽々防いだほどだ。

まぁ、防がれた事にムキになった訳じゃないが、最大パンチ(約105t)は防げなかったみたいだ。

詰る所、無動作で俺レベルのパンチを放てないだろうし、放ったとしてもそこまで威力も無いパンチじゃあ、奴がどう足搔こうが無意味だ。

 

コルネールの力によって氷ブロックと化したモノを俺は、ムラサマを差し込みブロックを一気に持ち上げる。

 

どうやって持ち上げているか?簡単だよサイコロステーキにフォークを刺して持ち上げている様にしているだけだ。ただステーキが大きくなったと思えば簡単だろう?

 

まぁ、今から斬り捌くがな。

 

「・・・・・・っふ!!っはぁ!!っせやぁ!!」

 

右、上、左、下、左、右、下、上・・・ムラサマブレードで縦横無尽に切り裂いていると5m近くあった氷ブロックが徐々に小さくなっていき、地面には切り捌かれた氷ブロックが山の様に積み重なっていく。

 

一分も経たずに消えた氷ブロックの代わりに残ったのは山になったサイコロサイズの氷だけ。

 

既に原形を留めていない麻薬リーダーであったモノをジッと観察する。

 

「・・・・・・何分経過した?」

 

「丁度5分になりました」

 

「・・・・・・5分経過で奴の反応無し。どう思う?」

 

奴から目を離さず後ろの2人に聞く。

 

「サイコロ状に切り刻まれて5分経過してるとなると問題無いと思うが?」

 

「はい。普通の人間でしたら既に死んでいると思うのですが」

 

「・・・・・・その様だな。それじゃあ、この後はコルネールとリサの2人は言った通りに資金を俺は、奴が使用したモノが此処にあるか探してみる」

 

あの薬がまだ存在するなら早急に回収しないとな危険だ。

 

「「了解だ(分かりました)」」

 

2人の返事を聞き、俺は足を動かす。

 

「・・・・・・オーグメントモード起動」

 

------周囲スキャン開始します。

 

そう聞こえると周りが薄青色の背景に変わり、棚に乗った木箱類が塗り潰されている。

 

その簡易スキャン内容は、数多くの麻薬(乾燥大麻・ヘロイン・コカイン・覚醒剤など)の反応が検知された事から此処にある木箱はほぼ全部が薬物だろうな・・・

 

その木箱がある奥を進んでいくと高圧電流注意の看板がある電流の流れた鉄格子によって厳重に保管された大型の金庫があった。

 

「・・・・・・中身を提示」

 

------スキャン内容提示します。

    ↳1.特徴波長から大量の金塊(延べ棒)です。約30t近くあります。

    ↳2.その奥には、特徴波長から少量のカットされたダイヤモンドです。約300個近くあります。

    ↳3.今のレートで総合計算しますと金塊が約100億円、裏ルートでしたらダイヤモンドは約2000億円になります。

    ↳4.少量の放射能物質を検知しました。人体に影響を与えるレベルではありません。

 

金庫の中身は大量の金塊とダイヤモンドか・・・しかし何故、放射能物質の反応が?

 

「・・・・・・それ以外に特に無いか?」

 

------特に検知されるモノは無いです。

 

「・・・・・・分かった。2人の通信機に掛けてくれ」

 

------了解です。・・・・・・掛かりました。どうぞ

 

『サイレントだ。どうした?』

 

『サポーターです。どうしましたか?』

 

「・・・・・・そっちに目的のモノはあったか?」

 

『いや、無いな』

 

『はい。見当たるのは大量の薬物です』

 

「・・・・・・それなら、俺が進んだ方向に来ると良い。目的のモノを見つけた」

 

『そっちにあったのか・・・了解だ。直ぐに向かう』

 

『はい。了解です。私も直ぐそちらに向かいます』

 

2人の返事を聞き通信を切り、電流の流れた鉄格子を見る。

 

「・・・・・・電流の流れた鉄格子か・・・確かに普通の人間だったら触れただけでも感電死するレベルだが」

 

ムラサマブレードを鉄格子に向けて軽く振る。

 

その光景は、ただ鞘に納まっていた刀を引き抜いた様に見える程の自然な抜刀であったが、よく見ると前方の鉄格子に切れ目が入っていた。

 

「・・・・・・俺には無意味だ」

 

鉄格子の切れ目が少しずつズレていくと人が1人入れるほどの穴が開く。

 

「・・・・・・ついでだ。金庫も開けるか」

 

そのまま抜刀したムラサマで金庫の金具部分とセキュリティー部分を斬り壊し、ただの鉄の塊と化した扉にムラサマを突き刺して外に投げ飛ばす。

 

それにより、先ほど開けた鉄格子を壊してその後ろの通路に飛んでいく。

 

それに見向きもせず、金庫の中身を見る。

 

そこには保管庫の照明で黄金色に光り輝く大量の金塊と透明で綺麗な反射光で煌めく大量のダイヤモンドがキレイに保管されていた。

 

「・・・・・・放射能物質はコレか」

 

普通だったらこんなにも大量のお宝を目にしたら、ジャンプしながら喜ぶのだろうが、俺はその奥に眠っている高さ10cm、横15cm、長さ30cmの長方形の箱に目を向けている。

 

-------はい。微弱ですが放射能反応はその箱から検出されています。

 

「・・・・・・特にこれと言って放射能対策を施された箱ではないみたいだな。なら問題ないな」

 

もし放射能対策された箱から微弱ながらの放射能が検出されたのなら開けた瞬間抑えられていた放射能が一気に放出されるからな。

 

「・・・大きな音がしたから急いで来てみれば、何だこの有り様は?」

 

「見た限りですとこの大きな扉・・・リンクス様が立っている金庫の扉ではないでしょうか?」

 

「あぁ・・・多分そうだろうな。それにしてもあの短時間でこんな有り様にするなんてな」

 

俺が箱を開けようとした瞬間聞き覚えのある2人の声が聞こえ後ろを振り向くと俺が起こした惨劇をみたらしく。1人は呆れた表情を1人は苦笑いをしていた。

 

「・・・・・・来たか。ちょうどいい。2人ともこの金塊とダイヤモンドの山を運び出すぞ」

 

「はぁあ!?ちょっと待てこの量の金塊とダイヤモンドを全部か!?」

 

「これは根気がいりますね・・・」

 

一本約11,600gある金塊の山と300個あるダイヤモンドを全て外に運ばないといけないのだからな・・・

 

「・・・・・・荷台に乗せて引いて行くぞ。この先の場所にリフトがあった多分だがここのモノを運び出す為のモノだろう」

 

「どこに出るのか。分かっているのか?」

 

「・・・・・・あぁ。先ほど侵入した駐車場の脇に出る」

 

------警告、警告。この施設上空に熱源を確認しました。パターンからアメリカ海兵隊所属のV-22(オスプレイ)です。2人の降下兵を確認。

 

っち・・・少し長居し過ぎたか・・・

 

「あぁ、あそこか。ならトラックに積んで運ぶか?」

 

これは、機嬢(ジーニャン)には待機の連絡を入れた方がいいな・・・

 

「・・・・・・それが良いかもしれないな。少し長居しすぎたようだ」

 

「は?それってどういう・・・」

 

―――――ドゴォォォン!!

 

俺の言った事に不思議がったコルネールが問いを掛けようとするが突然に襲ってきた地下からでも伝わる爆音と揺れによって遮られる。

 

「・・・・・・さっきのブービートラップに引っかかったみたいだな。急ぐぞ」

 

手榴弾3つの塊と引火性の高い酒に囲まれたリーダーの部屋からだと確認して急ぐ。

 

「っち!!Rランク武偵か!!」

 

「台車を持って来ました!!」

 

声がしないと思ったら、どうやら部屋の隅にあった台車を持ってきていた様だ。

 

「・・・・・・コウ手伝え」

 

俺は、10個ずつの金塊を持ち上げてコルネールに渡す。

 

「ちょっ!?重っ!!」

 

楽々持てた俺とは違いコルネールは方に重りが乗ったかのようになっている。

 

バケツリレーと似た様な感じで金塊を台車3台に乗せる300個のダイヤは100個ずつ袋に分けて入れて俺とコルネールとリサの3人で1人1つで持つ。

 

「・・・・・・よし。運び出すぞ。急げ」

 

俺は台車を押しながら先頭に立ちリフトに向かう。

 

「Rランクがいるって事はどうするんだ?このまま見逃してくれるとは思えないが・・・?」

 

「・・・・・・最悪の場合、戦闘になるだろうな。そうなったら2人で金塊をトラックに載せて脱出しろ」

 

「・・・見捨てろってことか?」

 

「・・・・・・いや、単純に逃げれるからな。お前らが逃げるまでの時間稼ぎをしたら俺もキリの良い所で脱出する」

 

「本当だろうな?」

 

コルネールと話していると目的の場所に着いた様だ。

 

「・・・・・・あぁ。それと着いたぞ」

 

俺は、一旦台車から離れてリフト前に降りているシャッターを持ち上げ無理やり開けて2人を先に通す。リフトに乗ったのを確認し俺も台車を押しリフトに乗せる。

 

「・・・・・・上がるぞ」

 

リフトの横についてるボタンを押す。すると機械が作動し乗っているリフトがゆっくりと上に上がっていく。

 

「・・・・・・武器確認」

 

俺は、レッグホルスターからキラーエンペラーを引き抜き弾薬確認をする。

 

予備マガジンは腰のポーチにある2つを合わせると24発+薬室に1発の25発か・・・投げナイフは右肩と右腰を合わせて10本。

 

さてこの装備でどこまでできるか・・・

 

「M4の予備マガジンは2つでファイブセブンが3つだ」

 

「私はP239の予備マガジンが2つです」

 

全員拳銃の弾数が多いと言うか・・・少し心持たないな・・・

 

「・・・・・・いつでも撃てる用意をしておけ」

 

徐々に見え始めた地上の光を確認しそう言う。

 

ゆっくりと地面に到着すると固定具が機能しガコンッ・・・と大きくもなければ小さくもない音を鳴らして地面に着いた。

 

キラーエンペラーを構えた状態で少し前進し進行方向のクリアリングを行う。

 

「・・・・・・周辺に敵影なし。急げ台車を乗せるぞ。リサ」

 

「はい」

 

大型トラックの貨物室を開けて貨物台にリサの台車を乗せて持ち上げて中に入れていく。

 

中に入ったのを確認し貨物台を下す。

 

「・・・次コウ」

 

「あぁ」

 

同じように貨物台に乗せて中に入れていく。

 

「・・・・・・こいつで最後・・・っち!!」

 

降りてきた貨物台に乗せようと台車を押そうとした瞬間、突然襲ってきた陰の攻撃を回避する。

 

「リンクス!!」

 

「リンクス様!!」

 

「・・・・・・構うな!!さっき言った通りにしろ」

 

貨物室から顔を出したコウとリサの方に向かずに言う。

 

「っち!!さっきので確実に首を貰ったと思ったんだがな?」

 

突然襲ってきた影に目を向けていると影本人が喋り始めた。

 

「・・・・・・武偵が殺しか?」

 

「っは・・・テメェみてぇな奴に手抜いたらこっちがヤバいっての」

 

そう言い、歩いてくると徐々に姿が見えてくる。

 

その姿は確かにキンジそっくりであり同じ顔のやつが2人ってのが嫌でフェイスペイントで顔を隠すな。近い将来・・・

 

しかし、よく見てみると体の所々が黒く焦げていた。

 

「・・・・・・さすがRランク武偵だな。瞬時の状況確認に決断能力」

 

少しで良い、時間を稼いで2人の逃走準備をさせないと・・・

 

「そうかい・・・っで?お前ら3人がイ・ウーメンバーか?」

 

「・・・・・・そうだ」

 

「そんじゃあ、捕まってくれや」

 

「・・・・・・断る。それともう1人はどうした?」

 

「んぁ?ソイツなら----------

 

 

 

 

 

 

お前の後ろだが?」

 

 





おまけwww


※本編で詳細を書きますので深く考えないで読んでね☆彡

リンクス達が地下で金庫を開けたちょっと前

GⅢSide

オスプレイから降りた俺とGⅣは試作段階のライフルと少し大きな高周波のブレードを手に持ちながら進む。

「さてと・・・さっさと終わらせるか」

「そうだね~。さっさと終わらせよ~」

頭部に装着しているバイザーで周りを見ながら進んでいくとそこら中に死体が転がっている。

「うえ~・・・くっさい~」

ジーフォースがそう言いながら鼻を抑えているのも無理はない。

転がっている死体は全員刃物で切り殺されており、内臓が飛び出していたり一刀両断だったり・・・

その所為で周りの空間には死臭が漂っていた。

俺でも鼻を抑えているしな。

「・・・コイツらを殺ったのがいるとなると、少しばかり面倒くさくなりそうだ」

黙って進んでいくと目的のリーダーのいる部屋の場所に到着した。

特に警戒せずに部屋の扉を開けるとリーダーらしき人物が此方を背にして高そうな椅子に座っていた。

「おい」

俺が声を掛けるが特に返事もしない奴に警戒して進んでいく。

「おい。聞こえてんだろ?」

「おじさん。返事した方が良いよ~」

「・・・・・・・・・・・・」

「っち・・・おい!!」

返事の帰ってこない奴に苛立ち椅子を思いっきり此方に向ける。

その瞬間、聞こえる糸か何かが切れる音と地面に落ちる金属のレバーらしきもの・・・

それを見て理解した、俺はジーフォースを引き寄せて試作型対爆風金属シートを被る。

それとほぼ同時に大爆発が起きた・・・


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